ZALMAN D40とD30の違いは?税込12,280円と7,680円、標準ファン7基と3基、8°傾斜底面の冷却設計と選び方
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税込12,280円と7,680円・標準ファン7基と3基・高さ39mm差
出典:アスク発表(プレスリリース)、アスク「D40シリーズ」製品ページ、アスク「D30 Black」製品ページ、ZALMAN公式「D40」、NZXT「S5 RGB」製品ページ
ZALMANの新しいピラーレスケースには、ミドルタワーの「D40」とミニタワーの「D30」があります。名前も見た目もよく似ていて、「ミニタワーなら小さくて安いのか」「底面の傾斜は何をするのか」が分かりにくい組み合わせです。
結論から言うと、ATXマザーボードを使うならD40、Micro-ATXかMini-ITXで予算を抑えるならD30です。予想市場価格は税込でD40が12,280円前後、D30が7,680円前後で、差は4,600円。その差には、ATX対応、標準ファン4基分、前面のUSB Type-C、拡張スロット2本分が含まれます。
注意したいのは、ミニタワーでもD30の幅と奥行きはD40と1mmしか違わないことです。小さくなるのは高さだけなので、机の上の占有面積を減らす目的なら効果はほとんどありません。傾斜底面の冷却効果は、メーカーの設計説明の段階です。
目次
結論先に結論|D40とD30のどちらを選ぶか
- ATXマザーボードを使う人(D30はMicro-ATXとMini-ITXまでです)
- ファンを買い足さずに、底面を含む7基で組み始めたい人
- 前面にUSB Type-C(20Gbps)が欲しい人
- 拡張スロットを7本使う構成の人(D30は5本です)
- Micro-ATXかMini-ITXで組む人
- ケース代を7,680円前後に抑えたい人(D40より4,600円安い設定です)
- 高さ361mmに収めたい人(D40は400mmです)
- 底面ファンは必要になってから足せばよい人

スペックD40とD30のスペックを並べて比較
| 項目 | D40 | D30 |
|---|---|---|
| 予想市場価格(税込) | 12,280円前後(ブラック・ホワイト) | 7,680円前後(ブラックのみ) |
| ケースタイプ | ミドルタワー | ミニタワー |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 275×400×440mm | 274×361×439mm |
| 重量 | 約6.6kg | 約5.2kg |
| 対応マザーボード | ATX/Micro-ATX/Mini-ITX | Micro-ATX/Mini-ITX |
| 拡張スロット | 7 | 5 |
| GPU・CPUクーラー・電源 | 410mm/160mm/180mm | 410mm/160mm/180mm |
| 標準ファン | 7基(側面3・背面1・底面3)+ARGBハブ | 3基(側面2・背面1) |
| 取り付け可能なファン | 最大10基(上3・側3・背1・底3) | 最大9基(上3・側2・背1・底3) |
| ラジエーター | 上面360/240/120mm、背面120mm | 上面360/240/120mm、背面120mm |
| 前面I/O | USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×1、音声端子 | USB 3.0 Type-A×1、USB 2.0 Type-A×1、音声端子 |
| ドライブベイ(アスク表記) | 3.5インチ×1、3.5/2.5インチ共用×1 | 3.5インチ×2、2.5インチ×1 |
※アスクの製品ページとZALMAN公式の値です。予想市場価格は発表時点の目安で、販売店の実売価格とは異なります。HDDを複数積む構成は、ドライブベイの数を購入前に公式の表記で確かめてください。
共通なのは、前面と左側面のガラスの間に柱がないピラーレス構造、マザーボードの裏側にケーブルを回せるデュアルチャンバー、GPUサポートブラケット、マグネット式のダストフィルター、そして底面の傾斜です。GPUは410mm、CPUクーラーは160mm、電源は180mmまでで、上面に360mmの簡易水冷を載せられる点も同じです。大型パーツの入りやすさでは差がつきません。
サイズD30が小さいのは高さだけ
D30は「ミニタワー」と呼ばれますが、幅はD40より1mm、奥行きも1mmしか短くありません。違うのは高さで、400mmのD40に対してD30は361mm、39mm低くなります。重さも約1.4kg軽い程度です。
机の下や棚に置くなら、見るのは幅と奥行きです。D30にしても置き場所の条件は変わらず、低くなる分だけ上に余裕ができます。小さいケースを探して選ぶと期待とずれるので、D30を選ぶ理由は「Micro-ATX以下で十分」「価格を抑えたい」の2つと考えるのが安全です。
高さを削った影響は、拡張スロットが7本から5本に減ること、側面のファンが3基から2基になることに出ています。Micro-ATXやMini-ITXのマザーボードは、もともとスロットが少ないので、困る場面は多くありません。Mini-ITXで組む場合の電源やクーラーの選び方は、Mini-ITX自作ガイドが参考になります。
冷却8°傾斜の底面は何をするのか
D40とD30は、底面を8度傾けています。アスクはこれを「コアンダ効果を生み出す」設計と説明し、グラフィックボードがアイドル状態のときは、エアフローをグラフィックボードの上まで届けて効率よく冷やすとしています。コアンダ効果は、流れが近くの面に沿って曲がっていく性質です。

