GeForce RTX 5070 Laptop GPUの性能比較|ゲーム別fpsと電力設定ごとの差・5060/5070 Tiとの選び分け
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フルHD Ultraで約90〜100fps、静音設定では約3割落ちる
ゲーミングノートの「RTX 5070搭載」は、デスクトップ版のRTX 5070とは別の製品です。CUDAコアは4,608基で、デスクトップ版の6,144基の75%。GPUに割り当てられる電力も、最大100Wと250Wでは大きく違います。
結論から言うと、RTX 5070 Laptop GPUはフルHD・Ultra設定で、Cyberpunk 2077が約90〜100fps、Baldur’s Gate 3が約110〜127fpsです。総合ベンチマークスコアはRTX 5060 Laptopより約16%高く、RTX 5070 Ti Laptopには約20%届きません。ただし電力を42Wに絞った静音設定では、同じ機種でもfpsが約3割下がります。
VRAMは8GBのままなので、メモリを多く使うゲームでは差が開きます。フルHD中心で5060搭載機との価格差が1割前後なら5070、WQHD以上や数年使う前提なら12GBの5070 Ti以上が後悔しにくい選び方です。

目次
スペックRTX 5070 Laptopの仕様|デスクトップ版とは別物
RTX 5070 Laptopはコア数が前世代のRTX 4070 Laptopと同じ4,608基で、メモリがGDDR6からGDDR7に変わりました。GPU電力の上限は100Wで、下位のRTX 5060 Laptopと同じです。上位の5070 Ti Laptopは12GB・192bitで、メモリの構成が一段違います。
| GPU | CUDAコア | VRAMとGPU電力 |
|---|---|---|
| RTX 5060 Laptop | 3,328基 | 8GB GDDR7(128bit)/45〜100W |
| RTX 5070 Laptop | 4,608基 | 8GBまたは12GB GDDR7(128bit)/50〜100W |
| RTX 5070 Ti Laptop | 5,888基 | 12GB GDDR7(192bit)/60〜115W |
| RTX 5080 Laptop | 7,680基 | 16GB GDDR7(256bit)/80〜150W |
| RTX 4070 Laptop(前世代) | 4,608基 | 8GB GDDR6(128bit)/35〜115W |
| RTX 5070(デスクトップ版) | 6,144基 | 12GB GDDR7(192bit)/250W |
※ノートPC向けはNVIDIA公式の比較表、デスクトップ版は公式の製品ページより。ノート向けのGPU電力は、搭載機種ごとの設定で変わる範囲です。出典:NVIDIA GeForce RTX ノートPC比較、NVIDIA GeForce RTX 5070 製品ページ
デスクトップ版との差は、コア数が75%、メモリが128bitと192bit、電力が最大100Wと250Wです。同じ「RTX 5070」の名前でも、ノート版は電力と冷却の制約を受ける別のGPUとして見る必要があります。
VRAMは8GB版が先に出て、12GB版が追加されました。12GB版のコア数と電力範囲は8GB版と同じです。違いはノート向けRTX 5070 12GB版の解説にまとめています。
性能順位5060・5070 Ti・5080 Laptopとの総合スコア差
3DMark 11、Fire Strike、Time Spyを合算した総合スコアは、RTX 5070 Laptopを基準にすると、5060が14%下、5070 Tiが20%上、5080が31%上です。
| GPU | 総合スコア | 5070 Laptop比 |
|---|---|---|
| RTX 5060 Laptop | 13.8 | −14% |
| RTX 5070 Laptop | 16.0 | 基準 |
| RTX 5070 Ti Laptop | 19.2 | +20% |
| RTX 5080 Laptop | 21.0 | +31% |
※検証機ごとにGPU電力が違う平均値です。出典:Notebookcheck RTX 5070 Laptop
5060との差は、電力をそろえるともっと縮みます。先行比較では、95WのRTX 5060 Laptopが、85WのRTX 5070 Laptopと3DMarkの4種の総合でほぼ並びました。電力が同じなら、5070の優位はCyberpunk 2077で約5%、Baldur’s Gate 3で10〜12%と見積もられています。差が出るのは、電力の設定しだいです。
前世代のRTX 4070 Laptopとの差も小さめです。旧型のASUS ProArt P16(RTX 4070 Laptop搭載)と比べると、ベンチマークで6〜12%、ゲームでは16%上回りました。GIGABYTE AERO X16の検証でも、85WのRTX 5070 Laptopは、最大100WのRTX 4070 Laptopと同等という評価です。
※出典:Notebookcheck RTX 5060 Laptop先行比較(2025年5月24日)、Notebookcheck ASUS ProArt P16レビュー、Notebookcheck GIGABYTE AERO X16レビュー
実測性能ゲーム別fps|フルHD Ultraで5070・5070 Ti・5080を比べる
測定条件は1080p・Ultra(上限のプリセット)で、アップスケーリングとフレーム生成は使っていません。各GPUの検証機の平均値なので、電力とCPUは機種ごとに違います。
| ゲーム | RTX 5070 Laptop | RTX 5070 Ti Laptop | RTX 5080 Laptop |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 99 | 118 | 136 |
| Baldur’s Gate 3 | 122 | 148 | 177 |
| Battlefield 6 | 79 | 97 | 128 |
| Doom: The Dark Ages | 66 | 78 | 90 |
| Monster Hunter Wilds | 42 | 65 | 83 |
| Assassin’s Creed Shadows | 42 | 53 | 61 |
| Indiana Jones and the Great Circle | 25 | 97 | 119 |
