RTX 50の値上がり率は平均66%|ドイツ12か月の価格推移と日本の実勢価格、RTX 5070 TiとRX 9070 XTどちらを買うか
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日本でRTX 5070 TiはRX 9070 XTより約7万円高い
出典:3DCenter 2026年10月3・4日のニュース(調査はグラフィックボード市場概観 2026年10月)
GeForce RTX 50シリーズが1年前より大きく値上がりした、という話を聞いても、自分が買うべきなのはどれなのかは分かりません。ドイツのハード情報サイト3DCenterは、2025年11月と2026年10月の小売価格を比べ、NVIDIAのグラフィックボードが平均66%、RTX 5090は132%上がったと示しました。AMDは平均46%、Intelは38%です。
日本の2026年10月7日の最安は、RTX 5070 Tiが209,800円、RX 9070 XTが137,412円です。海外メディアの52ゲーム実測で、1440pの平均差は約1.4%しかありません。同じ性能に約72,000円多く払う計算で、ドイツでも同じ比率(約1.5倍)が出ています。
ここで示す上昇率はドイツのもので、日本の値上がり率ではありません。判断の分かれ目は、ゲームのレイトレーシング(光の反射を計算する描画)の比重です。重いレイトレーシングやパストレーシングを使うならRTX、そうでなければRadeonが安く済みます。


目次
結論性能がほぼ同じなら、価格が安いRadeonから検討する
- 1440pで遊び、重いレイトレーシングを常用しない人
- RTX 5070 Ti(209,800円)とRX 9070 XT(137,412円)で迷っている人
- RTX 5070(144,800円)とRX 9070(119,800円)で迷っている人
- Cyberpunk 2077やDoomのパストレーシングを高設定で遊びたい人
- DLSSを使いたい人
- PUBGやレインボーシックス シージなど、海外メディアの実測でRTX 5070 Tiが上回った競技系シューターを遊ぶ人
ドイツ12か月でNVIDIAは平均66%上昇、Radeonは46%
3DCenterが比べたのは、2025年11月と2026年10月の小売価格帯です。各モデルの価格帯は、最安の2倍に最高値を足して3で割った加重平均で出しています。eBayやAmazonの再販業者は含まない、在庫のある小売店の価格です。「12か月」といっても、日々の推移ではなく、11月と10月の2時点の比較です。
※3DCenterの比較表をもとに作成。ドイツ市場の2025年11月→2026年10月の変化率で、日本の値上がり率ではありません。
上昇率の大きさは、型番によってかなり違います。RTX 5090は2,600〜2,900ユーロから6,000〜6,800ユーロへ上がり、132%の上昇です。RTX 5090を除いても、NVIDIAは平均57%上がっています。いちばん上がり方が小さいのはRX 9070(28%)とRX 9070 XT(33%)で、RTXとの価格差が開いた形です。
| モデル | 2025年11月 | 2026年10月 |
|---|---|---|
| RTX 5070 Ti | 740〜830ユーロ | 1,200〜1,290ユーロ(+60%) |
| RX 9070 XT | 590〜670ユーロ | 790〜880ユーロ(+33%) |
| RTX 5070 | 520〜560ユーロ | 800〜900ユーロ(+56%) |
| RX 9070 | 520〜580ユーロ | 660〜760ユーロ(+28%) |
※3DCenterの価格帯。RTX 5070 TiとRX 9070 XTの価格比は、加重平均で2025年11月が約1.25倍、2026年10月が約1.50倍です。
この表で見てほしいのは、RTX 5070 TiがRX 9070 XTの約1.25倍だった価格比が、約1.50倍まで開いたことです。1年前は2割強の上乗せで済んでいた差が、いまは5割増しです。
背景3DCenterはメモリ不足を理由に挙げている
3DCenterは、値上がりの理由を「メモリ危機」と説明しています。2026年5月には値上がりがいったん落ち着いていましたが、年央にその落ち着きは終わり、直近の数週間は最上位モデルを中心に何度も値上げが続いたとのことです。メーカーの値上げが報じられていないIntel Arcや旧モデルまで、同じように上がっています。
確かめられたのはここまでです。AI向けの需要、為替、関税のどれがどれだけ効いているのかを分ける材料は見当たらないため、原因の内訳は断定しません。VRAM(GDDR)の値上げとGPUの関係は、NVIDIAのVRAM価格上昇の記事にまとめています。
もうひとつ、3DCenterが指摘しているのが価格帯の広がりです。RTX 5070は2025年11月が520〜560ユーロと狭かったのに、いまは800〜900ユーロです。最安の店から離れた高い価格で売られているボードが、以前より増えています。ドイツでは、最安だけを見て相場を判断しにくい状況です。
日本日本の実勢価格は、RTX 5070 TiがRX 9070 XTより約7万円高い
日本の価格は、国内通販の価格一覧から2026年10月7日に集計しました。この表は日本の上昇率ではなく、いまの価格です。ドイツの上昇率を日本にそのまま当てはめることはできません。
| モデル | 最安 | 2番目/中央値(製品数) |
|---|---|---|
