NZXT S5 RGBは買いか|8,980円の360mmファン付きピラーレスケース、GPU415mm対応とH6 RGB+・2800Xとの違い
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8,980円・360mmファン付き・GPU415mm対応
出典:NZXT公式ニュース「S5 RGB and S5 RGB Deluxe」、NZXT「S5 RGB」製品ページ、IgorsLab「NZXT S5 RGB Review」、アスク「2800X RS-R ARGB」製品ページ。日本の発売日と想定売価は、2026年10月8日の国内発表にもとづきます。
ガラス越しにパーツを見せるピラーレスケースは、ファンが別売りだったり、価格が1万5千円を超えたりと、組み始める前から予算が膨らみやすいジャンルです。
NZXT「S5 RGB」は、市場想定売価が税込8,980円(2026年10月15日発売)で、360mmの一体型RGBファンが最初から付いています。ATXマザーボードに対応し、GPUは最大415mm、上面には360mmラジエーターを積めます。ガラスを前面と左側面に使ったピラーレス構造で、価格を考えると仕様の欲張り方が目立ちます。
ただし、CPUクーラーは高さ162mmまで、背面の配線スペースは22mmと狭く、ストレージも2.5インチと3.5インチが1基ずつです。底面の斜めファンマウントは空いた状態で届くため、GPUへ風を当てるなら別売りの120mmファンが要ります。ファンを足してケース代込みで1万円ちょっとに収まる使い方なら選ぶ価値があり、大型の空冷や太いケーブルを使うなら上位ケースを選ぶ方が安全です。
目次
要点S5 RGBはどんなケースか
寸法は高さ482×幅210×奥行き423mm、容量42.8Lです。前面と左側面が強化ガラス、右側面がスチールメッシュで、右側面の吸気に360mmのシングルフレームファン(120mm×3基を一体化)が付属します。電源は下部の専用スペースに置くタイプで、色はブラックとホワイトの2色、保証は2年です。

| 項目 | S5 RGBの仕様 |
|---|---|
| 想定売価・発売日 | 税込8,980円/2026年10月15日(日本) |
| 型番 | ホワイト CC-S51FW-01(Amazonで見る)/ブラック CC-S51FB-01(Amazonで見る) |
| サイズ・重量 | 482×210×423mm(高さ×幅×奥行き)、42.8L、6.14kg |
| 対応マザーボード | ATX/Micro-ATX/Mini-ITX |
| GPU・CPUクーラー・電源 | GPU最大415mm/CPUクーラー高さ最大162mm/ATX電源 最大200mm |
| 標準ファン | 360mm RGBリバースファン×1(右側面、4ピンPWM/5V ARGB) |
| ファン・ラジエーター | 最大10ファン、上面360mm、背面120mm |
| ストレージ | 2.5インチ×1、3.5インチ×1 |
| 前面I/O | USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、ヘッドセット端子 |
| 拡張スロット | 7 |
※NZXT公式の製品ページと発表資料の値です。日本での価格・発売日は国内の発表にもとづきます。
結論向いている人・他のケースを選んだ方がよい人
- 1万円前後で、ATXのガラスケースを探している人
- 上面に360mm簡易水冷を載せ、ファンは最小限で始めたい人
- 長さ400mm級のグラフィックボードを、幅210mmの省スペースなタワーに収めたい人
- NZXTのファンや簡易水冷とRGBをそろえたい人
- 高さ165mm以上の大型空冷を使う人(162mmを超えます)
- 太い電源ケーブルや大量の配線をきれいに隠したい人(背面は22mmです)
- SSD・HDDを3台以上積む人(ベイは2.5インチ1・3.5インチ1です)
- Micro-ATX専用でよく、さらに幅を絞りたい人(CORSAIR 2800X RS-R ARGBが候補です)
冷却側面の360mmファンと底面の斜めマウントの役割
標準ファンは右側面の1基だけです。スチールメッシュのパネル越しに外気を取り込み、リバースブレード仕様で、羽根のすっきりした面をガラス側へ向けています。ファンの回転数は1,500±200rpm、接続は4ピンPWMと5V ARGBです。マザーボードにARGB(5V)ヘッダーがない場合は、RGB制御用のハブが別途必要になります。
底面には120mmファンを3基載せられ、前側の1基は斜めに取り付ける設計です。斜めの1基は、GPUへ向けて吸気するための位置です。ただし、S5 RGBには底面ファンが付属しません。GPUを狙った送風をしたいなら、120mmファンを買い足す必要があります。上位のS5 RGB Deluxe(海外価格59.99ドル)はこの底面と背面にもファンを付けた構成ですが、2026年10月8日の国内発表に含まれていたのはS5 RGBです。
NZXTが示しているのは「GPUへ向けた吸気」という設計の狙いまでです。次の節の測定も標準構成のもので、斜めマウントにファンを足した場合の温度差を比べたものではありません。
標準構成の測定結果
ドイツのIgorsLabが標準構成で測った結果は、次のとおりです。条件は、Ryzen 9 7950X(PPT 150W制限)、NZXT KRAKEN PLUS 360 RGB、Radeon RX 7900 XTX、室温19.4℃、全ファンを50%固定(40cmの位置で32.9dBA)です。
