Core Ultra 5 235 レビュー|245Kより7,020円高い14コアに払う価値はあるか【2026年9月最新】
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245K より ¥7,020 高い ・ マルチは24%届かない ・ 残る理由はクーラー同梱
Core Ultra 5 235 は、Arrow Lake-S 世代の非K・65W 版 14 コア CPU です。6基の Lion Cove P コアと8基の Skymont E コアからなる 14 コア 14 スレッド構成で、PBP 65W / MTP 121W という小さな電力枠に収まります。Intel Laminar RM2 クーラーが同梱されるため、追加投資なしで組み始められます。
この CPU はもともと「自作で手に入る Arrow Lake 非K 14 コアの最安」という立ち位置でした。2026年9月時点では、その前提が崩れています。K付きの245Kが ¥34,980 と235(¥42,000)より ¥7,020 安く、Cinebench 2024 マルチでは24%速いためです。
それでも残る選択理由は Laminar RM2 が同梱されることと MTP 121W で収まることの2点です。ベンチマークの集計値と2026年9月の実勢価格から、この2点に ¥7,020 を払う価値があるかを確かめます。
目次
結論先に判断の分かれ目だけ
245Kは ¥7,020 安く、Cinebench 2024 マルチでは24%速いです(1,518 対 1,228)。クーラーは別売ですが、5,000円の空冷を足しても235より安く収まります。
ゲームを優先するなら Ryzen 5 9600X が ¥34,880 で ¥7,120 安く、L3 32MB と SMT のぶん CPU が律速する場面で上です。軽作業中心なら 10コアの225が ¥31,780 まで落ちます。
235 を選ぶのは、クーラー選びごと省きたい場合と MTP 121W の静音性を優先する場合に絞られます。
スコアは nanoreview の集計(2026年9月13日確認)です。仕様は Intel の製品仕様、付属クーラーは Intel の Laminar RM2 サポート文書、価格は 価格.com の Core Ultra 5 235 をはじめ各製品ページの最安値(2026年9月13日時点)です。
スペック6P+8E を 65W に収めた14コア
| 項目 | Core Ultra 5 235 | 補足 |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Arrow Lake-S | Lion Cove(P)+ Skymont(E) |
| コア / スレッド | 14コア / 14スレッド | 6P + 8E(HT 廃止) |
| Pコア クロック | 3.4 → 5.0 GHz | 245 は 5.1GHz |
| Eコア クロック | 2.9 → 4.4 GHz | 8基でマルチを受け持つ |
| PBP / MTP | 65 W / 121 W | 245K は 125W / 159W |
| L3 キャッシュ | 24 MB | 245 ・245K と同じ |
| ソケット | LGA1851 | LGA1700 非互換 ・Nova Lake で終了 |
| 対応メモリ | DDR5-6400 | 最大256GB ・CUDIMM 対応 |
| PCIe | PCIe 5.0 ×20 | + PCIe 4.0 ×4 |
| 内蔵 GPU | Xe-LPG | 4 Xe-cores ・最大 2.0GHz |
| NPU | Intel AI Boost 13 TOPS | Copilot+ PC 基準の 40 TOPS には未達 |
| CPU OC | 不可 | 倍率ロック ・メモリ OC は可 |
| 付属クーラー | Intel Laminar RM2 | この CPU を選ぶ最大の理由 |
| 発売 | 2025年1月 | MSRP は $247〜257 |
| 価格.com 最安 | ¥42,000 | 245K は ¥34,980 |
| 用途 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 静音ミドル自作 | ◎ | Laminar RM2 同梱 + MTP 121W で水冷が要りません |
| 事務 ・ブラウジング | ◎ | 14コアと内蔵GPUで、グラフィックボードなしでも完結します |
| 写真現像 ・軽い動画編集 | ○ | マルチは効きますが、245Kのほうが安くて24%速いです |
| 長時間のレンダリング | △ | 電力枠が効いて245Kに離されます |
| 配信 ・仮想化 | △ | 14スレッドでSMTがなく、9600Xの12スレッドに分があります |
| 1080p 競技系ゲーム | × | L3 24MB では X3D 勢に届かず、9600X より高くつきます |
価格235 だけが取り残されている
| モデル | コア | PBP / MTP | 価格.com 最安 | 235との差 |
|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 5 235無印 ・クーラー同梱 | 14C / 14T | 65 / 121W | ¥42,000 | — |
