AMDはRX 9050レビューを止めようとした?Hardware Unboxedが独自入手、RX 7600にも及ばない結果
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Hardware Unboxedが独自入手、RX 7600にも及ばない結果
出典:Club386「AMD Radeon RX 9050 officially revealed」、海外メディア各社によるHardware Unboxedの検証報告(複数の再報道により内容を確認)。
AMDが2026年7月に発売した低価格GPU「Radeon RX 9050」をめぐり、海外メディアHardware Unboxedが興味深い報告をしています。AMD自身がレビューサンプルを提供しなかっただけでなく、通常であれば協力的なAIBパートナー各社も「AMDから禁止されている」としてサンプル提供を断ったというものです。
結局Hardware Unboxedは、提供元やカードの外観を一切明かせない「独自ルート」で実機を入手し、検証を行いました。その結果、RX 9050の実ゲーム性能はRTX 5050に対して劣るだけでなく、場面によっては2023年発売の旧世代モデルRX 7600にすら及ばないという内容でした。
この記事では、AMDがレビューサンプルを提供しなかった経緯、Hardware Unboxedが示したベンチマーク結果、そしてAMD公式スペックから見えるRX 9050の弱点まで、複数の海外報道にもとづいて整理します。
目次
要点まず何が起きたか
Hardware Unboxedによると、AMDはRX 9050のレビューサンプルを提供せず、AIBパートナー各社も「AMDから禁止されている」としてサンプル提供を断りました。同メディアは提供元を明かせない独自ルートでカードを入手し、映像にはカード本体や製造元が分かる部分を映さずに検証を実施。結果として、実ゲームのフレームレートはRTX 5050より劣るだけでなく、一部の条件ではRX 7600にも及ばないというデータが示されています。
経緯AMDがレビューサンプルを提供しなかった理由
RX 9050は2026年7月29日、AMD公式にアジア太平洋・日本・中南米地域限定で発表された8GBクラスの低価格GPUです。北米・欧州では発売時期すら発表されておらず、変則的な地域限定ローンチとなりました。この過程で、Hardware Unboxedを含む複数のメディアがAMDからレビューサンプルの提供を受けられなかったと報告しています。海外メディアClub386も、AMDから正式なレビュープログラムの案内がなかったことを自ら明記しています。
Hardware Unboxedの報告で特に注目されるのは、AMD自身だけでなくAIBパートナー各社もサンプル提供を断ったという点です。通常であれば各パートナーが独自判断でメディアへサンプルを貸与するケースも多いなか、今回は「AMDから禁止されている」という理由でパートナー側も動けなかったとされています。AMD側がなぜこうした対応を取ったのか、公式な説明は確認されていません。
調達経路「独自ルート」で実機を入手、提供元は非公開
正規のルートでサンプルを得られなかったHardware Unboxedは、独自のルートを通じてRX 9050の実機を入手したと説明しています。ただし、提供元の特定を避けるため、検証映像にはカード本体や外箱を映さず、どのAIBパートナー製のモデルかも明かしていません。
この対応そのものが、AMDがこのGPUの評価を外部に出したくなかったのではという見方につながっています。ただし、AMD側の意図を示す公式な発言や声明は確認されておらず、「サンプルを提供しなかった」という事実と、「なぜそうしたのか」という解釈は分けて考える必要があります。
検証RX 7600にも及ばないベンチマーク結果
Hardware Unboxedが示した実ゲームのベンチマークでは、RX 9050はRTX 5050に対して明確に劣る結果となりました。複数の海外メディアが引用した数値によると、フルHD条件でRX 9050はRTX 5050より2割前後遅く、WQHD条件でもRTX 5050と同等かやや劣る水準にとどまっています。
より注目されているのが、2023年発売の旧世代GPU「RX 7600」との比較です。フルHD条件を中心に、RX 9050がRX 7600を下回る場面が複数のゲームで確認されたと報告されています。新しい世代のGPUが、2世代以上前の旧モデルにすら性能で見劣りするという結果は、AMDにとって厳しい内容といえます。
