PCとコンソールの垣根は消えた?日本PCゲーマーの59%が家庭用も遊ぶ一方、Apex・VALORANTに対戦の壁が残る理由【2026年】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
家庭用併用は59.1%でも、対戦・セーブ・購入は別問題
「PCで遊び始めたら、家庭用ゲーム機は使わなくなる」のでしょうか。日本のPCゲームユーザーを家庭用と別々の集団として見ると、両方で遊ぶ人を見落とします。
『ファミ通ゲーム白書2025』の公開データでは、2024年のPCゲームユーザーのうち家庭用ゲーム機でも遊ぶ人は約59.1%です。一方、Apex Legendsは通常の対戦環境をPCとコンソールで分け、VALORANTは両者の直接対戦に対応していません。
PCとコンソールの境界は、アカウントやアイテムを共有できる部分と、対戦相手・セーブ・購入権を分ける部分が共存しています。友人と遊ぶためにPCを追加するなら、クロスプレイ対応の表示だけで決めると、遊べない組み合わせや育て直しが生じます。
目次
併用率日本のPCユーザーの59.1%は家庭用ゲーム機でも遊ぶ
家庭用ゲーム機でも遊ぶPCユーザーは、公開された人数から計算すると858.6万人です。『ファミ通ゲーム白書2025』の「2024年ゲームユーザー分類別 マーケット規模(国内)」では、PCゲームユーザーは1,452.4万人で、その内訳は次の4区分になります。
| 利用する機器 | 人数 | PCユーザー内の割合 |
|---|---|---|
| PCのみ | 259.5万人 | 17.9% |
| PCとモバイル | 334.4万人 | 23.0% |
| PCと家庭用 | 130.7万人 | 9.0% |
| PC・家庭用・モバイル | 727.9万人 | 50.1% |
家庭用を併用する人数は、PCと家庭用だけの130.7万人に、3種類すべてを使う727.9万人を足したものです。(130.7+727.9)÷1,452.4×100=59.1159…%となり、小数第1位に丸めると59.1%になります。
モバイルを含め、PC以外も使う人は334.4+130.7+727.9=1,193.0万人で、PCユーザー全体の82.1%です。PCだけで遊ぶ人は259.5万人、17.9%にとどまります。
人数は『ファミ通ゲーム白書2025』の公開資料3ページ、割合はその人数をPCユーザー総数で割った算出値です。各区分の合計は1,452.5万人で、資料に記載された総数とは0.1万人の差があります。割合の分母は資料の総数1,452.4万人に統一しています。
ベン図の母集団は5〜59歳です。2026年の最新併用率、ゲーム機の所有率、同じゲームを両機種で遊ぶ割合ではありません。2024年分から調査方法が変わっているため、過去年との単純比較で「併用が何ポイント増えた」とは判断できません。
この数字から分かるのは、PCで遊ぶ人の多数が家庭用でも遊んでいることです。「家庭用をやめてPCへ完全移行した人が多数」と説明することはできません。ただし、どちらを先に使い始めたか、どの機器を主に使っているかまでは、この構成図だけでは分かりません。
機種を併用していても、遊ぶ作品まで同じとは限りません。PCではCounter-Strike 2、家庭用では別の作品という使い分けもできます。ユーザーの重なりと、ゲーム・対戦環境の共通化は別の指標です。
比較6作品で違う、PCとコンソールの間に残る壁
クロスプレイは異なる機種の人と一緒に遊ぶ仕組み、クロスプログレッションは進行状況やアイテムなどを引き継ぐ仕組みです。クロスバイは、1回の購入で別機種版も利用できる仕組みを指します。どれか一つに対応していても、ほかの二つに対応するとは限りません。
| 作品 | PCとコンソールで一緒に遊ぶ | 残る制限・注意点 |
|---|---|---|
| Apex Legends | 混成パーティーはPC側のマッチへ | 通常の対戦環境は分離。進行共有にも限定コンテンツなどの例外あり |
| VALORANT | PCとコンソールは対戦不可 | スキンやバトルパス進行は共有。ランクとMMRは別 |
| PUBG BATTLEGROUNDS | PCとコンソールは別 | PC内はSteamとEpic、コンソール内はXboxとPlayStationで共通化 |
| シージ レインボーシックス | コンソールからPCプールに参加可能 | PCからコンソールプールへは参加不可。コンソールのマウス操作もPCプール |
| Counter-Strike 2 | 現行コンソール版なし | Steamの対応OSはWindowsとSteamOS/Linux |
