MSI MAG 275QF E20は買いか|WQHD 200Hz・31,800円前後、同価格の274QF E20との違いと必要GPU
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同価格帯の274QF E20とゲーム性能は同じ
MSIの「MAG 275QF E20」は、27型・2,560×1,440ドット(WQHD)・最大200HzのRAPID IPSパネルを採用したゲーミングモニターです。エムエスアイコンピュータージャパンが2026年10月1日に発表し、10月8日に発売します。迷いどころは、MSIが6月に発売し、MSI公式ストアで税込31,799円で売っている「MAG 274QF E20」と、型番も仕様もほとんど同じことです。
結論から書くと、ゲームに効く仕様は2機種で変わりません。200Hz・応答速度0.5ms(GtG、最小値)・入力端子の構成・HDMI接続時の上限144Hzまで共通です。仕様表で上回るのは274QF E20で、DisplayHDR 400の認証とDCI-P3カバー率92%の色域を持ちます。275QF E20が勝つのは約4kgの軽さと221mmの奥行きなので、実売価格が274QF E20より安くならないうちは274QF E20を選んでください。
WQHDの重いゲームを高画質で遊ぶと、RTX 5090でも平均167fpsで200fpsに届きません。可変リフレッシュレートの範囲が48〜200Hzあるため、RTX 5060クラスでも平均60fps前後で滑らかに遊べます。200Hzを埋められるかより、DisplayPortでつなげるかを先に確認してください。

目次
要点MAG 275QF E20はどんなモニターか
RAPID IPSはMSIが高速応答のIPSパネルに付けている名称です。DisplayPort接続で最大200Hz、HDMI接続で最大144Hzに対応し、NVIDIAのG-SYNC Compatibleをサポートします。スタンドはチルト(上下の角度調整)のみで、メーカー保証は3年です。
スペックMAG 275QF E20の基本仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27型(平面・ノングレア) |
| パネル | RAPID IPS |
| 解像度とリフレッシュレート | WQHD(2,560×1,440)・DisplayPort接続で最大200Hz、HDMI接続で最大144Hz |
| 応答速度 | 0.5ms(GtG、最小値) |
| 輝度・コントラスト比 | 300cd/㎡・1,200:1 |
| 色域・表示色 | sRGBカバー率95%・DCI-P3カバー率90%、約10億7,300万色(8bit+FRC) |
| HDR | HDR Ready(DisplayHDR認証の表記なし) |
| 可変リフレッシュレート | G-SYNC Compatible(グローバル版の仕様ではAMD FreeSync Premiumも記載)・対応範囲48〜200Hz |
| 入出力端子 | HDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4a×1、ヘッドホン出力×1 |
| 主な機能 | AIビジョン(シーンに合わせてコントラストと彩度を自動調整)、コンソールモード(家庭用ゲーム機と1440p・120Hzで接続)、アンチフリッカー、ナイトビジョン |
| スタンド | チルト-5〜20°のみ・VESA 100×100mm |
| 本体サイズ・重量 | 約614×221×455mm(スタンド込み)・約4kg |
| 付属品 | DisplayPortケーブル、電源ケーブル |
| 価格・発売日 | 市場想定売価 税込31,800円前後・2026年10月8日発売 |
| 保証 | 3年間 |
出典:MSI日本公式のMAG 275QF E20製品ページ・同製品の国内仕様・同製品のグローバル仕様・エルミタージュ秋葉原掲載のMSI発表・MAG 274QF E20の国内仕様・MAG 274QPF E20の国内仕様・旧モデルMAG 275QFの国内仕様・MSI公式ストア・CFD販売のGIGABYTE G27Q20T製品情報・Tom’s HardwareのGPU階層表・Nintendo Switch 2の仕様にもとづきます(仕様・販売価格は2026年10月1日確認)。
結論同じ値段なら274QF E20、275QF E20は実売価格しだい
MAG 275QF E20は、ゲームを遊ぶうえでは274QF E20と同じモニターです。200HzのRAPID IPSパネル、HDMI 2.0b×2とDisplayPort 1.4a×1の端子構成、HDMI接続では最大144Hzという制限まで共通しています。
