GameSir Tarantula 8K PCは買い?180g軽量化の代償とG7 Pro 8K PC ALとの違いを解説
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180gの軽さと引き換えに手放した機能、G7 Pro 8K PC ALとの違い
軽ければ軽いほどいい、というほど単純ではないのがゲームパッド選びの難しいところです。GameSir Tarantula 8K PCは本体重量を約180gまで削り込んだPC専用の有線コントローラーですが、その軽さはバッテリーと振動モーターを丸ごと取り払うことで成立しています。無線接続も振動フィードバックも使えなくなる代わりに何が手に入るのか、そして同じGameSirが同時期に展開する「G7 Pro 8K PC AL」とどう違うのかは、価格やスペック表だけを見ていても判断しづらいところです。
GameSir Tarantula 8K PCは、GameSirが2026年8月3日に海外向けに正式ローンチした有線専用のeスポーツ向けコントローラーです。USB-C接続で最大8000Hzのポーリングレートに対応し、第2世代のMag-Res TMRスティック、ホール効果とマイクロスイッチを切り替えられるデュアルモードトリガー、9個のリマップ可能ボタンを備えます。Amazon.co.jpでは12,999円(2026年8月20日時点)で購入でき、在庫は「残りわずか」の表示がない通常在庫として確認できています。
8000Hzポーリングレートそのものの仕組みや体感差については、同じGameSirのG7 Pro 8K PC ALを扱った記事で詳しく解説済みのため、この記事では要点にとどめます。ここではTarantula 8K PC固有の軽量化のトレードオフ、9個のボタン構成とトリガー機能、そしてG7 Pro 8K PC ALとの比較を軸に、どちらのモデルを選ぶべきか、旧モデルのTarantula Proとどう違うのかまで、購入前に整理しておきたいポイントをまとめます。
目次
基本情報GameSir Tarantula 8K PCの発表と価格、主な仕様

発表の経緯と価格
GameSirは2026年4月16日、Gizmochinaなど海外メディアの報道によると、新しい「Tarantula」シリーズとしてPC向けの「Tarantula 8K PC」、Xbox向けに刷新した「Tarantula Pro」、上位モデル「Tarantula Ultra 8K PC」の3モデルを発表し、うち2モデルを6月出荷開始・価格69.99ドルで予告していました。その後2026年8月3日、GameSirはあらためて「Tarantula 8K PC」を69.99ドル(英国では79.99ポンド)で正式にローンチし、Amazonでの取り扱いは後日になると発表しました。
主な仕様
GameSir公式のスペックシートをもとにした主な仕様は次のとおりです。
- 対応OS:Windows 10以降(PC専用)
- 接続方式:USB-C有線接続専用、着脱式ケーブル(約2m)
- ポーリングレート:250Hz・1000Hz・4000Hz・8000Hzの4段階から選択可能、最大8000Hz時はGameSirが0.5msのエンドツーエンド遅延をうたう
- スティック:GameSir Mag-Res TMR(第2世代)、12bit ADC・4096段階の解像度、ジョイスティックモジュールは500万回の耐久性能
- トリガー:ホール効果アナログとマイクロスイッチ式トリガーストップを切り替えられるデュアルモード
- ボタン:ABXYはマイクロスイッチ式、9個のリマップ可能ボタン(各最大32ステップのマクロ記録)
- センサー:6軸ジャイロスコープ
- 本体重量:約180g(バッテリー・振動モーターは非搭載)
- 付属品:交換用アナログスティックキャップ、着脱式USB-Cケーブル(約2m)
- その他:3.5mmヘッドセット端子、RGBライティング、GameSir Connectソフトでの詳細設定
軽量化バッテリーと振動モーターを外して実現した約180g
なぜこの2つを取り払ったのか
GameSirは、バッテリーと振動モーターを取り除くことで、長時間のプレイでも手が疲れにくい軽量なコントローラーに仕上げたと説明しています。有線接続専用であればコントローラー側に電源を持たせる必要がなく、振動モーターも競技用途では優先度が低い部品です。この2つをまとめて省く設計判断が、約180gという軽さの正体です。
