STALKER 2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|4K 60fpsは最上位でも困難・Lumen+Naniteの本当の重さ——15GPU実測データ解説
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4K 60fpsは最上位でも困難——Lumen+Naniteの本当の重さ
STALKER 2はPC向けゲームの中でも屈指の重量級タイトルです。UE5のLumen(ソフトウェアベースのグローバルイルミネーション)とNanite(自動LODジオメトリストリーミング)に加え、広大なオープンワールドとA-Life AIシミュレーションが同時に走るため、GPU・CPUの両方に極端な負荷がかかります。
ネイティブ4K Epic設定で常時60fpsを維持できるGPUは2026年4月時点でRTX 5090のみです。RTX 4090でも平均58fps前後に留まり、アップスケーリング(DLSS/FSR)なしでの快適プレイは事実上不可能という、異例の重さを持っています。
本記事では発売後の継続的な最適化パッチ(最新はパッチ1.8「Stories Untold」)を適用した状態で、15GPUを1080p・1440p・4Kの3解像度で計測したデータを掲載しています。Foliageの異常な負荷やVRAM 8GBの限界についても検証しました。
| テスト対象 | S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl PC版(パッチ1.8 Stories Untold適用済み) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Epic プリセット(最高設定) |
| RT | Lumen(ソフトウェアベース)デフォルト。ハードウェアRTコア不使用 |
| アップスケーリング | なし(ネイティブレンダリング)※DLSS比較は別項で記載 |
| API | DirectX 12 |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測 | 平均fps(Great Swamp〜Garbage周回。屋外シーンを中心に複数回計測の平均) |
| 注記 | *印は参照データに基づく参考値。テスト場所によりfpsが20〜30%変動するため幅がある点に注意 |
計測場所による差異について:STALKER 2にはビルトインベンチマーク機能がなく、屋外(植生密度が高い)と屋内(比較的軽い)でfpsが大きく変わります。本記事の数値は複数の屋外シーン平均であり、場面によっては記載値より15〜25%前後する場合があります。
1440pを基準に上から並べています。1080pでは上位GPU間の差が縮まりますが、これはCPUボトルネックによるものです。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| RTX 5080 | |||
| RTX 4090 | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| 60fps ライン(1440p) | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RX 9070AMD | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RTX 3080 | |||
| RTX 4070 | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| Arc B580Intel | |||
| RTX 4060 | |||
*印は参照データに基づく参考値。RTX 5090/4090の1080pはCPUボトルネックで差が縮まる。RTX 4060の1440pは8GB VRAMの不足で本来の性能が出ない。Arc B580とRTX 4060の4Kは実用外のため省略。
STALKER 2のレイトレーシングはUE5のLumen(ソフトウェアモード)で処理されています。サイバーパンク 2077やDOOM: The Dark Agesのようにハードウェアのレイトレーシングコア(RTコア)を使用するわけではありません。
これは2つの意味を持ちます。まずNVIDIA vs AMDのハードウェアRT性能差が直接的には影響しないこと。ラスタライズ寄りの処理で計算されるため、RX 7900 XTXがRTX 4080 Superに肉薄できるのはこの構造のおかげです。
次に、RTを完全にオフにする公式オプションが存在しないこと。LumenはEpicからLowまで全てのプリセットで有効であり、負荷の高低はLumenの品質設定で調整する形になります。設定の詳細はSTALKER 2 設定ガイドで解説しています。
| 技術 | バージョン | SR | FG | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| DLSS | 3.7 (DLL差替で3.8.10推奨) | 対応 | 対応(RTX 40/50系) | DLSS 4 MFG対応。画質最優秀 |
| FSR | 3.1 | 対応 | 対応 | FGはAMD GPU推奨(NVIDIA上では不安定の報告あり) |
| XeSS | 1.3.1 | 対応 | 非対応 | Arc以外でも動作 |
| TSR | UE5内蔵 | 対応 | 非対応 | 画質はDLSS/FSR以下 |
| GPU | 4K ネイティブ | 4K DLSS 3 FG | 向上率 |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 | 58 * | 124 | 約+114% |
| RTX 4080 Super | 50 * | 113 | 約+126% |
| RTX 4070 Ti Super | 42 * | 100 | 約+138% |
