RTX 5060 Tiのスペック・性能を徹底解説|コスパ重視のゲーミングGPU

2025年9月26日

RTX 5060 Tiは、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用したミドルレンジGPUです。上位のRTX 5070系より価格が抑えめで、フルHDからWQHDまで幅広い解像度で快適なゲーム体験を狙える設計になっています。ここでは、スペックや実ゲームでの傾向を整理し、どんなユーザーに向くのかを解説します。

RTX 5060 Tiの基本スペック

RTX 5070 Ti RTX 5070 RTX 5060 Ti RTX 5060
アーキテクチャ Blackwell Blackwell Blackwell Blackwell
CUDAコア数 8960 6144 4608 3840
ブーストクロック 2.45GHz 2.51GHz 2.57GHz 2.5GHz
ベースクロック 2.3GHz 2.33GHz 2.41GHz 2.28GHz
VRAM 16GB GDDR7 12GB GDDR7 16GB / 8GB GDDR7 8GB GDDR7
メモリバス 256bit 192bit 128bit 128bit
TDP 300W 250W 180W 145W
推奨電源 750W 650W 600W 550W

ゲーミング性能と特徴

RTX 5060 TiはフルHD解像度で非常に強く、eスポーツ系タイトルでは240Hzクラスの高リフレッシュレート環境にもしっかり対応します。Apex LegendsやVALORANTのような軽量〜中量級タイトルは高設定でも余裕があり、CPUの処理能力がボトルネックにならない限り高いフレームレートを維持できます。最新のAAA級タイトルをWQHDで楽しむ場合は、上位のRTX 5070系と比べるとフレームレートが一段落ち着きますが、DLSSやフレーム生成を有効化することで実用的な滑らかさを確保できます。

電力効率の良さも魅力です。TDPは180Wに抑えられており、発熱・騒音の管理がしやすく、650W未満の電源でも構成を組みやすい点は自作・BTOいずれの視点でもメリットになります。VRAMは16GBと8GBの二構成で、長期的に最新タイトルを見据えるなら16GB、コスト重視なら8GBという選び分けがしやすいのも強みです。

どんなユーザーに向いているか

はじめてのゲーミングPC構築で失敗したくない、という層にとって扱いやすさと性能のバランスが良好です。フルHDで240Hzを狙う競技志向のプレイヤー、静音性や省電力も重視したいユーザー、DLSSなどの最新機能を活用しつつ予算を抑えたい層に適しています。WQHDで重いタイトルを最高画質かつ高フレームで走らせたい場合は、ワンランク上のRTX 5070/5070 Tiが選択肢になりますが、価格対性能ではRTX 5060 Tiが堅実な落としどころです。

まとめ

RTX 5060 Tiは「ミドルレンジの王道」を地で行く1枚です。フルHDでは余裕の高フレーム、WQHDでも設定最適化で快適、そして電力効率と発熱のバランスが良い――この3点が購入判断の決め手になります。コスパを重視しながら最新世代らしい快適さを手に入れたいなら、最有力候補として検討する価値があります。

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執筆者プロフィール

ゲーミングスタイル管理人|自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。初めての自作PCに魅了されて以来、毎年のようにパーツを更新しながら最新のトレンドを追いかけています。現在も現役で自作ゲーミングPCを組み替えながら、より快適でコスパの良い構成を探求中。 当サイト「ゲーミングスタイル」では、初心者にもわかりやすく、でも上級者も満足できるような情報発信を心がけています。パーツ選びや比較記事、トラブル対処法まで、実体験に基づいたリアルな情報をお届けします。