GeForce RTXのAdvanced Shader Delivery対応ドライバーは10月21日|全RTXが対象、E-Dayの待ちは数秒に
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全RTXが対象、ギアーズ E-Dayの初回シェーダー待ちは数分から数秒に
出典:Microsoft DirectX Developer Blog(10月1日) / Xboxサポート(Advanced Shader Delivery) / Xbox Game Dev Blog(対応タイトル一覧) / The Coalition(E-Day発売前のお知らせ) / Microsoft DirectX Developer Blog(GDC 2026) / NVIDIA公式(Auto Shader Compilation Beta) / Activisionサポート(MW4のPC動作環境と推奨ドライバー) / Call of Duty公式ブログ(MW4のPC版の機能)
ゲームを初めて起動したときの「シェーダーを最適化しています」の待ち時間は、GeForceのPCでも避けられませんでした。Microsoftはこの待ちを短くする「Advanced Shader Delivery(ASD)」をGeForce RTXにも広げ、対応ドライバーは10月21日に出る予定です。
最初の対応タイトルは、10月2日に先行アクセスが始まった『Gears of War: E-Day』(ギアーズ オブ ウォー E-Day)です。ASDなしの一般的なPCで数分かかる初回のシェーダーコンパイルが、ASDありでは数秒で終わり、時間はおよそ95%短くなります。10月23日発売の『CoD MW4』も、発売時から対応します。
GeForceユーザーが今決めるのは、ASDを待たずにE-Dayを遊ぶかと、事前に何を済ませるかの2つです。NVIDIAが3月末からNVIDIA Appで提供している「Auto Shader Compilation」はASDと別の待ち時間を減らす機能なので、その違いもあわせて説明します。
目次
要点NVIDIAの対応ドライバーは10月21日予定、版数は未発表
Microsoftが10月1日に公開した動作環境では、NVIDIAの対象は「All RTX GPUs and RTX Spark」です。AMDとQualcommは発表の時点で対応済み、IntelとNVIDIAは「今月後半」の扱いです。NVIDIAの対応ドライバーは、CoD MW4発売の2日前にあたる10月21日に出る予定です。ドライバーの版数は、10月3日の時点でまだ公表されていません。
ASDの対応状況を、GPUメーカーごとにまとめました。Xboxサポートの対応機器一覧も「10月1日時点」の内容で、まだAMDとQualcommしか載っていません。
| メーカー | 対象ハードウェア | 状況(10月3日時点) |
|---|---|---|
| AMD | Radeon RX 5000〜9000シリーズ(RDNA 1〜4)、一部のRyzen内蔵GPU(RDNA 3・3.5)、ROG XBOX Ally/Ally X | 対応済み(Adrenalin 26.6.1以降) |
| Qualcomm | Snapdragon X2シリーズ | 対応済み(グラフィックスドライバー2026.08.3以降) |
| Intel | Arc B570・B580、Core Ultra シリーズ2・シリーズ3 | 10月後半に対応予定 |
| NVIDIA | 名前にRTXが付くGPUすべて、RTX Spark | 10月21日に対応ドライバーを配信予定(版数は未発表) |
NVIDIAは3月のGDC 2026で「GeForce RTX向けに年内に提供する」と予告していましたが、どの世代が対象かは明かしていませんでした。今回の動作環境で、RTX 50シリーズだけでなくRTX全世代が対象だとはっきりしました。ASDの発表からAMD版の公開プレビューまでの経緯はGDC 2026で発表されたASDの解説とAMD版ASDの検証にまとめています。
対象GPURTX 20シリーズ以降はすべて対象、GTXは対象外
Microsoftの表記は「All RTX GPUs」です。手持ちのGeForceが対象かどうかは、型番がRTXで始まるかで判断できます。
| GPU | ASD | 補足 |
|---|---|---|
| GeForce RTX 50シリーズ | 対象 | デスクトップ用・ノート用とも名前にRTXが付く |
| GeForce RTX 40・30・20シリーズ | 対象 | GDCの時点では世代が明かされていなかった |
| RTX Spark搭載PC | 対象 | NVIDIAのArm系チップ。今秋から搭載PCが出始める |