| RTX 4070 Super | 35 * | 87 | 約+149% |
| RTX 4070 | 31 * | 70 | 約+126% |
ネイティブ4Kではどのgpuも60fps未満ですが、DLSS 3 FGを有効にするとRTX 4070で70fps、RTX 4090で124fpsまで跳ね上がります。STALKER 2は「アップスケーリング前提の設計」と言ってよく、DLSS/FSRなしでの快適プレイを想定していないのが実態です。
RTX 50シリーズではDLSS 4のマルチフレーム生成(MFG)も動作確認済みで、RTX 5080で4K DLSS Quality + FG有効時に120〜130fpsとの報告があります。
| 解像度 / 設定 | VRAM使用量 | 8GB GPUの可否 |
|---|---|---|
| 1080p Epic | 約 8〜9 GB | ギリギリ〜不足 |
| 1440p Epic | 約 9.1 GB | 不足(スワップ発生) |
| 4K Epic | 約 10 GB | 非推奨 |
| 4K + DLAA + FG | 約 12 GB | 完全に不足 |
STALKER 2はVRAMを非常に多く消費するタイトルです。1080p Epic時点で既に8〜9GBに達し、RTX 4060(8GB)やRTX 4060 Ti 8GB版は1440p以上で明確な性能低下を起こします。
RTX 4060 Ti 16GB vs 8GBの差:TechSpotの検証では、RTX 4060 Ti 16GB版が8GB版より10%高いfpsと2倍良好な1% Lowを記録しています。STALKER 2では同じGPUでもVRAM容量でプレイ体験が大きく変わります。12GB以上のGPUを強く推奨します。
STALKER 2の設定項目の中で、Foliage Qualityが圧倒的にfpsに影響します。RX 7900 XTXでの計測ではFoliage Epicとmediumの差が最大30fpsに達しました。にもかかわらず見た目の違いは「花や雑草が少し増える程度」であり、コストパフォーマンスが最も悪い設定です。
パッチ1.7でFoliage Meshの最適化が行われましたが、依然として最も重い設定であることは変わっていません。Epic設定のまま遊ぶとFoliageだけで20〜30fpsを損しており、MediumかHighに落とすだけで体感的な快適さが大幅に改善します。
ベンチマークテーブルの1080p列でRTX 5090とRTX 4090が100fps vs 95fpsとほぼ同じ値を示しているのは、CPUがボトルネックになっているためです。UE5のオープンワールド描画 + Lumen計算 + Naniteストリーミング + A-Life AIシミュレーションの4重負荷がCPUに集中し、1080pではGPU使用率が100%に達しません。
1440p以上でようやくGPU依存が高まり、各GPUの本来の性能差が見えてきます。CPUは最低6コア以上の現行世代が必須で、理想的にはRyzen 7 9800X3Dクラスが推奨されます。
2024年11月の発売当初はパフォーマンスに多くの問題がありましたが、GSC Game Worldは積極的にパッチを重ねています。
| パッチ | 時期 | 主な最適化内容 |
|---|---|---|
| 1.1 | 2024年12月 | 人口密集エリア改善。1% Low fps +13% |
| 1.2〜1.3 | 2025年初頭 | 3,000件超のバグ修正。1.2でCPU退行(修正済み) |
| 1.4 | 2025年中頃 | ライティング・シャドウ最適化。fps低下バグ数十件修正 |
| 1.7 | 2025年12月 | Foliage Mesh最適化・ワールドストリーミング改善。ユーザーから高評価 |
| 1.8 | 2026年2月 | ミュータントモデル最適化。新ミッション・ロケーション追加 |
発売直後と比較すると体感的には大幅に改善しており、「40〜80fpsが80〜120fpsになった」という声もあります。ただし定量的なベンチマーク比較では場所による差が大きく、「何%改善」と一概に言えない点は注意が必要です。
1080p Epic 60fpsにはRTX 3080 / RX 7800 XTクラスが必要。設定を1段下げればRTX 4060でも対応可能ですが、8GB VRAMの制約に注意。
1440pネイティブ60fps以上にはRTX 5070 Ti(74fps)/ RX 9070 XT(70fps)クラス。DLSS/FSR Qualityを使えばRTX 4070 Superでも快適圏に入ります。
ネイティブ4K 60fpsはRTX 5090でギリギリ。現実的にはRTX 4090 + DLSS 3 FG(124fps)が最適解。RTX 50系ならDLSS 4 MFGで130fps超も可能です。
- 最重量級タイトル:4K Epicネイティブ60fpsに到達できるのはRTX 5090(71fps)のみ。RTX 4090でも58fpsと未達
- ソフトウェアLumen:ハードウェアRTコアを使わないため、ラスタライズ性能ではNVIDIA/AMDの差は小さい。RX 7900 XTXがRTX 4080 Superの97%と善戦
- DLSS/FSR前提の設計:DLSS 3 FGでRTX 4070が4K 70fps、RTX 4090が124fps。アップスケーリングなしでの快適プレイは非現実的
- VRAM 8GBは完全に不足:1080p Epicで既に8〜9GB消費。12GB以上のGPUを強く推奨。16GB版RTX 4060 Tiが8GB版より10%+2倍良い1% Low
- Foliageが最大の罠:Foliage Epic→Mediumで最大30fps改善。見た目の差は微小であり、最優先で下げるべき設定
- CPUボトルネック:1080pでは上位GPU間の差が消える。9800X3Dクラスの高性能CPUが必要
- パッチで着実に改善中:発売時から大幅に最適化が進行。パッチ1.7/1.8で体感的な快適さは向上している