| Core Ultra 5 245KOC可 ・クーラー別売 | 14C / 14T | 125 / 159W | ¥34,980 | −¥7,020 |
| Ryzen 5 9600XAM5 ・ゲーム寄り | 6C / 12T | 65 / 142W | ¥34,880 | −¥7,120 |
| Core Ultra 5 22510コア ・下位 | 10C / 10T | 65 / 121W | ¥31,780 | −¥10,220 |
| Core i5-14500前世代 ・LGA1700 | 14C / 20T | 65 / 154W | ¥46,500 | +¥4,500 |
| Ryzen 7 9800X3Dゲーム最強 | 8C / 16T | 120 / 162W | ¥57,629 | +¥15,629 |
発売時の約51,800円からは下がりましたが、周囲がそれ以上に下がりました。2026年9月時点で235より安い選択肢が3つ並んでいます。
245K が無印より安いのは、Arrow Lake 世代で起きている価格逆転がそのまま続いているためです。無印は BTO メーカー向けに優先出荷され、単品 BOX の値引き圧力が働きにくいという事情があります。
上位との差245 と 245K の扱いはまるで違う
| 項目 | Core Ultra 5 235 | Core Ultra 5 245K |
|---|---|---|
| Pコア最大ブースト | 5.0 GHz | 5.2 GHz |
| コア構成 | 6P + 8E = 14C/14T | 同じ |
| PBP / MTP | 65W / 121W | 125W / 159W |
| CPU OC | 不可(倍率ロック) | 可 |
| 付属クーラー | Laminar RM2 同梱 | なし(別途購入) |
| Cinebench 2024 マルチ | 1,228 | 1,518(+24%) |
| Cinebench 2024 シングル | 127 | 136(+7%) |
| PassMark マルチ | 37,868 | 43,055(+14%) |
| 価格.com 最安 | ¥42,000 | ¥34,980 |
同じ非K の上位である Core Ultra 5 245 は、235 とブーストが 0.1GHz 違うだけでスペックは同じです。ただし国内で単体販売されることがほとんどなく(BTO中心)、ベンチマークの集計値も揃いません。
そのため、自作で選べるのは実質 235 か245K の二択になります。そしてその二択では、245K のほうが安くて速いという結論です。
AMD比較Ryzen 5 9600X との棲み分け
| 項目 | Core Ultra 5 235 | Ryzen 5 9600X |
|---|---|---|
| コア / スレッド | 14C / 14T(6P+8E) | 6C / 12T(SMT あり) |
| Pコア最大ブースト | 5.0 GHz | 5.4 GHz |
| L3 キャッシュ | 24 MB | 32 MB |
| PBP / MTP | 65W / 121W | 65W / 142W |
| Cinebench 2024 マルチ | 1,228(+19%) | 1,031 |
| PassMark マルチ | 37,868(+26%) | 30,080 |
| Cinebench 2024 シングル | 127 | 135 |
| ゲーム | △ | ○(L3 32MB が効く) |
| 価格.com 最安 | ¥42,000 | ¥34,880 |
マルチは235がはっきり上で、Cinebench 2024 で19%、PassMark では26%上回ります。14コアの物量がそのまま出ています。
一方、シングルとゲームは9600Xが上で、価格も ¥7,120 安いです。マルチ性能を実際に使う用途があるかどうかが分かれ目で、なければ9600Xを選ぶほうが無難です。ゲームを優先する、配信でCPUエンコードを使う、Docker や VM を日常的に回すなら、SMT のある9600Xが向きます。
ベンチマーク14コアの物量は本物、立ち位置が問題
Cinebench 2024 — マルチコア
| CPU | Cinebench 2024 Multi(pts) |
|---|---|
| Core Ultra 5 245K同世代K付き | 1,518 |
| Core Ultra 5 235無印 ・65W | 1,228 |
| Core i5-14500前世代 | 1,145 |
| Ryzen 5 9600X6コア | 1,031 |
| Core Ultra 5 22510コア | 946 |
PassMark — マルチスレッド
| CPU | PassMark CPU Multi |
|---|---|
| Core Ultra 5 245K | 43,055 |
| Core Ultra 5 235 | 37,868 |
| Core i5-14500 | 30,757 |
| Core Ultra 5 225 | 30,460 |
| Ryzen 5 9600X | 30,080 |
Cinebench 2024 — シングルコア
| CPU | Cinebench 2024 Single(pts) |
|---|---|
| Core Ultra 5 245K | 136 |
| Ryzen 5 9600X | 135 |
