RTX 5070搭載ゲーミングPCを自作したらいくら?BTO 3社と徹底比較【2026年春】
RTX 5070搭載のゲーミングPCが欲しい。でも自作とBTO、どちらがお得なのか。DRAM高騰で全体の価格が上がっている2026年春、実際にパーツを積み上げた結果は意外なものでした。
この記事では、RTX 5070 + Ryzen 5 9600Xの自作構成と、ドスパラ・STORM・パソコン工房のBTOモデルをパーツ単位で比較。どこで差がつくのか、2026年3月時点の実売価格から検証します。
目次
01自作パーツ構成と総額
RTX 5070をフルに活かせるバランス構成として、以下のパーツを選びました。価格はすべて2026年3月時点の実売最安値帯です。
| パーツ | 製品名 | 選定ポイント | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 9600X | Zen 5最新世代。6C/12Tでゲーム性能は十分 | ¥35,000 |
| グラボ | GeForce RTX 5070 | WQHD 144fps対応。DLSS 4.5フル対応 | ¥105,000 |
| メモリ | DDR5-5600 32GB 16GB×2枚 |
ゲーム用途なら5600MHzで十分 | ¥48,000 |
| マザーボード | B650M DS3H GIGABYTE |
B650M最安帯。PCIe Gen4 / AM5対応 | ¥25,000 |
| SSD | 1TB NVMe Gen4 | Gen4でゲームロード速度は十分 | ¥20,000 |
| 電源 | 850W 80PLUS GOLD | RTX 5070の推奨電源容量。将来のGPU換装にも余裕 | ¥11,000 |
| ケース | ミドルタワー 前面メッシュ・ATX対応 |
エアフロー重視の定番ケース | ¥7,000 |
| CPUクーラー | DeepCool AK400 | 9600Xなら空冷で十分。静音性も良好 | ¥3,500 |
| 合計(OS・モニター別) | 約 ¥254,500 | ||
メモリだけで4.8万円。2024年なら同じDDR5 32GBが約1.2万円で買えました。メモリ価格の高騰で約3.6万円のコスト増。ただしBTOは16GBで出荷しているため、32GBを選べる自作のほうがむしろ有利な状況です。
なお、この構成にはWindows 11のライセンス(約¥16,000)が含まれていません。旧PCからの移行でなければ、実質的な総額は約27万円になります。BTOにはOS代が含まれている点は覚えておいてください。
02BTO 3社のRTX 5070モデル
主要BTOメーカーのRTX 5070搭載モデルを調査しました。各社の「最安構成」をピックアップしています。
| スペック | ドスパラ GALLERIA |
STORM FK2-75FAM57 |
パソコン工房 LEVEL∞ |
自作(参考) |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 7 7700 Zen 4 |
Ryzen 5 7500F Zen 4 |
Ryzen 7 5700X Zen 3 |
Ryzen 5 9600X Zen 5 |
| GPU | RTX 5070 12GB | RTX 5070 12GB | RTX 5070 12GB | RTX 5070 12GB |
| メモリ | DDR5 16GB | DDR5 16GB | DDR4 16GB | DDR5 32GB |
| SSD | 500GB Gen4 | 1TB Gen4 | 500GB | 1TB Gen4 |
| 電源 | 750W GOLD | 850W GOLD | 650W BRONZE | 850W GOLD |
| チップセット | A620 | A620 | B550 | B650M |
| OS | Windows 11 込み | Windows 11 込み | Windows 11 込み | 別途 約¥16,000 |
| 税込価格 | ¥259,980 | ¥244,800 | ¥256,800 | ¥254,500 +OS代で約¥271,000 |
BTO 3社すべてがメモリ16GB・SSD 500GBの最小構成です。自作の32GB + 1TBと同等にカスタマイズすると、どのBTOも30万円前後まで跳ね上がります。表面上の価格だけで比較すると本質を見誤ります。
03差額の正体 — なぜBTOが安いのか
最安のSTORM(¥244,800)と自作(OS別 ¥254,500)を比べると価格はほぼ横並び。OS代(約¥16,000)を含めると自作は約27万円となり、OS込みではBTOのほうが有利です。この構造を分解します。
BTOが安くなる3つの構造
メモリ・SSDの大量仕入れ
小売でDDR5 32GBが4.8万円する中、BTOメーカーは大口契約で大幅に安く仕入れています。DRAM高騰でこの「仕入れ格差」がかつてないほど拡大しました。
旧世代CPUの在庫活用
ドスパラはRyzen 7 7700(Zen 4)、パソコン工房はRyzen 7 5700X(Zen 3)を採用。最新のRyzen 5 9600X(Zen 5)より原価が安いCPUを選ぶことでコストを圧縮しています。
A620チップセットで割り切る
B650Mより2〜3段階下のA620チップセットを使用。PCIe Gen5非対応・VRM品質・USB端子数で劣りますが、「ゲームさえ動けばいい」なら実害は少ないのも事実です。
自作の「高い分」で手に入るもの
04自作 vs BTO — 選び方の判断基準
価格はほぼ同じ、OS込みならBTOが安い。それでもスペック差は大きい。自作とBTO、どちらを選ぶかの軸を整理しました。
自作が向いている人
- 最新のZen 5 CPUとB650Mマザーボードを使いたい
- 将来CPUをZen 6に載せ替える予定がある
- 電源やクーラーの品質を自分で選びたい
- 組み立て作業が楽しい、または経験がある
BTOが向いている人
- 組み立ての手間をかけたくない
- 初期不良時のメーカー保証が欲しい
- CPUの世代やチップセットにこだわりがない
- OSインストール含め、すぐ使える状態が欲しい
「3年後」を見据えた判断
AM5プラットフォームは2027年以降のZen 6世代にも対応する見込みです。自作でB650Mマザーボードを選んでおけば、CPUだけ載せ替えて性能を引き上げられます。
一方、BTOのA620チップセットはVRM品質やBIOSアップデートの対応範囲が限定的。上位CPUに換装したくなったとき、マザーボードごと交換が必要になる可能性があります。
手軽さとOS込みの安さならBTO、スペックと将来性なら自作。この軸で判断するのが2026年春の現実的な答えです。
05まとめ
Verdict 2026
価格はほぼ同じ。
OS込みならBTO、スペックなら自作
2026年3月時点、自作(OS別 約25.5万円)とBTO(24.5万〜26万円)の価格差はほとんどありません。OS代(約¥16,000)を加えると自作は約27万円になり、OS込みで考えるとBTOのほうが有利です。
ただしBTOはメモリ16GB・旧世代CPUの最小構成。自作なら同じ予算帯で32GB DDR5 + 1TB SSD + Zen 5 + B650Mが手に入ります。価格で選ぶならBTO、スペックと将来性で選ぶなら自作。2026年春はどちらにも明確な強みがある状況です。
メモリ相場は2026年後半〜2027年に落ち着く見通し。急ぎでなければ半年待つだけで、同じ予算でワンランク上の構成が組めるかもしれません。