BIWIN M350とBlack Opal NV3500の違い|Gen4とGen3の速度・TBW・国内価格差で選ぶSSD【2026年10月】
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1TBの価格差は5,920円、TBWはNV3500が上
出典:BIWIN M350 公式ページ/BIWIN Black Opal NV3500 公式ページ/ドスパラ M350 1TB/ドスパラ NV3500 1TB(価格は2026年10月9日に確認)
BIWINから、PCIe 4.0対応の「M350」とPCIe 3.0対応の「Black Opal NV3500」が日本で買えるようになりました。どちらもDRAMキャッシュを持たない廉価寄りのNVMe SSDです。名前も価格帯も近いので、ゲーム用にどちらを選べばよいか迷う人が多いはずです。
同じ1TBで比べると、M350はドスパラの表示価格が29,700円、NV3500は23,780円で、差は5,920円です。公称の読込速度はM350が5,200MB/s、NV3500が3,500MB/sと、数字の上では約49%の差があります。一方、書込耐性を示すTBWはNV3500の600TBWに対し、M350は400TBWです。高い方が耐久性でも上、とは限りません。
速度の差が体感に出るのは、大きなファイルを何度もコピーする使い方です。ゲームのロードで秒数が変わると言える同条件の実測は、確認できませんでした。ゲームを入れて遊ぶ用途なら、5,920円を払う理由は「PCIe 4.0環境を活かしたい」「書込が速い方が安心」のような、はっきりした目的がある人に限られます。

目次
結論先に結論|価格重視ならNV3500、Gen4環境の余力を使うならM350
- PCIe 4.0対応のマザーボードで、読込5,200MB/s(1TB・2TB)の速度を活かしたい
- 500GBでもNVMe SSDを探していて、ランダム性能を重視したい
- 4TBまで容量を広げる予定がある(4TBは公称6,000MB/s)
- 1TBで約6,000円安く抑えて、ゲームの保存先を増やしたい
- 同じ容量で書込耐性(TBW)が高い方を選びたい
- PCIe 3.0世代のPCに入れるため、Gen4の速度を使い切れない
スペックスペックを並べて比較
共通点は、M.2 2280・片面実装・DRAM非搭載・HMB対応・保証5年(TBWの到達か5年の早い方まで)です。違いは接続規格、速度、TBW、そして使われているNANDの種類にあります。
| 項目 | M350 | Black Opal NV3500 |
|---|---|---|
| 接続 | PCIe Gen4×4(Gen3環境とも互換) | PCIe Gen3×4(NVMe 1.4) |
| 容量 | 500GB/1TB/2TB/4TB | 512GB/1TB/2TB |
| NAND | 公式ページに記載なし(海外レビューの2TB実機はQLC) | 3D TLC NAND |
| 連続読込 | 500GB 5,000/1TB・2TB 5,200/4TB 6,000MB/s | 3,500MB/s(全容量) |
| 連続書込 | 500GB 2,000/1TB・2TB 4,800/4TB 5,000MB/s | 512GB 2,500/1TB・2TB 3,000MB/s |
| ランダム読込 | 400K〜500K IOPS | 300K〜350K IOPS |
| ランダム書込 | 500K〜800K IOPS | 280K IOPS |
| TBW(保証) | 500GB 200/1TB 400/2TB 800/4TB 1,600 | 512GB 300/1TB 600/2TB 1,200 |
※速度とIOPSはメーカー公称の最大値です。M350の「6,000MB/s」は4TBモデルの値で、1TB・2TBは5,200MB/sです。
速度公称値の差と、書込を続けたときの速度は別の話
M350の公称は1TBで読込5,200MB/s、書込4,800MB/sです。NV3500は読込3,500MB/s、書込3,000MB/sで、数字上はM350が上です。ただし、これは空きを使って短時間に書く場合の最大値にあたります。
2TBの実機を海外のレビューでテストした結果では、連続書込は最初の約5.94GB/sから、キャッシュが尽きると約550MB/s、最終的に273MB/sまで下がりました。この実機にはQLCのNANDが使われていました。ゲームのインストールや数百GBのコピーのように、書込を長く続ける場面では、公称値と実際の速度が離れます。
測定は2TBの1台で、日本で売られる全容量・全ロットの部品構成を示すものではありません。NV3500については、測定条件の分かる実測を確認できませんでした。M350が「遅い」、NV3500が「速い」とは言えず、書込を長く続ける用途ではM350の最大値を目安にしない方がよい、という範囲の情報です。
同じテストの3DMark Storageのレイテンシは45µsで、ゲームの動作を再生して測る指標です。ロード時間そのものではなく、M350のランダムアクセスは速い部類に入ることを示す数字です。
出典:Tom’s Hardware「Biwin M350 2TB SSD Review」(2026年5月1日)。テスト環境はCore i9-12900K、DDR5-5600 32GB、Windows 11 Pro。
価格国内の表示価格は1TBで5,920円差
2026年10月9日に確認した、ドスパラとソフマップの表示価格です。容量ごとに並べると、500GB前後の差は約4,300円、1TBは5,920円です。1TBではNV3500が約25%安くなります。
| 容量 | M350 | Black Opal NV3500 |
|---|---|---|
