スプリット・フィクション PC必要スペック完全ガイド|UE5なのに軽い理由・フレンズパス・解像度別GPU選び【2026年版】
「It Takes Two」を作ったHazelight Studiosの新作。発売2日で100万本を突破し、ギネス世界記録を3部門で認定された2025年最大のコープゲームです。UE5採用でもLumen・Nanite・レイトレーシングを使わない設計のため驚くほど軽く、RTX 3060でも1440p / FSR Qualityで60fps以上を達成できます。さらに1本の購入で友人が無料で遊べる「フレンズパス」制度が、このゲームを買う理由をさらに強くしています。公式推奨「RTX 3070」は最低ラインに近く、快適プレイには何が必要かを解像度別に徹底解説します。
スプリット・フィクションは「スペックが心配で迷っている」という人ほど、実際に遊んでみると拍子抜けするほど軽いゲームです。UE5採用タイトルにありがちなシェーダースタッターもほぼなく、GTX 970クラスでも30fps動作、RTX 3060なら1440pでも快適に遊べます。ただし公式の推奨スペック(RTX 3070 / 1440p 60fps High)は現実的な最低ラインに近く、フレンズパスを使って友人と遊ぶ場合は両者のPCスペックを把握しておく必要があります。この記事では解像度別の実パフォーマンスと、フレンズパスの仕組みを完全解説します。
目次
公式スペックと「実際の快適ライン」
EA / Hazelight Studiosが公表している公式要件は以下の3段階です。
| 最低スペック 1080p / 30fps / Low | 推奨スペック 1440p / 60fps / High | Ultraスペック 4K / 60fps / Ultra設定 ネイティブ | |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 10 / 11 64bit | Windows 10 / 11 64bit | Windows 10 / 11 64bit |
| CPU | Core i5-6600K Ryzen 5 2600X | Core i7-11700K Ryzen 7 5800X | Core i7-12700K Ryzen 7 7800X3D |
| GPU | GTX 970 4GB RX 470 4GB | RTX 3070 8GB RX 6700 XT 12GB | RTX 5070 Ti RX 9070 XT |
| VRAM | 4 GB | 8 GB | 16 GB |
| RAM | 16 GB | 16 GB | 32 GB |
| ストレージ | 85 GB HDD可 | 85 GB SSD推奨 | 85 GB SSD |
| DirectX | DirectX 12 | DirectX 12 | DirectX 12 |
RTX 3070はネイティブ1440pでUltra設定だと52〜60fps前後にとどまります。60fps安定を目指すならFSR Qualityの使用が前提になります。快適にプレイしたいならRTX 5060 Ti / RX 9060 XT以上を選んだほうが余裕があります。4K Ultraに「RTX 5070 Ti / RX 9070 XT」が必要な点は正確で、このゲームにしては要求が高めに見えますが、ネイティブ4K/60fps High設定での基準です。
UE5採用なのに「軽い」理由——Lumen・Nanite・RTなしの設計
スプリット・フィクションはUnreal Engine 5を採用していますが、UE5の重量化の主要因である3つの機能を使っていません。これが他の重量級UE5タイトルとの決定的な違いです。
通常のUE5ゲームはLumen(リアルタイムグローバルイルミネーション)、Nanite(仮想ジオメトリ)、シェーダーコンパイルという三重の重荷を抱えています。スプリット・フィクションはこれら全てを回避しています。
- Lumen GIで間接光をリアルタイム計算
- Naniteで数十億ポリゴンを描画
- シェーダースタッターが初回プレイ時に頻発
- VRAM 12GB以上を食い尽くすシーン多数
- GTX 1060世代では動作困難
- Lumen・Nanite・レイトレーシング不使用
- スタッターはほぼなし(起動後数分のみ)
- VRAM消費は4Kでも8.66GB
- GTX 970(4GB)でも30fps動作
- Steam Deck(APU)でも認証済み