発表文では、同じ傾斜でファンの風をCPUエリアまで届けられるとも説明されています。いずれも設計意図の説明で、実際の風の流れを測った結果ではありません。

傾斜の有無で温度や騒音がどれだけ変わるかを測ったデータは、発売前の時点では出ていません。D30は標準構成に底面ファンがないため、傾斜底面から吸気したいなら、底面ファンを足す前提で考えてください。
標準ファンの差が、傾斜を生かせるかどうかに直結します。D40は底面にリバースブレードのARGBファンが3基付き、D30は側面2基と背面1基の計3基です。D30に底面ファンを3基足しても標準と合わせて6基で、最初から7基あるD40には届きません。冷却の下地を最初からそろえたいなら、D40のほうが手間がかかりません。
適合パーツを選ぶ前に確かめたい条件
- グラフィックボード:長さ410mmまでです。ケース仕様の数値は長さだけで、厚みや電源コネクターの向きは含まれません。底面にファンを付けるなら、カードの厚みも公式寸法で確かめてください。
- CPUクーラー:高さ160mmまでです。160mm級の大型空冷はぎりぎりなので、公称高さを購入前に見てください。
- 電源:ATX電源は奥行き180mmまでです。奥行き200mm級の大型電源は入りません。
- 簡易水冷:上面に120/240/360mm、背面に120mmまで搭載できます。底面と側面のラジエーターは、アスクの対応表には載っていません。
- マザーボード:ATXを使う人はD40しか選べません。D30はMicro-ATXとMini-ITXに限られます。

価格4,600円の差で何が変わるか
D40とD30の予想市場価格は、税込で12,280円前後と7,680円前後です。4,600円の差で変わるのは、次のとおりです。
- 標準ファンが3基から7基になる(底面の3基とARGBハブが付く)
- ATXマザーボードに対応する
- 前面にUSB 3.2 Gen2x2 Type-C(20Gbps)が付く
- 拡張スロットが5本から7本になる
- ブラックに加えてホワイトを選べる
前面のUSB端子は、D30がUSB 3.0とUSB 2.0のType-Aで、Type-Cはありません。Type-Cの外付けSSDやスマートフォンを前面から使いたいなら、D40です。ファンを後から買い足す前提で、USB Type-Cも使わないなら、D30で本体の費用を抑えられます。
ここでの価格は発売前の予想市場価格で、実売価格は販売店ごとに変わります。発売直後は在庫や価格が動きやすいので、購入時に各店の価格を見比べてください。
比較NZXT S5 RGBなど他社ケースとの違い
ピラーレスで価格が近い他社の候補は、NZXTの「S5 RGB」です。360mmの一体型ファンを1基載せたATX対応のピラーレスケースで、想定売価は8,980円です。
| 項目 | D40 | NZXT S5 RGB |
|---|---|---|
| 価格 | 予想市場価格 12,280円前後 | 想定売価 8,980円 |
| 幅×奥行き | 275×440mm | 210×423mm |
| GPU最大長 | 410mm | 415mm |
| CPUクーラー高 | 160mm | 162mm |
| 電源の長さ | 180mmまで | 200mmまで |
| 標準ファン | 120mm×7(底面3を含む) | 360mm一体型×1 |
※D40はアスクの製品ページ、S5 RGBはNZXT公式の製品ページの値です。価格は各発表時点の目安で、時点が異なります。
S5 RGBは、D40より約3,300円安く、幅は65mm狭くなります。GPUとCPUクーラーの余裕、電源の長さもS5 RGBがわずかに上です。一方で、標準ファンの数は少なく、底面に風を入れる構成はD40のほうが最初から整っています。D30と比べると、S5 RGBは1,300円高いかわりにATXに対応します。ATXで価格と幅を抑えるならS5 RGB、ファンまで含めて一式そろえたいならD40、という分け方になります。
Micro-ATX以下で幅を絞りたいなら、幅232mmのCORSAIR 2800X RS-R ARGBが候補です。S5 RGBの適合と実測は、NZXT S5 RGBのレビューで確認できます。
買い足しD30に足す底面ファン
D30で傾斜底面を生かすなら、底面に120mmファンを3基足します。標準のファンはARGBなので、ARGB対応のファンを選ぶと光り方をそろえやすくなります。ファンの選び方は、ケースファンの選び方で詳しく紹介しています。D40でも、上面にファンや簡易水冷を足す場合に同じ条件で選べます。
疑問解消D40とD30でよくある質問
総括ATXならD40、Micro-ATX以下で安く組むならD30
D40とD30は、傾斜底面とピラーレス、GPU410mmとCPUクーラー160mmへの対応を共通にして、ATX対応・標準ファン・USB Type-Cの有無で分けたケースです。D30は高さ以外の寸法がD40とほぼ同じなので、小ささを理由に選ぶ製品ではありません。
ATXマザーボードを使う、または標準ファン7基とUSB Type-Cが欲しいならD40、Micro-ATX以下で本体を7,680円前後に抑えたいならD30です。D30は底面ファンを足す前提で考え、傾斜底面の冷却効果は発売後の測定を待ってから判断してください。





