【2026年版】RTX 4060 vs RTX 4060 Ti 徹底比較|いま選ぶべきグラボはどれ?

(更新: 2026.3.8)
【2026年版】RTX 4060 vs RTX 4060 Ti 徹底比較|いま選ぶべきグラボはどれ?

RTX 4060とRTX 4060 Tiは、2023年に登場したAda Lovelace世代のミドルクラスGPUです。フルHDゲーミングの定番として多くのゲーマーに選ばれてきましたが、2026年現在はどちらも生産終了。中古市場や一部ショップの在庫処分品でしか手に入りません。本記事では両モデルの性能差を徹底比較したうえで、後継のRTX 5060/5050を含めた「2026年に本当に選ぶべきグラボ」の結論まで踏み込みます。

Ada Lovelace ─ 上位モデル GeForce RTX 4060 Ti AD106 / TSMC 5nm / 2023年5月発売 中古 約4.2〜5万円 FHD最高設定 58〜155fps 生産終了
VS
Ada Lovelace ─ エントリー GeForce RTX 4060 AD107 / TSMC 5nm / 2023年6月発売 中古 約2.4〜3.5万円 FHD最高設定 47〜130fps 生産終了
CUDAコア差 +42% Ti が多い
平均fps差(FHD) +20〜30% Ti が高い
消費電力 115W vs 160W 4060 が省電力
中古価格差 約1.5〜2万円 4060 が安い

01スペックを数字で比較する

まずは両モデルのカタログスペックを一覧で確認します。CUDAコア数・VRAM・クロック周波数・消費電力の4点が性能差の核心です。

項目 RTX 4060 Ti
上位モデル
RTX 4060
スタンダード
アーキテクチャ Ada Lovelace(AD106) Ada Lovelace(AD107)
CUDAコア数 4,352 +42% 3,072
ブーストクロック 2.54 GHz High 2.46 GHz
ベースクロック 2.31 GHz +26% 1.83 GHz
VRAM 8GB GDDR6 (16GBモデルもあり) 8GB GDDR6
メモリバス幅 128bit 128bit
メモリ帯域 288 GB/s 272 GB/s
消費電力(TDP) 160W 115W 省電力
補助電源 8ピン×1 8ピン×1 (不要モデルあり)
推奨電源 550W〜 350W〜
DLSS対応 対応(MFGは非対応) 対応(MFGは非対応)
スペック差の読み方:CUDAコア数で42%、ブーストクロックでわずかにTiが上回ります。ただしメモリバス幅は同じ128bit、VRAM 8GBモデル同士なら容量差もありません。つまりTiの優位は「演算パワーの太さ」であり、VRAM周りでは大きな差がつきにくい設計です。
Ti 優位:ゲーム性能・クロック・WQHD 4060 優位:消費電力・静音性・コスパ 同等:VRAM 8GB・バス幅・DLSS

02実ゲームのフレームレート比較

カタログスペック上の差が実際のゲームにどう反映されるか──主要タイトルの平均fpsで比較します。いずれもDLSSオフ、高〜最高設定での計測値(各種レビューサイトの平均的な数値)です。

フルHD(1080p)高〜最高設定 ─ DLSSオフ
サイバーパンク2077
ウルトラ / RT OFF
4060 Ti
約72fps
4060
約55fps
モンスターハンター
ワイルズ / 高設定
4060 Ti
約60fps
4060
約46fps
Apex Legends
高設定
4060 Ti
約155fps
4060
約130fps
Marvel Rivals
高設定
4060 Ti
約112fps
4060
約88fps
フォートナイト
最高設定
4060 Ti
約108fps
4060
約84fps
エルデンリング
最高設定
4060 Ti
約58fps
4060
約47fps
VALORANT
高設定
4060 Ti
約340fps
4060
約290fps
WQHD(1440p)高設定 ─ DLSSオフ
Apex Legends
高設定
4060 Ti
約115fps
4060
約95fps
サイバーパンク2077
高設定 / RT OFF
4060 Ti
約50fps
4060
約38fps
モンスターハンター
ワイルズ / 高設定
4060 Ti
約42fps
4060
約32fps
フレームレートの傾向:フルHDではTiが無印を20〜30%上回り、この差はゲームの描画負荷が高いほど広がります。とくにサイバーパンク2077やモンスターハンターワイルズのような重量級タイトルでは明確にTi有利です。一方、Apex LegendsやVALORANTのような軽量タイトルでは差が縮まり、4060でも144fps以上を安定して出せます。
WQHDとレイトレーシングについて:WQHDではどちらも余裕がなく、重量級タイトルだとTiでさえ40〜50fps止まりです。WQHD常用ならDLSSの併用が前提になります。また、レイトレーシングをONにするとフレームレートが30〜40%低下するため、RT ONで快適に遊びたい場合もTiがより安定します。ただしRT性能は両モデルとも第3世代RTコアで同じ世代なので、極端な差はつきません。

03消費電力と冷却──静音PCを組むならどっち?