| Black Myth: Wukong | 36 | 42 | 54 |
| Borderlands 4 | 28 | 37 | 45.5 |
※数値は平均fps(1080p・Ultra)。出典:Notebookcheck RTX 5070 Laptop、Notebookcheck RTX 5070 Ti Laptop、Notebookcheck RTX 5080 Laptop
電力設定同じ機種でも動作モードで約3割動く
ノートPCのGPUは、動作モードで使える電力が変わります。ASUS ProArt P16(Ryzen AI 9 HX 370、最大105Wの設定)の測定では、モード別に次の結果でした。
| モード(GPU電力) | Time Spy Graphics | Cyberpunk 2077 |
|---|---|---|
| Whisper(42W) | 8,687 | 66fps |
| Standard(80W) | 11,603 | 86.7fps |
| Performance(105W) | 13,010 | 97.8fps |
※出典:Notebookcheck ASUS ProArt P16レビュー
Whisperモードは、Performanceモードに対してスコアもfpsも約3割低く(Cyberpunk 2077は約32%減)、80WのStandardでも約1割低くなりました。電力を80Wから105Wに増やしても、fpsの伸びは約13%です。電力を上げるほど伸びが鈍る性質があります。
この機種のファンの最大騒音は、Whisperで42.8dB(A)、Standardで49.3dB(A)、Performanceで53.7dB(A)でした。Performanceは静音モードより約11dB(A)うるさくなります。
機種が違えば電力も違います。85WのGIGABYTE AERO X16(Ryzen AI 7 350)は、Cyberpunk 2077が90.1fps、Baldur’s Gate 3が109.4fpsでした。ProArt P16のPerformanceモード(97.8fps、127.3fps)より、それぞれ約8%、約14%低い結果です。CPUも違うため、電力だけの差ではありません。
※出典:Notebookcheck GIGABYTE AERO X16レビュー、ProArt P16は上記のレビュー
VRAMVRAM 8GBで差が開くゲームがある
先のfps表で、RTX 5070 LaptopとRTX 5070 Ti Laptopの差が最も大きかったのはIndiana Jones and the Great Circleです。5070が25fps、5070 Tiが97fpsで、約4倍の開きがあります。総合スコアの差は約2割なので、GPUの処理性能だけでは説明がつきません。VRAMが8GBと12GBで違うことが効いている可能性が高いです。
RTX 5070 Laptopのレビューでも、8GBのVRAMは最新のAAAタイトルのWQHD最高設定で足を引っ張ると指摘されています。12GBの5070 Tiでさえ、Indiana JonesのWQHD・高設定でVRAMの上限に触れるという評価です。
※出典:Notebookcheck GIGABYTE AERO X16レビュー、Notebookcheck RTX 5070 Ti Laptop先行レビュー
VRAMはノートPCでは後から増やせません。フルHD中心なら8GBで困る場面は限られますが、WQHD以上、テクスチャ最高設定、数年先の新作まで考えるなら、容量に余裕のあるGPUが安全です。
国内で10月に発売されるMSI Cyborg 15 Max C2WとCrosshair A16 HX MLG EditionのRTX 5070は、どちらも8GB版です。型番によって容量の扱いが割れる例はMSI Stealth 16 AI+の2673JPにまとめています。購入前に仕様欄でVRAM容量を確かめてください。
比較RTX 5060・5070 Tiとの比較|どれを選ぶか
搭載機国内で見る搭載機の最大電力
同じRTX 5070 Laptopでも、メーカーが設定する最大電力は機種ごとに違います。ASUSは、GPU電力とDynamic Boost(CPUに余裕があるときGPUへ上乗せする電力)を分けて公開しています。
| 機種 | 表記の最大電力 | 内訳 |
|---|---|---|
| ASUS TUF Gaming A16(FA608UP) | 115W | GPU 100W+Dynamic Boost 15W |
| ASUS ROG Zephyrus G16 GA605KP | 105W | GPU 90W+Dynamic Boost 15W |
| ASUS ROG Zephyrus G14 GA403WP | 90〜100W | GPU 75〜85W+Dynamic Boost 15W |
| MSI Cyborg 15 Max C2W | 100W | MSI公表の最大電力 |
| MSI Crosshair A16 HX MLG Edition E8WGK | 115W | MSI公表の最大電力 |
※ASUSは公式のGPU電力一覧(2025年モデル)、MSIは各製品のプレスリリースより。出典:ASUS ROG・TUFのGeForce GPU電力一覧
薄型のG14は、TUF A16より最大15〜25W低くなります。上のProArt P16の測定のとおり、80Wと105Wでfpsに約1割の差が出る水準です。購入候補の製品ページで、GPU電力の記載があるかを最初に見てください。記載がなければ、実測レビューのある型番を選ぶのが確実です。
GPU電力に余裕のある候補は次の2機種です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|選ぶ基準はGPU名より電力とVRAM
RTX 5070 Laptopは、フルHD・Ultraで主要タイトルを90〜120fps台で動かせます。RTX 5060 Laptopとの差は電力をそろえると1割前後で、RTX 5070 Tiとは総合で約2割の開きです。VRAM 8GBのせいで、メモリを多く使うゲームでは差がさらに広がります。
購入前は、仕様欄でGPU電力とVRAM容量を確認してください。全シリーズの位置づけはノート向けRTX 50シリーズ完全マップで見られます。
フルHD Ultraで約90〜100fps。静音設定では約3割低下し、8GBのVRAMで差が開くゲームもある。GPU電力とVRAM容量を見て選ぶ。








