Core Ultra 5 245 徹底解説|14コア65WのArrow Lake無印とBTO採用の判断ガイド【2026年最新】
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Core Ultra 5 245(無印・non-K、65W版)はArrow Lake-S世代のエントリー〜ミドル帯に位置づけられる14コアCPUです。2025年1月13日のCES 2025で発表・発売され、Core Ultra 5 245K(K付き・OC対応)からオーバークロック機能とブーストクロックをわずかに削減し、TDP(PBP)を125W→65W、MTP(最大ターボパワー)を159W→121Wに抑えた「静音・低発熱・Laminar RM2クーラー同梱」の構成になっています。MSRPは$270で、245K($309)より$39安い価格設定です。
ただし、2026年4月時点の日本市場ではCore Ultra 5 245の単体BOX版はほぼ流通していません。価格.com・Amazon.co.jp・TSUKUMO・ドスパラ等の主要販売チャネルで検索すると、ヒットするのは245K・245KFのみで、無印245のBOX単体販売は確認できません。事実上OEM・BTO向けのSKUとして扱われており、自作ユーザーが単体で購入する手段は限られています。
本記事ではIntel公式仕様・Tom’s Hardware・TechPowerUp・PC Watch・パソコン工房NEXMAG等の公開値と2026年4月時点の国内流通状況をもとに、「無印245の真の立ち位置と、BTO搭載PCとして見かけたときの判断基準」に正面から向き合います。235との差(ブースト+0.1GHzのみ)、245Kとの性能差(マルチ-7%・シングル-3%)、Arrow Lake Refreshに「250 Plus」が存在しない事実まで、購入前に知るべき全てをまとめました。
先に結論:Core Ultra 5 245は「Arrow Lake 65W版の14コア・クーラー同梱・OEM向けSKU」で、国内自作市場ではBOX単体入手がほぼ不可能な製品です。BTO搭載PCとして見かけた場合、同世代235(5.0GHz)より約1〜3%速い水準で、245Kと比べるとマルチ-7%・シングル-3%・消費電力ほぼ半分という特性になります。ゲーム性能ではRyzen 5 9600XやRyzen 7 9800X3Dに明確に劣るため、ゲーム用途ならこちらを推奨。BTO選定時に「245搭載機」を見かけた場合は、電力効率・静音性・Laminar RM2同梱の手軽さを魅力と捉え、用途がクリエイティブ・事務・動画視聴中心なら合格点の選択肢です。
目次
01 / スペック詳細と用途別おすすめ度
Core Ultra 5 245は245Kと同じPhoenix 2相当のダイを共有し、OCを封じて電力リミットを絞った上でLaminar RM2クーラーを同梱したモデルです。MSRP $270は245K($309)より$39安く、クーラー同梱を加味すると実質的な価格優位は大きくなります。
ただし、この価格優位が活きるのは「BTOメーカーがまとめて調達してPCに組み込む」OEMフローのみ。単体での国内BOX流通がほぼないため、自作ユーザーが244K/245KFを買うか、245K+別クーラー購入で対応するしかないのが2026年4月の現状です。
02 / 国内流通単体BOX販売がほぼない理由と入手経路
Core Ultra 5 245の最大の特徴は「スペック」ではなく「国内の単体販売状況」にあります。2026年4月時点で、日本の主要パーツショップにはCore Ultra 5 245の単体BOX版がほぼ流通していません。
| 販売チャネル | Core Ultra 5 245(無印)の扱い | 245K・245KFの扱い |
|---|---|---|
| 価格.com | 登録なし(商品ページ不在) | 245K ¥33,980〜 / 245KF ¥30,980〜 |
| Amazon.co.jp | 検索しても245K/KFのみヒット | BOX版あり |
| ツクモ / ドスパラ / ark | 商品ページ確認できず | 245K BOX通常販売 |
| パソコン工房 | BTO搭載モデルで採用あり | BTO搭載モデル・単体販売両方あり |
| パソコンショップSEVEN / Sycom | BTO採用は限定的 | BTO採用(245K/KF中心) |
Core Ultra 5 245が単体販売されない理由:Intelは Core Ultra 200Sシリーズの65W非Kモデル(245 / 235 / 225)を主にOEM・BTOメーカー向けに供給する戦略を取っています。単体販売の主役はK付き(245K / 245KF)で、無印の245は「メーカーPC・BTOに最初から組み込まれた形」で市場に流通します。米国Newegg等では一部単体販売されていますが、国内正規ルートでは流通量がごく限定的です。
現実的な入手経路
BTO搭載PC(パソコン工房・マウス等)
- 販路パソコン工房 / マウス / SEVEN
- 保証メーカー3年保証込み
海外並行輸入・トレイ品
- 価格日本価格で+α(送料・関税)
- 保証なし(ショップ保証のみ)
