ゲーミングPCの電源設定はどうする?最高パフォーマンスへの変更手順【2026年版】|VBS/HAGS等の最適化8項目
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「ゲーミングPCの電源設定は何にすればいいの?」——結論から書けば、Windows 11では 「最高のパフォーマンス」(電源プラン)+ 「電源モード=最適なパフォーマンス」に切り替えるのが正解です。デフォルトの「バランス」のままだと、CPUクロックの立ち上がり遅延でカクつきと1% Low fps の落ち込みが発生します。
ただし電源設定だけでは性能フル活用にならず、もう1つ重要なのが VBS(メモリ整合性)。Windows 11 をクリーンインストールするとデフォルトで有効になっており、ゲーム性能を 最大 5〜10% 損なう状態が放置されているケースが多発しています。
この記事では「電源プラン → 電源モード → VBS → HAGS → Auto SR」の優先順位で、初心者でも迷わず設定できる手順を 8 項目で解説します。Windows 10 のサポートが 2025 年 10 月で終了した今、Windows 11 でのチューニングは「必修科目」です。
Windows 10 のメインストリームサポートは 2025年10月14日に終了しています。2026年4月時点では脆弱性パッチも止まっており、ゲーミング用途でも Windows 11 への移行が推奨されます。本記事は Windows 11(23H2 / 24H2 / 25H2)を前提に書いていますが、Windows 10 でも電源プラン・HAGS・スタートアップ整理は同じ手順で実施可能です。
2025年秋にリリースされた Windows 11 25H2 では、ゲーミング向けの実用的な改善がいくつか入っています。① DirectStorage の最適化でテクスチャロードの体感が短縮、② Energy Saver の対象拡張でデスクトップ機でも省電力時の挙動が安定、③ Recall(Copilot+ PC 向け AI 履歴機能)の有効/無効をユーザー側で完全制御できる仕様に──の3点が代表例です。25H2 環境ではこれらの新設定もあわせて確認すると、設定漏れがなくなります。
目次
最優先で変えるべき1項目──電源プランと電源モード
ゲーミングPC の設定変更で最も効果が大きく、最初に必ずやるべきなのが 「電源プラン」と「電源モード」の見直しです。Windows 11 のデフォルト「バランス(推奨)」は CPU のクロックを状況に応じて上下させる省電力優先モードで、ゲーム中の瞬間的な負荷でクロックの立ち上がりが遅れ、フレームレートの不安定(カクつき)の原因になります。
Windows 11 には2系統の電源設定があります。① 電源プラン(旧コントロールパネル系・powercfgで操作): バランス/高パフォーマンス/省電力/究極のパフォーマンスの4種。② 電源モード(設定アプリ系・新UI): 最適な電源効率/バランス/最適なパフォーマンスの3種。ゲーミング用途では両方とも「最高側」に固定するのが正解です。以下では電源モード→電源プランの順で説明します。
CPU のクロック制御を「常時最大」寄りに固定することで、ゲーム中のカクつきや 1% Low fps(最低fps)が改善します。設定アプリ側の「電源モード」と、コントロールパネル側の「電源プラン」の両方を最高側に揃えるのが正解です。
Windows 11 24H2/25H2 では「電源とバッテリー」、デスクトップPCでは「電源」のみの場合あり。設定経路が見つからない場合は、タスクバーの検索欄で「電源モード」と入力すれば直接ジャンプできます。
「電源オプションが見つからない/電源プランが選べない」場合の対処:①コントロールパネルの表示を「カテゴリ」から「大きいアイコン」に変更すると「電源オプション」が直接表示されます。②「高パフォーマンス」が項目に出ない場合は、管理者権限のコマンドプロンプトで powercfg -duplicatescheme 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c(高パフォーマンス)または powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61(究極のパフォーマンス)を実行すれば一覧に追加されます。ノートPCではバッテリー消費が増えるためAC電源接続時のみ使用してください。
「バランス」と「高パフォーマンス」の差は特に フレームレートの安定性(1% lows)に出ます。平均 fps はほぼ変わらなくても、瞬間的な落ち込みが減ることでゲームの体感がスムーズになります。RTX 5060 以上の GPU と組み合わせるなら特に効果を感じやすい設定です。詳しい目安は 144fps 必要スペック早見表 もあわせて参照してください。
VBS(メモリ整合性)を確認してゲーム性能を取り戻す
電源プランの次に確認すべきなのが VBS(仮想化ベースのセキュリティ)です。Windows 11 をクリーンインストールするとデフォルトで有効になっていることが多く、気づかないまま ゲーム性能を最大 5〜10% 損している環境が少なくありません。