| HELLDIVERS 2 | PC・PlayStation・Xboxでクロスプレイ | クロスセーブ・クロスプログレッション・クロスバイ非対応 |
仕様は2026年10月5日時点の公式FAQ・サポート・更新情報にもとづきます。マッチメイキングプールは、対戦相手を探す範囲のことです。MMRは対戦相手の調整に使う実力評価を指します。
ほかの作品を友人と始める際は、クロスプレイ対応作品の一覧から対応機種を探せます。
6作品の違いは「クロスプレイ対応か」の二択では表せません。Apexとシージは友人との合流をPC側に寄せ、VALORANTとPUBGはPCとコンソールを分けています。HELLDIVERS 2は一緒に遊べますが、同じセーブで機種を往復できません。
対戦VALORANTは公平性のためPCとコンソールを分ける
VALORANTのPC・コンソール間に残る対戦の壁は、Riotが競技の公平性を守るために選んだ設計です。PS5とXbox Series X|Sの間では対戦できますが、PCプレイヤーとは対戦できません。
コンソール版には、スティックで照準を動かす操作を補うエイムアシストがあります。マウスには素早く振り向ける利点があり、その操作とコンソール向けの照準補助を組み合わせると、コントローラーのプレイヤーを圧倒しやすくなります。Riotはこの問題を説明したうえで、PCとのクロスプレイを実装せず、コンソール版のキーボード・マウス使用も禁止しています。
ただし、ゲームを続けるためのデータは機種をまたげます。同じRiotアカウントに連携すれば、アカウントレベル、通貨、エージェント、武器スキン、バトルパスとその進行、ミッション進行を共有できます。共有されないのはランクとMMRで、PCでの実力評価がそのままコンソール版のランクになるわけではありません。
PS5で購入した武器スキンをPCでも使うことと、PS5の友人とPCから対戦することは別です。前者は可能でも、後者はできません。友人の大半がコンソール版で遊んでいるなら、PC版を始めても同じパーティーには合流できません。
合流ApexとシージはPC側に合流、PUBGは機種群を分離
Apexは混成パーティーだけPC側のマッチへ入る
Apex Legendsは、通常はコンソール同士、PC同士で対戦します。コンソールの人がPCの人とパーティーを組むと、そのパーティーがPC側のマッチに入ります。PCの人をコンソールの通常マッチへ招き入れる形ではありません。
EAアカウントを軸に進行状況や多くの装飾アイテムを共有できるので、機種を変えても育てたデータを使えます。ただしプラットフォーム限定コンテンツなどは例外です。進行共有を有効にしても、通常の対戦相手がPCとコンソールで一つになるわけではありません。
PCを追加するApexプレイヤーは、コンソールの友人と遊ぶときの対戦先がPC側へ変わる点を先に相談しておくと、機種変更後の食い違いを避けられます。
シージは入力機器でも対戦先が変わる
レインボーシックス シージでは、コンソールのプレイヤーがPCのマッチメイキングプールへ参加できます。PCのプレイヤーがコンソール側へ入ることはできず、PCユーザーを含むスクワッドはPCプールで遊びます。コンソールからPCプールのランク戦に参加すると、コンソールのランクとは別のPCランクが進みます。
2026年の「Operation System Override」シーズン途中の更新では、コンソール版のキーボード・マウス操作が正式対応しました。その入力を使うプレイヤーは自動的にPCクロスプレイのマッチメイキングプールへ入ります。
対戦先は本体の種類だけで決まるとは限りません。コンソール本体で遊んでいても、マウスを使うならPC側で競う仕組みです。VALORANTの「コンソールではマウス禁止」とは異なりますが、入力条件に応じて対戦環境を分ける点は共通しています。
PUBGはPC内とコンソール内の壁をそれぞれ下げる
PUBG: BATTLEGROUNDSのクロスプレイは、PCではSteamとEpic Games Storeの間、コンソールではXboxとPlayStationの間です。PC版とコンソール版をつなぐものではありません。
同じPC版なら配信ストアが違っても合流でき、コンソール版ならメーカーが違っても遊べます。それでもPCの友人とPS5の友人は同じ試合に入れません。「ストアの違い」「ゲーム機メーカーの違い」「PCとコンソールの違い」は、それぞれ独立した境界です。
購入権HELLDIVERS 2は一緒に遊べてもセーブと購入権が別
HELLDIVERS 2は、PC・PlayStation・Xboxのプレイヤーがクロスプレイで同じ戦場に参加できます。ところがクロスセーブ、クロスプログレッション、クロスバイには対応していません。
