RX 9070 vs RX 9070 XT どっちが買い?1440p〜4Kベンチマーク+電力コストで比較
どっちが買い?
性能差は約13%。電力差は60W。
1440pで遊ぶか、4Kを視野に入れるか——その答えが選択を分けます。
650W電源で動く
+1〜2万で+13%の実力
コスパ優位が生まれる
RX 9070シリーズは2モデルとも16GB GDDR6 VRAM・256ビットメモリバスで統一されており、違いはCU数(56 vs 64)と消費電力(220W vs 304W)だけです。性能差13%に対して価格差は1〜2万円——この「差額の妥当性」を、8タイトルの実測ベンチマークと3年間の電気代シミュレーションで検証しました。
目次
スペック比較
2モデルの違いはCU数と消費電力だけ。VRAMは両方16GBで統一されており、VRAM問題を気にする必要がない点が、RTX 5060系との大きな違いです。
| 比較項目 | RX 9070(無印) | RX 9070 XT |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | RDNA 4(Navi 48) | |
| CUコア数 | 56 CU(3,584 SP) | 64 CU(4,096 SP) |
| VRAM容量 | 16GB GDDR6 | 16GB GDDR6 |
| メモリバス幅 | 256-bit | |
| ゲーム中消費電力(実測) | 約220W | 約280W |
| TDP(公称) | 220W | 304W |
| 推奨電源容量 | 650W | 800W |
| 補助電源コネクタ | 8pin × 2(12VHPWRアダプター不要) | |
| 3DMark TimeSpy スコア | 約19,800 | 約22,500(+13.6%) |
| FSR 4 / レイトレ対応 | 両モデル対応(FSR 4はRDNA 4専用) | |
| 2026年3月 実売価格 | 約70,000円〜 | 約80,000〜90,000円〜 |
※実売価格は2026年3月時点の目安。AIBパートナー製品・市場動向により変動あり。
1440p ベンチマーク(8タイトル)
AMD最適解像度の1440p(WQHD)での比較です。DLSS / FSR OFF、ネイティブ解像度でのラスタライズ性能を測定しました。
GPU律速のタイトルでは+16〜17%、オープンワールド系など部分的にCPU負荷が高いタイトルでは+12〜13%と差がばらつきます。平均は+15%。
4K ベンチマーク——XTの差が広がる解像度
4Kに上げると、シェーダー数の差がより直接的にfpsへ影響します。ここにFSR 4(RDNA 4専用のAIアップスケーリング)を組み合わせることで、ミドルクラスGPUでも4Kゲーミングが現実的な選択肢になります。
4K ネイティブ(FSR OFF)
| タイトル | RX 9070 | RX 9070 XT | 差分 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク 2077(Ultra) | 46 fps | 54 fps | +17% |
| 黒神話:悟空(High) | 49 fps | 57 fps | +16% |
| ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク(Ultra) | 67 fps | 78 fps | +16% |
| フォルツァ ホライゾン 5(Extreme) | 63 fps | 74 fps | +17% |
| モンスターハンターワイルズ(High) | 52 fps | 62 fps | +19% |
4K + FSR 4 Quality 適用後
| タイトル | RX 9070 +FSR 4 Quality | RX 9070 XT +FSR 4 Quality | XT優位 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク 2077 | 74 fps | 88 fps | +19% |
| 黒神話:悟空 | 77 fps | 91 fps | +18% |
| ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク | 105 fps | 122 fps | +16% |
| フォルツァ ホライゾン 5 | 98 fps | 115 fps | +17% |
| モンスターハンターワイルズ | 84 fps | 100 fps | +19% |
消費電力とランニングコスト
電力差はスペック上84Wですが、ゲーム中の実測値は約60Wの差に収まります。それでも長期的には無視できない差です。
電気代シミュレーション(1日3時間 / 35円/kWh)
| 期間 | RX 9070 | RX 9070 XT | 差額(XT追加コスト) |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 約700円 | 約882円 | +182円 |
| 1年間 | 約8,400円 | 約10,700円 | +2,300円 |
| 3年間(買い替え周期) | 約25,200円 | 約32,100円 | +6,900円 |
3年間の電気代差は約6,900円。これに本体価格差(+10,000〜20,000円)を加えると、9070 XTを選ぶ3年間の追加コストは約17,000〜27,000円になります。13%の性能向上にその金額を出す価値があるかが判断の軸です。
FSR 4 と レイトレーシング性能
RDNA 4の目玉機能であるFSR 4は、AIベースのアップスケーリングでFSR 3.xから画質が大幅に向上しました。RX 9070・9070 XT両モデルで利用できます。
WQHD → 4K Quality適用で約60〜70%のfps向上。映像品質はFSR 3.1比で大幅改善しており、動体ブラーやゴーストが低減されています。対応タイトルはサイバーパンク 2077・黒神話:悟空・ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク・フォルツァ ホライゾン 5・バイオハザード レクイエムなど順次拡大中。
レイトレーシング性能については、3DMark Port Royalで9070 XTが約15,600点、RX 9070が約13,800点(+13%)と、ラスタライズと同じ比率で差がつきます。前世代のRX 7900 GRE比では約40〜45%向上しており、RDNA 4の世代ジャンプは本物です。ただしNVIDIA RTX系のレイトレ最適化(Shader Execution Reordering等)との差は依然として存在するため、レイトレをONにしたい場合はRTX系と比較する価値もあります。
価格差の正当性——コスパの分岐点はどこか
「+1万円でXTを買うか」「+2万円でも買うか」は、価格差によって答えが変わります。
+13%の性能差に対して+14%の価格差。コスパはほぼ同等か9070 XTがわずかに劣る程度。電源交換不要ならXTを積極的に検討できます。
価格差 +2万円(例:9070が7万・XTが9万)の場合:
+13%の性能差に対して+29%の価格差。コスパ観点では9070に分がある。4K重視でなければ無印が合理的な選択。
価格差 +3万円以上の場合:
9070一択。XTの性能差がコスト増を正当化できない。
- 1440pをメインに、しばらく使い続ける予定
- 予算7万円台でコスパ最大化したい
- 650W電源をそのまま使いたい(BTO購入者も含む)
- 電気代・発熱を抑えたい
- 4Kは今のところ考えていない
- 4Kモニターを持っている・買う予定がある
- 1440pで144Hz全力を目指したい
- 800W以上の電源があるorPC新規構築中
- 価格差が1〜1.5万円以内で入手できる
- 重量級タイトルを設定妥協なく遊びたい
「1440p専用ならRX 9070、4Kを見るならRX 9070 XT」——それだけです。
両モデルとも16GB VRAMを積んでいるため、VRAM問題で悩む必要はありません。価格差と電源容量・解像度の3点で判断すれば、後悔のない選択ができます。
各モデルの詳細レビューはこちら
スペック深堀り・実機レビューは以下の記事で確認できます。