自作で245が必要な場合はCore Ultra 5 245K(¥33,980)に虎徹MARK III(¥4,000)等を組み合わせる方がはるかに合理的です。245KはOC可能というメリットがあり、同じ14コア構成・同じL3 24MB・微かに高いクロック(5.2GHz)と、無印に優る点ばかりで価格差も小さいです。「無印245が欲しい」理由があるのは、BTO搭載PCの仕様書で出会った場合に限られると理解してください。
03 / ファミリー比較235・245・245K の位置づけ
| モデル | Pコアブースト | MTP | 特性 |
|---|---|---|---|
| Core Ultra 5 235 | 5.0 GHz | 121 W | 65W無印の下位、クーラー付属 |
| Core Ultra 5 245(本機) | 5.1 GHz(+100MHz) | 121 W | 235+100MHzのみ、MTP同じ |
| Core Ultra 5 245K | 5.2 GHz | 159 W | K付きOC対応、クーラー別売 |
| Core Ultra 5 245KF | 5.2 GHz | 159 W | iGPU無し・245Kより約3,000円安 |
235との差:Pコアブーストが100MHz(2%)高いだけで、他のスペック(コア数・L3・MTP・iGPU・NPU)は完全同一です。体感差はほぼゼロで、シングルスレッド負荷で1〜2%の差が出る程度。「245の存在意義は、235より微かに速い65W無印」という位置づけです。BTOで235が選べる構成と245が選べる構成の価格差が数千円ある場合、235を選ぶほうが合理的な場面も多くあります。
245Kとの差:MTPが159W vs 121Wと38W低く、ブーストクロックも0.1GHz低い。マルチ性能で約7%、シングルで約3%の差。代わりにLaminar RM2が同梱され、静音空冷構成での運用が容易になります。OCを使わない前提なら「クーラー込み価格」で245のほうが有利になる場合もあります。
04 / ベンチマーク実測値と競合CPU比較
PassMark・TechPowerUp・cpu-monkey・パソコン工房NEXMAG等の公開値を集計(2026年4月時点)。無印245の単独レビュー記事が少ないため、一部は245K値から-7〜10%を推定しています。
PassMark マルチスレッド
PassMark シングルスレッド
Cinebench 2024 — マルチコア(参考値)
1080p 主要ゲーム平均FPS(参考値・RTX 5080組み合わせ)
フルロード時 実消費電力(Cinebench R23)
総評:マルチスレッドは14600Kとほぼ同水準で、9600Xを約20%上回る堅実な実力です。シングルは245Kとわずか3%差で、クロック差0.1GHzなりの順当な結果。ゲーム性能では9800X3Dに大差、9600Xにも14%劣勢というArrow Lake共通の弱点が見られます。電力効率は14600K比でほぼ半減、同世代245Kとくらべても約27%低く、静音・低発熱を求める用途で強みを発揮します。
05 / RefreshArrow Lake Refresh「250 Plus」は存在しない
2026年3月26日に発売されたArrow Lake Refreshでは、上位モデルに18コアのCore Ultra 5 250K Plusが登場しましたが、Core Ultra 5 250 Plus(無印・非K版)は存在しません。
| Arrow Lake Refresh のラインナップ | 構成 | 特徴 |
|---|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus | 8P+16E = 24C | K付きのみ / $299 |
| Core Ultra 5 250K Plus | 6P+12E = 18C | K付きのみ / $199 |
| Core Ultra 5 250KF Plus | 6P+12E = 18C | iGPU無し / K付きのみ |
| Core Ultra 9 290K Plus | — | キャンセル確定 |
| Core Ultra 5 250 Plus(無印) | — | 存在しない |
この結果、「Arrow Lake世代の65W版14コア」というポジションはCore Ultra 5 245が最終形になります。後継の無印版が出ないため、235・245・225(6P+4E=10コア)がLGA1851の65W無印ラインの最終世代として存続し続けます。
2026年後半〜2027年に登場予定のNova Lake(LGA1954)は非互換のため、LGA1851の65W無印ユーザーのアップグレードパスは実質ありません。BTO導入時に「数年で買い替えるつもり」と割り切るか、プラットフォーム寿命を重視するならAM5(Ryzen)への変更を検討する必要があります。
06 / 付属クーラーLaminar RM2 の実力と換装判断
無印245にはIntel Laminar RM2クーラーが付属します(245Kは付属なし)。Arrow Lake世代で刷新された新世代リテールクーラーで、65W CPUの通常運用には十分な能力を持ちます。
| 仕様項目 | Laminar RM2 詳細 |
|---|---|
| 対応TDP | 65W(Arrow Lake 65Wモデル向け) |
| 構造 | 銅ベース + アルミヒートシンク(Φ約95mm) |
| ファン | 92mm級 静音ファン(ARGB非対応) |
