Alphacool ES 1スロット水冷ブロックの対応GPU|RTX PRO 6000・R9700は品番で選ぶ【2026年10月】
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RTX PRO 6000は3エディションで品番が分かれる
Alphacoolが発表した「ES 1スロット」水冷ブロックは、ワークステーション・サーバー向けGPUの厚みを1スロット相当に収める製品です。ただし、どのカードにも付く汎用品ではなく、品番ごとに適合するカードの型番が決まっています。
公式データシートに載っているのは5品番です。RTX PRO 6000 Blackwell用が2品番(Server EditionとMax-Q Workstation Editionに適合する19450、Workstation Edition用の5100433)、RTX PRO 4000用、RTX PRO 4500用、Radeon AI PRO R9700用で、GeForce RTX 5090やRTX 5080用ではありません。
特にRTX PRO 6000は、エディション名を取り違えると取り付けられません。R9700もボードメーカー4社のモデルだけが適合欄に載っています。ブロック本体だけでは冷却は完結せず、ポンプ・ラジエーター・配管を備えたカスタム水冷ループと、純正クーラーを外す作業が前提です。

出典:TechPowerUp(2026年10月8日)、Alphacool ダウンロードセンター掲載の各データシート。データシートの版表記は2026年10月。
目次
対応表5品番の適合カードと本体寸法
| 品番・製品 | 適合するカード | 本体寸法(長さ×幅×高さ) |
|---|---|---|
| 19450 ES RTX 6000 Pro Server Edition | RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition/Max-Q Workstation Edition(いずれも96GB GDDR7) | 267.80×95.58×19.20mm |
| 5100433 ES RTX 6000 Pro Workstation Edition | RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition(96GB GDDR7) | 231.10×121.82×19.90mm |
| 5100408 ES RTX PRO 4000 Blackwell | PNY RTX PRO 4000 Blackwell | 264.30×94.70×20.70mm |
| 5100422 ES RTX PRO 4500 Blackwell | NVIDIA RTX PRO 4500 Blackwell | 264.30×94.70×20.70mm |
| 5100335 ES AI PRO R9700 | ASRock Radeon AI PRO R9700 Creator 32GB/ASUS Turbo Radeon AI PRO R9700/PowerColor Radeon AI PRO R9700/Sapphire Radeon AI PRO R9700 32GB | 203.78×96.00×21.10mm |
※適合欄・寸法は各品番のデータシートの記載。19450・5100433・5100408・5100422・5100335。寸法はブロック本体の値で、バックプレートは別部品です(19450のバックプレートは267.70×95.58×4.00mm)。
RTX PRO 6000エディションで品番が分かれる
RTX PRO 6000 Blackwellには、ブロックが2品番あります。19450はServer EditionとMax-Q Workstation Editionの両方が適合欄にあり、通常のWorkstation Editionは5100433の担当です。本体寸法も19450が267.80×95.58mm、5100433が231.10×121.82mmと別物で、基板の形状が違うことがわかります。
19450の製品名には「Server Edition」とありますが、適合欄ではMax-Q Workstation Editionも対象です。自分のカードがMax-Q版か通常のWorkstation版かを、型番表記で確かめてから品番を決めてください。
RTX PRO 4000は適合欄に「PNY RTX PRO 4000 Blackwell」とブランドまで書かれており、他社ボードへの適合は記載がありません。RTX PRO 4500は「NVIDIA RTX PRO 4500 Blackwell」の記載です。
Radeon AI PROR9700は4モデルが適合欄に載る
Radeon AI PRO R9700用の5100335は、ASRock・ASUS・PowerColor・Sapphireの4モデルが適合欄にあります。R9700はボードメーカーごとに基板が異なる可能性があるため、「R9700ならどれでも付く」とは読めません。上の4モデル以外を使っている場合は、メーカー提供の適合確認を取ってから買う必要があります。
Alphacoolのマニュアルには、組み立て前に同社の確認用ページ(gpu.alphacool.com)でカードの画像と見比べ、必要ならPCB番号まで確かめるよう書かれています。基板のリビジョン違いが適合に影響する可能性にも触れており、不適合な冷却器を選んだことによる組み立てミスは同社の責任範囲外とされています。
導入条件水冷ブロックのほかに必要なもの
データシートの同梱品は、ブロック本体・バックプレート・サーマルパッド・サーマルグリス・ねじ類・PCIeブラケットです。ポンプ、ラジエーター、チューブ、フィッティングは含まれていません。接続はG1/4ねじで、19450・5100408・5100422・5100335のデータシートには給排水ポートをカード背面に置くと書かれています。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| カスタム水冷ループ | ブロックは水を通す部品で、放熱するラジエーターとポンプは別に用意する必要があります。複数枚を載せる場合はカード間を配管でつなぐ設計も要ります。 |
| 純正クーラーの取り外し | マニュアルでは、純正クーラーを背面のねじから外し、ファンやライティングのケーブルを抜き、GPU・メモリ周辺のグリスやパッドの残りを拭き取る手順です。カードの保証への影響は、カードの購入元に確認してください。 |
| 背面ポート周辺の空間 | ポートがカード背面にあるため、チューブを曲げる余地と、ケース側の干渉を確かめます。1スロットの厚みでも、配管を含めた実際の占有は別です。 |
実測例R9700は98℃から83℃へ
R9700用ブロックは、ワークステーションメーカーのBrane TechnologiesがAlphacoolと共同開発し、2026年8月23日に自社測定を公開しています。空冷の6月計測は、約30分の継続負荷でボード電力457W・ジャンクション98℃・ファン約3,600rpmでした。水冷では、32.4分の継続推論でピーク428W・ジャンクション83℃、平均65℃、ファン0rpmです。
測定はBrane自身のRyzen 9 7900X構成とカスタム水冷によるもので、第三者の検証ではありません。発売された5100335と同一仕様かも確認できていないため、「同じ構成なら約15℃下がる」とは言えません。
結論向いている人・向かない人
- RTX PRO 6000・4000・4500、または上記4モデルのR9700を持っていて、すでにカスタム水冷ループを運用している人
- ラックや密集した筐体で、カードの厚みを1スロット相当に抑えたい人
- 連続負荷でファンの騒音と熱を減らしたい推論・レンダリング用途の人
- GeForce RTX 5090・RTX 5080などのゲーミングGPUに付けたい人(今回の5品番は対象外)
- 水冷ループがなく、ブロックだけで冷やせると考えている人
- R9700の4モデル以外や、基板リビジョンが不明なカードを使う人
FAQよくある質問
まとめ品番とエディションを照合してから選ぶ
Alphacool ES 1スロットはRTX PRO 4000・4500・6000とR9700向けの5品番で、適合欄に載ったカードだけに使えます。RTX PRO 6000は19450(Server/Max-Q)と5100433(Workstation)に分かれ、R9700はASRock・ASUS・PowerColor・Sapphireの4モデルが対象です。水冷ループと純正クーラーの取り外しが前提なので、すでにカスタム水冷を運用している人向けの部品です。