| GeForce GTX 16シリーズ以前 | 対象外 | 名前がGTXのGPUは動作環境に含まれていない |
GTX世代が外れていても、E-Dayについては影響がありません。E-Dayはレイトレーシングに対応したGPUが動作の必須条件で、GTX 16シリーズ以前ではそもそも遊べないからです(E-Dayの必要スペックとGPU別の目安)。RTX SparkについてはRTX Sparkの解説で仕様と搭載機をまとめています。
効果減るのは初回起動の「数分」、ゲーム中のカクつき全部ではない
PCゲームのシェーダーは、GPUとドライバーの組み合わせに合わせて機械語に変換(コンパイル)しないと動きません。PCはこの組み合わせが無数にあるため、多くのゲームが初回起動時に自分のPCでまとめて変換し、その間プレイヤーを待たせます。
ASDは、変換済みのシェーダーをゲームのダウンロードと一緒に届けて、起動時にCPUがやる仕事を減らします。E-Dayでは、ASDなしの一般的なPCで数分かかっていた初回のシェーダーコンパイルが数秒になり、時間がおよそ95%減るというのがMicrosoftの説明です。Microsoftは、実行中のコンパイルが原因のカクつきも減るとしています。
ただし、ASDが減らすのはシェーダーのコンパイルに由来する待ちとカクつきだけです。広いマップで新しいエリアのデータを読み込むときの引っかかりや、VRAM不足によるカクつきは原因が別なので残ります。カクつきの種類の見分け方はシェーダーコンパイル・スタッタリング対処ガイドで解説しています。
Microsoftが公開している対応タイトル一覧には、Forza Horizon 6、Clair Obscur: Expedition 33、Hogwarts Legacy、Final Fantasy XVI、Crimson Desertなど45本が載っています(6月11日公開のページで、E-Dayはまだ未掲載)。10月23日発売の『Call of Duty: Modern Warfare 4』も、発売時から対応します。一覧はGPUメーカー別に分かれておらず、NVIDIAへの対応と同時に全タイトルが使えるようになるかは書かれていません。
Steam版Steam版もXbox PCアプリを入れておく|MW4は対象、E-Dayは効く場合がある
ASDのシェーダーは、Xbox PCアプリ経由で届きます。Microsoftの案内は「ゲームをダウンロードする前にXbox PCアプリを入れておく」で、PC Game Passのゲームもこのアプリからダウンロードします。
Steam版については、E-Dayの開発元The Coalitionが発売前のお知らせで「Xbox PCアプリ以外でE-Dayを遊ぶ場合も、Windows 11のPCにXbox PCアプリが入っていれば、必要なシェーダーが事前に入り、ASDの恩恵を受けられる場合がある」と書いています。言い切りではなく「場合がある」という表現です。
MW4はもっとはっきりしていて、Steam版とBattle.net版でもXbox PCアプリを入れておけば、インストール時とアップデートのたびにコンパイル済みのシェーダーが届きます。E-DayとMW4以外のSteam版のゲームでどうなるかは説明がありません。
| 入手先 | E-Day | CoD MW4 |
|---|---|---|
| Xbox PCアプリ PC Game Pass含む | 対象 | 対象 |
| Steam | Xbox PCアプリが入っていれば効く場合がある | Xbox PCアプリを入れておけば対象 |
準備今のうちに済ませる3つと、配信後の1つ
NVIDIA向けの配信が始まる前でも、ドライバー以外の条件は今そろえられます。Microsoftの動作環境とXboxサポートの案内から、手順を並べました。
- Windows 11のバージョンを確かめる。「Windowsキー+R」で「winver」と入力し、24H2以降になっているかを見ます。E-Day自体はWindows 10でも動きますが、ASDはWindows 11 24H2以降でないと使えません。
- Xbox PCアプリを入れて最新にする。ゲームをダウンロードする前に入れておくのがMicrosoftの案内です。Steam版のE-DayやSteam版・Battle.net版のMW4を遊ぶ場合も入れておきます。
- 遊びたいゲームは先に始めてしまう。ASDを待っても短くなるのは初回起動時の数分だけです。E-Dayを今遊びたいなら、対応ドライバーを待つ必要はありません。
- NVIDIAのASD対応ドライバーが出たら更新する。10月21日に出る予定で、版数は未発表です。MW4を発売日の10月23日から遊ぶなら、それまでに更新しておきます。9月22日公開のE-Day向けGame Readyドライバー617.14を入れても、10月1日時点の動作環境にNVIDIAが入っていないので、まだASDは効きません。
