Ryzen 7 9700X vs Core Ultra 7 265 比較|265無印が265Kより高い逆転と65W対決の結論【2026年10月】
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ゲームは9700X、マルチは265。ただし265は265Kより高い
Ryzen 7 9700XとCore Ultra 7 265は、どちらも「65W」をうたう8コア級以上のCPUですが、中身は別物です。9700XはZen 5の8コア16スレッド、265は8Pコア+12Eコアの20コア20スレッドで、得意な仕事が分かれます。
ゲームなら9700Xです。海外の実測では、同じRTX 5090・1080pで9700Xが上位モデルの265Kを約10%上回りました。マルチスレッドは逆で、PassMarkの集計では265のCPU Markが9700Xより約35%高くなっています。価格は、ツクモの表示で265が63,980円、9700Xが50,149円と、265のほうが13,831円高い状況です。
注意したいのは、265無印が上位の265K(49,800円)より14,180円高いことです。ただし265Kはツクモで在庫なしなので、買える価格同士の比較ではありません。ゲーム中心なら9700X、制作中心でIntelを選ぶなら265と265Kのどちらが買えるかを先に確かめるのが近道です。
目次
結論先に結論|ゲームは9700X、制作は265
- 遊ぶのがゲーム中心で、1080p〜1440pで高fpsを狙いたい
- CPUの消費電力を抑えたい(ゲーム中で約20W低い)
- あとからRyzen 7 9800X3Dなどに載せ替えて性能を伸ばしたい
- CPU本体の出費を、ツクモの表示で13,831円抑えたい(クーラーは別売)
- 動画エンコード・3Dレンダリングなど、コア数が効く作業が多い
- 純正クーラー付きで、クーラーの手配を省きたい
- ゲームと制作を1台でこなし、ゲームは数%の差なら気にしない
- 265Kが売り切れで、K無しの65W設計を選びたい
価格265無印が265Kより高い逆転は、いまも続いている
2026年10月7日にツクモの商品ページで確認した表示価格は次のとおりです。265は9700Xより13,831円、265Kより14,180円高くなっています。
| 製品 | 表示価格(税込) | 在庫の表示 |
|---|---|---|
| Ryzen 7 9700X | 50,149円 | 在庫あり・24時間以内に出荷 |
| Core Ultra 7 265 | 63,980円 | 在庫わずか・24時間以内に出荷 |
| Core Ultra 7 265K | 49,800円 | 在庫なし |
※価格はツクモ公式通販サイトの商品ページ(9700X、265、265K)の2026年10月7日13時台の表示。価格・在庫は日々変わるため、購入前にもう一度確認してください。他店の価格までは確かめていません。
コア構成は同じ20コア(8P+12E)で、265Kは最大5.5GHz、265は最大5.3GHzです。265Kは基本消費電力が125Wで、純正クーラーは付きません。265Kが売り切れのときや、クーラーを買い足したくないときだけ、265を検討する形になります。
スペックスペックを並べて比較
| 項目 | Ryzen 7 9700X | Core Ultra 7 265 |
|---|---|---|
| コア構成 | 8コア16スレッド(Zen 5) | 20コア20スレッド(8P+12E) |
| 最大クロック | 5.5GHz | 5.3GHz(Pコア最大5.2GHz) |
| キャッシュ | L2 8MB+L3 32MB | L2 36MB+L3 30MB |
| 定格の電力 | TDP 65W | 基本消費電力 65W/最大ターボ電力 182W |
| メモリー | DDR5(2枚でDDR5-5600、4枚でDDR5-3600) | DDR5-6400まで |
| ソケット | AM5 | LGA1851 |
| 内蔵GPU | Radeon Graphics(2コア) | Intel Graphics(Quick Sync・AV1エンコード対応) |
| クーラー | 付属しない(別売) | Intel純正のボックス版に付属 |
| 発売 | 2024年8月8日 | 2025年第1四半期 |
出典:AMD 9700X製品ページ、Intel 265の製品仕様、クーラーはIntel Laminar RM2の仕様ページ。
65Wの意味同じ65Wでも、最大の電力はまったく違う
9700Xの65WはTDP(放熱設計の目安)、265の65Wは「基本消費電力」で、負荷がかかったときに使える上限は別に決まっています。265の最大ターボ電力は182Wです。「同じ65Wだから電気代も同じ」とは言えません。
ASRockの案内では、AGESA 1.2.0.2以降のBIOSで、9700Xの電力設定を105Wに上げる項目が使えます。ただしすべてのAM5マザーボードにあるとは限りません。引き上げる前提で比べるときは、使うマザーボードの対応を先に確かめてください。
出典:ASRockのFAQ(9700X/9600XのcTDPを105Wにする方法)、265の電力は上のIntel仕様ページ。
ゲームゲーム性能は9700Xが約5〜11%上
265無印だけを9700Xと同条件で測った信頼できる実測は見つかりませんでした。代わりに、同じ20コア構成で最大クロックが200MHz高い265Kと、9700Xを比べた海外の実測を使います。265無印は265Kよりクロックが低いので、差は同じか、やや広がる側と考えられます。
| 条件(4ゲームの幾何平均) | 9700Xの優位 | 見どころ |
|---|---|---|
| 1080p・中設定・RTX 5090 | 約10% | CPUの差が最も出やすい条件 |
| 1080p・中設定・RTX 5080 | 約8% | GPUが律速に近づき差が縮む |
| 1440p・中設定・RTX 5090 | 約11% | RTX 5080では差がほぼ消える |
| 1080p・最高設定・RTX 5090 | 約8% | 設定を上げると差は少し縮む |
