メモリ高騰中の自作PCはDDR5 32GBか64GBか、SSDは何TBか|RAMは最初に2枚組、SSDは後から足す【2026年10月】
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RAMは最初に2枚組で決め、SSDは後から足す
2026年10月にゲーミングPCを自作すると、RAMとSSDの値段が予算を圧迫します。10月5日時点の同じ販売店の最安は、DDR5 32GBキット(16GB×2枚)が74,800円、64GBキット(32GB×2枚)が137,800円です。将来に備えて64GBや4TBを先に買うか、最小限で組むかで、総額が数万円単位で変わります。
ゲーム中心ならDDR5 32GB(16GB×2枚)+NVMe SSD 2TBが基準です。64GBは、動画編集や仮想マシンのように32GBを超える使い方がすでに決まっている人だけが、最初から32GB×2枚のキットで買います。
分かれ目は、後から足すときに何を失うかです。RAMを4枚に増やすと、Ryzen 9000の公式対応速度はDDR5-5600から3600に下がります。SSDは空いているM.2スロットに挿すだけで済み、TrendForceはNAND Flash(SSDの記憶素子)の需給が2027年後半に緩むと予測しています。RAMは最終的な容量を今決め、SSDは足りなくなってから足すのが、高騰中に無駄の少ない組み方です。
目次
結論32GB+2TBを基準に、用途で容量を変える
用途ごとの目安です。遊ぶゲームや使うソフトの公式推奨がこれを上回る場合は、公式の数字を優先してください。
| 使い方 | RAMとSSD | 買い方 |
|---|---|---|
| ゲーム中心 | 32GB+2TB | 16GB×2枚。32GBで足りていれば64GBにしない |
| ゲーム+配信・ブラウザを多用 | 32GB(余裕が欲しければ48GB)+2TB | 48GBは24GB×2枚。在庫とマザーボードの対応を確認 |
| 動画編集・仮想マシン・重いMOD | 64GB+2TB | 最初から32GB×2枚のキット |
| 大型タイトルを多数保存 | 用途に合うRAM+4TB | 4TB 1本が2TB 2本より安いことがある |
| 初期費用を抑えたい | 32GB+1TB | 空きM.2スロットを残し、SSDは後で追加 |
違いRAMとSSDは「後から足す難しさ」が違う
使うかもしれない容量を高値で先に払うか、必要になってから足すかは、部品ごとに答えが変わります。決め手は将来使う可能性ではなく、後から足したときに何を失うかです。
| 項目 | RAM(DDR5) | SSD(NVMe) |
|---|---|---|
| 後から足す方法 | 2枚を4枚に増やすか、大容量の2枚組に交換 | 空いているM.2スロットに挿す |
| 足したときの代償 | 4枚にすると公式対応速度が下がる。交換なら最初の2枚が余る | スロットを1つ使う。今のデータはそのまま |
| 2027年の見通し | 供給不足がさらに広がる予測 | 後半に需給が緩み、価格に下げ圧力の予測 |
| 高騰中の買い方 | 使う予定の容量を最初に2枚組で | 今使う容量で始め、足りなくなったら追加 |
※2027年の見通しはTrendForceの2026年7月の予測です。
SSDでも、M.2スロットが1本しかないマザーボードでは追加ではなく交換になります。その場合は最初から2TBを選んだ方が、OSの移行と買い直しの手間を減らせます。
容量ゲーム中心は32GB、64GBは使う予定が決まっている人だけ
32GBで足りているゲームでは、64GBにしてもfpsは上がりません。余った容量が使われずに残るだけです。今の価格では32GBから64GBへの上乗せが63,000円になり、fpsを上げたいならこの差額はグラフィックボードに回す方が効きます。
64GBが生きるのは、動画編集、複数の仮想マシン、Dockerを使う開発、大規模なMOD、ローカルAIなど、32GBを超える使い方がすでに決まっている場合です。ローカルAIはモデルの大きさで必要な量が変わり、64GBあれば何でも動くわけではありません。ゲーム別の使用量はDDR5 32GBと64GBの容量ガイドで確かめられます。
買い方ごとの総額を比べる
「いつか64GBが要るかもしれない」場合の買い方を、10月5日の価格で4通り比べます。後から買う分も今の価格で計算しているので、DRAMがさらに上がれば差は広がります。
| 買い方 | 合計 | 結果 |
|---|---|---|
| 32GBのまま使う | 74,800円 | 2枚のまま。32GBで足りる人の最小コスト |
| 最初から64GB | 137,800円 | 2枚のまま。公式対応速度も保てる |
| 32GBで始め、同じキットを追加 | 149,600円 | 4枚になり、Ryzen 9000の公式対応速度は3600に下がる |
| 32GBで始め、64GBに交換 | 212,600円 | 2枚のまま。外した32GBキットが余る |
