iFi UP PlayはPS5・Switchで使えるか|公式が言う対応機器とBluetoothイヤホン接続の注意点
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公式はゲーム機対応を書いていない
iFi audioの「UP Play」と「UP Play Max」は、USB-Cに挿すだけでBluetoothイヤホンをつなげる3gの送信機です。PS5やSwitchでも使えるという見出しを目にして、手持ちのイヤホンをゲーム機で鳴らせるのか気になった方も多いはずです。
結論から言うと、iFiの製品ページと発表文には、PS5・Switch・Switch 2の名前が1か所も出てきません。ゲーム機で動くかどうかは、iFiが保証している範囲ではなく、ゲーム機側がこの送信機を音声機器として認識するかどうかで決まります。
SwitchとSwitch 2は送信機がなくても、本体のBluetoothでイヤホンをつなげます。PS5は本体にBluetoothイヤホンを直接つなげないため、送信機は有力な選択肢ですが、確実に動く保証が欲しいならPS5対応をうたう製品を選ぶほうが安全です。

目次
公式iFiが明記している仕様と、書いていないこと

UP Playは英国公式ストアで59ポンド、UP Play Maxは89ポンドの表示です(2026年10月12日時点。UP Playのボタンは予約の表記)。日本の発売日と税込価格は、iFiの公式ページからは確認できませんでした。
| 項目 | UP Play | UP Play Max |
|---|---|---|
| Bluetooth | 5.2 | 5.4 |
| 対応コーデック | LDAC、aptX Adaptive、aptX Low Latency、aptX HD、aptX、AAC、SBC | aptX Lossless、LDAC、aptX Adaptive、aptX HD、aptX、AAC、SBC |
| 低遅延モード | iFi Nexisアプリで有効化(aptX Adaptive経由) | 同左 |
| マイク | 本体の底部に内蔵 | 本体の底部に内蔵 |
| Auracast | 記載なし | 発売後のファームウェア更新で追加予定 |
| 入力・サイズ・重さ | USB-C、27.6×20.8×8mm、3g | USB-C、27.6×20.8×8mm、3g |
※iFi audio公式の製品ページの仕様欄です。UP Play MaxのaptX Low Latencyは仕様欄に記載がありません。ここまでの項目に、PS5・Switchという言葉は出てきません。
ゲーム向けの記述は「低遅延モードはゲームに最適」というメーカーの訴求と、2台のイヤホンへ同時に送る機能(このときのコーデックはSBC)だけです。遅延が何ミリ秒かという数値は公式に載っていないため、遅延が気にならないとは言い切れません。
PS5PS5は送信機を挟めば使えるが、iFiでの確認は取れていない
PS5は、純正以外のBluetoothイヤホンを本体へ直接つなぐ使い方に向いていません。PlayStationの公式ブログも、検出はされてもペアリングはたいてい成立しないと説明し、USB端子に挿す外付けの送信機を案内しています。
公式ブログの例では、送信機をPS5のUSB端子に挿してイヤホンとペアリングすると、サウンドの出力先とマイクの欄に「USBヘッドセット」として現れます。UP Playがこの形で認識されれば同じ使い方になるはずですが、iFi側にPS5での動作の記載はなく、認識されるかは実機で試すまで分かりません。
※USB-C端子はPlayStation公式のPS5のUSB端子に関するガイドによります。CFI-1000番台は前面にType-AとType-Cが1つずつ、CFI-2000/7000番台は前面にType-Cが2つです。
SwitchSwitchとSwitch 2は、本体のBluetoothで足りる人が多い
Nintendo Switchは、システムバージョン13.0.0以降で本体のBluetoothオーディオ機能が使えます。対応しているのはA2DPプロファイルとSBCコーデックで、任天堂は特定機器の動作を保証していません。Switch 2のサポートページにも、イヤホンは一度に1台だけつなげ、最大10台まで登録できると書かれています。
| 項目 | Switch | Switch 2 |
|---|---|---|
| Bluetoothマイク | 使えない | 使えない |
| 同時に使える無線コントローラー | 3台以上つなぐとイヤホンは接続できない | 最大2台(Joy-Conの左右で2台) |
| ローカル通信中 | Bluetoothオーディオは使えない | 記載なし |
| 遅延 | 機器によって遅延やノイズが出る | 機器によって遅延が出る |
※任天堂のサポートページの記載です。Switchの対応コーデックはSBCのみと明記されています。Switch 2のページには対応コーデックの記載がありません。
つまり、イヤホンを鳴らすだけなら送信機は要りません。送信機を選ぶ理由は、本体の制約を外せる可能性があるときに限られます。たとえば、本体のBluetoothで3台目以降のコントローラーとの併用が制限されること、SBC以外のコーデックを使いたいことです。ただし、UP PlayをSwitchのUSB-Cに挿したとき音声が出るかは、iFi・任天堂のどちらにも記載がなく、確認できていません。
