『めっちゃカメレオン』はなぜ2000万本売れた?2人・790円のヒットとクローン急増から考える日本インディー「次の勝ち筋」【2026年】

(更新: 2026.10.4)
『めっちゃカメレオン』はなぜ2000万本売れた?2人・790円のヒットとクローン急増から考える日本インディー「次の勝ち筋」【2026年】

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NEWS / 2026-10
『めっちゃカメレオン』はなぜ2000万本売れた?
2人・790円のヒットとクローン急増から考える日本インディー「次の勝ち筋」
2人で作った790円のかくれんぼゲームが、Steam発売から63日で2000万本に届きました。Robloxには早くも「Meccha Chameleonに着想を得た」と書いた作品が並んでいます。真似するべきなのは「お絵描きかくれんぼ」という見た目ではありません。
発売63日で2000万本開発は2人・約2か月類似作はRobloxで1億回超え

『めっちゃカメレオン』は、LEMORION(レモリオン)氏とはがねいろ氏の2人が開発したオンラインかくれんぼゲームです。2026年6月10日にSteamで発売され、8月12日に販売本数2000万本を突破しました。9月にはNintendo Switch 2版も配信され、こちらも1日で10万本に届いています。

ヒットが大きくなるほど、似た作品も早く出てきます。Robloxでは体に色を塗って隠れるゲームがいくつも遊ばれており、説明文で本作の名前を挙げているものもあります。Steamにも同じ擬態テーマの対戦ゲームのストアページが出ました。では、日本の個人開発者は次も「安い・みんなで遊ぶ・配信向け」を狙えばいいのでしょうか。

答えは、遊びの見た目より、その下にある構造を持ち帰るべきというものです。数秒の映像でルールが伝わり、見ている人まで楽しめて、その映像が次のプレイヤーを連れてくる。開発者がSteamに残した告知の日付と数字、Robloxの類似作の実数から、その構造を順に確かめます。

目次

要点まず何が起きたか

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2人・790円・63日で2000万本

Steam版は2026年6月10日発売、価格は790円です。開発者がSteamに投稿した告知では、発売4日で100万本、16日で1000万本、63日目の8月12日に2000万本を超えました。Switch 2版は9月10日に配信され、PC版とクロスプレイできます。一方でRobloxには体を塗って隠れる無料の類似作が並び、累計訪問数が1億回を超えたものもあります。

推移公式告知の日付で追う、2000万本までの63日

開発者は販売本数の節目ごとに、Steamのニュース欄へ短い感謝の投稿を出しています。投稿時刻を日本時間に直して並べると、伸び方がはっきり見えます。

販売本数告知日(日本時間)発売からの日数
50万本6月12日2日
100万本6月14日4日
200万本6月15日5日
300万本6月17日7日
500万本6月20日10日
700万本6月22日12日
1000万本6月26日16日
1500万本7月5日25日
2000万本8月12日63日
0 500万 1000万 1500万 2000万 0日 10日 20日 30日 40日 50日 60日 発売(6月10日)からの日数 16日で1000万本 25日で1500万本 63日で2000万本 最初の25日 1日平均 約60万本 続く38日は1日平均 約13万本
累計販売本数の推移。開発者がSteamのニュース欄で節目を告知した時点を直線で結んだもので、告知の間の日ごとの販売数は公表されていません。

グラフにすると、2000万本の4分の3は最初の25日間で売れたことが分かります。発売から25日で1500万本、1日あたり平均約60万本の計算です。そこから2000万本までの残り500万本には38日かかり、1日平均は約13万本まで落ちました。Steamの同時接続プレイヤー数は、発売11日後の6月21日に約34万人(340,534人)に達しています。

2026年10月2日の朝9時(日本時間)にSteamの公開APIで確かめた同時接続は約2,600人でした。時間帯による上下はありますが、6月の熱狂がそのまま続いているわけではありません。一方でSteamのユーザーレビューは、累計約9万件のうち約88%が好評です。熱狂は落ち着いても、遊んだ人の評価は高い水準にあります。

評価の面でも、英国のGolden Joystick Awards 2026でPC Game of the Year、Best Multiplayer Game、Best Indie Game – Self Publishedの3部門にノミネートされています。