VBS(仮想化ベースのセキュリティ)は Windows 11 のセキュリティ機能で、有効のままだとゲーム性能を最大 5〜10% 低下させることがベンチマークで確認されています。電源プランの次に確認すべき設定です。
変更後は PC の再起動が必要です。「Windows セキュリティが最善の状態ではありません」という警告が出ますが、個人のゲーミングPC では許容できるトレードオフです。企業 PC や職場支給 PC では IT 管理者の設定が優先されるため変更できない場合があります。
VBS ON / OFF のフレームレート差(同一構成)
CPU: Ryzen 7 9800X3D / GPU: RTX 5070 / RAM: 32GB / 1080p 高設定※ 数値は一般的なベンチマーク傾向の参考値で、CPU 世代・ゲームタイトル・解像度で変動します。Ryzen 7000/9000 系では特に差が出やすく、Intel 12 世代以降では 3〜5% 程度の差に留まる傾向があります。
ゲームモードと GPU スケジューリング
ゲームモードを ON にすると、Windows がゲームプロセスを優先しバックグラウンドの Windows Update・ドライバインストールなどの割り込みを抑制します。劇的な fps 向上というより「ゲーム中の突然のカクつきを防ぐ」効果が主です。
GPU のタスクスケジューリングを CPU ではなく GPU 自身が管理することで、遅延が減りフレームレートの安定性が向上します。NVIDIA RTX 30 / 40 / 50 シリーズ・AMD RX 6000 / 7000 / 9000 シリーズ以降の環境で効果があります。GPU が対応していない場合は設定項目が表示されません。
変更後は PC の再起動が必要です。古い GPU(GTX 16 シリーズ以前・RX 5000 シリーズ以前)では表示されないか、効果が出ない場合があります。DLSS 4 MFG や FSR 4 を使うゲームでも HAGS は有効推奨です(フレーム生成と相性が良い)。
バックグラウンドアプリと起動プログラムの整理
使っていないアプリがバックグラウンドで動作していると、CPU やメモリ・ストレージのリソースを無駄に消費します。特にメモリが 16GB 未満の環境では体感しやすい差が出ます。32GB なら影響は限定的ですが、削っておいて損はありません。
OneDrive・セキュリティソフト・ゲームランチャーなど必要なアプリは残しておきましょう。全部オフにすると通知や同期が止まるものもあります。メモリ容量で迷っているなら 16GB と 32GB のゲーム別比較 も参考になります。
Windows 起動時に自動で立ち上がるアプリはメモリを常時消費し、PC 起動が遅くなる原因にもなります。ゲームに不要なアプリは無効化しておきましょう。
Discord やゲームランチャー(Steam・Epic 等)は普段使うなら有効のままで OK。「スタートアップへの影響」列が「高」のアプリを優先的に見直しましょう。
Windows Update のタイミングを制御する
Windows Update が自動的に再起動を促すタイミングを、ゲームをしない時間帯にずらしておくことで、プレイ中の突然の割り込みを防げます。アップデート自体を止めるのはセキュリティ上おすすめしません。
アクティブ時間内は Windows Update の自動再起動が抑制されます。最大 18 時間まで設定できます。Windows Update を長期間止めることはセキュリティリスクになるため、アップデート自体を無効にするのは非推奨です。
Windows 11 24H2 の Auto SR を確認する
Windows 11 24H2(2024年10月以降)から追加された Auto SR(自動スーパー解像度)は、AI によるアップスケーリングを OS 側で自動適用する機能です。DLSS 4 MFG / FSR 4 / XeSS が使えるゲームでは 二重にアップスケーリングが走って映像が不自然になったり、フレームタイムが不安定になる場合があります。Copilot+ PC の内蔵 GPU 環境では特に注意が必要です。
対応 GPU を搭載した環境のみ表示されます。表示されない場合は Windows 11 のバージョンが 24H2 未満か、対応ハードウェアがない環境です。DLSS 4 MFG / FSR 4 / XeSS を使っているなら無効化を推奨します。使っていない環境では有効のままでも大きな問題はありません。
やらなくていい設定・効果が薄い設定
ゲーミングPC 最適化の情報は古い記事も多く、Windows 11 では効果がない・むしろ逆効果になる設定が混在しています。以下は「よく見かけるが現在は推奨しない設定」です。
効果あり・推奨
- 電源プラン変更(最優先)──カクつき・1% lows 改善に最も直結します
- VBS(メモリ整合性)の無効化──最大 5〜10% の性能改善。Windows 11 インストール直後は有効になっていることが多い
- HAGS の有効化──RTX 30/40/50・RX 6000/7000/9000 で遅延低減