マイクも同じで、Switchの本体Bluetoothはマイク入力に対応しません。送信機のマイクをゲームチャットに使えるかは、実機で試すまで分かりません。
遅延低遅延モードをゲーム機で使うときの落とし穴
UP Playの低遅延モードは、aptX Adaptiveを使い、iFi Nexisアプリから有効にする仕組みです。ここで2点引っかかります。
- イヤホン側もaptX Adaptiveに対応していないと、低遅延モードの前提が成り立ちません。
- ゲーム機本体にはアプリを入れられません。スマホで設定した内容を、ゲーム機に挿したあとも送信機が保持するかは、公式に記載がありません。
Bluetoothの遅延は、イヤホンとの組み合わせやコーデック、電波環境で変わります。アクションゲームやFPSで音ズレを避けたいなら、送信機の低遅延モードを当てにするより、2.4GHz接続のゲーミングイヤホンや有線のほうが確実です。
比較ゲーム機向けの専用ワイヤレスイヤホンとの違い
UP Playは手持ちのイヤホンを無線化する送信機で、ゲーム機専用に作られたものではありません。ゲーム機で確実に使いたいなら、送信機(USBトランシーバー・ドングル)とイヤホンがセットで動く専用の完全ワイヤレスイヤホンが比較対象になります。代表がソニーのINZONE BudsとSteelSeriesのArctis GameBudsです。
| 項目 | INZONE Buds | Arctis GameBuds |
|---|---|---|
| ゲーム機との接続 | USB Type-Cトランシーバー(2.4GHz) | USB-Cドングル(2.4GHz) |
| Bluetooth | 5.3(LE Audioのみ) | 5.3 |
| ノイズキャンセリング | あり | あり |
| 電池(単体/ケース込み) | 12時間/24時間 | 10時間/40時間 |
※各社の公称値です。INZONE BudsはUSBトランシーバー接続でノイズキャンセリングオフ、Arctis GameBudsは2.4GHz接続でノイズコントロールオフの時間です。
INZONE Budsは、トランシーバー接続の通信遅延を30ms未満と公表しています。PS5ではソニー純正の連携で、本体画面にバッテリー残量などが出ます。Bluetoothはスマホ側がLE Audioに対応していないとつながらない点が、UP Play+手持ちイヤホンとの大きな違いです。詳しくはINZONE Budsのレビューで扱っています。
Arctis GameBudsは2.4GHzとBluetooth 5.3の両方に対応し、スマホでも普通のBluetoothイヤホンとして使えます。SteelSeriesの公式サイトにはPlayStation向けとXbox向けのモデルがあるので、買うときは対応機器の表記を確認してください。
整理すると、すでにお気に入りのイヤホンがあり、スマホやPCでも音質を上げたいならUP Play、PS5で遅延とマイクまで含めて確実に使いたいなら専用イヤホンという分け方になります。
選び方どれを選ぶか
- Switch・Switch 2で手持ちのイヤホンを鳴らしたいだけなら、本体のBluetoothで試す。遅延が気になった段階で送信機を検討する。
- PS5でBluetoothイヤホンを使いたいなら、PS5での動作を明記した送信機を選ぶ。UP Playを買うなら、PS5で認識されない場合も想定しておく。
- ボイスチャットが必須なら、ゲーム機側のマイク対応が確かな有線やゲーミングヘッドセットを選ぶ。
- iPhoneやAndroid、PCで音質を上げたいなら、UP Playは3gの送信機として手頃な選択肢になる。ゲーム機はあくまで試せるおまけと考える。
PS5向けに動作が明記された無線イヤホンには、2.4GHzの受信機を同梱する製品があります。選び方はゲーミングイヤホンのおすすめと選び方にまとめています。Bluetoothイヤホンの音質や音ズレの原因は、DiscordやゲームでBluetoothイヤホンの音質が悪くなる原因でも切り分けています。
まとめまとめ|ゲーム機対応は公式未記載、買うなら試す前提で
UP Play/UP Play Maxは、LDACやaptX系に対応したUSB-C接続のBluetooth送信機です。ただ、PS5・Switchでの動作をiFiは保証しておらず、マイクや低遅延モードがゲーム機で使えるかも公式には確認できません。
Switch・Switch 2は本体のBluetoothで足ります。PS5で確実に使いたいなら、PS5対応を明記した製品が安全です。UP Playはスマホ・PCでの音質向上が本来の用途で、ゲーム機は自己責任で試す扱いになります。
出典:iFi audio「UP Play」製品ページ/iFi audio「UP Play Max」製品ページ/iFi audio「Unlock your headphones: introducing the UP Play」(2026年9月24日)/任天堂「Bluetooth Audio(Nintendo Switch)」/任天堂「How to pair and manage Bluetooth audio devices on Nintendo Switch 2」/PlayStation.Blog「PlayStation 5: Bluetooth-Geräte einfach verbinden」(2021年8月11日)/PlayStation公式「PS5のUSB端子に関するガイド」