※2026年10月5日にパソコンショップ アークで確認した税込の最安値(32GBはApacerのDDR5-4800、64GBはCrucial ProのDDR5-5600。Crucialは一般向け事業から撤退したブランドで在庫限り)。日々の推移はDDR5メモリ価格推移で確認できます。
64GBを使うと決まっているなら、最初から64GBが最も安く済みます。同じキットを足す買い方は11,800円高くつくうえ、4枚で速度が落ちます。逆に64GBを使うか分からないなら、32GBで始めて足りなくなったら交換する方が、使わない63,000円を先払いせずに済みます。外した32GBは売るか、別のPCに回せます。
今のPCで普段の使用量を確かめる
ゲーム、Discord、ブラウザ、配信ソフトを普段どおり同時に動かし、タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「メモリ」で「使用中」と「利用可能」を見ます。利用可能が数GBまで減り、そのときにアプリの切り替えが待たされたりゲームが引っかかったりするなら、容量を増やす候補です。新しく使い始めるソフトは、公式の推奨メモリと扱うデータの量で判断します。
48GBは在庫と対応を確かめてから
24GBのモジュールを2枚使う48GBは、32GBでは余裕がなく、64GBまでは要らない人の選択肢です。ただし10月5日時点で、同じ販売店にある10万円未満の48GBキット6製品(89,426〜99,880円)はすべて在庫切れです。64GBキット(137,800円)との差は約3.8万〜4.8万円しかなく、在庫が戻るまでは選びにくい容量です。
買う場合は、マザーボードのQVL(動作確認済みメモリの一覧)に24GBモジュールの2枚構成が載っているかと、必要なBIOSの版数を確認してください。
増設16GB×2に後から2枚足す前提は避ける
DDR5は1つのチャネルに挿すモジュールが増えるほど信号の負荷が大きくなり、CPUメーカーが保証する速度が下がります。公式の仕様はこうなっています。
| 構成 | 公式の対応速度 | 補足 |
|---|---|---|
| Ryzen 9000・2枚 | DDR5-5600 | 9800X3D・9950Xとも同じ。1ランク・2ランクとも同じ速度 |
| Ryzen 9000・4枚 | DDR5-3600 | 2枚のときより2,000MT/s下がる |
| Core Ultra 200S・4スロットのマザーに2枚 | DDR5-5600 | UDIMM・CUDIMMとも同じ |
| Core Ultra 200S・4枚 | 1ランク4800、2ランク4400 | チャネル内を同じ型番で揃えたときの値 |
※AMDの製品仕様ページと、Intel Core Ultra 200Sのデータシートの記載です。EXPO・XMPによる高速設定は、この公式対応速度の外側の動作です。
4枚で必ず3600になるわけではなく、実際にどこまで動くかはマザーボード、BIOS、モジュールで変わります。ただしIntelのデータシートは、4枚時の速度を「チャネル内で同じ型番を使った場合」に限り、型番が混ざると周波数を保証しないとしています。同じ型番のキットを後から買い足しても、2枚で動いていたDDR5-6000の設定が4枚で通る保証はありません。4枚挿しの実測はDDR5の2枚刺しと4枚刺しの比較にあります。
4枚に増やさず、32GB×2枚のキットに入れ替えれば2枚構成のままです。差額はかかりますが、64GBを使わずに終わる可能性があるなら、迷っている段階では32GBで始める方が出費を抑えられます。
2枚の挿し位置は、4スロットのマザーボードでは多くがA2とB2です。A1とA2のように同じチャネルの2スロットに挿すとデュアルチャネルにならないので、説明書の指定に合わせてください。
速度速度より容量、高クロック品への上乗せは抑える
優先する順番は容量→互換性→速度です。64GBを使う人が、予算を合わせるために32GBのDDR5-7600を選ぶのは順番が逆で、まず64GBのDDR5-5600〜6000を探します。なお「DDR5-6000」の6000は1秒あたりの転送回数(MT/s)で、クロックが6000MHzという意味ではありません。
Ryzenは5600と6000の価格差で決める
Ryzen 9000の公式対応速度は、2枚でDDR5-5600です。DDR5-6000のEXPO対応品も広く使われていますが、EXPOはメモリのオーバークロック設定で、すべての組み合わせで動く保証はありません。同じ容量で5600と6000の差が小さければ6000、差が大きければ5600を選び、浮いた分をグラフィックボードに回します。速度ごとのfpsの差はDDR5 5600・6000・6400の比較で確かめられます。
7200以上の高クロック品は、上乗せ分をGPUやSSDに回す方がゲームでは効く場面が多い買い物です。大容量のキャッシュを持つX3DのCPUは、メモリ速度の影響が通常のRyzenより小さくなります。
Intelは「最大DDR5-6400」がどの構成の値かを確かめる