| Core Ultra 5 235 | 127 |
| Core Ultra 5 225 | 125 |
| Core i5-14500 | 110 |
最大電力(MTP / PPT の仕様値)
| CPU | 最大電力 |
|---|---|
| Core Ultra 5 245K | 159 W |
| Core i5-14500 | 154 W |
| Ryzen 5 9600X | 142 W |
| Core Ultra 5 235 | 121 W |
| Core Ultra 5 225 | 121 W |
14コアの物量は本物です。Cinebench 2024 マルチで Ryzen 5 9600X を19%、PassMark では26%上回り、前世代の Core i5-14500 もどの指標でも超えています。シングルも 14500 比で15%上で、世代更新の効果ははっきり出ています。
問題は立ち位置のほうです。同じ14コアの245Kが Cinebench 2024 マルチで24%速く、しかも実売が ¥7,020 安い。235 に残るのは「MTP 121W」と「Laminar RM2 同梱」の2点だけになります。
クーラーLaminar RM2 で完結するか
| 項目 | Laminar RM2 の仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| 対応 TDP | 65W | PBP 65W 運用が前提です |
| 外形 | 100 × 100 × 47 mm | スリムケースにも収まる寸法です |
| ベース素材 | 銅 + アルミフィン | 前世代の RM1 から刷新されています |
| ファン | PWM 4ピン / 600〜3250 rpm | 30 dBA(2400rpm ・65W 時) |
| 同梱される SKU | Core Ultra 5 225 / 225F / 235 Core Ultra 7 265 / 265F | Intel のサポート文書に明記されています |
MTP が 121W に抑えられているため、Web ・Office ・写真現像・軽い動画書き出しなら追加投資は不要です。「箱を開けて即組める」ことがこの SKU の実質的な価値になります。
連続エンコードや長時間の 3D レンダリングで騒音が気になる場合だけ、5,000円前後の空冷への換装を検討してください。ただしそこに払うなら、最初から245Kを選ぶほうが総額で安く、しかも速くなります。
なお、一部の記事や価格.com の表記では「付属クーラー Laminar RM1」「なし」と書かれていることがありますが、正しくは Laminar RM2 です。RM1 は第13世代 Core i5-13400 などに付属していた旧世代のクーラーで、Arrow Lake の 65W モデル向けには RM2 が標準になっています。
Refresh「235 Plus」は出ません
| モデル | 構成 | 状態 |
|---|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus | 8P+16E = 24C | K付きのみ ・発売済 |
| Core Ultra 5 250K Plus | 6P+12E = 18C | K付きのみ ・発売済 |
| Core Ultra 5 250KF Plus | 6P+12E = 18C | 内蔵GPUなし ・K付きのみ |
| Core Ultra 5 235 Plus | — | 2026年9月時点で存在せず・発表もなし |
| Core Ultra 5 245 Plus | — | 同上、存在せず |
Arrow Lake Refresh は K 付きの3 SKU のみで、非K のリフレッシュ版はラインナップされていません。つまり Arrow Lake 世代の 65W 非K ラインは 235・245・225 が最終形です。
次世代 Nova Lake は新ソケット LGA1954 で登場するため、235 を買っても CPU だけの載せ替えはできません。数年使い切る前提で選んでください。
候補235 と、その前に見ておきたい3つ
この CPU を検討しているなら、同じ予算帯で何が買えるかを先に並べてください。235 より安い選択肢が3つあります。


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パーツ235 と組み合わせるパーツ一覧
235 で組むときの前提は3つです。倍率 OC ができないのでマザーボードは B860 で足り、Laminar RM2 が同梱されるのでクーラーは買わなくてよく、MTP 121W なので電源も大容量が要りません。削れるところが多いぶん、メモリとストレージに回すのがこの CPU の正しい組み方です。
マザーボード|B860 で足ります
235 は倍率ロックなので、Z890 の OC 機能は使い切れません。DDR5-6400 の定格で回す前提なら B860 で十分で、浮いた1万円はメモリへ回すほうが効きます。H810 は PCIe 5.0 も DDR5 の帯域も削られるので、14 コアと組む相手ではありません。
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メモリ|ここが CPU 価格に迫ります