Digital Foundryのレビューでは「Simply Brilliant(単純に素晴らしい)」と評されており、技術面でも最高評価を受けています。美しいグラフィックと軽さを両立できているのは、Hazelight Studiosがゲームプレイとアート表現の最適化に注力した結果です。
フルHD(1080p):GPU別パフォーマンス
1080pはこのゲームでは比較的軽い解像度です。特筆すべきはRTX 4090でも1080pでCPU制限がかかること——ゲームの描画処理が軽すぎて、高性能GPUは1080pで持て余します。
| GPU | 平均fps | DLSS/FSR Quality時 | 評価 |
|---|---|---|---|
| GTX 970 / RX 470公式最低スペック | 40〜46fps | 62〜72fps | 最低設定なら30fps安定。High設定でアップスケーリング併用が現実的 |
| GTX 1070 / RX 580 | 55〜62fps | 86〜96fps | Medium設定+アップスケーリングで60fps超。まだ現役で戦える |
| RTX 2060 / RX 5700 XT | 73〜80fps | 112〜122fps | ネイティブ高設定で60fps超。1080p/60fps快適プレイの現実的な入口 |
| RTX 3060 / RX 6600 XT | 88〜95fps | 135〜148fps | 1080pは完全に余裕。1440pへの移行を検討したいレベル |
| RTX 4060 / RX 76001080p ベストバイ | 100〜108fps | 152〜165fps | 1080pは軽すぎるほど余裕。DLSS MFGで240fps帯も射程圏内 |
| RTX 5060 Ti / RX 9060 XT | 108〜115fps | 165〜178fps | CPU制限に近づく領域。1080pより1440p用として買う方が合理的 |
| RTX 4070以上 / RTX 4090 | 〜117fps | 180fps+ | 1080pはCPU制限で頭打ち。このGPUは1440p / 4K向け |
※ 各レビューサイトの実測データをもとにした参考値です。RTX 4090の1080p上限(約117fps)はDigital Foundry / GameGPUのデータで確認済みです。
RX 5700 XT
ネイティブ高設定で73〜80fps前後。FSR Quality使用で112fps超が見込めます。2020年〜2021年世代のGPUでも十分楽しめるゲームです。
RX 6600 XT
ネイティブUltraで88〜95fps。アップスケーリング不要で快適に動きます。このゲームのためだけに高いGPUを買う必要はなく、手持ちのRTX 3060で十分です。
RX 9060 XT
1080pは持て余すほど余裕。このゲームでは1440p/60fps以上を目標に購入するのが最も費用対効果が高い組み合わせです。
WQHD(1440p):公式「推奨」の現実
公式推奨の「RTX 3070 / RX 6700 XT で1440p / 60fps / High」という目標は実測値と照らし合わせるとギリギリです。Ultra設定では60fps割れの場面が出てくるため、FSR Qualityの使用が前提になります。
| GPU | 平均fps | FSR/DLSS Quality時 | 評価 |
|---|---|---|---|
| RTX 3060 / RX 6600 XT | 44〜50fps | 68fps前後(確認済) | FSR Quality使用で60fps超は達成できる。Ultra設定でのネイティブは厳しい |
| RTX 3070 / RX 6700 XT公式推奨スペック | 52〜60fps | 80〜92fps | High設定+FSR Qualityで60fps達成が推奨スペックの実態。Ultra設定はギリギリ |
| RTX 4060 / RX 7600 | 56〜63fps | 86〜96fps | ネイティブで60fps前後。FSR Quality使用で安定した体験が得られる |
| RTX 5060 Ti / RX 9060 XT1440p ベストバイ | 65〜73fps | 100〜112fps | ネイティブUltraで60fps超え。DLSS/FSR Quality使用で100fps+ 快適 |
| RTX 4070 / RX 7800 XT | 72〜80fps | 110〜122fps | 1440p Ultraでも余裕。アップスケーリング活用で144fps帯に届く |
| RTX 5070 / RX 9070 | 80〜88fps | 122〜135fps | 1440pの快適ラインを大きく上回る。144Hzモニターと組み合わせると理想的 |
