ZALMAN D50は買いか|税込14,800円前後・10月16日発売、幅290mmのピラーレスケースと標準ファン5基の価値
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税込14,800円前後・標準ファン5基・幅290mm
出典:アスク「D50/40シリーズ、S6 Black、D30 Black」発表、アスク「D50シリーズ」製品ページ、ZALMAN公式「D50」、アスク「D40シリーズ」製品ページ、NZXT「S5 RGB」製品ページ
ガラス越しにパーツを見せるピラーレスケースは、ファンが別売りだったり、本体だけで1万5千円を超えたりして、組み始める前から予算が膨らみやすいジャンルです。
ZALMAN「D50」は、予想市場価格が税込14,800円前後(2026年10月16日発売)で、側面に360mm一体型のARGBファン、背面に120mmのARGBファン2基が標準で付きます。ATX・Micro-ATX・Mini-ITXに対応し、GPUは415mm、CPUクーラーは165mm、電源は180mmまで入ります。ファンを買い足さずに、見せるATXケースを組みたい人に向いたケースです。
ただし、幅は290mmと比較相手のピラーレスより大きく、ファンの数より価格差のほうが効く人もいます。同じ日に発売される兄弟機「D40」は税込12,280円前後で、標準ファンは7基です。冷却性能の実測は発売前の時点で示せないため、設計と適合条件で選ぶケースと考えてください。
目次
要点D50はどんなケースか
前面と左側面の強化ガラスの間に柱(フレーム)がなく、内部を切れ目なく見せられます。ガラスはワンタッチで外せます。マザーボードの裏側にケーブルを回せるデュアルチャンバー構造で、背面コネクタ設計のATX・Micro-ATXマザーボードにも対応します。色はブラックとホワイトの2色です。

| 項目 | D50の仕様 |
|---|---|
| 予想市場価格・発売日 | 税込14,800円前後(ブラック・ホワイトとも)/2026年10月16日 |
| 型番・JANコード | D50 Black(8800263651320)/D50 White(8800263651337) |
| サイズ・重量 | 290×464×454mm(幅×高さ×奥行き)、約9.2kg |
| 対応マザーボード | ATX/Micro-ATX/Mini-ITX(背面コネクタ設計はATX・Micro-ATX) |
| GPU・CPUクーラー・電源 | GPU最大415mm/CPUクーラー高さ最大165mm/ATX電源 最大180mm |
| 標準ファン | 側面 120mm×3(360mm一体型 ZM-XF360R ARGB)/背面 120mm×2(ZM-XF120 ARGB) |
| ファン・ラジエーター | 最大11基。上面は360/280/240/140/120mm、底面は360/240/120mm、背面は120mm |
| ストレージ | 3.5インチ×2、2.5インチ×2、共用×1 |
| 前面I/O | USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、ヘッドホン/マイク×1 |
| 拡張スロット | 7(GPUサポートブラケット付き) |
※アスクの発表と製品ページ、ZALMAN公式の値です。予想市場価格は発表時点の目安で、販売店の実売価格とは異なります。
結論向いている人・他のケースを選んだ方がよい人
- ファンを買い足さずに、吸気3基分と排気2基が付いたピラーレスで組み始めたい人
- 高さ165mm前後の大型空冷や、長さ400mm級のグラフィックボードを使う人
- 上面・底面に360mmの簡易水冷を載せたい人(上面は280mmも可)
- SSDやHDDを複数積みたい人(3.5インチ2基+2.5インチ2基+共用1基)
- 幅290mm・奥行き454mmの置き場所が取れない人(重量も約9.2kgあります)
- 1万円前後に抑えたい人(NZXT S5 RGBは想定売価8,980円です)
- 標準ファンの数を重視する人(D40は標準7基で、約2,520円安い設定です)
- 側面にラジエーターを付けたい人(公式の対応表は上面・底面・背面だけです)
構造ピラーレスとデュアルチャンバーで変わること
前面と左側面のガラスの間に柱がないため、斜めからでも内部のGPUやラジエーター、ファンの光が途切れずに見えます。ガラスの下側を差し込み、上側をボールヘッドのピンで留める構造で、工具なしで着脱できます。
デュアルチャンバーは、マザーボードや拡張カードを置く側と、電源やケーブル、ストレージを置く裏側を分ける構造です。ケーブルを裏側へ逃がせるので、ガラス越しに見える側がすっきりします。背面コネクタ設計(BTFのように電源や前面I/Oの端子をマザーボードの裏側に置くタイプ)のATX・Micro-ATXマザーボードにも対応しています。
代わりに、幅は290mmになります。同じピラーレスでもNZXT S5 RGBは幅210mm、CORSAIR 2800X RS-R ARGBは232mm、D40は275mmです。D50は、S5 RGBより80mm、2800X RS-R ARGBより58mm広くなります。机の下や棚に収める予定なら、先に設置場所の幅と奥行きを測ってください。
冷却標準ファン5基と斜め吸気の設計
標準ファンは、右側面の360mm一体型ファン(120mm×3基分)と、背面の120mmファン2基です。側面ファンはリバースブレード仕様で、羽根のすっきりした面をガラス側へ向けています。どちらもPWM制御・ARGB対応の4ピンで、回転数は600〜2,000RPMです。

側面の吸気口は斜め(45度)に配置され、側面から取り込んだ空気をケースの奥へ流す設計です。上面と底面もメッシュで、背面の2基が排気を担います。底面にはファンを3基(120mm)まで足せますが、標準では付きません。
| 項目 | 側面 ZM-XF360R | 背面 ZM-XF120 |
|---|---|---|