差が出るのは画質の仕様と本体の作りです。274QF E20はDisplayHDR 400の認証を持ち、ピーク輝度は400cd/㎡、DCI-P3カバー率は92%です。275QF E20はHDR Ready・300cd/㎡・DCI-P3 90%にとどまる代わりに、本体が約0.9kg軽く、奥行きが29mm短くなっています。
274QF E20はMSI公式ストアで税込31,799円(10月1日時点)と、275QF E20の想定売価とほぼ同じです。販売店によってはさらに安く売られています。275QF E20の実売価格が274QF E20を下回るまでは、274QF E20を選ぶほうが仕様の面で得です。274QF E20が品切れになっても、275QF E20を選んでゲームで困ることはありません。
違いMAG 274QF E20との違いは画質の仕様と本体の作り
2機種の仕様を並べると、パネルと端子は同じで、違いはHDR・輝度・色域・本体の奥行きと重さ・PIP/PBPの5点です。
| 項目 | MAG 275QF E20 | MAG 274QF E20 |
|---|---|---|
| パネル・速度 | RAPID IPS・200Hz・0.5ms(GtG、最小値) | RAPID IPS・200Hz・0.5ms(GtG、最小値) |
| 入力端子 | HDMI 2.0b×2(最大144Hz)、DisplayPort 1.4a×1 | HDMI 2.0b×2(最大144Hz)、DisplayPort 1.4a×1 |
| HDR | HDR Ready | DisplayHDR 400 |
| 輝度 | 300cd/㎡ | 300cd/㎡(ピーク時400cd/㎡) |
| 色域 | sRGB 95%・DCI-P3 90% | sRGB 97%・DCI-P3 92% |
| 奥行き・重量 | 221mm・約4kg | 250mm・約4.9kg |
| PIP/PBP | 国内仕様は対応、グローバル仕様は非対応 | 対応 |
| 価格・発売日 | 想定売価31,800円前後・2026年10月8日 | MSI公式ストア31,799円・2026年6月4日 |
HDRの差は小さい
DisplayHDR 400は、VESAのHDR認証の中でいちばん下の段階です。どちらの機種も仕様にローカルディミング(画面の部分ごとにバックライトを調光する機能)の記載がなく、HDR映像で明暗差を大きく見せる仕組みは持ちません。HDRの見栄えを重視して選ぶなら、2機種の差より、有機ELやMini LEDのモデルとの差のほうがはるかに大きくなります。
色域の差も2ポイント
sRGBカバー率は95%と97%、DCI-P3カバー率は90%と92%で、差はどちらも2ポイントです。表示色はどちらも約10億7,300万色で、グローバル版の仕様では8bitパネルにFRC(時間方向の切り替えで中間色を作る方式)を組み合わせた10bit表示です。色の正確さを求める写真編集なら、2機種の差より、出荷時にキャリブレーションされたクリエイター向けモデルとの差のほうが大きくなります。
275QF E20は軽く、奥行きが短い
275QF E20はスタンドの形が変わり、奥行きが274QF E20の250mmから221mmへ29mm短くなりました。奥行きの浅い机に置く場合や、モニターの手前にキーボードを置くスペースを広く取りたい場合に効く差です。重さも約4kgと0.9kg軽く、片手で持ち上げて位置を直しやすくなっています。
この本体の寸法と重さは、旧モデルのMAG 275QF(最大180Hz・約614×220×455mm・約3.95kg)とほぼ同じです。275QF E20は、275QFと同じ大きさの本体で、リフレッシュレートを180Hzから200Hzへ、DCI-P3カバー率を78%から90%へ、DisplayPortを1.2aから1.4aへ引き上げたモデルです。型番が似ているため、買うときは末尾に「E20」が付いているかを確認してください。

PIP/PBPは仕様の記載が食い違う
2台のPCの映像を1画面に並べるPIP/PBPは、国内の仕様では対応、MSIのグローバル仕様では「非対応」と書かれています。274QF E20はどちらの仕様でも対応です。PCとゲーム機を同時に映すような使い方をするなら、購入前にMSIのサポートへ確認するか、274QF E20を選んでください。
必要GPUWQHD 200Hzに必要なグラフィックボード
下の表は、海外の大手ハードウェアメディアが公開しているGPU階層表から、WQHDの平均fpsを抜き出したものです。重めのゲーム11本をUltraまたはHigh設定で測った平均で、CPUはRyzen 7 9800X3Dです。右の列は、平均fpsが200Hzの何割にあたるかを示します。