軽さと引き換えに失うもの
裏を返せば、Tarantula 8K PCではワイヤレス接続と振動フィードバックの両方が選択肢から外れます。USB-Cケーブルでつなぎっぱなしにする必要があり、ソファやリビングでの利用には向きません。また、レースゲームの衝突やアクションゲームの被弾など、振動で伝わる情報を重視するタイトルでは、その演出を体感できない点も踏まえておく必要があります。
参考までに、有線・2.4GHz無線の両方に対応する同じGameSirのG7 Pro 8K PC ALは約392g、2024年発売の旧Tarantula Proは325gです。Tarantula 8K PCの約180gは、G7 Pro 8K PC ALよりおよそ212g、比率にして54%ほど軽く、旧Tarantula Proよりもおよそ145g、45%近く軽い計算になります。
固有機能第2世代TMRスティックと9個のリマップボタン
Mag-Res TMRスティック(第2世代)とデュアルモードトリガー
TMRはTunnel Magnetoresistance(トンネル磁気抵抗)の略で、スティックの傾きを磁気の変化で読み取る方式です。従来のポテンショメーター方式のように部品同士が物理的に接触しないため、経年劣化によるスティックドリフトが起こりにくいとされています。GameSirの公表値では12bit ADC・4096段階という細かい分解能を持ち、ジョイスティックモジュール自体は500万回の操作に耐える設計です。
トリガーは、ホール効果によるアナログ入力と、マイクロスイッチ式の短いストロークで反応する「トリガーストップ」を切り替えられるデュアルモード構成です。レースゲームやフライトシムではアナログの深いストロークを、シューティングゲームでは短く軽いストロークを、といった使い分けができます。長いストロークのまま反応速度だけを上げたい場合は、Hair Trigger機能を組み合わせて有効化することも可能です。
9個のリマップボタンと6軸ジャイロ
ABXYボタンはマイクロスイッチ式を採用しています。
リマップ可能なボタンは合計9個で、内訳はT1・T2の追加ミニバンパー2個、物理ロック機構付きのL4・R4背面ボタン2個、C1〜C4とT3の前面追加ボタン5個です。それぞれ最大32ステップまでのマクロを記録でき、複雑なコマンドやゲームごとのプロファイルを組めます。加えて6軸ジャイロセンサーを内蔵しており、対応タイトルではエイム補助や姿勢入力に使えます。本体設定だけでデッドゾーンのオン・オフ、3段階のターボ(10Hz・20Hz・30Hz)、Hair Trigger、ABXYレイアウト、RGBの調整が可能で、PC用ソフト「GameSir Connect」を使えばさらに細かいプロファイル管理ができます。初期セットアップでつまずいた場合は、PCゲーム用コントローラーの接続・設定ガイドもあわせて参考にしてください。
比較G7 Pro 8K PC ALとの違いとどちらを選ぶべきか
スペックの違い
同じGameSirが手がけるPC向け8000Hzコントローラーには、有線・2.4GHz無線の両方に対応するG7 Pro 8K PC ALもあります。同じ「8000Hz」という数字を掲げていても、設計思想はかなり違います。
- 価格12,999円(Amazon.co.jp・2026年8月20日時点)
- 重量約180g(バッテリー・振動モーターなし)
- 接続方式有線USB-C専用
- ポーリングレート有線で最大8000Hz
- スティックMag-Res TMR(第2世代)
- 対応機種Windows PCのみ
- 価格価格.com最安1万3,780円〜(2026年8月20日時点)
- 重量約392g
- 接続方式有線・2.4GHz無線の両対応
- ポーリングレート有線/2.4GHzで最大8000Hz
- スティックMag-Res TMR(第2世代)
- 対応機種Windows PC・Switch/Switch 2・Android/iOS(Xbox・PS5は非対応)
Tarantula 8K PCのほうが数百円ほど安く、重量は半分以下に収まります。一方でG7 Pro 8K PC ALは、ワイヤレス接続やSwitch・Android/iOSへの対応、Aimlabsとの公式ライセンス連携など、Tarantula 8K PCにはない機能を持っています。
どちらを選ぶべきか