2026年9月時点では、DDR5 32GB だけで CPU 価格の1.7倍になります。公式対応は DDR5-6400 で、235 は倍率ロックのため高クロックメモリを買っても活かしきれません。DDR5-6000 前後のキットで十分です。プロファイルは Intel 環境なので XMP 側を読み込ませます。
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ストレージ|容量を取るか、価格を取るか
235 は PCIe 5.0 を20レーン持ち、M.2 にも Gen4 以上を割けます。ただし事務や写真現像が主なら、Gen5 の速度は体感に出ません。容量のほうが先に効きます。
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電源とグラフィックボード|大容量は要りません
235 は MTP 121W です。グラフィックボードなしなら 500W 級でも動き、RTX 5060 クラスを足しても 650W で足ります。1000W 級は完全に過剰です。
グラフィックボードは、内蔵の Xe-LPG で足りるかどうかで決めてください。事務・ブラウジング・動画視聴なら不要です。ゲームを遊ぶなら追加しますが、245K や Ryzen 5 9600X のほうがゲーム向きである点は先に押さえてください。
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完成機235 を積んだゲーミングPCを探すと
2026年9月13日に Amazon と TSUKUMO ・フロンティア ・パソコンショップSEVEN ・MDL のサイト内検索を当たりましたが、235 を積んだゲーミングPCは存在しませんでした。出てくるのは CPU 単品と、グラフィックボードを積まない Dell Pro のビジネスデスクトップだけです。
理由は単純です。ゲーミングPCではグラフィックボードを積むので内蔵GPUが要りません。そのためメーカーは、同じ Arrow Lake でも iGPU を省いて安い「225F」や、上位の K 付きを選びます。235 の Xe-LPG は、この用途では原価にしかなりません。
そしてゲームのフレームレートはグラフィックボードでほぼ決まります。CPU が235相当かどうかは、結果にほとんど影響しません。完成機で買うなら、CPU の型番ではなく載っている GPU で選んでください。
235 の代わりに選べる Arrow Lake 機4台
| モデル | CPU | GPU | メモリ / SSD | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| GALLERIA XGC5M-R56-GDこの4台で最安 | Core Ultra 5 225F | RTX 5060 8GB | 16GB / 500GB | ¥256,280 |
| GALLERIA FGC5M-R56-BSSD 1TB | Core Ultra 5 225F | RTX 5060 | 16GB / 1TB | ¥288,980 |
| Core Ultra 7 265KF 構成メモリ32GB | Core Ultra 7 265KF | RTX 5060 | 32GB / 1TB | ¥299,000 |
| G-GEAR GE5J-J257/BHGPU が一段上 | Core Ultra 5 225F | RTX 5070 12GB | 32GB / 1TB | ¥362,800 |
GPU が RTX 5060 から 5070 に上がると、価格は10万円動きます。CPU の差より GPU の差のほうがはるかに大きいので、予算配分はそちらを基準にしてください。225F は235より4コア少ない10コアですが、ゲーム中に効く場面はほとんどありません。


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総括クーラー同梱に ¥7,020 払えるか
Core Ultra 5 235 は「14コアのマルチ性能を 65W と付属クーラーで完結させる」という設計は正しいものの、価格がそれを裏切っている CPU です。
Laminar RM2 が同梱され、MTP 121W で静かに収まる点は本物の利点です。追加投資なしで組み始められるのは、この SKU だけの価値で、事務機や静音ミドルの土台としては今も通用します。
一方で245Kが ¥7,020 安く、Cinebench 2024 マルチでは24%速い。ゲームを優先するなら Ryzen 5 9600X が ¥7,120 安く、軽作業中心なら225が ¥10,220 安く収まります。
235 を選ぶ理由は「クーラー選びごと省きたい」に集約されます。それ以外の基準で選ぶなら、245K か 9600X のほうが合理的です。
- クーラー選びごと省きたい人(RM2 同梱で追加投資ゼロ)
- MTP 121W の静音性を優先する人(水冷が不要)
- グラフィックボードなしで内蔵GPUを使いたい人
- 事務・写真現像・マルチタスクを静かに回したい人
- マルチ性能が要るなら 245K(¥7,020 安く24%速い)
- ゲーム優先なら Ryzen 5 9600X(¥7,120 安い)
- 軽作業中心なら 225(¥10,220 安い・同じ RM2 同梱)
- 配信や仮想化をするなら SMT のある9600X















