Core Ultra 9 285Kの性能を徹底解説|AI時代を象徴するインテルの新フラッグシップ

2025.12.19
Core Ultra 9 285Kの性能を徹底解説|AI時代を象徴するインテルの新フラッグシップ

インテルが2024年末に投入した「Arrow Lake」世代の最上位モデル、それが「Core Ultra 9 285K」です。従来のCore i9シリーズから名称を一新し、内部アーキテクチャや製造プロセスを根本から見直した本製品は、まさに「次世代のPC体験」を象徴する1基となっています。

本記事では、このモンスターチップのスペックからゲーミング性能、クリエイティブ用途での実力までを徹底解説します。

Core Ultra 9 285Kとは? 従来モデルからの大きな変更点

Core Ultra 9 285Kは、LGA1851ソケットを採用した新しいプラットフォーム向けのフラッグシップCPUです。最大の特徴は、インテルのデスクトップCPUとして初めてNPU(AI専用プロセッサー)を搭載し、AI処理の効率を劇的に向上させた点にあります。

驚きの仕様変更:ハイパースレッディングの廃止

長年インテルCPUの象徴だった「ハイパースレッディング(1コアで2スレッド処理する技術)」が、今回のPコア(高性能コア)からは廃止されました。これにより、物理コア数とスレッド数が同じ「24コア/24スレッド」という構成になっています。これは電力効率を追求し、1コアあたりの純粋な処理能力を高めるための英断といえます。

Core Ultra 9 285Kの主なスペック

項目 内容
アーキテクチャ Arrow Lake-S (TSMC 3nmプロセス採用)
コア数 / スレッド数 24コア(8P+16E) / 24スレッド
最大ブーストクロック 最大5.7GHz
キャッシュ L2: 40MB / L3: 36MB
AIエンジン Intel AI Boost (13 TOPS)
TDP(基本 / 最大) 125W / 250W
ソケット FCLGA1851
対応メモリ Up to DDR5-6400 (CUDIMM対応)

性能面での特徴:得意なこと、苦手なこと

✅ クリエイティブ・マルチタスク性能:圧倒的な王者

動画編集や3Dレンダリング、大規模なコンパイル作業など、マルチコアを酷使する環境ではCore Ultra 9 285Kの真価が発揮されます。ハイパースレッディングが廃止されたにもかかわらず、進化したアーキテクチャにより、前世代のCore i9-14900Kを上回るマルチスレッド性能を叩き出します。

⚠ ゲーミング性能:進化の方向性に注意

ゲーミングに関しては、少し注意が必要です。シングルスレッド性能は非常に高いものの、内部構造の変化やキャッシュレイテンシの影響により、フルHDなどの低解像度では前世代(14900K)やRyzenのX3Dモデルにわずかに及ばない場面が見られます。

ただし、4K解像度などのGPU負荷が高い環境ではその差はほぼなくなり、非常に安定したパフォーマンスを提供します。純粋なゲーマーよりも「ゲーム実況をしながら編集もゴリゴリこなす」といったユーザーに最適な設計です。

🌱 ワットパフォーマンス(電力効率)の劇的向上

前世代までの「爆熱・大食い」というイメージから一転、Core Ultra 9 285Kは非常に電力効率が良くなっています。同じ負荷の作業をしても、より低い電力で、より低い温度で動作するため、ハイエンド空冷クーラーや標準的な水冷システムでも扱いやすくなりました。

ベンチマークスコア(目安)

ベンチマーク スコア 比較
Cinebench 2024 (Multi) 約2,400〜2,500 Ryzen 9 9950Xと競合
PassMark (CPU Mark) 約67,000〜 前世代14900Kを約5〜8%上回る
AI処理速度 (OpenVINO) NPU活用で大幅向上 前世代比で圧倒的

どんなユーザーにおすすめ?

  • プロレベルのクリエイター: 動画編集、3DCG、AI画像生成などを日常的に行う方。
  • 配信者・ストリーマー: ゲームをしながら高画質でエンコードを行うような、マルチタスクを重視する方。
  • 最新技術を追い求めるユーザー: 新ソケットLGA1851やNPU、最新のDDR5メモリ技術をいち早く体験したい方。

まとめ|Core Ultra 9 285Kは「万能型プロフェッショナルCPU」

Core Ultra 9 285Kは、単純な「ゲーム用CPU」の枠を超え、AI処理やプロ向けワークロードを想定した次世代のフラッグシップです。ハイパースレッディングの廃止という大きな変革を遂げつつ、電力効率を大幅に改善した点は、今後のインテルCPUの方向性を示す重要なマイルストーンと言えるでしょう。

これから最強のワークステーションや、将来を見据えたハイエンドPCを組むなら、間違いなく最有力候補となる1基です。

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執筆者プロフィール

ゲーミングスタイル管理人|自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。初めての自作PCに魅了されて以来、毎年のようにパーツを更新しながら最新のトレンドを追いかけています。現在も現役で自作ゲーミングPCを組み替えながら、より快適でコスパの良い構成を探求中。 当サイト「ゲーミングスタイル」では、初心者にもわかりやすく、でも上級者も満足できるような情報発信を心がけています。パーツ選びや比較記事、トラブル対処法まで、実体験に基づいたリアルな情報をお届けします。