| GPU | WQHD平均 | 200Hzに対する割合 |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 167.3fps | 約84% |
| RTX 5080 | 128.3fps | 約64% |
| RTX 5070 Ti | 116.8fps | 約58% |
| RX 9070 XT | 116.5fps | 約58% |
| RTX 5070 | 96.4fps | 約48% |
| RTX 5060 Ti 16GB | 73.4fps | 約37% |
| RX 9060 XT 16GB | 67.3fps | 約34% |
| RTX 5060 | 59.8fps | 約30% |
| RTX 4060 | 47.6fps | 約24% |
重いゲームでは200fpsに届かない
重いゲームを高画質で遊ぶ場合、200fpsに届くGPUはありません。最上位のRTX 5090でも平均167.3fpsで、200Hzの8割強です。200Hzを使い切りやすいのは、VALORANTやCounter-Strike 2のように描画の軽い対戦ゲームを、中〜低設定で遊ぶ場合です。軽いゲームの解像度別のfpsは、解像度別にGPUが何Hzまで埋まるかの比較で個別タイトルの数値とあわせて確認できます。
重いゲームは可変リフレッシュレートで滑らかにする
重いゲームで効くのは、可変リフレッシュレートです。GPUが描いたフレームの数にモニターの書き換えを合わせるので、fpsが上下してもティアリング(画面の横ずれ)やカクつきを抑えられます。275QF E20の対応範囲は48〜200Hzで、RTX 5060の平均59.8fpsやRX 9060 XT 16GBの67.3fpsは範囲に収まります。平均47.6fpsのRTX 4060は下限を割るため、画質設定を1段下げるか、DLSSを使って48fps以上を保つと範囲に収まります。
144Hzモニターとの差は1フレーム約1.9ミリ秒
1フレームの表示間隔は、144Hzで約6.9ミリ秒、200Hzで5.0ミリ秒です。144Hzモニターから買い替えると約1.9ミリ秒短くなります。180Hzのモニター(約5.6ミリ秒)との差は約0.6ミリ秒にとどまるので、180Hzの27型WQHDをすでに持っている人が買い替える理由にはなりにくいモニターです。
接続200Hzで表示するための接続条件
200Hzを使えるのはDisplayPort接続だけです。つなぐ機器ごとの上限を3つにまとめます。
- PCはDisplayPortでつなぐ。HDMI 2.0bはWQHDで最大144Hzまでです。付属の映像ケーブルはDisplayPortケーブルなので、グラフィックボードのDisplayPort端子に挿せば200Hzで表示できます。Windowsの設定で「ディスプレイの詳細設定」を開き、リフレッシュレートを200Hzに切り替えるのを忘れないでください。
- PS5などの家庭用ゲーム機は1440p・120Hz。MSIのコンソールモードを使うと、HDMI接続で1440p・120Hzの入力に対応します。
- Nintendo Switch 2もWQHDで120fps。Switch 2はTVモードで2,560×1,440ドットを選ぶと120fpsの出力に対応しているため、HDMIの144Hzの範囲内で表示できます。
比較3万円前後のWQHD 200Hz級モニターとの比較
MSIの200Hzモデル3機種に、他社で同価格帯のGIGABYTE「G27Q20T」と、MSIの上位機「MAG 274QPF X32」を並べました。
| 機種 | 最大リフレッシュレート | HDR | スタンド | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|
| MSI MAG 275QF E20 | 200Hz | HDR Ready | チルトのみ | 想定売価31,800円前後 |
| MSI MAG 274QF E20 | 200Hz | DisplayHDR 400 | チルトのみ | MSI公式ストア31,799円 |
| MSI MAG 274QPF E20 | 200Hz | DisplayHDR 400 | 高さ・左右・縦回転 | MSI公式ストア37,800円 |
| GIGABYTE G27Q20T | 200Hz(OC時210Hz) | HDR10対応 | チルトのみ | 想定売価26,880円前後 |