| 500GB/512GB | 17,750円(ソフマップ・500GB) | 13,450円(ドスパラ・512GB) |
| 1TB | 29,700円(ドスパラ) | 23,780円(ドスパラ) |
| 2TB | 55,700円(ドスパラ) | 価格を確認できず |
※販売店の表示価格で、メーカーの希望小売価格や最安価格ではありません。在庫と価格は購入前に販売ページで確かめてください。M350の4TBは国内の価格を確認できませんでした。
1TBで公称の読込速度は約49%違いますが、価格差は約25%です。ただし前の節のとおり、速度の差をそのままロード時間の短縮率に置き換えることはできません。
耐久性TBWは同じ容量ならNV3500が上
TBWは、保証の対象になる総書込量の目安です。同じ1TBで、M350は400TBW、NV3500は600TBWです。2TBでも800TBWと1,200TBWで、NV3500が1.5倍になります。保証は両方とも5年か、TBWに達するまでの早い方です。
ゲーム用途なら、毎日大量に書き込むことはまずありません。たとえば1日50GBを書いても、400TBWに達するまで20年以上かかる計算です。TBWの差が購入の決め手になる人は少なく、動画編集の作業用ドライブのように書込が多い使い方で、初めて差が意味を持ちます。
ドスパラのM350・NV3500は、どちらも5年保証の表示です。保証の受付は国内正規品の規定に沿うため、並行輸入品や個人間の取引で買うと扱いが変わる場合があります。
ゲームゲームでの体感差は、同条件の実測が見つからなかった
M350とNV3500を同じPCで比べた、ゲームのロード時間の実測は確認できませんでした。メーカーの公称値や海外のM350単体のレビューはありますが、「M350ならロードが何秒短くなる」と言える材料ではありません。
参考になるのは、速いSSDほどロードが短くなるとは限らない、という検証です。ゲームのロードはCPUの処理や圧縮データの展開にも時間がかかり、SSDの速度だけでは決まりません。Gen5までを含めた考え方は、ゲーミングPCのSSD選びにまとめています。Gen5の速度を上げた先の話はPCIe Gen5 NVMe SSDの体感ガイドも参考になります。
PS5の増設用M.2 SSDは、SIEがPCIe Gen4×4で、連続読込5,500MB/s以上を推奨しています。M350はPS5への対応をうたっていますが、公称の連続読込は500GB〜2TBで5,500MB/sに届きません(4TBのみ6,000MB/s)。NV3500はGen3なので対象外です。PS5用に買うなら、推奨値を満たす別の製品を選んでください。
出典:PlayStation公式「PS5のM.2 SSDスロットの拡張」
選び方どちらを選ぶかは、PCの規格と容量で決まる
PCIe 3.0世代のPC(第10世代Core以前のIntel環境など)に入れる場合は、NV3500で足ります。M350をつないでもGen3の上限で動作するため、5,920円分の速度は使えません。
PCIe 4.0対応のPCで、ゲームの保存先を増やすだけなら、1TBはNV3500で十分です。浮いた約6,000円で、容量を上げる、または次に買うパーツに回す方が使い道があります。
M350を選ぶのは、ランダム性能の高さや、4TBまで容量を伸ばせる点に価値を感じる場合です。書込の速さを重視するなら、持続書込が落ちる点も考えて、2TBの空きを多く残す使い方が向いています。
他社比較同じ1TBのGen4 SSDと並べると
M350の1TBと同じ価格帯で、Gen4対応の定番モデルも候補に入ります。公称の連続読込は、キオクシア 1TBが7,200MB/s、Samsung 990 EVO Plus 1TBが7,150MB/sで、M350の5,200MB/sより高く表記されています。
| 製品 | 接続 | 公称の連続読込 | 販売ページ |
|---|---|---|---|
| BIWIN M350 1TB | PCIe Gen4×4 | 5,200MB/s | ドスパラ・ソフマップで確認 |
| Black Opal NV3500 1TB | PCIe Gen3×4 | 3,500MB/s | Amazonで見る |
| キオクシア 内蔵SSD 1TB | PCIe Gen4 | 7,200MB/s | Amazonで見る |
| Samsung 990 EVO Plus 1TB | PCIe Gen4 | 7,150MB/s | Amazonで見る |
※速度はメーカー公称の最大値です。NV3500のリンクは512GBの販売ページで、容量は販売ページで切り替えられます。
Gen4対応のPCで読込速度を優先するなら、M350より公称値の高い他社1TBも比較対象になります。一方で、M350は4TBまで容量を選べる点、NV3500は価格とTBWの点が強みです。ゲームの保存先を増やすだけなら、前の節のとおり公称速度の差は体感差に直結しません。気になる製品は、販売ページで現在の価格と在庫を見比べてください。
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
購入購入先と確認するポイント
まとめまとめ|速度の数字より、PCの規格と予算で選ぶ
M350はGen4で公称読込5,200MB/s(1TB)、NV3500はGen3で3,500MB/sです。1TBの国内表示価格は29,700円と23,780円で、差は5,920円。TBWは同じ容量ならNV3500が上で、1TBは600TBWと400TBWです。ゲームのロード時間で両者を比べた実測は見つからず、速度差をそのまま体感差とは言えません。
PCIe 3.0のPCや、ゲームの保存先を安く増やしたい人はNV3500。PCIe 4.0環境でランダム性能や4TBまでの容量を活かしたい人はM350です。