この「最初の数週間に集中して売れる」形は、あとから似たゲームを出す側にとって大事な前提になります。理由は後半のクローンの節で触れます。

発売から約4か月たった10月時点の同時接続の推移、Switch 2版の販売、更新の頻度は、『めっちゃカメレオン』はまだ流行ってる?で追っています。

価格790円は安売りではなく「友達を誘う費用」を下げる値付け

Steamのストアページを見ると、本作の対応機能の欄にシングルプレイヤーの表記はなく、マルチプレイヤー・PvP・オンラインPvPが並びます。遊ぶには必ず相手が要るゲームです。買った人が楽しむには、友達を誘うか、知らない人のサーバーに入るしかありません。

ここで790円という価格が効いてきます。4人で遊ぶなら全員分で3,160円です。1本5,000円のゲームなら4人で2万円になり、「とりあえず一緒にやろう」と声をかけにくくなります。北米での価格も5.99ドルです。

ストアページの紹介文には、「野良マルチや視聴者参加型配信も手軽に楽しめます」と書かれています。配信者が視聴者を自分のサーバーに呼ぶ遊び方まで、最初から想定していたということです。視聴者が参加するには自分でも1本買う必要があり、1000円以下なら配信を見たその場で買える。低い価格は、1本売れるたびに次の1本が売れる仕組みの一部になっています。

ただし、安いマルチプレイゲームはSteamにいくらでもあります。価格だけで2000万本に届いたわけではありません。

伝わり方「5秒見れば分かる」が言葉の壁を越えた

本作のいちばんの強みは、ルールの説明がほとんど要らないことです。白いキャラクターが壁の色を取り、自分の体に塗る。そのまま壁の前に立つと見えなくなる。鬼がそれを探す。動画を数秒見るだけで、何をするゲームか分かります。

めっちゃカメレオンで額縁の絵に擬態したプレイヤー
額縁の絵に合わせて体を塗った隠れる側のプレイヤー。左上がカラーパレット(画像:めっちゃカメレオン Steamストアページより)

任天堂の公式ストアに載っているSwitch 2版の紹介文も、遊び方の説明はわずか3行です。鬼チームと隠れチームに分かれてかくれんぼをし、鬼は時間内に全員を見つければ勝ち。プレイヤーは体に色を塗って、壁の模様や物に擬態できる。あとはポーズと場所と画力の勝負。それだけです。言葉に頼らない遊びなので、日本語を読めない人にも同じ面白さが届きます。Steam版は13言語に対応していますが、遊びの核は翻訳がなくても伝わります。

実際に遊んでいる人の多くは海外にいます。Steamのユーザーレビューを言語別に数えると、2026年10月2日時点で約9万件のうち英語が約5万件(56%)、ロシア語が約8,600件、簡体字中国語が約6,300件でした。日本語のレビューは799件、全体の0.9%しかありません。レビューの言語はSteamの表示言語なので国籍とは一致しませんが、日本で作られたゲームの買い手の大半が日本の外にいることは数字からはっきりしています。

もう一つ大きいのは、失敗した場面までそのまま見どころになることです。上手に隠れたつもりがすぐ見つかったり、逆に大胆すぎて誰も気づかなかったりします。バレバレの塗り方や変なポーズで固まった姿は、うまく隠れた場面と同じくらい笑えます。プレイヤーが狙って面白いことをしなくても、普通に遊ぶだけで短い動画に向いた場面が次々に生まれます。

開発者は発売後のアップデートで、この性質をさらに強めています。発売2日後の告知では、鬼の視界に入っていた時間に応じてポイントが入る仕組みの追加を予告しました。鬼の目の前で堂々と隠れるほど得をするので、大胆な隠れ方が増えます。6月16日のバージョン1.3.0では、試合が終わったあとに全員の隠れ場所を見られるようになりました。隠れていた全員が一斉に姿を見せる「答え合わせ」は、見ている側にもいちばん分かりやすい見せ場です。

更新の速さも普通ではありません。発売から30日の間に、Steamのニュース欄に出たアップデートと修正の告知は33本あります。ほぼ毎日、何かが変わっていた計算です。7月にはHIKAKIN氏とのコラボマップ「HIKAKINミュージアム」、その後もホラーゲーム『Garten of Banban』や『8番出口』とのコラボマップが続きました。配信者にとっては、同じゲームでも毎週のように新しいネタが届く状態でした。