| 1440p・最高設定・RTX 5090 | 約5% | RTX 5080ではほぼ同等 |
| 4K・RTX 5090/5080 | 差なし | フレームレートはGPUで頭打ち |
出典:TechSpot「CPU and GPU Scaling: Intel Core Ultra 7 265K vs AMD Ryzen 5 7600X」(2025年8月21日)。Rainbow Six Siege、Kingdom Come: Deliverance II、Marvel Rivals、Space Marine 2の4本の幾何平均。測定したのは265Kで、265無印ではありません。RX 9070・RX 9060 XT 16GBではGPU律速で差が小さくなっています。
読み取れるのは、CPUがボトルネックになる軽めの設定とハイエンドGPUの組み合わせで、9700Xが5〜11%ほど速いということです。WQHD以上で、RTX 5070クラスより下のGPUと組むなら、どちらを選んでもfpsはほとんど変わりません。ゲームの伸びしろを最優先するなら、どちらも選ばずRyzen 7 9800X3Dにする手もあります。同じ実測の1080p・中設定・RTX 5090の4ゲーム平均では、9800X3Dは265Kより33%速い結果でした。
制作マルチスレッドは265が約35%上
コア数が効く作業では、20コアの265が有利です。PassMarkの集計(2026年10月7日取得)では、CPU Markは265が49,684、9700Xが36,930で、265が約34.5%高くなっています。シングルスレッドは4,695対4,642で、ほぼ同等です。
| PassMarkの指標 | Ryzen 7 9700X | Core Ultra 7 265 |
|---|---|---|
| CPU Mark(マルチ) | 36,930 | 49,684 |
| シングルスレッド | 4,642 | 4,695 |
| 集計の数 | 9,981件 | 2,154件 |
出典:PassMark「Core Ultra 7 265 vs Ryzen 7 9700X」。利用者が投稿した結果の集計で、電力設定やメモリーの構成はそろっていません。ゲームの勝敗にはあてはまりません。
動画編集の書き出しや3Dレンダリングを日常的にするなら、この差は作業時間に出ます。配信しながらのゲームは、GPUのハードウェアエンコーダを使うならCPUのコア数の差はあまり効きません。265の内蔵GPUにはQuick SyncとAV1エンコードがあるので、内蔵GPUで動画を書き出す使い方にも向いています。
消費電力ゲーム中の電力は9700Xが約20W低い
同じ測定で、ゲーム中の消費電力は9700Xが265Kより約20W、割合で約20%低くなりました。差としては大きくありませんが、小型ケースや静音を重視するPCでは効いてきます。265無印のゲーム中の実測値は見つからなかったので、数値は265Kのものです。
クーラーは、265がIntel純正のものが付く一方、9700Xは付属しません。9700Xは空冷クーラーを別に買う必要があります。AMDは「プレミアムな空冷クーラー」を推奨しており、安価な薄型クーラーで済ませるのは避けたほうが無難です。
将来性買い替えのしやすさはAM5が有利、LGA1851は行き止まりではなくなった
AM5はRyzen 7 9700Xから、ゲーム向けのRyzen 7 9800X3Dなどへ、マザーボードを使い回して載せ替えられます。ゲーム性能をあとから伸ばしたい人にとって、これが最大の利点です。
LGA1851のほうも、2026年3月26日に発売されたCore Ultra 7 270K Plus(8P+16Eの24コア、発表時の推奨価格は299ドルから)が、現行の800シリーズのマザーボードに載ります。265を買っても、同じマザーボードで270K Plusへ載せ替える道があります。以前は行き止まりと見られていましたが、いまはそうではありません。
出典:Intelの発表(Core Ultra 200S Plus)。国内価格は含みません。270K Plusとの比較は9700X vs 270K Plus、265Kとの違いは265K vs 270K Plusにまとめています。
選び方用途別に、どちらを買うか
FAQよくある質問
おすすめCPU単体とゲーミングPCで選ぶ
CPUだけを買って自分で組むなら、ゲーム中心は9700X、制作寄りで20コアが欲しいなら265Kです。組み立てを任せたいときは、9700Xを積んだゲーミングPCから選べます。
9700X搭載のゲーミングPC
組み合わせ組み合わせるパーツ|マザーボード・クーラー・電源・SSD
CPUを決めたら、次はプラットフォームごとに決まるマザーボードとクーラー、どちらにも共通する電源とSSDを選びます。メモリーはどちらもDDR5です。価格の動きが大きいので、購入時の表示で確かめてください。
9700Xに合わせるパーツ
9700XはAM5のCPUなので、B850かX870のマザーボードに載せます。ゲーム用途ならB850で足ります。9700Xはクーラーが付属しないため、空冷クーラーも一緒に用意します。
265に合わせるパーツ
265はLGA1851のCPUなので、Z890かB860のマザーボードを選びます。純正クーラーが付くため、冷却を足さなくても動かせます。静かに使いたいときだけ、空冷クーラーを別に選びます。
どちらにも使える電源とSSD
電源は、RTX 5070クラスまでなら750W、上位GPUに載せ替える余地を残すなら850Wが目安です。SSDはゲームと制作ファイルの両方を入れるなら、2TBあると足りなくなりにくくなります。
まとめまとめ|ゲームは9700X、20コアが欲しいなら265Kを先に探す
ゲーム性能と消費電力、買い替えのしやすさで選ぶなら9700Xです。マルチスレッドの作業が中心なら、265のほうが約35%高いスコアを出します。ただし265無印はツクモの表示で265Kより14,180円高く、265Kが買えるなら265Kを選ぶのが筋です。
ゲーム中心の人は9700X、制作中心の人は265K(買えないときだけ265)が最適です。