ASDが働いているかは、ゲームを起動したときの画面で確かめられます。「Precompiled shaders installed」と表示されていれば、事前に用意されたシェーダーが使われています。
比較NVIDIA AppのAuto Shader Compilationとは減らす待ちが違う
NVIDIAは2026年3月31日、NVIDIA Appに「Auto Shader Compilation」をベータ版として追加しました。名前は似ていますが、ASDとは減らす待ち時間のタイミングが違います。
| 項目 | Advanced Shader Delivery | Auto Shader Compilation |
|---|---|---|
| 提供元 | Microsoft(Xbox PCアプリ経由) | NVIDIA(NVIDIA App) |
| 減らす待ち | ゲームを初めて起動するときのコンパイル | ドライバー更新後の作り直し |
| コンパイルする場所 | 変換済みのものをゲームと一緒に受け取る | 自分のPCが待機中に作り直す(「Compile Now」で即時も可) |
| 対象ゲーム | ASD対応タイトルだけ | DirectX 12のゲーム |
| 必要なもの | Windows 11 24H2以降、Xbox PCアプリ、対応ドライバー | Game Readyドライバー595.97 WHQL以降 |
| 初期設定 | 切り替えの操作は案内されていない | オフ(自分でオンにする) |
NVIDIAは、Auto Shader Compilationを使っても、ゲームを初めてダウンロードしたあとはゲーム内でシェーダーを作る必要があると明記しています。初回の待ちを減らすのがASD、ドライバーを更新したあとの作り直しを前倒しするのがAuto Shader Compilationで、片方がもう片方の代わりにはなりません。オンにする場所は、NVIDIA Appの「グラフィックス」タブにある「グローバル設定」の「シェーダーキャッシュ」です。シェーダーキャッシュそのものの扱いはシェーダーキャッシュを削除するときの注意点で説明しています。
影響GeForceユーザーにとって良い点と注意点
- RTX 20シリーズ以降はすべて対象で、ASDのための買い替えは要らない
- E-Dayでは数分かかる初回のシェーダーコンパイルが数秒になる
- Steam版・Battle.net版のMW4も、Xbox PCアプリを入れておけば対象
- Forza Horizon 6など、対応済みの45本も対象になりうる
- ドライバーの版数は10月3日時点で未発表
- Windows 11 24H2以降が必須で、Windows 10では使えない
- 効くのはASD対応タイトルだけで、入手先は基本的にXbox PCアプリ
- 読み込みやVRAM不足が原因のカクつきは減らない
買い替えGTXから買い替えるなら推奨GPUのRTX 5060から
GTX 16シリーズ以前を使っていて、E-DayもASDも使いたい場合は、RTXへの買い替えが前提になります。E-Dayの公式の推奨GPUはRTX 5060・RTX 3060 Tiなので、新品で選ぶならRTX 5060が目安です。テクスチャの設定を上げてもVRAMに余裕を残したいなら、16GBのRTX 5060 Tiが候補になります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|GeForceは10月21日のドライバーから、準備は今できる
Advanced Shader DeliveryはRTX全世代とRTX Sparkが対象で、GeForceユーザーにはGPUを買い替える必要がありません。対応ドライバーは10月21日に出る予定で、それまでにできるのはWindows 11 24H2への更新とXbox PCアプリの導入です。
短くなるのは初回起動時の数分なので、E-Dayを今遊びたいなら待たずに始めて構いません。NVIDIAのASD対応ドライバーが出たら更新し、起動画面に「Precompiled shaders installed」が出るかを確かめてください。
GeForce RTXでのASDは10月21日に出る予定のドライバーからで、RTX 20シリーズ以降はすべて対象です。Windows 11 24H2とXbox PCアプリを今のうちにそろえ、対応ドライバーが出たら更新すれば、E-Dayでは数分の初回シェーダー待ちが数秒になります。ドライバー更新後の作り直しを減らしたいなら、NVIDIA AppのAuto Shader Compilationもオンにしておきます。