| テスト | 結果 |
|---|---|
| CPU連続負荷(Cinebench R23) | 平均67.4℃ |
| ゲーム(Cyberpunk 2077) | CPU 約65℃/GPU 59℃強 |
※IgorsLabの測定です。1つの構成での値で、他のCPU・GPUや室温では変わります。
この条件では、ファン回転数を抑えた状態でCPU・GPUとも60℃台前半までに収まっています。標準の側面ファンと天面の簡易水冷で足りる構成なら、底面ファンを足さなくても使い始められます。消費電力が大きいGPUを入れる場合や、静かさを優先して回転数を下げたい場合に、底面ファンを足す価値が出てきます。
適合GPU415mmでも、CPUクーラー162mmと配線22mmがネック
GPUの415mmは、市販のほとんどのグラフィックボードが収まる長さです。ただし、長さだけでなく、カードの厚みと電源コネクターの向きは別に確認してください。
- CPUクーラー:高さ162mmまでです。165mm級の大型空冷は物理的に入らない可能性があります。上面に360mm水冷を載せる前提のケースと考えると納得しやすい数字です。
- 上面ラジエーター:360mmまで搭載できます。簡易水冷を上面に付けると、組み立ての順序の都合でマザーボードの電源ケーブルを先に接続しておく必要があります。
- 配線スペース:背面は22mmです。24ピンなどの太いケーブルや多数のファンケーブルを通すと、背面パネルが閉まりにくくなる場合があります。
- 電源:ATX電源は奥行き200mmまでです。奥行きのある大型の電源は事前に確認してください。
- ストレージ:2.5インチ×1と3.5インチ×1です。M.2 SSD中心の構成なら足りますが、HDDを複数積む用途には向きません。
比較2800X RS-R ARGB・H6 RGB+との違い
近い価格帯でピラーレスを選ぶと、CORSAIR「2800X RS-R ARGB」が比較相手になります。NZXT内で上に位置するのが、H6 RGB+です。2800X RS-R ARGBは別記事で詳しく解説しています。
| 項目 | S5 RGB | 2800X RS-R ARGB |
|---|---|---|
| 価格 | 想定売価 8,980円 | 13,980円(8月16日時点の実売) |
| マザーボード | ATX対応 | Micro-ATX・Mini-ITXのみ |
| 幅×奥行き | 210×423mm | 232×436mm |
| GPU最大長 | 415mm | 410mm |
| CPUクーラー高 | 162mm | 170mm |
| 標準ファン | 360mm一体型1基(120mm×3) | 120mm×3(側面) |
| 背面の配線 | 22mm | 24mm |
| 項目 | S5 RGB | H6 RGB+ |
|---|---|---|
| 価格 | 想定売価 8,980円 | 34,680円 |
| マザーボード | ATX対応 | ATX対応 |
| 幅×奥行き | 210×423mm | 292×420mm |
| GPU最大長 | 415mm | 360〜390mm(資料で異なる) |
| CPUクーラー高 | 162mm | 165mm |
| 標準ファン | 360mm一体型1基(120mm×3) | 120mm相当7基 |
| 背面の配線 | 22mm | 90mm |
※S5 RGBはNZXT公式とIgorsLab、2800Xは国内代理店の製品ページ、H6 RGB+はNZXT公式の製品ページと発表の値です。価格は時点が異なります。
2800X RS-R ARGBと比べると、S5 RGBは約5,000円安く(2800Xは8月時点の実売)、幅も22mm細く、ATXに対応します。逆にCPUクーラーの高さ(162mm対170mm)と背面配線(22mm対24mm)では、2800Xがわずかに余裕を持っています。ATXマザーボードを使うならS5 RGB、Micro-ATXで大型の空冷を載せたいなら2800X RS-R ARGBが合います。
H6 RGB+とは約2万5千円の差があり、標準ファン数、デュアルチャンバー構造、背面の配線スペースの余裕が価格差の中身です。ケーブルを隠してきれいに組みたい人はH6 RGB+、価格を抑えて冷却と見た目を優先する人はS5 RGBという分け方になります。
買い足し底面の斜めマウントに足すファン
底面の120mmマウントを使うなら、ARGB対応の120mmファンを3個セットで買うと、S5 RGBのRGB演出とそろえやすくなります。標準ファンと同じ5V ARGB端子で接続できるものを選んでください。
疑問解消S5 RGBでよくある質問
総括8,980円で選べるATXピラーレス。ただし余裕は小さめ
S5 RGBは、ATXマザーボード、415mmのGPU、上面360mm水冷、360mmの一体型ファンを、想定売価8,980円でまとめたケースです。ガラス越しに組んだパーツを見せたい人が、予算を抑えて選べる数少ない選択肢になります。
CPUクーラーが162mm以下で、配線を詰め込みすぎない構成なら、S5 RGBは買ってよいケースです。底面ファンの追加が必要なぶん、実際の総額は1万円台前半になる見込みです。大型空冷や多数のドライブを使う場合は、2800X RS-R ARGBやH6 RGB+を先に検討してください。








