ASUS ProArt PA32USD・PA329CDVはゲームにも使える?31.5型4K QD-OLEDを選ぶ条件【2026年10月】
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31.5型4K QD-OLEDの価格と、ゲーミングモニターとの違い
映像制作向けのモニターでも、4K・QD-OLED・240Hzと聞けば、ゲームに使えるのではと考える人は多いはずです。ASUSのクリエイター向けブランド「ProArt」から、31.5型の4K QD-OLEDモニター2機種が10月9日に発売されます。
結論から言うと、2機種ともゲームは問題なく遊べます。ただし価格に見合うのは、ゲームと映像制作を1台でこなす人だけです。ゲーム用だけなら、同じ31.5型4K QD-OLEDで10万円前後から選べるゲーミングモニターのほうが割安です。
判断の分かれ目は、12G-SDIや内蔵カラーメーターのような制作向けの機能を使うかどうかです。使わないなら、PA32USDの差額はゲームに何も還元されません。
PA32USD(税込41万3,820円)は、4K・240Hz・応答速度0.1ms(GTG)・VRR対応で、スペック上はゲーミングモニター並みです。ただし価格の大半は、デュアル12G-SDIや電動フリップ式のカラーメーターなど、ゲームに関係のない機能に払うことになります。PA329CDV(税込15万8,220円)は120Hz止まりで、DisplayPortは1.4です。ゲーム用ならMSI MAG 322UP QD-OLED E16(約10万円・165Hz)か、240HzのMSI MPG 322UR QD-OLED X24(約19.5万円)を先に見てください。
目次
価格2機種の発売日と市場想定売価
ASUS JAPANは2026年10月7日、31.5型4K QD-OLEDの「ProArt Display OLED PA32USD」と「ProArt Display OLED PA329CDV」を発表しました。発売は2機種とも10月9日(金)で、順次出荷されます。市場想定売価は税込で、PA32USDが413,820円、PA329CDVが158,220円です。

| 項目 | PA32USD | PA329CDV |
|---|---|---|
| 市場想定売価(税込) | 413,820円 | 158,220円 |
| リフレッシュレート | 240Hz | 120Hz |
| 応答速度 | 0.1ms(GTG) | 0.1ms(GTG) |
| HDR認証 | DisplayHDR True Black 400 | DisplayHDR True Black 500 |
| ピーク輝度 | 1,000cd/m² | 1,000cd/m² |
| 映像入力 | HDMI 2.1、DisplayPort 2.1、Thunderbolt 4×2、12G-SDI×2 | HDMI 2.1、DisplayPort 1.4(DSC)、USB-C |
| USB給電 | 最大96W(Thunderbolt 4の1ポート) | 最大96W(USB-C) |
| 色精度 | ΔE<1・カラーメーター内蔵 | ΔE<1.5・Calman Verified |
| 保証 | 3年 | 3年 |
出典:ASUS公式「ProArt Display OLED PA32USD」製品ページ、ASUS公式「ProArt Display OLED PA329CDV」製品ページ(2026年10月7日確認)。市場想定売価はASUS JAPANの2026年10月7日の発表によるもので、実売価格は店舗によって変わります。
PA329CDVは、9月にレビューした26.5型・120HzのPA279CDVの31.5型版にあたります。同じ「ゲームにも買いか」という問いは、PA279CDVの記事で扱っています。ここでは、240Hzに対応する新顔のPA32USDを中心に見ます。
ゲーム性能応答速度・HDR・VRRはゲームに足りるか
ゲームで効く項目だけを、公式の記載から拾います。
出典:ASUS公式「ProArt Display OLED PA32USD」製品ページ、ASUS公式「ProArt Display OLED PA329CDV」製品ページ(2026年10月7日確認)
つまり、ゲームの画質と滑らかさを決める部分は、PA32USDもゲーミング機と同等です。足りないのは認証の表記くらいで、値段の差を生んでいるのは別の部分です。
価格の中身PA32USDの差額は、ゲームに使わない機能に払う
PA32USDには、ゲーム用のモニターにない機能が並びます。
- デュアル12G-SDI入力:カメラの映像を、最大4K・60Hzの非圧縮で入力できます。
- 電動フリップ式のカラーメーター内蔵:OSDからセルフキャリブレーションやスケジュール設定ができます。
- ハードウェアキャリブレーションとColourSpace対応:ΔE<1の色精度を保つためのものです。
- Thunderbolt 4×2とUSB Power Delivery 96W:ノートPCの接続と給電を、ケーブル1本にまとめられます。
どれも映像制作の現場では価値がありますが、ゲームのプレイ体験は変わりません。ゲームだけに使うなら、約41万円のうち、パネルとHDR以外に払う分はほぼ無駄になります。逆に、制作もゲームもやり、モニターを2台置けない人にとっては、この差額が1台にまとまる価値になります。
出典:ASUS公式「ProArt Display OLED PA32USD」製品ページ、ASUS公式「ProArt Display OLED PA329CDV」製品ページ(2026年10月7日確認)
比較ゲーミングの31.5型4K QD-OLEDと並べる
同じ31.5型・4K・QD-OLEDで、ゲーム向けの240Hz機と比べます。
| 項目 | ASUS PA32USD | MSI MPG 322UR X24 |