- ゲームモードの ON──割り込みによるカクつき防止
- スタートアップアプリの整理──メモリ節約と起動速度改善
現在は非推奨・効果薄
- 視覚効果をすべてオフ──現代の GPU では描画コストが極小。見た目が悪くなるだけ
- ページングファイルの無効化──32GB 以上でも一部ゲームがクラッシュする原因に
- Windows Update の完全停止──セキュリティリスクが高く非推奨
- レジストリの手動書き換え──古い最適化テクの多くは現代の Windows で効果なし、誤操作のリスク
- Auto SR の有効化──DLSS / FSR / XeSS と二重がけになるため無効推奨
設定の効果を最大化する 4 つのアップグレード
OS 設定で「性能の上限」に近づいた後、もう一段階体感を引き上げたいなら、ハードウェアの底上げが次のステップです。VBS 無効化+HAGS で得た余力を活かせる現実的な 4 製品をピックアップしました。

CORSAIR VENGEANCE DDR5-6000 32GB (16GB×2 / EXPO)
バックグラウンドアプリを削っても 16GB ではすぐ上限に達します。32GB に増やすことで OS 設定の効果が体感に出やすくなります。EXPO 対応で AM5 マザーとの相性も良く、Ryzen 7000/9000 構成にそのまま投入可能です。

Samsung 990 EVO Plus 1TB NVMe Gen4
スタートアップ整理+高速 SSD で起動時間が劇的に短縮されます。DirectStorage 対応ゲームではテクスチャロードも高速化。Gen4 SSD としてはコスパ良好で、システムドライブの定番です。
設定変更の優先順位は「電源プラン → VBS → HAGS」
設定変更の優先順位は ① 電源プラン → ② VBS の無効化 → ③ HAGS とゲームモード → ④ スタートアップ整理 → ⑤ Update タイミング調整 → ⑥ Auto SR 確認 の順です。全部やっても 15 分程度で完了します。
劇的な fps 向上というよりも「性能の上限に近い安定した動作を引き出す」チューニングです。特に 電源プランと VBS(メモリ整合性)の 2 つは確認漏れが多い項目なので、まず最初に確認してください。Windows 11 24H2 以降の PC では Auto SR の確認も忘れずに。
Windows 11 ゲーム最適化でよくある質問
VBS をオフにしても大丈夫?
個人のゲーミングPC 用途では 問題ありません。VBS はカーネルレベルのマルウェア対策ですが、Windows Defender や Smart App Control など他のセキュリティ機能は引き続き有効に保てます。「最善の状態ではありません」という警告は出ますが、ゲーム性能 5〜10% を取り戻すトレードオフとして許容範囲です。企業 PC や職場支給 PC では IT 管理者の方針に従ってください。
電源プランは「究極のパフォーマンス」が最強?
Intel CPU 環境では「究極のパフォーマンス」が最大効果ですが、AMD Ryzen 環境では「最適なパフォーマンス」のほうが安定します。Ryzen はクロック制御が高度で、究極モードで強制固定すると逆に温度が上がってブースト挙動が崩れることがあります。Ryzen 7 9800X3D / Ryzen 5 9600X 等の Zen 5 環境では「最適なパフォーマンス」推奨です。
HAGS は古い GPU でも有効化すべき?
GTX 16 シリーズ以前・RX 5000 シリーズ以前は 非対応または効果が出ないため、設定項目自体が表示されない or 有効化しても変化なしのケースが大半です。RTX 30 / 40 / 50 シリーズ、RX 6000 / 7000 / 9000 シリーズなら積極的に有効化してください。
Auto SR と DLSS 4 を両方オンにすると?
OS 側のアップスケーリング(Auto SR)と GPU 側のアップスケーリング(DLSS 4 MFG / FSR 4 / XeSS)が 二重に走って映像が不自然になることがあります。フレームタイムが不安定になる事例も報告されているため、DLSS / FSR / XeSS を使っているなら Auto SR は無効化推奨です。
Windows 10 のままでも問題ない?
2025年10月14日でメインストリームサポートが終了しているため、2026年4月時点ではセキュリティパッチが届かない状態です。脆弱性が放置されるリスクがあるため、Windows 11 への移行を強く推奨します。設定変更(電源プラン・HAGS・スタートアップ整理)の手順は Windows 10 でもほぼ同じです。
Game Bar はオフにすべき?
Game Bar 自体は軽量なオーバーレイのため無効化してもほぼ性能差はありません。ただし、録画機能(クリップ自動保存)を使っていない場合はバックグラウンド負荷を減らせます。「設定→ゲーム→Game Bar」からオフにできます。配信・録画ソフトに OBS Studio を使っているなら Game Bar は不要です。