発売前2000万本の土台は、発売前にできていた

発売2日で50万本売れたゲームは、発売してから口コミで見つかったわけではありません。発売の時点で、買うつもりの人がすでに世界中にいました。その過程は、開発者のX投稿とSteamの告知で日付まで追えます。

日付(日本時間)出来事
5月15日Steamのストアページとトレーラーを公開。開発者のX投稿で「近々テストプレイもやります」と予告
5月18日ウィッシュリストが4万件を突破。Steamでテストプレイの参加者募集を告知(Discordで受付、定員を超えたら抽選)
5月27日発売日を「6月10日(日本時間)」と告知
6月10日Steamで発売。2日後に50万本

ストアページの公開から発売まではわずか26日でした。ウィッシュリストは公開3日後の5月18日に4万件を超え、同じ日にテストプレイの参加者募集も始まっています。ゲームの完成を待たずに、触ってもらう場を先に用意していたわけです。

もう一つ見ておきたいのが言葉です。開発者のX投稿は日本語ですが、Steamのニュース欄では、テストプレイの募集から発売日のお知らせ、販売本数の節目まで、最初から英語で告知しています。日本の個人開発者が、発売前から日本語と英語の両方で世界に話しかけていました。発売後のレビューの大半が英語だったことは、前の節で見たとおりです。

下積み2000万本は6本目。小さな作品を出し続けた先のヒット

「2人が2か月で作った」という話だけを聞くと、突然現れた一発屋のように見えます。実際は違います。はがねいろ氏はXで、開発期間は2か月だが、前作から使い回した機能などを含めると合計でだいたい4〜5か月だと説明しています。

LEMORION氏は、2023年からFortniteのマップ制作ツールでこおり鬼などのマップを作って公開していました。Steamに来てからも、本作の前に5本のゲームを出しています。

作品(Steam発売日)価格Steamレビュー数
ペンギンホテル
2024年10月31日
無料158件
8ペン出口
2025年2月10日
無料299件
ペンギンホテル2
2025年3月27日
1,200円49件
デスバーガー
2025年8月5日
800円70件
LINK Penguins
2026年4月6日
790円35件
めっちゃカメレオン
2026年6月10日
790円約9万件

レビュー数は2026年10月2日時点です。前の5本はどれもレビューが数十〜数百件で、ヒットと呼べる規模ではありませんでした。それでも、数か月に1本のペースで出し続けています。2本目の『8ペン出口』は、ストアで「ペンギン×8番ライク」とうたう、ループする廊下で異変を探す作品です。直前の『LINK Penguins』は最大8人の協力ゲームで、価格はすでに790円でした。流行の形式を試し、マルチプレイの仕組みを作り、値付けを決める。その積み重ねの上に、6本目で2000万本が乗りました。

当たった1本だけを見ると「2か月で作れる」と勘違いしやすいですが、2か月で作れたのは、それまでの作品で部品がそろっていたからです。

類似作フォロワー作品はSteamより先にRobloxで増えた

これだけのヒットになると、似た作品が出てくるのは避けられません。動きが早かったのはSteamではなくRobloxでした。Robloxで「meccha chameleon」と検索すると、体を塗って隠れる無料のゲームがいくつも並びます。主なものを、Robloxの公開データ(2026年10月2日時点)で整理しました。

Robloxのゲーム名説明文に書かれた内容累計訪問数
Paint Or Seek [Chameleon]自分を塗って周囲に溶け込む。見つかったら探す側に回る約1億9,800万回
PAINT OR DIE!体を塗って擬態し、探す側から隠れる。「Inspired by Meccha Chameleon」と明記約1億7,800万回
Chameleon!(NEW RIGS)壁や床、家具に合わせて自分を塗り、時間切れまで隠れる約8,100万回
Chameleon(MUSEUM)「Meccha Chameleonに着想を得た」お絵描きかくれんぼと明記約8,070万回

Robloxの訪問数はプレイの開始回数で、販売本数とは比べられません。それでも、本家と同じ遊びを無料で試せる場所が、本家の発売から数か月で何億回も遊ばれる規模になったことは確かです。