|---|---|---|
| 価格の目安 | 413,820円(市場想定売価) | 約19.5万円(Amazon.co.jp、2026年10月7日) |
| リフレッシュレート | 240Hz | 240Hz |
| 応答速度 | 0.1ms(GTG) | 0.03ms |
| HDR認証 | True Black 400 | True Black 500 |
| DisplayPort | 2.1 | 2.1a |
| USB-C給電 | 96W | 98W・KVM対応 |
| 制作向け機能 | 12G-SDI、カラーメーター内蔵 | なし |
出典:ASUS公式 PA32USD、Amazon.co.jp「MSI MPG 322UR QD-OLED X24」。MPG 322UR X24の仕様は個別の記事にまとめています。
リフレッシュレートは同じ240Hzで、応答速度とHDRの等級はMPG 322UR X24が上です。それでいて価格は半額以下です。ゲームの性能だけを比べるなら、PA32USDを選ぶ理由はありません。PA32USDが勝つのは、12G-SDIとカラーメーターという、ゲーム以外の部分です。
さらに予算を抑えるなら、MSI MAG 322UP QD-OLED E16は31.5型4K・165Hzで、G-SYNC Compatibleに対応し、Amazon.co.jpで99,800円(2026年10月7日確認)です。240Hzは出ませんが、後述のとおり重いゲームでは165fpsに届かないため、差が出る場面は限られます。
GPU選び4K・240Hzを活かすのに必要なGPU
240Hzのモニターがあっても、4Kで240fpsを出せるGPUはほぼありません。PA32USDで遊ぶ場合も、まず遊ぶゲームで60fps、120fps、240fpsのどこを狙うかを決めてください。
| GPU | 4Kネイティブの平均fps | 購入判断の目安 |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 110.8fps | 120fpsや240fps固定はゲーム次第 |
| RTX 5080 | 77.4fps | 60fpsを超える余裕を増やしたい人向け |
| RTX 5070 Ti | 68.6fps | 4K・60fps目標の候補 |
| RX 9070 XT | 65.8fps | レイトレーシングなしの4K・60fps目標の候補 |
| RTX 5070 | 54.3fps | 設定調整やアップスケーリングを検討 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 40.2fps | 高画質の4KよりWQHDも比較したい |
※海外のGPU階層表(ラスタライズ11本のUltra/High設定、アップスケーラーとフレーム生成は使用しない条件)の幾何平均です。モニターの実測ではなく、GPUの目安として使ってください。
最上位のRTX 5090でも、11作品の平均は110.8fpsです。240Hzを使い切れるのは、軽い対戦ゲームや、画質を下げたゲームに限られます。60〜100fpsで遊ぶ時間が長い人は、240Hzの高価なモニターにお金を払うより、GPUに予算を回すほうが体験は良くなります。ゲーム別の目安はゲーム別GPUベンチマークの記事、解像度ごとの選び方はモニター解像度とGPUの選び方で確認できます。
接続は、GPU側の対応も確認する
4K・240Hz・10bitの映像を無圧縮で送ると、計算上は約60Gbpsの帯域が必要で、HDMI 2.1の上限48Gbpsを超えます。PA32USDはHDMI 2.1・DisplayPort 2.1・Thunderbolt 4のどれでも4K・240Hzに対応するとASUSが書いていますが、映像圧縮(DSC)の扱いやDisplayPort 2.1のリンク等級は、製品ページに明記されていません。グラフィックボード側の出力端子の対応も、購入前に確かめてください。
PA329CDVは、DisplayPortが1.4(DSC対応)です。4K・120Hzを出す接続は、HDMI 2.1を使うのが確実です。
判断どちらを選ぶか
- 映像制作やゲーム開発で、12G-SDIやカラーメーターを実際に使う
- 制作と4K・240Hzのゲームを、1台のモニターで済ませたい
- 経費で買える、または制作の収入で元が取れる
- 用途はほぼゲームで、予算は20万円以下
- G-Sync CompatibleやFreeSyncの認証があるモデルを選びたい
- 応答速度0.03msやDisplayHDR True Black 500を重視する
PA329CDV(約15.8万円)は、写真・動画編集とMacが中心で、ゲームは120Hzで足りる人向けです。120Hzでよければ、10万円前後の165Hzのゲーミング機でも条件は近く、価格差の分は色精度やUSB-C 96W給電、Macとの色合わせに払うことになります。
購入先ゲーム用に31.5型4K QD-OLEDを選ぶなら
ゲームを優先するなら、次の2機種が候補です。価格・在庫は変わるため、リンク先で確認してください。
FAQよくある質問
ProArt PA32USD(413,820円)とPA329CDV(158,220円)は、ゲームには問題なく使えます。PA32USDは4K・240Hz・VRR対応で、スペック上はゲーミングモニターと並びます。
ただし、価格の差は12G-SDIやカラーメーターなど制作向けの機能に払うものです。ゲームが主なら、31.5型4K・240HzのMSI MPG 322UR X24(約19.5万円)か、165HzのMAG 322UP QD-OLED E16(約10万円)を選んだほうが、同じ画質で安く済みます。制作とゲームを1台にまとめたい人だけが、PA32USDを検討してください。