| 適用範囲 | PBP 65W運用で常用可、MTP 121W時もサーマルスロットリングなく動作 |
| 換装判断 | 連続エンコード・長時間3Dレンダリングで騒音が気になる場合のみ、3,000〜4,000円クラス(虎徹MARK III等)で十分 |
Laminar RM2は65W運用で静音性と冷却性能のバランスが取れており、BTO搭載機でそのまま使っても問題ありません。ただし長時間のフルロード(連続動画エンコード・Blenderレンダリング)が日常的な用途では、より大型の空冷(AK400・虎徹MARK III)への換装で騒音を抑制できます。上位のLaminar RH2(Core Ultra 9 285用)はフル構造で3基のヒートパイプを備える上位版で、RM2とは別モデルです。
07 / 比較245K・235・9600X・9700X との棲み分け
| モデル | コア構成 | PBP/MTP | ゲーム | マルチ | 単体販売 |
|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 5 245(無印)65W・BTO主体 | 14C/14T | 65/121W | △ | ○ | 国内ほぼなし |
| Core Ultra 5 245KK付き・OC対応 | 14C/14T | 125/159W | △ | ○ | ¥33,980〜 |
| Core Ultra 5 235245より-100MHz | 14C/14T | 65/121W | △ | ○ | BTO中心 |
| Core Ultra 5 250K PlusRefresh・18C | 18C/18T | 125/159W | ○ | ◎ | 海外発売・日本未発売 |
| Ryzen 5 9600XAM5・ゲーム寄り | 6C/12T | 65/105W | ○ | △ | 約¥35,000 |
| Ryzen 7 9700XAM5・8コア省電力 | 8C/16T | 65/105W | ○ | ○ | 約¥59,800 |
245Kとの比較:BTOで「245」か「245K」を選べる場合、価格差が小さければ245Kが優位(OC可・ブースト+0.1GHz・マルチ+7%)。ただし245のLaminar RM2同梱+電力効率の組み合わせも捨てがたく、「静音・低発熱・追加クーラー購入なし」で組める利点があります。
235との比較:スペックはほぼ同一(ブースト+100MHzだけ)。BTO価格差が数千円あれば235のほうが合理的、同価格なら245を選ぶ程度の差です。
Ryzen 5 9600Xとの比較:ゲーム性能では9600Xが14%上、マルチは245が+20%上。ゲーム主用途なら9600X、クリエイティブ・事務なら245という棲み分けです。
Ryzen 7 9700Xとの比較:9700Xはマルチ性能でほぼ同水準ですが、ゲーム性能は明確に上。価格も65,000円台と約2倍のため、予算に余裕があり総合バランスを求めるなら9700X、コスト重視で14コアが欲しいなら245です。
08 / 価格2026年4月時点の現実的な入手コスト
無印245は単体販売がほぼないため、価格情報は「BTO PCの総額」で判断する必要があります。一例として、パソコン工房・マウス等のCore Ultra 5 245搭載BTOモデルは約15〜22万円のレンジで販売されています(GPU構成により変動)。
自作派への推奨代替


09 / 結論買うべき人・避けるべき人
買うべき人(BTO選定で見かけた場合)
- BTO搭載PCで Core Ultra 5 245 を見かけた非ゲーマー。事務・写真現像・動画視聴・軽めのクリエイティブ作業中心なら14コアと65W電力効率の組み合わせが活きます。Laminar RM2同梱で静音性も確保されます。
- BTOで245と235で数千円の価格差がある場合。差額が小さければ245のほうがわずかに速く、差額が大きければ235でも実用差はほぼありません。
- LGA1851世代のiGPU搭載CPUが必要な人。Xe-LPG 4 Xe-coresを内蔵しており、ディスクリートGPU非搭載のビジネスPCにも対応できます。
- 静音ミドル機を組みたい(BTOで)人。MTP 121Wと低発熱で、BTOメーカーの静音エアフロー設計と相性が良好です。
避けるべき人
- 自作で単体購入したい人。国内BOX流通がほぼないため、Core Ultra 5 245K+虎徹MARK IIIのほうが現実的です。こちらは単体販売が安定しており、OC対応・クーラー自由に選べる利点もあります。
- ゲーム性能を重視する人。Arrow Lake世代のゲーム性能は9600X・9800X3Dに明確に劣ります。BTOで245 vs 9800X3Dを選べるなら9800X3Dが合理的です。
- 長期プラットフォーム投資を求める人。LGA1851はRefresh世代で終了し、Nova Lake世代は新ソケットLGA1954で登場予定。BTOでも数年で買い替え前提と割り切るか、AM5(Ryzen)世代のPCを選ぶのが将来性面では有利です。
- 高性能マルチスレッド処理が主目的の人。動画エンコード・3Dレンダリングがメインなら245KかCore Ultra 7 265(20コア)のほうが明確に高性能です。
10 / FAQよくある質問
Q1. Core Ultra 5 245を自作PC用に単体で買いたいのですが、入手できますか?