| RTX 5070 Ti / RX 9070 XT | 90〜98fps | 138〜150fps | 1440p/144fps達成が見込める。このゲームなら4Kへの移行も視野に入る |
| RTX 5080 | 105〜116fps | 158〜175fps | 1440pでは完全に過剰。4K専用として買うのが本来の用途 |
| RTX 4090 | 〜100fps(確認済) | 150fps+ | 確認済みデータあり。1440pはほぼ頭打ちの領域 |
スプリット・フィクションはレイトレーシング非対応のため、DLSS/FSRを使っても画質の劣化が最小限です。DLSS Quality(内部解像度1080p→1440pにアップスケール)でネイティブとほぼ見分けがつかないレベルの画質を維持しながら約40〜50%のfps向上が得られます。RTX 3060以下のGPUで1440pを狙う場合は積極的に活用してください。
4K(2160p):RTX 5070 Ti以上が快適ラインの入口
4K Ultra設定のネイティブ描画はさすがに重く、快適なプレイにはRTX 5070 Ti / RX 9070 XT以上が必要です。ただし4KでもVRAM消費は8.66GBと控えめなので、VRAM不足によるガクつきは起きません。
| GPU | ネイティブ fps | DLSS/FSR Quality時 | 評価 |
|---|---|---|---|
| RTX 5070 / RX 9070 | 44〜50fps | 68〜76fps | DLSS Quality必須で60fps超。4K入門ラインとして一応現実的 |
| RTX 5070 Ti / RX 9070 XT公式Ultraスペック | 55〜62fps | 84〜95fps | DLSS Quality使用で60fps安定。4K快適プレイの現実的なスタートライン |
| RTX 5080 | 70〜76fps | 107〜116fps | ネイティブ4K/60fps超え。DLSS Quality使用で100fps+の快適環境 |
| RTX 4090 | 68fps(確認済) | 100fps+ | 確認済みデータ。ネイティブ60fps超え、DLSS Quality使用で100fps+ |
| RTX 5090 | 84〜90fps | 128〜138fps | 4K Ultraを余裕でこなす。このゲームには明らかに過剰 |
VRAMは「8GBで十分」——消費量の実測データ
スプリット・フィクションは重量級ゲームと比べてVRAM消費が非常に控えめです。RTX 5060のVRAM論争(8GBか16GBか)がよく話題になりますが、このゲームに限れば8GBで4Kまで対応できます。
| 解像度 / 設定 | VRAM消費量 | 8GB GPU | 6GB GPU | 4GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| 1080p / Ultra | 6.35 GB | 余裕あり | ほぼ上限 | 設定を下げれば可 |
| 1440p / Ultra | 7.10 GB | 余裕あり | 上限超え注意 | 非推奨 |
| 4K / Ultra | 8.66 GB | ほぼ上限 | 非推奨 | 非推奨 |
モンスターハンターワイルズは1440p Ultra設定でVRAMが12〜16GBに達することがあります。スプリット・フィクションは4K Ultraでも8.66GBと軽量で、RTX 5060 Ti 8GBモデルでも4Kまで問題なく動作します。VRAM不足によるテクスチャ品質の低下やガクつきはほぼ起きません。
フレンズパス完全解説——1本で2人が遊べる仕組み
スプリット・フィクションの最大の特徴のひとつが「フレンズパス」です。1人がゲームを購入するだけで、友人は無料でダウンロードしてゲーム全体を遊べます。購入に迷っている友人を「とりあえず遊んでみて」と誘える、コープゲーム史上最も太っ腹な仕組みです。
Steam / EA App / Epic Games Store / Xbox いずれかで「スプリット・フィクション」を購入します。PS5版も対象です。
友人はSteam / EA App / Epic / Xbox のストアページから「スプリット・フィクション フレンズパス」を無料でダウンロードします。アカウントは必要ですが、ゲーム代は不要です。
ゲームを起動してオンラインセッションを開始し、友人を招待します。PS5・Xbox・PC間のクロスプレイにも対応しており、プラットフォームが違っても一緒に遊べます。