Steamでは『SKINSHIFT TOGETHER』のストアページが、本家の発売から2週間もたたない6月22日の時点で、すでに公開されていました。ミミック(隠れる側)とハンター(探す側)に分かれる2〜15人の非対称かくれんぼで、ミミックは壁の色を写し取って自分の体を塗り替えます。ストアの説明文には「誰もティーポットや木箱に変身したりしない」とあり、物に化ける従来型のかくれんぼとの違いをわざわざ書いています。手足や胴体を自分でひねって形を作る「手動ポージング」や、ラウンド開始時に色と素材を集めておくモードなど、本家にない要素を足そうとしているのが分かります。ただし2026年10月2日時点で発売日は「近日登場」のままです。

体を塗って隠れる遊びの見た目は、すぐにコピーされました。問題は、見た目をコピーした時点で、本家と大量のフォロワーが並ぶ列の最後尾につくことです。しかも先に見たとおり、本家の売れ行きの4分の3は最初の25日間に集中していました。数か月遅れで同じ遊びを出しても、その25日間の熱気はもう残っていません。

混雑低価格マルチは「作りやすく見える」ぶん混み合う

『めっちゃカメレオン』の成功を見て、「1000円以下」「少人数開発」「オンラインマルチ」「配信映え」をそろえたインディーゲームはこれから増えるはずです。作る側から見ると理由ははっきりしています。大作とグラフィックで競う必要がなく、何十時間分のストーリーも要りません。ルールが面白ければ、短い開発期間でも出せます。うまく当たれば、配信者が毎日のように新しい場面を作ってくれます。

ただ、入りやすく見える市場ほど混みます。Steamを開いたときに4人協力、非対称対戦、物理演算、かくれんぼのゲームが同じような値段で並べば、「安くて友達と遊べる」だけでは選ばれません。

『めっちゃカメレオン』が証明したのは「低価格マルチなら売れる」ことではありません。誘いやすい値段で、数秒の動画でルールが伝わり、遊ぶたびに人に見せたくなる場面が出るゲームは強いということです。価格はその広がりを速める装置にすぎません。

もう一つの道「なぜそれをゲームにした」と言われる題材を掘る

低価格マルチとは逆の方向もあります。誰も狙っていない題材を掘る道です。

インディーゲームは、大手と同じ市場を狙う必要がありません。100万人が欲しがるゲームを100社で取り合うより、世界に10万人しかいなくても、その人たちが「こういうのを待っていた」と感じる作品を作るほうが勝ちやすい場合があります。海外のプレイヤーから「なぜこれをゲームにしたのか」と言われるような題材は、日本の個人開発者が持っている強みの一つです。

分かりやすい例が『8番出口』です。広いオープンワールドを作ったわけではなく、日本の誰もが見覚えのある地下通路という狭い空間に、「異変を見つける」というルールを一つだけ載せました。その結果、似た構造のゲームが次々に生まれて一つのジャンルになり、実写映画にまで広がりました(市場全体の動きは国内インディーゲーム市場が4年間で約10倍に拡大へで整理しています)。

ここで気をつけたいのは、日本らしい題材を入れれば海外で売れるわけではないことです。神社、侍、妖怪、学校、銭湯、昭和、コンビニを背景に置くだけでは差別化になりません。大事なのは、題材とルールが結びついていることです。『8番出口』の地下通路は飾りではなく、「いつもと同じはずの景色から違和感を探す」というルールそのものになっています。

『めっちゃカメレオン』も、カメレオンが日本的だから売れたわけではありません。かくれんぼという世界共通の遊びに、体に絵を描いて擬態するという一目で分かる仕組みを足しました。日本の祭り、学校生活、商店街、ネット文化、地方の風習を題材にするなら、背景で終わらせず、その文化でしか成り立たない操作やルールまで落とし込めるかが分かれ目です。

中間実際は二択ではない。「知っている遊び」に一つだけ見たことのない仕掛け

流行に乗るか、誰も作らないものを作るか。二つに分けて考えがちですが、いちばん面白いのはその間です。『めっちゃカメレオン』自身がそうだからです。

かくれんぼや、物に化けて隠れる対戦ゲームは以前からありました。本作はそこに「自分の体に絵を描いて背景に溶け込む」という一つの仕掛けを足し、隠れ方をプレイヤー自身に作らせました。まったく新しいジャンルを発明したわけでも、既存のゲームをそのまま写したわけでもありません。誰もが知っている遊びと、誰もゲームにしていなかった変なアイデアの間にあります。