| MSI MAG 274QPF X32 | 320Hz | DisplayHDR 400 | 高さ・左右・縦回転 | MSI公式ストア45,800円 |
※MSI公式ストアの価格は2026年10月1日時点の税込価格です。G27Q20Tはドスパラ専売モデルです。
高さを調整したいなら、274QPF E20がいちばん近い選択肢です。MSI公式ストアどうしでは274QF E20より6,001円高く、高さ調整130mm・左右±30°・縦回転(ピボット)のスタンドとUSB Type-C(DP Alt mode)入力が加わります。DisplayHDR 400とDCI-P3 95%の色域も持っています。275QF E20をモニターアームに載せる予定がないなら、この差額は払う価値があります。
G27Q20Tは店頭想定売価26,880円前後で、5機種の中でいちばん安く、DCI-P3 94%と色域も広いモデルです。一方でドスパラ専売のため買える場所が限られ、210Hzはオーバークロック時の値です。詳しくはGIGABYTE G27Q20Tの解説にまとめています。
軽い対戦ゲームで200fpsを超えるGPUを持っているなら、MSI公式ストアで45,800円のMAG 274QPF X32が候補です。320Hzに加えて、HDMI 2.1と高さ調整スタンドを備えます。そのほか3万円前後で選べる27型WQHDモニターは、3万円前後のWQHDゲーミングモニター比較で用途別に整理しています。
注意点購入前に確認したい4つの点
- スタンドは角度調整だけ。高さ調整・左右の首振り・縦回転には対応しません。目線の高さに合わせたいなら、VESA 100×100mmのモニターアームを使うか、274QPF E20を選びます。
- HDMIでは144Hzまで。PCを200Hzで使うにはDisplayPortでつなぐ必要があります。グラフィックボードのDisplayPort端子がほかのモニターで埋まっている場合は、先に空きを確認してください。
- HDRは明るさに余裕がない。輝度は300cd/㎡で、DisplayHDRの認証もありません。HDRのゲームや映像を重視するなら、有機ELやMini LEDのモデルが向いています。
- 国内仕様の可変リフレッシュレートはG-SYNC Compatibleのみの記載。グローバル版の仕様ではAMD FreeSync Premiumにも対応すると書かれています。Radeonで使う予定なら、発売後に国内仕様の記載が変わっていないか確認してください。
向き不向きMAG 275QF E20が向いている人・向いていない人
- VALORANTなど軽い対戦ゲームを、WQHDで200Hz近くまで出して遊びたい人
- 奥行きの浅い机に置きたい、軽いモニターがほしい人
- 275QF E20の実売価格が274QF E20より安くなっているときに買う人
- 274QF E20が品切れで、同じゲーム性能のモデルを探している人
- 同じ価格で買えるなら、HDR認証と広い色域がほしい人(274QF E20向き)
- モニターの高さを調整したい人(274QPF E20向き)
- 180Hz以上の27型WQHDをすでに持っている人
- HDR映像の明るさとコントラストを重視する人
購入先MAG 275QF E20の購入先と、いま買える兄弟機
MAG 275QF E20は10月8日に発売されます。10月1日時点ではMSI公式ストアにまだ掲載がありません。発売を待たずに買うなら、ゲーム性能が同じ274QF E20か、高さ調整スタンド付きの274QPF E20が現実的な選択肢です。どちらも販売価格は日々変わるため、下の販売リンクで確認してください。
FAQMAG 275QF E20に関するよくある質問
まとめまとめ|ゲーム性能は274QF E20と同じ、決め手は実売価格
MAG 275QF E20は、27型WQHD・200HzのRAPID IPSを税込31,800円前後で買えるモニターです。ただしMSI公式ストアでほぼ同じ価格の274QF E20とゲーム性能は変わらず、HDR認証と色域は274QF E20のほうが上です。275QF E20を選ぶ理由になるのは、軽さと奥行きの短さ、そして実売価格が274QF E20を下回ったときの安さです。高さを調整したいなら274QPF E20、200fpsを超えるGPUがあるならMAG 274QPF X32を選んでください。
WQHD 200Hzのモニターを3万円台前半で探しているなら、MAG 275QF E20と274QF E20のうち、買う時点で安いほうを選べば外しません。同じ価格なら、DisplayHDR 400と広い色域を持つ274QF E20が得です。PCは必ずDisplayPortでつなぎ、200Hzで表示されているかを確認してください。