PS5版を持っていても、PC版を購入したことにはなりません。PS5で育てたキャラクターをPCで続けることもできず、SteamとPSNを連携してもセーブデータはコピーされません。
DLCや期間限定コンテンツも、別プラットフォームや別アカウントへ移せません。Arrowheadのサポートは、アカウント統合やアイテム移行を個別に行うこともできず、現時点ではクロスプログレッションを実装する計画はないとしています。
HELLDIVERS 2で、PS5の友人と一緒に遊ぶためだけにPC版へ買い直す必要はありません。一方、普段の進行をPCとPS5の両方で続けたい場合は、クロスプレイだけでは目的を満たせません。
購入権とデータの制限は、機種を併用する人ほど影響を受けます。昼はPC、夜はリビングのPS5という使い分けをしたくても、ゲームによっては別々に購入し、別々に進める必要があるためです。
クロスセーブに対応した作品でも、購入権まで共有されるとは限りません。紅の砂漠のクロスセーブはPS5・Xbox・Steam・Epic間で進行を引き継げますが、ゲーム本体は遊ぶストアごとに購入が必要です。
整理発売先と合流の壁は下がり、対戦と購入権の壁は残る
PCとコンソールの垣根は、一枚の壁ではありません。発売される機種と友人との合流の壁は下がり、進行状況はアカウント単位で持ち運べる作品が増えました。一方で、PCとコンソールの直接対戦と、購入権・セーブの共有は作品ごとの設計で今も分かれています。
| 境界 | 2026年10月の状況 | 具体例 |
|---|---|---|
| 発売される機種 | 下がった | HELLDIVERS 2が2025年8月にXbox Series X|Sへ、Forza Horizon 5が2025年4月にPS5へ展開 |
| 友人との合流 | 多くの作品で可能 | HELLDIVERS 2は3機種で合流、ApexとシージはPC側のマッチで合流 |
| 進行状況・アイテム | アカウント制の作品で共有 | VALORANTのスキンとバトルパス、Apexの装飾アイテムと通貨 |
| PCとコンソールの直接対戦 | 作品が意図して分ける | VALORANTは対戦不可、PUBGは機種群を分離、Apexは通常マッチを分離 |
| 購入権・セーブ | 機種ごとに別のまま | HELLDIVERS 2は購入・セーブとも別、紅の砂漠はセーブを共有できても本体は別購入 |
発売先の壁を下げたのは、ゲーム機メーカー自身です。Microsoft傘下のPlayground Gamesが開発したForza Horizon 5がPS5で発売され、Xbox公式は告知に「プラットフォームの垣根を越えて」と掲げました。逆方向では、PS5とPCで発売されたHELLDIVERS 2がXbox Series X|Sにも展開されています。
ところが、同じ作品が複数の機種で遊べても、残る壁は作品ごとに違います。HELLDIVERS 2は3機種で合流できても購入とセーブは別で、VALORANTはスキンを共有できてもPCとコンソールでは対戦できません。「対応機種」と「クロスプレイ対応」の表示だけでは、友人と遊べるか、データを持ち運べるかまでは判断できないということです。
基本無料F2Pは試しやすいが、市場統合や成長の証拠ではない
基本プレイ無料(F2P)の作品は、対応する別機種版を試す際にゲーム本体の購入代がかかりません。アイテムや進行状況を共有できれば、使い慣れたアカウントのままPC版を始めやすくなります。
それでも、無料で始められるVALORANTはPCとコンソールで対戦できません。PUBGも機種群を分けています。料金が同じであることは、対戦環境が共通である証拠にはなりません。
Counter-Strike 2では、そもそも現行コンソール版がありません。Steamの対応OSはWindowsとSteamOS/Linuxで、現在のCS2にmacOS対応の表記はありません。PCならではの作品を遊ぶためにPCを選ぶことと、家庭用のゲームをPCでも遊ぶことの両方が成り立ちます。
市場成長についても、F2Pの人気だけで原因を断定することはできません。2025年の世界のPCゲーム市場は436億ドルで、前年比12.0%増と集計が始まってから最も高い伸び率でした。押し上げたのは単一の作品ではなく、Battlefield 6、モンスターハンターワイルズ、Path of Exile 2、ARC Raidersなど、価格帯の異なる有料作品の広いラインアップです。
PCではゲーム本体の売上が前年比25%増だったのに対し、ゲーム内課金は9.1%増でした。課金の伸びを主導したのはCounter-Strike 2の回復とRobloxで、F2Pも成長に加わっています。ただ、伸び率では有料作品のほうが大きく、F2Pだけが市場を押し上げたわけではありません。日本と韓国もPCで世界平均を上回る伸びでしたが、有料作品と課金の内訳は世界全体の数字です。日本でApexやCS2が人気だからといって、数作品で国内市場の増加を説明することはできません。