『8番出口』も同じ形をしています。ルールは「異変を見つけたら引き返す」という間違い探しに近いもので、誰でもすぐ分かります。そこに「見慣れた地下通路」という、日本の誰もが知っているのにゲームの舞台にはなっていなかった場所を組み合わせました。この2作は8月1日の『めっちゃカメレオン』アップデート3.5.0で公式コラボマップとして並んでいます。

この考え方は小さな開発チームと相性がいいです。ルールを一から教える必要がないので、ゲームの土台は小さく作れます。そのうえで仕掛けを一つだけ強くすれば、スクリーンショット1枚や数秒の動画でもほかの作品との違いを示せます。

遊ぶ人へこれから遊ぶなら、本家と類似作をどう見分けるか

ここからは、これから遊んでみたい人向けの話です。名前に「Chameleon」と入った作品が増え、検索すると「パクリ」と呼ばれる類似作の話題も多く出てくるので、どれが本家なのか分かりにくくなっています。違いをまとめるとこうなります。

作品開発・価格ほかと一緒に遊べるか
めっちゃカメレオン(PC)
本家・Steam
LEMORION氏ら2人の開発。790円Switch 2版とクロスプレイ可
めっちゃカメレオン(Switch 2)
本家・ニンテンドーeショップ
メーカー名はLEMORION。790円PC版とクロスプレイ可
Robloxの類似作
非公式
Robloxの各制作者。基本無料本家とは別のゲームで、本家とは一緒に遊べない
SKINSHIFT TOGETHER
別作品・Steam
SKINSHIFT。価格未発表発売日未定(10月2日時点)

Steamには、名前に「MECCHA」を付けた別の開発元の作品も出てきました。自分の形を彫って周りに溶け込むかくれんぼの『MECCHA OCTOPUS』のほか、『MECCHA ROGUE』『MECCHA LIAR』などがストアページを出しており、どれも10月2日時点では発売前です。本家かどうかは、ストアページの開発元が「lemorion_1224」になっているかで見分けられます。もし別の作品を間違えて買ってしまったら、購入から2週間以内でプレイ時間が2時間未満であればSteamの返金申請の対象になります。

PC版とSwitch 2版はクロスプレイに対応しているので、どちらを買うかは一緒に遊ぶ友達の環境で決めて問題ありません。Switch 2版はオンラインで最大24人まで遊べますが、Nintendo Switch Onlineへの加入が必要です。PC版は10月2日時点でSteamのセール中(553円)でした。PC版の最低動作環境はWindows 10(64bit)、Intel Core i5、DirectX 11か12に対応したグラフィックカードと軽く、クラウドゲームサービスのGeForce NOWにも対応しています。

PC版で気をつけたいのはMODマップです。7月には、Steamワークショップで配布されたMODマップにマルウェアが混ざる事件がありました(経緯と対処は『めっちゃカメレオン』のMODは危険?で解説しています)。開発者はSwitch 2版の配信にあわせて、年内にMODマップもクロスプレイに対応させ、その際にSteamワークショップをやめて新しいMODの仕組みへ切り替えると告知しています。切り替えまでは、公式マップ中心に遊ぶか、作者がはっきりしたMODだけを入れるのが安全です。

作る人へ企画を持っている人が発売前に試せる5つの確認

ゲームを作っている人、作ろうとしている人が『めっちゃカメレオン』から持ち帰れるのは、遊びの中身ではなく次の5つの問いです。どれも発売前に、手元で確かめられます。

  1. 音なし・字幕なしの5秒の動画で、何をするゲームか伝わるか。伝わらないなら、海外の人にはもっと伝わりません。
  2. 失敗した場面も、人に見せたくなるか。上手なプレイだけが見どころのゲームより、下手なプレイも笑えるゲームのほうが動画が増えます。
  3. 1人が買ったあと、その人は何人を誘うか。必要な人数と価格を掛け算して、誘われた側が払う金額を見てください。
  4. 発売前に、海外の人も含めて触ってもらえる窓口があるか。本作はストアページを公開した3日後に、Discordでテストプレイの参加者を募っていました。告知を英語でも出しておけば、最初に反応する人は国内に限られません。
  5. 当たらなかったときに、次の1本へ部品を持ち越せるか。本作の2か月は、前の5本で作った仕組みの上に成り立っています。1本に何年もかけるより、数か月ごとに出して手応えを測るほうが、当たりを引く回数は増えます。