| 搭載数 | 360mm一体型×1(120mm×3基分) | 120mm×2 |
| 回転数 | 600〜2,000RPM(±10%) | 600〜2,000RPM(±10%) |
| 最大騒音 | 35.6dB(A)(±10%) | 32.9dB(A)(±10%) |
| 最大風量 | 70.59CFM(±10%) | 71.14CFM(±10%) |
| 軸受・端子 | ハイドロベアリング/4ピン(LEDは5V) | ハイドロベアリング/4ピン(LEDは5V) |
※ZALMAN公式のファン仕様です。ファン単体の公称値で、ケース全体の騒音や温度を示す値ではありません。
アスクは「ファンを追加することなくパーツを強力に冷却可能」と説明していますが、CPUやGPUの温度・騒音を測った結果ではありません。消費電力の大きいGPUを積む場合は、底面ファンの追加も視野に入れてください。
適合GPU415mm・CPUクーラー165mm・電源180mmの条件
- グラフィックボード:長さ415mmまでです。市販の大型カードの多くが収まる長さですが、厚みと電源コネクターの向きは別に確認してください。GPUサポートブラケットが付属します。
- CPUクーラー:高さ165mmまでです。165mm級の大型空冷はぎりぎりなので、クーラーの公称高さを購入前に確かめてください。
- 電源:ATX電源は奥行き180mmまでです。奥行き200mm級の大型電源は入りません。ほかのピラーレスケースで200mmまで対応するものがあり、見落としやすい条件です。
- ラジエーター:上面は360/280/240/140/120mm、底面は360/240/120mm、背面は120mmです。側面は公式の対応表に載っていません。
- ストレージ:3.5インチ×2、2.5インチ×2に加え、2.5/3.5インチ共用が1基あります。HDDを複数積む用途にも対応できます。
- マザーボード:ATX・Micro-ATX・Mini-ITXに対応します。背面コネクタ設計のマザーボードはATXとMicro-ATXです。
比較NZXT S5 RGB・D40との違い
価格が近いピラーレスの比較相手は、NZXT「S5 RGB」です。同じ日に発売される兄弟機のD40も、D50を選ぶかどうかの基準になります。
| 項目 | D50 | NZXT S5 RGB |
|---|---|---|
| 価格 | 予想市場価格 14,800円前後 | 想定売価 8,980円 |
| 幅×奥行き | 290×454mm | 210×423mm |
| GPU最大長 | 415mm | 415mm |
| CPUクーラー高 | 165mm | 162mm |
| 電源の長さ | 180mmまで | 200mmまで |
| 標準ファン | 360mm一体型+背面120mm×2 | 360mm一体型×1 |
| ストレージ | 3.5インチ×2+2.5インチ×2+共用×1 | 2.5インチ×1+3.5インチ×1 |
| 項目 | D50 | D40 |
|---|---|---|
| 予想市場価格 | 14,800円前後 | 12,280円前後 |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 290×464×454mm | 275×400×440mm |
| GPU・CPUクーラー | 415mm/165mm | 410mm/160mm |
| 標準ファン | 側面3・背面2(計5基) | 側面3・背面1・底面3(計7基) |
| ラジエーター | 上面360/280/240mm、底面360/240mm ほか | 上面360/240/120mm、背面120mm |
| ストレージ | 3.5インチ×2+2.5インチ×2+共用×1 | 3.5インチ×1+共用×1 |
※D50・D40はアスクの製品ページ、S5 RGBはNZXT公式の製品ページの値です。価格は各発表時点の目安で、時点が異なります。
S5 RGBと比べると、D50は約5,800円高く、幅も80mm広くなります。その差で得られるのは、背面の排気ファン2基、複数のストレージベイ、上面・底面のラジエーター対応です。ストレージがM.2 SSD1枚で足り、簡易水冷も上面に付ければよいなら、S5 RGBのほうが費用を抑えられます。
D40は、約2,520円安いうえに標準ファンが2基多く、底面にもファンが3基付きます。そのかわり、ケースは一回り小さく、GPUは410mm、CPUクーラーは160mmまでで、底面ラジエーターとストレージベイの数でD50に劣ります。ファンを買い足したくない人はD40、大型パーツと拡張性を取る人はD50、という分け方になります。Micro-ATX以下でもっと幅を絞りたいなら、CORSAIR 2800X RS-R ARGBが候補です。
S5 RGBの詳しい適合と測定結果は、NZXT S5 RGBのレビューで確認できます。
買い足し底面に足すファン
D50の底面には、120mmファンを3基まで載せられますが、標準では付きません。GPUへ直接風を当てたい場合は、ARGB対応の120mmファンを3個セットで足すと、側面ファンとRGBの演出をそろえやすくなります。標準ファンのLEDは5Vなので、5V ARGB端子に接続できるものを選んでください。
疑問解消D50でよくある質問
総括14,800円前後で、ファン付きの大型パーツ向けピラーレス
D50は、フレームのないガラス、デュアルチャンバー、標準ファン5基、GPU415mmとCPUクーラー165mmへの対応をまとめたケースです。ファンの数と価格だけで比べるならD40のほうが割安で、設置幅を絞るならS5 RGBやMicro-ATXのケースが有利です。
幅290mmを置ける場所があり、大型のCPUクーラーやGPU、複数のストレージを使うなら、D50は買ってよいケースです。標準ファンの数と予算を優先するならD40、1万円前後に抑えるならS5 RGBを選んでください。冷却性能の実測は発売後のレビューを待つ価値があります。






