THIRDWAVE ATシリーズの新ケースは買いか|奥行395mm・幅230mm、標準ファン2基と最大6基の注意点【2026年10月】
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奥行395mm・幅230mm・標準ファン2基
出典:サードウェーブ プレスリリース「THIRDWAVE ATシリーズ ケースデザインをリニューアル」、ドスパラ「THIRDWAVE ATシリーズ」販売ページ、AT-C5A57A-09B 製品ページ、旧ケースのAT-C5AIGA-01B 製品ページ、NZXT「S5 RGB」製品ページ。価格・構成は2026年10月8日時点です。
ミドルタワーのBTOパソコンは、買う前に「机に置けるか」「冷えるか」を確かめたくても、販売ページには基本構成の数字しか並びません。ケースが変わると、この2点の答えも変わります。
THIRDWAVE「AT」シリーズのケースは、幅230×奥行395×高さ456mmになりました。旧ケース(幅190×奥行475×高さ415mm)と比べると、奥行は80mm短くなった一方で、幅は40mm、高さは41mm大きくなっています。幅×奥行で見た設置面積は約90,250mm²から約90,850mm²と0.7%増えただけで、奥行が足りない机には効いても、省スペースになったとは言えません。
標準のケースファンは前面と背面の120mmが1基ずつで、「最大6基」は前面3・天面2・背面1まで追加した場合の数字です。前面USBが旧ケースの2口(USB 3.0)から、USB 3.0とUSB 2.0の1口ずつに変わった点と、基本構成のGPUがRTX 5070までという点も購入前に確かめてください。
目次
要点新ケースで変わったのは奥行と冷却の拡張性
ドスパラの製品仕様では、新ケースは「M01 ミドルタワーケース(ATX)」と表記されています。前面はルーバーデザインで、使用頻度の高い端子は天面に集約し、天面にはマグネット式の着脱しやすいフィルターが付きます。サイドパネルは手回しネジで、ドライバーなしで開閉できます。

| 項目 | 旧ケース(EA041) | 新ケース(M01) |
|---|---|---|
| 幅×奥行×高さ | 190×475×415mm | 230×395×456mm |
| 設置面積(幅×奥行) | 約90,250mm² | 約90,850mm²(+0.7%) |
| 外形容積 | 約37.5L | 約41.4L(+約10%) |
| 重量 | 約12.6kg | 計測中(製品ページの表示) |
| 前面USB | USB 3.0×2 | USB 3.0×1、USB 2.0×1 |
| ファンの増設 | 前面・背面とも種類の変更のみ。天面ファンの選択項目なし | 前面最大3基、天面最大2基(120mmの場合) |
※ドスパラの旧ケース製品ページ(AT-C5AIGA-01B)と新ケース製品ページ(AT-C5A57A-09B)の表記、およびプレスリリースの値です。設置面積と容積は公表寸法からの計算で、突起や脚、背面のケーブルの余裕は含みません。重量は新ケース側が計測中のため比較できません。
設置奥行は80mm短く、幅と高さは約40mm大きい
確実に楽になるのは、奥行が足りない場所です。奥行の浅い棚や机に置く場合、395mmなら旧ケースより背面側に80mm分の余裕ができます。

逆に、横に並べて置く人は幅の40mm増を見てください。モニターやスピーカーの横、机の脚と天板下の間に収めている場合は、旧ケースの190mmを前提にした隙間が足りなくなる可能性があります。高さも456mmになったので、天板下の棚や、背の低いラックに収めるときは実寸を測ってから注文するのが安全です。
- 机の奥行が足りない:奥行395mmは改善です。
- 机やラックの隙間に挟む:幅230mm、高さ456mmを測ってください。
- デスク下の床に置く:寸法より、天面の端子へ手が届くかを確認してください。端子と着脱式フィルターは天面にまとまっています。
冷却標準は2基。最大6基にするには前面3・天面2が必要
標準で付くのは、前面に120mm×1基、背面に120mm×1基です。天面ファンは付きません。リリースの「120mmファンは最大6基、140mmファンは最大5基まで増設可能」は、注文時のカスタマイズで足した場合の上限で、販売ページの選択肢を合わせると内訳が分かります。
| 位置 | 基本構成 | 変更の選択肢(追加料金) |
|---|---|---|
| 前面 | 120mm×1 | 120mm×2(+1,000円)、×3(+2,000円)、140mm高速×2(+2,200円)、Noctua製120mm×2(+8,200円)、×3(+12,000円) |
| 天面 | なし | 120mm×1(+1,000円)、×2(+2,000円)、140mm高速×2(+2,200円)、Noctua製120mm×2(+8,400円) |
| 背面 | 120mm×1 | 140mm高速×1(+1,100円)、Noctua製120mm×1(+4,100円) |
※AT-C5A57A-09B 製品ページのカスタマイズ項目(税込・2026年10月8日時点)。複数のATモデルで同じ選択肢が並びます。ドスパラの注記では、ケースの変更や水冷式CPUクーラーの使用により、取り付け位置や数量が変わる場合があります。
120mmの最大6基は前面3+天面2+背面1、140mmの最大5基は前面2+天面2+背面1です。費用は、120mmなら前面を3基にして+2,000円、天面に2基足して+2,000円と、追加ぶんは合計4,000円で済みます。
ドスパラが示しているのは、前面ルーバーでエアフローを高めたという設計の説明と、ファンの搭載数までです。温度や騒音の数値は示されていません。ファンを6基にすると冷えるかどうかは構成と負荷で変わり、基数だけでは判断できません。