性能差だけでなく、電力効率と冷却設計の違いもグラボ選びでは重要なポイントです。とくにコンパクトPC(ITXケースなど)を検討している方にとっては、TDPの差が構成全体に影響します。

Ti
RTX 4060 Ti の電力特性
TDPは160Wで、8ピン補助電源が必須です。ゲーム中のGPU温度は70℃前後に達するモデルが多く、デュアルファン以上の冷却設計が望ましいです。推奨電源は550W以上。電気代の目安はゲーム1時間あたり約4.3円(電力単価27円/kWh想定)です。
60
RTX 4060 の電力特性
TDPはわずか115W。補助電源なしで動作するモデルも存在し、350Wクラスの電源でも余裕で動きます。GPU温度は60℃台に収まることが多く、シングルファンでも十分に冷却可能。ミニタワーやITXケースとの相性は抜群で、静音重視の構成に最適です。
ワットパフォーマンス(1Wあたりの性能)で比較すると、RTX 4060は115Wで「フルHD中〜高設定60fps以上」を実現できるため効率面ではやや優秀です。ただしTiも160Wと決して大食いではなく、消費電力を最重要視する人以外はそこまで気にしなくても構いません。

042026年3月のリアルな価格事情

RTX 4060 / 4060 Tiは2025年初頭に生産終了が発表され、2026年3月現在は在庫限りの新品中古品が主な入手経路です。後継モデルの価格もあわせて確認します。

GPU 新品価格 中古相場 ステータス
RTX 4060 〜48,000円(在庫限り) 24,000〜35,000円 生産終了
RTX 4060 Ti 8GB 〜63,800円(在庫限り) 42,000〜49,500円 生産終了
RTX 5050 44,800〜55,000円 現行品
RTX 5060 55,800〜65,000円 現行品
価格の逆転現象に注目:RTX 4060 Tiの新品在庫(約6.4万円)は、RTX 5060の新品(約5.6万円〜)より高い状態です。RTX 5060はRTX 4060 Tiと同等以上の性能を持ち、かつDLSS 4.5のマルチフレーム生成にも対応します。旧世代の新品在庫を定価で買うメリットはほぼありません。中古で安く手に入る場合だけ検討の価値があります。

05新品で買うならRTX 5060 / RTX 5050がおすすめ

50
Blackwell世代はコスパでも旧世代を上回る

RTX 4060 vs 4060 Tiの比較記事をここまで読んでいただいた方に正直にお伝えすると、2026年にこれからグラボを新品で買うなら、RTX 5060またはRTX 5050を選ぶのが無難です。その理由は3つ。

1. 性能:RTX 5060は4060 Tiと同等〜やや上のラスタライズ性能があります。RTX 5050も4060に近い性能で、価格はほぼ同等です。

2. DLSS 4.5 マルチフレーム生成:RTX 50シリーズ専用のMFG(マルチフレーム生成)は、対応タイトルでフレームレートを大幅に引き上げます。40シリーズには使えない機能です。

3. メーカー保証:新品なら2〜3年の保証がつきます。中古の旧世代にはそれがありません。

項目 RTX 4060 RTX 4060 Ti RTX 5050 RTX 5060
CUDAコア 3,072 4,352 2,560 3,840
VRAM 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR7
メモリ帯域 272 GB/s 288 GB/s 320 GB/s 448 GB/s
TDP 115W 160W 130W 145W
DLSS MFG 非対応 非対応 対応 対応
新品価格 生産終了 生産終了 約44,800円〜 約55,800円〜
世代間の実力差まとめ:RTX 5060のラスタライズ性能はRTX 4060 Tiとほぼ同等〜8%上。価格はRTX 5060(約5.6万円〜)がRTX 4060 Ti新品(約6.4万円)より安く、DLSS 4.5のMFGにも対応するため、総合的な価値では50世代が上です。RTX 5050もRTX 4060に近い性能を約4.5万円〜で提供しており、新品同士の比較では旧世代を選ぶ積極的な理由がありません。なお、予算に余裕がある方にはRTX 5060 Ti(約9.5万円〜 / 16GB GDDR7)という選択肢もあります。性能帯は4060 Tiより大幅に上ですが、このクラスの比較ならRTX 5060がベストバランスです。
RTX 5050のメモリには注意:RTX 5050のVRAMはGDDR6(RTX 5060はGDDR7)です。メモリ帯域は320 GB/sとRTX 4060(272 GB/s)より改善されていますが、GDDR7を採用するRTX 5060(448 GB/s)とは大きな差があります。高解像度テクスチャを多用するタイトルでは帯域がボトルネックになる場面もあるため、予算に余裕があればRTX 5060を選ぶほうが長く使えます。

06結局どれを買うべき?ケース別おすすめ

RTX 4060 Ti(中古)が合う人

  • 中古4万円前後で入手できるチャンスがある
  • フルHD高設定で安定して60fps以上欲しい
  • 144Hzモニターに合わせた高fps環境を組みたい
  • DLSS 4.5のMFGがなくても気にしない

RTX 4060(中古)が合う人

  • 中古2.5万円前後で安く済ませたい
  • フルHD中〜高設定で十分に遊べればOK
  • 省電力・静音重視のコンパクトPCを組む
  • サブ機やつなぎ用途に割り切れる

新品で買うならRTX 5060 おすすめ

  • 4060 Tiと同等以上の性能を新品5.6万円〜で
  • DLSS 4.5のマルチフレーム生成に対応
  • GDDR7による帯域幅の向上(448 GB/s)
  • メーカー保証付きの安心感
▍まとめ

RTX 4060 TiはフルHDでの高fps・高画質を両立できるパワフルなGPUです。RTX 4060は115Wの省電力設計で、コンパクトPC・静音PCに理想的な一枚。どちらもAda Lovelace世代として完成度は高く、中古で安く手に入るなら2026年でもしっかり戦力になります。

ただし、これから新品でグラボを買うならRTX 5060が最有力候補です。4060 Ti相当の性能をより安く、さらにDLSS 4.5のMFG対応という将来性も備えています。予算をもう少し抑えたいならRTX 5050(約4.5万円〜)も検討の価値あり。新品なら50世代、中古の掘り出し物なら40世代──これが2026年のグラボ選びの基本方針です。

RTX 5060の詳細な性能が気になる方はRTX 5060の性能レビュー記事もチェックしてみてください。

Writer
管理人アバター

ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。