① フル版所有者がオフラインになると遊べなくなります——フレンズパスは「フル版と一緒にいるとき専用」です。フル版の所有者がゲームを終了・オフライン状態になった瞬間、フレンズパス側も続きを遊べません。
② 実績・トロフィーはフル版所有者のみ解除可能——フレンズパス側はゲームを進めても実績が解除されません。トロフィー・実績コンプリートを目指す場合は両者が通常版を購入する必要があります。
なお、ローカル(同一PC画面分割)プレイにはフレンズパスは不要で、1本で2人がソファ横並びで遊べます。
フレンズパスはプラットフォームをまたいで使えます。自分がPS5版を持っていて、友人がPC(Steam)でフレンズパスをダウンロードしても一緒に遊べます。ただしクロスプレイにはEAアカウントの紐付けが必要です。
Steam Deck対応とウルトラワイドモニター
スプリット・フィクションはValveによる「Steam Deck認証済み」タイトルです。Steam Deckの内蔵APU(Zen 2 + RDNA 2)でも公式にサポートされており、最低設定で30fps前後の動作が確認されています。「2人でソファに座りながら1台のSteam Deckでプレイ」も可能で、モバイルコープゲームとして使い勝手が良いです。
また、PCならではの特権として21:9および32:9のウルトラワイド解像度(3440×1440、5120×1440等)に完全対応しています。映像的な没入感を重視するなら、このゲームのウルトラワイド対応は普通のコープゲームより映える見どころのひとつです。フレームレートの要求は通常解像度より高くなるため、ウルトラワイド環境ではRTX 5070以上を選ぶと余裕が生まれます。
Steam Deck版でもフレンズパスは有効です。Steam DeckとPCを持つカップル・兄弟・友人同士で「1本を手持ちのPC、もう1人がSteam Deck」というプレイスタイルが可能です。Steam Deckのスペックは最低スペックを満たしており、30fps前後での動作が確認されています。
予算別おすすめPC構成
スプリット・フィクションは比較的軽いゲームなので、現行のミドルクラスGPUで十分な体験が得られます。フレンズパスを使う場合、友人のPCが最低スペック(GTX 970)を満たしているかどうかも確認しておきましょう。
| 予算目安 | 推奨GPU | CPU | 想定パフォーマンス |
|---|---|---|---|
| 14〜18万円 | RTX 5060 RX 9060 | Ryzen 5 9600X Core i5-13400F | 1080p / 100fps+ ネイティブ。1440p / FSR Quality使用で86〜96fps。友人誘いでサブPCにもなる |
| 17〜22万円 | RTX 5060 Ti 16GB RX 9060 XT 16GB | Ryzen 5 9600X Core i5-13400F | 1440p / ネイティブ65〜73fps。DLSS/FSR Quality使用で100fps+。このゲームには十二分な構成 |
| 22〜28万円 | RTX 5070 RX 9070 | Ryzen 7 9800X3D Core i7-14700F | 1440p / ネイティブ80〜88fps。144Hzモニターと組み合わせれば、アップスケーリング込みで144fps達成が見込める |
| 30〜40万円 | RTX 5080以上 | Ryzen 7 9800X3D | 4K / ネイティブ60fps超え。ただしこのゲームのためだけに30万円以上は投資する必要はなく、他の重量級タイトルも見越したPCが欲しい人向け |
Conclusion 2026
「軽さ」と「フレンズパス」——どちらもPC版で遊ぶ理由になる
スプリット・フィクションはUE5採用タイトルの中では突出して軽く、RTX 3060 / RX 6600 XTのような2021年世代のGPUでも1440p / FSR Qualityで60fps以上を達成できます。公式推奨の「RTX 3070で1440p/60fps/High」は最低ラインに近く、ネイティブUltra設定で余裕を持って遊ぶならRTX 5060 Ti / RX 9060 XT以上を選ぶのが現実的です。
フレンズパスは「自分だけ買えば友人を誘える」という点で、コープゲームとしての導線が他のタイトルと根本的に違います。ゲーミングPCを持つプレイヤーなら、予算別構成ガイドを参照しながら手持ちのPCで気軽に試してみてください。Famitsu 34/40、2025年最高評価を受けた本作は、スペックの心配をせずに純粋にコープゲームを楽しめる数少ないタイトルです。