RTX 5070を選ぶモデルは、基本構成が前面1基・背面1基の組み合わせです。ここから足すなら、安い順に前面を2基か3基へ変える(+1,000円/+2,000円)のが、前面ルーバーから取り込む空気の量を増やす最も安い手になります。天面を足すのは排気を増やす手で、GPUやCPUの発熱が大きい構成向きです。どちらも温度への効き方は数値で示されていないため、足す基数は費用と静かさの好みで決めてください。
モデル基本構成のGPUはRTX 3050 6GBからRTX 5070まで
新ケースは、グラフィックボード非搭載モデルからGeForce RTX 5070/Radeon RX 9060 XT搭載モデルまで収められる内部構造です。ドスパラの基本構成を見ると、並ぶGPUはRTX 3050 6GB、RTX 5060、RTX 5060 Ti 8GB、RTX 5070と、CPU内蔵グラフィックスのモデルです。ミドルタワーではあっても、ハイエンドGPU向けのケースとして売られているわけではありません。
| グラフィックス | Core Ultra 5 225 | Ryzen 7 7700 |
|---|---|---|
| CPU内蔵 | 134,980円 | 149,980円 |
| RTX 3050 6GB | 169,980円 | 179,980円 |
| RTX 5060 | 199,980円 | 209,980円 |
| RTX 5060 Ti 8GB | 214,980円 | 224,980円 |
| RTX 5070 | 249,980円 | 264,980円 |
※ドスパラ通販の基本構成の販売価格(税込・2026年10月8日時点・変動あり)。メモリは16GB、SSDは500GBです。電源はCPU内蔵が550W、RTX 3050が550W、RTX 5060系が650W、RTX 5070が750W(80PLUS GOLD)。ほかにCore Ultra 7/9、Ryzen 5/7の各モデルがあります。
基本構成で上限になるRTX 5070搭載機は、Core Ultra 5 225で249,980円、Ryzen 7 7700で264,980円です。RTX 5070 Ti以上のGPUを載せたい人は、リリースの搭載範囲を超えるため、ドスパラへ購入前に確かめてください。公表資料にはGPUの最大長、CPUクーラーの最大高、電源の最大長が書かれていません。
新ケースのモデルとファンの追加オプションは、ドスパラのTHIRDWAVE ATシリーズ販売ページで選べます。AT-C5A57A-09Bは製品ページから確認できます。
比較NZXT S5 RGBとの違い|単体ケースと完成品の選び分け
ATのケースは、ドスパラの完成品PCに付いて届くものです。ATシリーズの販売ページに並ぶのは完成品PCで、ケース単体の商品は載っていません。自作で似た大きさのATXケースを探すなら、NZXT「S5 RGB」が比較相手になります。
| 項目 | THIRDWAVE AT(M01) | NZXT S5 RGB |
|---|---|---|
| 幅×奥行×高さ | 230×395×456mm | 210×423×482mm |
| 設置面積 | 約90,850mm² | 約88,830mm² |
| マザーボード | ATX | ATX/Micro-ATX/Mini-ITX |
| 標準ファン | 120mm×2(前面・背面) | 360mm一体型×1(側面) |
| GPU最大長・CPUクーラー高 | 公表なし | 415mm・162mm |
| 入手方法 | ドスパラの完成品PC(基本構成134,980円から) | 単体ケース(Amazon.co.jpに出品) |
※ATはサードウェーブのリリースとドスパラの製品ページ、S5 RGBはNZXTの製品ページの公称値です。高さはS5 RGBが482mmで、ATより26mm高くなります。
設置面積はほぼ同じで、高さはS5 RGBのほうが26mm高く、幅はATのほうが20mm広くなります。置き場所の条件だけで選ぶなら、どちらも似た大きさです。違いはPCの作り方で、組み立てから自分で選びたい人や、GPUの長さを自分で確認して選びたい人は単体ケースが向きます。パーツ選びと組み立てを任せ、保証と窓口を一本化したい人は、ATの完成品が合います。
結論向いている人・見送る人
- 机や棚の奥行が足りない人(475mmから395mmへ80mm短縮)
- 天面にUSBをまとめたい人(天面にマグネット式フィルターも付きます)
- ファンを後から足して調整したい人(前面3基・天面2基まで注文時に追加できます)
- RTX 5060〜5070クラスのGPUで、完成品として買いたい人
- 幅230mm、高さ456mmの隙間に収められない人(旧ケースは幅190mm、高さ415mmでした)
- 前面にUSB 3.0を2口使う人(新ケースはUSB 3.0が1口です)
- RTX 5070 Ti以上を載せたい人(リリースの搭載範囲はRTX 5070/RX 9060 XTまでです)
- 冷却の改善幅を数値で確かめてから買いたい人(ドスパラは温度や騒音の数値を示していません)
疑問解消THIRDWAVE ATの新ケースでよくある質問
総括奥行が足りない人には改善。冷却の効果は仕様の範囲でしか言えない
新しいATのケースは、奥行を80mm詰めつつ、幅と高さを約40mm広げ、天面に端子とフィルターを集めた作りです。ファンは標準の2基から、前面と天面を使って最大6基まで増やせます。
机の奥行が足りない人や、ファンを後から足して調整したい人には、買って後悔しにくい刷新です。幅230mm・高さ456mmが置き場所に収まり、前面USB 3.0が1口で足りるなら、基本構成134,980円からの完成品として選べます。冷却の改善幅や、RTX 5070 Ti以上の搭載可否は公表されていないため、そこを重視する人は注文前に確認してください。




