Core Ultra 5 245を徹底解説|65Wで実現する静音・高効率なミドルレンジの決定版

2025年12月20日
Core Ultra 5 245を徹底解説|65Wで実現する静音・高効率なミドルレンジの決定版

インテルの新ブランド「Core Ultra」シリーズの中で、一般ユーザーから事務作業、ライトなゲーミングまで幅広い層に最適なのが「Core Ultra 5 245」です。上位の245Kからオーバークロック機能を省き、消費電力を大幅に抑えたこのモデルは、自作PC初心者から省エネ志向のユーザーまで、2025年の新たな選択肢となります。

1. Core Ultra 5 245のスペック:65W枠で14コアを搭載

Core Ultra 5 245は、Pコア(高性能)6基とEコア(高効率)8基を組み合わせた14コア/14スレッド構成です。ベースパワーが65Wに設定されており、発熱が非常に少ないため、リテールクーラーや安価な空冷クーラーでも安定して動作するのが最大の魅力です。

項目 内容
アーキテクチャ Arrow Lake-S (TSMC 3nmプロセス)
コア数 / スレッド数 14コア(6P+8E) / 14スレッド
最大ブーストクロック 5.1GHz
L3キャッシュ 24MB
AIエンジン (NPU) Intel AI Boost (13 TOPS)
プロセッサー・ベースパワー (PBP) 65W
最大ターボパワー (MTP) 121W
内蔵グラフィックス Intel Graphics (4 Xe-cores)

2. 注目ポイント:静音性とAI性能の両立

圧倒的な低発熱と省電力

最大電力(MTP)が121Wに抑えられているため、高負荷時でもファンが爆音になることがありません。リビングに置くPCや、深夜に作業をするクリエイターにとって、この「静かさ」は大きなメリットです。また、ワットパフォーマンス(消費電力あたりの性能)は前世代の同等モデルから大きく改善されています。

「Intel AI Boost」によるAI機能の強化

上位モデル同様、専用のAIプロセッサー(NPU)を搭載しています。これにより、Windows Studio Effectsによるビデオ会議の背景ぼかしや、AI翻訳などの処理を、CPUメインコアを休ませたまま効率的に行えます。日常的なタスクがよりスマートかつスムーズになります。

3. 245Kとの違い:どちらを選ぶべき?

「Core Ultra 5 245K」との主な違いは、オーバークロックの可否とブーストクロックの僅かな差(5.2GHz vs 5.1GHz)です。体感できる性能差はわずかですが、245(無印)は「価格が安い」「消費電力が低い」「マザーボードの選択肢が広い(B860等)」という3つの強みがあります。

4. 結論:こんな人にCore Ultra 5 245がおすすめ!

  • 「安定・静音重視のユーザー」:複雑な設定なしで、静かで安定したPCを組みたい。
  • 「家庭・事務用PCを新調したい」:最新のAI機能を備えつつ、電気代も抑えたい。
  • 「コスパ重視のライトゲーマー」:浮いた予算をグラフィックボードやメモリに回したい。

総評: Core Ultra 5 245は、派手さこそありませんが、新世代の恩恵である「低発熱」と「AI対応」を最も手軽に享受できる、2025年のメインストリームにおける真の堅実な選択と言えます。

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執筆者プロフィール

ゲーミングスタイル管理人|自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。初めての自作PCに魅了されて以来、毎年のようにパーツを更新しながら最新のトレンドを追いかけています。現在も現役で自作ゲーミングPCを組み替えながら、より快適でコスパの良い構成を探求中。 当サイト「ゲーミングスタイル」では、初心者にもわかりやすく、でも上級者も満足できるような情報発信を心がけています。パーツ選びや比較記事、トラブル対処法まで、実体験に基づいたリアルな情報をお届けします。