| RTX 5080 | 267,700円 | 268,000円/302,390円(10製品) |
| RTX 5070 Ti | 209,800円 | 210,531円/214,400円(6製品) |
| RX 9070 XT | 137,412円 | 139,800円/154,890円(12製品) |
| RTX 5070 | 144,800円 | 149,800円/152,781円(10製品) |
| RX 9070 | 119,800円 | 125,800円/127,598円(7製品) |
| RTX 5060 Ti 16GB | 129,800円 | 138,000円/139,800円(9製品) |
| RX 9060 XT 16GB | 84,980円 | 89,800円/92,801円(7製品) |
※2026年10月7日時点の国内通販の税込価格です。RTX 5090は3製品しかなく最安1,096,800円、中央値1,376,875円と幅が大きいため、この表から外しました。在庫と価格は日々変わります。
日本でも、RTX 5070 Tiの最安209,800円はRX 9070 XTの137,412円の約1.53倍です。差額は72,388円で、ドイツの約1.50倍とほぼ同じ比率になっています。RTX 5070(144,800円)とRX 9070(119,800円)の差は25,000円、RTX 5070が約21%高い計算です。
RX 9070 XTは、最安137,412円に対して中央値が154,890円と、17,000円以上離れています。12製品のなかに高いボードが多いためで、最安のボードが買えるかどうかは在庫次第です。2番目の139,800円までなら差は小さいので、複数の店舗で価格と在庫を見比べてください。
性能1440pの平均差は約1.4%、差が出るのはレイトレーシング
RTX 5070 TiとRX 9070 XTの実力差は、海外メディアの52ゲーム比較(2026年5月)が参考になります。Ryzen 7 9800X3Dの環境で、各ゲームを2種類の品質設定で測り、レイトレーシングの有無も混ぜた結果です。
| 項目 | RTX 5070 Ti | RX 9070 XT |
|---|---|---|
| 1440p 平均 | 約1.4%上(1% lowは108fps) | 1% lowは107fps |
| 4K 平均 | 84fps(約4%上) | 81fps |
| F1 25(RT Ultra High) | 20〜24%上 | RTなしでは1440pで約7%上 |
| Cyberpunk 2077(RT・1440p) | 約15%上 | RTなしでは僅差でRadeon |
| Call of Duty(4K基本設定) | — | 62%上 |
※海外メディアの52ゲーム比較の測定。ドライバーはNVIDIA 596.49、AMD Adrenalin 26.5.2で、2026年10月の再測定ではありません。
平均では引き分けに近く、ゲームごとに勝ち負けが入れ替わります。RTX 5070 Tiが大きく上回るのは重いレイトレーシングで、同じ比較ではDoomのパストレーシング(1440p)でRTX 5070 Tiが63%速いという結果も出ています。ただ、このゲームでも31fpsで、どちらも快適とはいえない水準です。
3DCenterもドイツの価格で性能あたりの価格を試算しており、RTX 5070 Ti対RX 9070 XTは、ラスター描画(通常の描画)でRadeonが46%有利、レイトレーシングでも27%有利としています。ただし、このレイトレーシング側はRadeonの性能に一律15%の不利を見込んだ推計で、実測ではありません。
買い時値下がりの時期は読めない。必要なら価格差が小さい選択肢から買う
値下がりする時期を示す材料は、一次情報からは見つかりませんでした。3DCenterは、今回の値上がりでメインストリームが600ユーロまで、ミドルレンジが1,300ユーロまでに広がったと指摘し、価格が「正常」な水準に戻っても、この広がりの一部は残ると見ています。ただ、これは同サイトの見立てで、いつ戻るかまでは示していません。
1440pで遊ぶ人は、RX 9070 XT(約14万円)かRX 9070(約12万円)を先に見てください。レイトレーシングを常用するなら、RTX 5070 Tiの約21万円と比べてください。予算が10万円以下なら、RX 9060 XT 16GB(約8.5万円)が候補です。
RTX 5080(267,700円)は、RTX 5070 Tiとの差が約58,000円です。5090は3製品しか流通しておらず、最安でも約110万円です。RTX 5070 Tiの性能を知りたい人はRTX 5070 Ti vs RTX 5070、ミドル帯の比較はRTX 5070 vs RX 9070を参考にしてください。
おすすめ価格差を踏まえて選ぶ3枚
2026年10月7日の日本の価格と、使い方の違いで選びました。
FAQよくある質問
まとめまとめ|性能が同じなら安いRadeon、RT重視ならRTX 5070 Ti
ドイツの12か月でNVIDIAは平均66%、RTX 5090は132%上がり、RTX 5070 TiとRX 9070 XTの価格比は約1.25倍から約1.50倍へ開きました。日本でもその比率は約1.53倍で、1440pの平均性能がほぼ同じなら、価格差の72,388円は大きな負担です。
1440pで遊ぶならRX 9070 XT(137,412円)かRX 9070(119,800円)を先に見てください。重いレイトレーシングを常用するときだけ、RTX 5070 Ti(209,800円)を選びます。