2026年4月時点、日本国内の主要パーツショップ(価格.com・Amazon・ツクモ・ドスパラ・ark等)でCore Ultra 5 245の単体BOX版はほぼ流通していません。自作用途ならCore Ultra 5 245K(¥33,980)に別途クーラーを組み合わせるのが現実的です。
Q2. 245と245Kでは性能差はどの程度ありますか?
マルチ性能で約7%、シングルで約3%、245Kが優位です。ゲーム性能は差がわずかで、消費電力は245のほうが約27%低く抑えられます。OCしないなら245で十分ですが、単体販売がない以上、自作なら245Kが現実解です。
Q3. 付属クーラー「Laminar RM2」で常用できますか?
65W運用なら静音・冷却とも十分です。MTP 121Wのフルロード時も温度76〜80℃程度でサーマルスロットリングは発生しません。連続エンコードや長時間レンダリングが日常なら虎徹MARK III(約4,000円)への換装で騒音を抑えられます。
Q4. 235との違いは何ですか?
Pコアブーストが100MHz高い(5.0GHz→5.1GHz)のみで、他のスペック(コア数・L3・MTP・iGPU・NPU)は完全同一です。体感差はほぼゼロ、BTOで価格差が数千円あれば235が合理的です。
Q5. Arrow Lake Refresh「250 Plus」は出ますか?
2026年3月26日発売のArrow Lake Refreshには「Core Ultra 5 250 Plus(無印版)」は存在しません。K付きの250K Plus・250KF Plusのみです。そのため65W無印ラインのArrow Lake世代は245が最終形となります。
Q6. ゲーム用途で245はどの程度使えますか?
1080pで平均150〜170fps程度の主要タイトル動作は可能ですが、Ryzen 7 9800X3Dに31%劣勢、9600Xにも14%劣勢です。ゲーミングPC主目的ならAMD系を推奨します。
Q7. LGA1851プラットフォームの将来性は?
Arrow Lake Refreshで世代終了し、Nova Lake(2026年後半〜2027年)は新ソケットLGA1954です。245搭載BTOを買うと将来のCPU換装はほぼできません。長期利用重視ならAM5(Ryzen 9000世代、2027年頃までサポート見込み)の選択も考慮してください。
Q8. 245KFと245Kで迷っています。
iGPUが不要ならKF(約¥30,980)、iGPUが欲しいならK(約¥33,980)が選べます。Laminar RM2同梱の無印245が自作で入手できない以上、KFが自作派の最安選択肢として機能します。
Core Ultra 5 245は「Arrow Lake世代の65W無印 14コアCPUとして静音・電力効率・クーラー同梱の3点セットで設計された、BTO向けのOEM特化SKU」です。2026年4月時点で日本国内の単体BOX販売はほぼなく、BTO搭載PCで出会うのが唯一の現実的な接点になっています。マルチ性能で14600K同等、Ryzen 5 9600Xを20%上回る実力はありますが、ゲーム性能ではRyzen 7 9800X3Dや9600Xに明確に劣ります。BTO選定で「245搭載機を見つけた非ゲーマー・クリエイター」にとっては合格点の選択肢ですが、自作で単体入手を検討中ならCore Ultra 5 245K+別途クーラーの組み合わせが現実解です。Arrow Lake Refreshで無印250 Plusが出ないため、LGA1851の65W無印14コアとしては245が最終形になります。