国内の年別データとSteam週間売上の関係は、日本のPCゲーム市場規模が拡大した理由で詳しく扱っています。プラットフォームを選ぶ際には、市場の成長率よりも、自分のゲームの対戦・進行共有条件のほうが直接役立ちます。
選び方PCを追加する前に、友人・セーブ・買い直しを確認する
PCと家庭用の併用が多いことは、今持っているゲーム機を手放す必要があるという意味ではありません。PCを買う理由が「友人と遊ぶ」「同じデータを使う」「PCにしかない作品を遊ぶ」のどれかで、先に確かめる条件が変わります。
- 友人の機種と、遊ぶゲームを合わせます。VALORANTはPCとコンソールを分け、Apexは混成パーティーをPC側へ送ります。対応する機種の一覧にPCとPS5が並んでいるだけでは、一緒に遊べるとは判断できません。
- 残したいデータが共有対象か確かめます。スキン、バトルパス、キャラクターの進行、ランクは別々の扱いになる場合があります。VALORANTはスキンを共有できてもランクは別、HELLDIVERS 2は進行を持ち運べません。
- 別機種版の購入が必要か確かめます。アカウント連携やクロスセーブがあっても、購入権まで共有されるとは限りません。HELLDIVERS 2で機種を変える場合は、購入と育て直しの両方を考える必要があります。
PCにしかないCS2を遊びたいなら、PCを追加する意味は明確です。一方、現在の機種から友人と遊べて、進行共有も必要ないなら、クロスプレイのためだけに機種を揃える必要はありません。「PCか家庭用か」より、残したい遊び方を続けられるかが判断基準になります。
PS5を手放してPCに一本化するかどうかは、遊んでいる作品のクロスセーブ対応とコントローラーの使い勝手で決まります。PS5からPCへの完全移行ガイドで、クロスセーブ対応作品とDualSenseのPC対応を確認できます。
おすすめ家庭用を残してPCを足すなら、対戦FPSを高fpsで遊べる構成
家庭用ゲーム機を残したまま、Apex Legends・VALORANT・Counter-Strike 2をPCで遊ぶなら、RTX 5060を載せたBTOパソコンとフルHD・240Hzのモニターの組み合わせが目安です。3作ともPC側の対戦環境で遊ぶことになるため、マウス操作を活かせるフレームレートと、それを映せるリフレッシュレートを先に確保しておくと、PCを足した効果を感じやすくなります。
※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。
配信先比較した作品のSteam版
PC版の配信先です。VALORANTはSteam配信ではなく、Riotのクライアントで遊びます。
FAQPCとコンソールの併用でよくある質問
まとめ機種の併用と、対戦・データ・購入の共通化は別です
2024年の国内PCゲームユーザーの59.1%は家庭用ゲーム機でも遊び、モバイルも含めると82.1%がPC以外を併用しています。PC市場を家庭用からの完全移行だけで見ると、この重なりを捉えられません。
ゲームの仕様は一様ではありません。VALORANTは公平性のためPCとの対戦を分け、ApexとシージはPC側へ合流させます。HELLDIVERS 2は一緒に遊ぶ壁を下げても、セーブと購入権を分けています。
PCとコンソールの境界は、作品ごと、機能ごとに残っています。PCを追加する前に、友人との対戦先、引き継げるデータ、別機種版の購入条件を確認すれば、今のゲーム機を残すか、使い分けるかを判断できます。
あわせて読みたい
出典:ファミ通ゲーム白書2025 公開資料(3ページ) / EA Apex Legends公式FAQ / Riot VALORANTコンソール版ガイド / Riot Vanguard x VALORANT / PUBG ノーマルマッチの開発レター / Ubisoft Operation Collision Point / Ubisoft Operation System Override更新 / Steam Counter-Strike 2 / Arrowhead HELLDIVERS 2の進行共有FAQ / Xbox Wire Forza Horizon 5 PS5版の発売告知 / Newzoo 2025年世界ゲーム市場の実績。人数は『ファミ通ゲーム白書2025』の公開図、作品仕様と発売機種は各社公式情報、世界市場はNewzooの2025年実績です。仕様の基準日は2026年10月5日です。