PCだけで完結する競技志向のプレイヤーで、できるだけ軽く安いパッドを求める人にはTarantula 8K PCが向いています。振動フィードバックを使わないジャンル(FPS・格闘ゲームなど)が中心であれば、振動モーターがない点もほとんど気になりません。反対に、Switchやスマートフォンとも使い回したい人、ケーブルを引き回さずワイヤレスでプレイしたい人、Aimlabsでのエイムトレーニングに取り組んでいる人は、多少重くなってもG7 Pro 8K PC ALを選ぶ方が満足度は高いはずです。
沿革2024年発売の旧Tarantula Proとの違い
2024年10月発売の初代GameSir Tarantula Proは、Switch・PC・Android・iOS・Steamに対応するマルチプラットフォームモデルで、Bluetooth・2.4GHzワイヤレスドングル・有線の3方式で接続できました。重量は325g、1200mAhバッテリーとHD振動モーターを搭載し、ABXYボタンはメンブレン方式、リマップ可能ボタンは9個という構成です。顔ボタンのレイアウトをSwitch配列とXbox配列で切り替えられるギミックや、Switch本体を起動できるNFC機能も特徴でした。
Tarantula 8K PCは、この旧モデルからPC専用・有線専用に絞り込み、ABXYボタンをメンブレンからマイクロスイッチ式に、スティックを世代表記のないMag-Res TMRから第2世代へと刷新しています。重量は325gから約180gへ、およそ145g(45%近く)軽くなった一方、バッテリー・HD振動モーター・マルチプラットフォーム対応・顔ボタン切り替えギミックはいずれも省かれました。
2024年発売の初代Tarantula Pro(325g・マルチプラットフォーム)に加え、Gizmochinaの報道によると2026年4月にはXbox向けに刷新した新型Tarantula Pro(235g・最大1000Hz・第1世代TMR)も発表されています。この記事で扱っているTarantula 8K PC(約180g・PC専用・有線専用)とは別モデルのため、Amazonなどで購入する際は商品名と型番を必ず確認してください。
結論GameSir Tarantula 8K PCはどんな人におすすめか
- PC専用で競技系タイトルをプレイし、Switchやスマートフォンとの併用予定がない人
- とにかく軽いパッドを求め、ケーブル接続を苦にしない人
- FPS・格闘ゲームなど、振動フィードバックへの依存が少ないジャンルが中心の人
- 同じ8000Hz対応モデルの中で、少しでも価格を抑えたい人
- Switchやスマートフォンとも同じパッドを使い回したい人
- ワイヤレス接続でプレイしたい人(そもそも有線専用です)
- レースゲームなどで振動フィードバックを重視する人
- 予算に余裕があり、Aimlabs連携などの付加機能も欲しい人
購入先GameSir Tarantula 8K PCの入手先
2026年8月20日時点、Amazon.co.jpでは12,999円で購入できます。価格・在庫は変動するため、購入直前にリンク先で最新情報を確認してください。
FAQよくある質問
総括まとめ|軽さを取るならTarantula 8K PC、汎用性ならG7 Pro 8K PC AL
GameSir Tarantula 8K PCは、バッテリーと振動モーターを取り払うことで約180gまで軽量化した、有線専用のPC向けコントローラーです。2026年8月3日に正式ローンチされ、Amazon.co.jpでは12,999円(2026年8月20日時点)で通常在庫として購入できます。8000Hzポーリングレートの仕組みそのものは同じGameSirのG7 Pro 8K PC ALの記事で詳しく解説しているとおりで、Tarantula 8K PC固有の価値は、9個のリマップボタンとデュアルモードトリガーを載せながらも重量を切り詰めた設計にあります。
その代償として、ワイヤレス接続と振動フィードバックはあきらめる必要があります。PCだけで競技的にプレイし、ケーブル接続を苦にしない人であれば、この割り切りは価格と重量の両面でメリットになります。反対に、Switchやスマートフォンとも使い回したい人、ワイヤレスや振動を重視する人は、392gのG7 Pro 8K PC ALや、2024年発売の旧Tarantula Pro(325g・バッテリー搭載)のほうが用途に合うはずです。
「Tarantula」を名乗るGameSirのコントローラーは複数存在するため、購入時は商品名と型番を必ず確認してください。