反対に、ヒット作の遊びの見た目を写す方向は、ここまで見たとおり勝ち目が薄くなっています。体を塗るかくれんぼを今から作るより、5つの問いに「はい」と答えられる別の遊びを探すほうが、次のヒットに近いはずです。

FAQよくある質問

『めっちゃカメレオン』は何人で、どのくらいの期間で作られたのですか?
開発はLEMORION氏とはがねいろ氏の2人です。はがねいろ氏はXで、開発期間は2か月、前作から使い回した機能も含めると合計で4〜5か月ほどと説明しています。LEMORION氏は本作の前にもSteamで5本のゲームを出していました。
Robloxの「Chameleon」は本家と同じゲームですか?
別のゲームです。Robloxの各制作者が作った非公式の類似作で、説明文に「Meccha Chameleonに着想を得た」と書いているものもあります。本家はSteam版とNintendo Switch 2版で、開発者名はLEMORIONです。
似た名前のゲームを間違えて買ってしまったら返金できますか?
Steamなら、購入から2週間以内でプレイ時間が2時間未満であれば返金を申請できます。本家のSteam版は開発元が「lemorion_1224」なので、買う前にストアページの開発元の欄を確かめてください。
PC版とSwitch 2版で一緒に遊べますか?
遊べます。Switch 2版の配信にあわせてクロスプレイに対応しました。開発者は、MODマップのクロスプレイにも年内に対応すると告知しています。
今から似たゲームを作っても売れますか?
見た目をそのまま写す方向は厳しくなっています。本家は販売本数の4分の3を発売後25日間で売っており、Robloxには無料の類似作がすでに並んでいます。真似するなら遊びの見た目ではなく、「数秒で伝わる」「失敗も見せたくなる」「誘いやすい」という構造のほうです。

まとめまとめ|次のヒットは「説明不要なのに見たことがない」ゲームから

『めっちゃカメレオン』は、2人が約2か月で作った790円のかくれんぼゲームが、63日で2000万本に届いた例です。790円という価格、数秒で伝わるルール、失敗まで笑える答え合わせ、発売前から英語でも世界に告知し、テストプレイを募った進め方が一つにつながり、遊んだ人が次のプレイヤーを連れてくる形ができていました。

一方で、体を塗って隠れるという見た目はすぐにコピーされ、Robloxでは無料の類似作が何億回も遊ばれています。本家の売れ行きも最初の25日間に集中していました。2000万本をもう一度狙うのは現実的ではありませんが、小さく作り、世界に直接見せ、遊んだ人に広げてもらうという進め方は、次の個人開発者にもそのまま使えます。

まとめ

日本インディーの次の大ヒットは、たぶん『めっちゃカメレオン』の2号ではありません。誰かに「そんなものをゲームにするのか」と笑われたアイデアを、数秒で理解できる遊びに変えた作品から出てくるはずです。

出典:Steam公式(めっちゃカメレオン 公式ニュース)・Steam公式(めっちゃカメレオン ストアページ)・Steam公式(lemorion_1224 開発者ページ)・マイニンテンドーストア(めっちゃカメレオン Switch 2版)・LEMORION氏公式X(ストアページ公開)・LEMORION氏公式X(ウィッシュリスト4万件)・LEMORION氏公式X(Switch 2版10万本)・はがねいろ氏公式X(開発期間)・LEMORION氏 note(Fortnite製マップ)・Roblox(PAINT OR DIE!)・Steam公式(SKINSHIFT TOGETHER ストアページ)・Internet Archive(SKINSHIFT TOGETHER ストアページの2026年6月22日の保存記録)にもとづきます(2026年10月2日時点)。同時接続数はSteamの公開APIとSteamDBの記録、Robloxの訪問数はRobloxの公開データで確認しています。

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