Core Ultra 200Sは最大DDR5-6400対応と案内されていますが、データシートでこの値は、スロットが2本のマザーボード(1チャネルに1スロット)でCUDIMMを使った場合です。スロットが4本のマザーボードでは、2枚挿しでもUDIMM・CUDIMMとも5600が公式の上限です。Core Ultra 200S Plusは、スロットが2本のマザーでCUDIMMを使うと7200まで対応します。
CUDIMM(クロックドライバーを載せた新しい規格のメモリ)は、同じ容量の通常品より45〜52%高く売られています(DDR5価格推移のCUDIMMの比較)。8000MT/sを超える動作を狙わないなら、高騰中にこの差を払う理由は薄いです。XMPで高速設定を使う場合は、マザーボードのQVLに型番と容量が載っているかを確認してください。
速度を比べるときは、CL(読み出しの遅延)も一緒に見ます。同じ6000MT/sでもCL30とCL36では遅延が違い、速度の数字だけでは優劣が決まりません。
SSDSSDは2TBが基準、1TBは追加前提、4TBは保存量で決める
Windowsとアプリに加えて大型のゲームを何本も入れておくなら2TB、遊び終わったゲームを消す人なら1TB、多数のゲームや録画を残すなら4TBが目安です。
必要な容量はゲームの合計サイズで計算する
必要な容量は「Windowsとアプリ+入れておくゲーム+作業データ+更新用の空き」です。100GBのゲームを6本入れれば600GB、Windowsとアプリに150GB、アップデートの作業領域に200GBを見込むと950GBになり、Windows上で約931GBと表示される1TBには収まりません。タイトルごとの容量はPCゲームのストレージ容量ガイドで40本分を確かめられます。
大容量ほど1GBあたりは安い
SSDは容量が大きいほど1GBあたりの値段が下がります。9月12〜19日の秋葉原の店頭で、LexarのGen5 SSD「NM990」は1TBが33,800円、2TBが57,800円、4TBが88,800円で、1GBあたりは33.8円、28.9円、22.2円でした。Gen4の4TBで最も安かったKowin「LNV400」は64,980円で、通販で最安のGen4 2TB(9月20日に43,980円)を2本買うより2万円以上安くなります。
1TBで始めて後から足すやり方は、1GBあたりでは割高です。それでも成り立つのは、グラフィックボードなど他の部品に予算を回したいときと、2027年後半の値動きを待てるときです。
1TBで始めるなら空きM.2スロットを確かめる
空いているM.2スロットがNVMeに対応しているか、2280の長さが入るか、ヒートシンクがグラフィックボードと干渉しないかを確認します。スロットによってはSATAポートやPCIeスロットと帯域を共有し、SSDを挿すと一部が使えなくなります。M.2スロットが1本しかないなら追加ではなく交換になり、OSの移行か再インストールが必要です。
Gen4かGen5かは製品ごとの値段で決める
2TBでは、9月20日の通販でGen4のWD_Black SN850Xが68,653円、Gen5のSN8100が72,980円と、差は約4,300円まで縮んでいました。4TBではGen5のNM990(88,800円)が、Gen4のSN850X(92,980円)より安い例もあります。ゲームのロード時間はGen4とGen5でほとんど変わらないので、ゲームのためにGen5へ上乗せする必要はありません。ただ、同じ容量で安いならGen5を避ける理由もありません。
比べるときは、発熱に合わせたヒートシンクの有無、保証年数、TBW(保証される総書き込み量)も見てください。価格の動きはSSD価格推移、Gen4とGen5のロード時間の比較はゲーミングPCのSSDの選び方にあります。
買い時2027年まで待つ意味はRAMとSSDで違う
TrendForceは9月30日、2026年10〜12月期の契約価格を、従来型DRAMが前の四半期比10〜15%、NAND Flashが15〜20%の上昇と予測しました。上がり方は鈍っても、まだ値下がりの局面ではありません。

2027年は向きが分かれます。DRAMは、HBM(AI向けの積層メモリ)への生産能力の割り当てとAIサーバーの需要で、2026年に需要を1〜2%下回っている供給が、2027年にさらに足りなくなる見通しです。PC向けのDRAMは生産がサーバー向けに移り、供給が減る可能性があるとしています。一方NAND Flashは、2026年の4〜5%の供給不足から、新工場の稼働と積層数の多い製品への移行で2027年後半に需給が緩み、価格に下げの圧力がかかると見ています。
「2027年まで待てばRAMもSSDも安くなる」という見方は、この予測とは合いません。待って下がる見込みがあるのはSSDで、RAMは待っても下がる根拠が今のところありません。
TrendForceの数字は、メーカーと大口の顧客との取引価格の予測です。国内の店頭価格は為替や流通在庫、販売店のセールでも動くため、2027年後半に欲しいSSDが必ず安くなるとは限りません。