ベンチマーク条件(画質設定・使用タイトル・ドライバーバージョン)の詳細は、Hardware Unboxed本人の検証記事・動画を直接確認できていません。この記事では複数の海外メディアが共通して報じている「RX 9050がRTX 5050に劣り、場面によってはRX 7600にも及ばない」という大枠の結論を中心に紹介しています。正確な数値を確認したい場合は、Hardware Unboxed公式の記事・動画を直接参照してください。
スペック演算コアはRX 7600のちょうど半分
ベンチマーク結果を理解するうえで参考になるのが、AMD公式スペックです。RX 9050はRDNA 4世代(Navi 44)で、16 Compute Unit・1,024基のストリームプロセッサ、8GB GDDR6・128bit、TBP(標準消費電力)92Wという構成です。価格は279ドルとされています。
| 項目 | RX 9050 | RX 7600 |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | RDNA 4(Navi 44) | RDNA 3(Navi 33) |
| CU数 ストリームプロセッサ | 16CU(1,024基) | 32CU(2,048基) |
| VRAM/バス幅 | 8GB GDDR6・128bit | 8GB GDDR6・128bit |
| TBP | 92W | 165W |
| 発売時MSRP | $279 | $269 |
VRAM容量・バス幅は同じ8GB・128bitですが、演算コアであるストリームプロセッサ数はRX 9050がRX 7600のちょうど半分です。省電力性(TBP92W)は明確なメリットですが、発売時MSRPはRX 9050の方が10ドル高く、旧世代より演算性能が低いGPUがより高い価格で登場した格好です。当サイトのRX 7600は2026年でも現役かを検証した記事もあわせて確認してください。
国内価格日本ではASRock・GIGABYTE・SAPPHIRE版が販売中
RX 9050は日本国内でも2026年7月31日に発売されており、ASRock「Challenger 8GB」が実勢5万4,800円前後、GIGABYTE「GAMING OC 8G」が税込5万4,980円前後で展開されています。同年8月7日には、SAPPHIRE「PULSE Radeon RX 9050 GAMING 8GB」も想定価格5万3,800円前後で追加発売されました。国内での価格・モデル展開はRX 9050の国内発売を解説した記事、同価格帯のGeForce・Arcとの比較はRX 9050・RTX 5050・Arc B570の3択比較記事で詳しく整理しています。
今回のHardware Unboxedの報告は、AMDがレビューサンプルを提供しなかった経緯を含む新しい情報です。国内価格帯で5万円台前半という決して安くはない価格を踏まえると、購入を検討する際はRTX 5050やRX 7600など旧世代モデルとの実勢価格・性能差を比較したうえで判断することをおすすめします。
FAQよくある質問
総括まとめ|サンプル未提供の事実と性能の弱さが重なった結果
AMDのRadeon RX 9050をめぐっては、AMD自身とAIBパートナーがレビューサンプルを提供しなかったという事実と、Hardware Unboxedが独自入手した実機の性能がRTX 5050だけでなくRX 7600にも劣る場面があったという2つの報告が重なりました。AMD公式スペックを見ると、RX 9050の演算コア数はRX 7600のちょうど半分であり、性能面での苦戦は構成上も説明がつく内容です。
「AMDが結果を隠したかったのでは」という見方は海外メディアの間で語られていますが、AMD側の意図を示す公式な発言は確認されていません。確実に言えるのは、レビューサンプルが正規のルートで提供されなかったという事実と、独自入手された実機の性能が芳しくなかったという事実の2点です。
RX 9050の購入を検討している場合は、演算コア数がRX 7600の半分にとどまる点、独立系の検証でRX 7600にすら劣る場面が報告されている点を踏まえ、日本国内の実勢価格(5万3,800円〜5万4,980円前後)と旧世代モデルの価格を比較したうえで判断することをおすすめします。Hardware Unboxed本人による一次情報が公開され次第、正確なベンチマーク条件も確認していきます。