今のPCで困っていないなら待てる
遊びたいゲームが動き、ストレージも整理すれば足りるなら、高値で一式を組み直す必要はありません。SSDを増やしたいだけなら、遊ばないゲームを消して今のSSDで粘り、2027年後半の値動きを見てから買う手があります。GPUやCPUも含めた部品別の判断はPCは今が買い時か待つべきかが参考になります。
今すぐ必要ならRAMを先に確保し、SSDは最小限で
PCが壊れた、仕事に必要、遊びたいゲームが動かないといった理由があるなら、値下がりを何か月も待つ間の不便も費用です。ゲーム中心なら32GB+2TB、64GBが必要な制作用途なら64GB+2TB、グラフィックボードに予算を回したいなら32GB+1TBで組み、1TBのときは空きM.2スロットを残します。RAMは最終的な容量を今決め、SSDの買い増しは2027年後半以降に回せる形です。
おすすめ容量別の候補|32GB・64GBのキットと1TB・2TBのSSD
ここまでの基準に合わせた4製品です。RAMは2枚組のキット、SSDは値段を抑えたGen4から選んでいます。メモリは同じ容量でも販路で数万円の差がつくことがあるので、購入前に複数の店で比べてください。
確認買う前に確かめる5つのこと
- 遊ぶゲームと使うソフトの推奨メモリ、同時に動かすものから、32GB・48GB・64GBのどれにするかを決める。
- 決めた容量を2枚組の1キットで探し、CPU、DIMMの種類(UDIMMかCUDIMMか)、QVL、BIOSを照らし合わせる。
- 同じ容量で5600と6000などの価格差とCLを比べ、高速品に上乗せするかを決める。
- 入れておくゲーム、Windows、作業データ、更新用の空きを足してSSDの容量を決める。
- 空きM.2スロットの対応規格、帯域の共有、冷却を確かめ、1本で買う場合と後で足す場合の総額を比べる。
FAQ容量と増設で迷いやすい点
32GBで不足せず、推奨要件も満たせるなら必要ありません。今の価格では上乗せが63,000円になるので、fpsを上げたいならグラフィックボードに回す方が効きます。公式推奨が64GBのゲームや重いMODを使う場合は64GBを選びます。
4枚になると公式対応速度が下がり、Ryzen 9000では2枚時の5600から3600になります。別に買ったキットは組み合わせの動作も確かめられていません。64GBが必要になったら、32GB×2枚のキットに交換する方が速度を保てます。
10月5日時点では、10万円を切る48GBキットが在庫切れで、64GBキットとの差は約3.8万〜4.8万円でした。在庫があり、マザーボードのQVLに24GBモジュールの2枚構成が載っていれば候補になります。
使うCPUとマザーボードで8000を動かせなければ、低い速度で動かすことになり、上乗せした分は無駄になります。Core Ultra 200Sで8000を超える動作を狙う場合はCUDIMMが前提で、同じ容量の通常品より45〜52%高くなります。
遊び終わったゲームを消し、アップデート用の空きを確保できるなら成り立ちます。後から足すなら空きM.2スロットを残してください。スロットが1本だけなら交換になり、OSの移行が必要です。
TrendForceは2027年後半にNAND Flashの需給が緩み、価格に下げの圧力がかかると予測しています。ただし国内の店頭価格は為替や在庫でも動くため、値下がりが約束されているわけではありません。今の容量で困らないなら待つ余地があります。
まとめRAMは必要な容量を先に、SSDは足りなくなってから足す
ゲーム中心なら32GB+2TBが基準です。64GBを使う予定が決まっているなら、最初から32GB×2枚のキットにするのが最も安く、4枚にして速度を落とす心配もありません。予算を削るなら、容量ではなく高クロック品への上乗せを削ります。
SSDは保存する量で1TB・2TB・4TBを選びます。空きM.2スロットがあれば後から足せ、2027年後半には需給が緩む予測も出ています。逆にスロットが少ないなら、1GBあたりが安い4TBを1本にまとめる意味があります。
RAMは使う予定の容量を2枚組で今確保し、SSDは今使う容量と空きスロットで決めてください。DRAMは2027年も不足が広がり、NANDは2027年後半に緩むという見通しの違いに、この買い方がそのまま合います。
出典:TrendForce「AI Server Demand Sustains Memory Contract Price Increases in 4Q26」 / TrendForce「Diverging Memory Market Outlook in 2027」 / TrendForce「NAND Flash Supply Growth to Outpace Demand in 2027」 / AMD「Ryzen 7 9800X3D」製品仕様 / AMD「Ryzen 9 9950X」製品仕様 / Intel「Core Ultra 200S Series Processors Datasheet Volume 1」






