RTX 5070 TiとRTX 5070はどっちがおすすめ?ベンチマークスコアとFPSで性能比較【2026年最新】
しかし本当に重要なのは、この2モデルで決定的に違う「VRAM容量」のほう。16GB vs 12GBの差が、実際のゲーム体験にどう影響するのかを検証しました。
平均性能差(WQHD実測)
VRAM容量
コストパフォーマンス
目次
RTX 5070 TiとRTX 5070 スペック比較表
基本スペックの違いを整理します。同じBlackwell世代ですが、GPUダイから異なるため、CUDAコア数・メモリバス幅に大きな差があります。
| 項目 | RTX 5070 Ti | RTX 5070 |
|---|---|---|
| GPUダイ | GB203 | GB205 |
| CUDAコア数 | 8,960 | 6,144 |
| ブーストクロック | 2,452 MHz | 2,512 MHz |
| VRAM | 16GB GDDR7 | 12GB GDDR7 |
| メモリバス幅 | 256-bit | 192-bit |
| メモリ帯域幅 | 896 GB/s | 672 GB/s |
| 消費電力 (TDP) | 300W | 250W |
| 実売価格(2026年3月) | 約170,000円〜 | 約110,000円〜 |
注目すべきはVRAM周り。容量が4GB違うだけでなく、バス幅が256-bit vs 192-bitと大きく異なるため、メモリ帯域幅に33%の差(896 vs 672 GB/s)が生まれます。これが高解像度での性能差に直結します。
3DMark Time Spyスコア比較
合成ベンチマークで基礎性能を確認します。前世代GPUも含めた位置づけを把握しておきましょう。
3DMark Time Spy Graphics Score
※RTX 5070 Tiは前世代RTX 4080 SUPERとほぼ同等のスコア
RTX 5070 TiのTime Spyスコアは28,800で、前世代のRTX 4080 SUPER(28,500)とほぼ互角。RTX 5070は23,500で、5070 Tiとの差は約22%です。ただしこれはラスタライズ性能の話。DLSS 4.5やレイトレーシングでの差は、実ゲームで見ていく必要があります。
WQHDベンチマーク:実ゲーム8タイトルで比較
両GPUのメインターゲットであるWQHD(2560×1440)で、重量級タイトルを中心に8本のゲームを比較しました。すべて最高画質・ネイティブ描画(DLSS OFF)です。
| ゲームタイトル | RTX 5070 Ti | RTX 5070 | 差 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク2077(RT Overdrive) | 62 fps | 48 fps | -23% |
| アラン ウェイク 2(RT ON) | 65 fps | 52 fps | -20% |
| モンスターハンターワイルズ | 82 fps | 65 fps | -21% |
| 黒神話:悟空 | 76 fps | 60 fps | -21% |
| マーベル スパイダーマン2 | 118 fps | 96 fps | -19% |
| エルデンリング(DLCエリア) | 85 fps | 70 fps | -18% |
| ホグワーツ・レガシー | 112 fps | 91 fps | -19% |
| フォートナイト(Lumen ON) | 138 fps | 113 fps | -18% |
| 8タイトル平均 | 92 fps | 74 fps | -20% |
WQHDでの傾向
WQHDでの平均性能差は約20%。タイトルによって18%〜23%の幅がありますが、レイトレーシングが重いゲームほど差が開く傾向が見られます。サイバーパンク2077のRT Overdrive(23%差)が顕著です。
ただし重要なのは、RTX 5070でもWQHDなら十分に快適という点。最高画質で60fps以上を維持できないのはサイバーパンク2077のRT Overdrive(48fps)くらいで、それ以外は60fps以上を確保しています。
DLSS 4.5を使うとどうなるか(WQHD)
| ゲームタイトル | RTX 5070 Ti | RTX 5070 | 差 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク2077(RT Overdrive) | 158 fps | 130 fps | -18% |
| モンスターハンターワイルズ | 178 fps | 148 fps | -17% |
| 黒神話:悟空 | 168 fps | 140 fps | -17% |
DLSS 4.5(Quality + Frame Generation)を使うと、ネイティブ時の20%差が約17%に縮小します。RTX 5070でもWQHDで130fps以上を確保でき、144Hzモニターの性能をほぼ引き出せます。DLSSを前提にするなら、RTX 5070のコスパが際立ちます。
4Kベンチマーク:ここでVRAM 12GBの壁が出る
4K解像度ではメモリ帯域幅とVRAM容量の差がモロに出ます。WQHDでは20%だった性能差が、4Kでは約25%まで拡大します。
| ゲームタイトル | RTX 5070 Ti | RTX 5070 | 差 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク2077(RT Overdrive) | 38 fps | 28 fps | -26% |
| アラン ウェイク 2(RT ON) | 40 fps | 30 fps | -25% |
| モンスターハンターワイルズ | 52 fps | 39 fps | -25% |
| 黒神話:悟空 | 47 fps | 35 fps | -26% |
| フォートナイト(Lumen ON) | 89 fps | 68 fps | -24% |
| 5タイトル平均 | 53 fps | 40 fps | -25% |
RTX 5070は4Kネイティブだとほとんどのタイトルで40fps前後。DLSS 4.5を使えば実用的になりますが、そもそもRTX 5070で4Kをメインにするのは設計思想から外れています。RTX 5070は「WQHDに最適化されたGPU」と考えるのが妥当です。
VRAM使用量の実態:12GBで足りるのか?
RTX 5070 Tiの16GBとRTX 5070の12GB。この4GBの差が実際のゲームでどう影響するか、解像度別にVRAM使用量を計測しました。
4K 最高画質でのVRAM使用量
結果は明快で、WQHDなら12GBで余裕、4Kだと12GBでは足りないタイトルがあるという状況です。ただし2026年時点でWQHDでも10GB超えのタイトルが出始めており、2〜3年後には12GBがギリギリになるリスクは意識しておくべきです。
コスパ検証:性能差20%に対して価格差55%
スペックと性能を確認したところで、コストパフォーマンスを数字で見ていきます。
6万円の追加投資で何が変わるか
- 純粋なfps向上:WQHDで74fps→92fps(+18fps)。4Kでは40fps→53fps(+13fps)。体感の差は確かにあるものの、「5070で遊べないが5070 Tiなら遊べる」というタイトルはWQHDではほぼありません。
- VRAM 16GBの安心感:4K最高画質で12GBを超えるタイトルが既に複数あり、2〜3年後にはWQHDでも12GBがギリギリになる可能性があります。16GBなら当面は余裕です。
- メモリ帯域幅の差:896 vs 672 GB/sの帯域差は、VRAM容量だけでは見えない影響をもたらします。高解像度テクスチャの読み込み速度やレイトレーシングのパフォーマンスに効いてきます。
- 消費電力の差:TDP 300W vs 250Wで、ゲーム中の実測消費電力は約50W差。年間の電気代差は約2,000円程度(3時間/日、35円/kWh計算)なので、ランニングコストはほぼ無視できるレベルです。
フレームレートだけを見ればRTX 5070のコスパが優秀です。ただし、5070 Tiの6万円には「20%のfps向上」に加えて「VRAM +4GB」「帯域幅 +33%」が含まれています。単なるfps比較では見えない価値があるというのがこの2モデルの比較を難しくしているポイントです。
結論:あなたはどちらを買うべきか?
RTX 5070 Ti
4K・VRAM 16GBで長く使いたい人へ
- 4Kゲーミングを視野に入れている
- VRAM 16GBで2〜3年先まで安心したい
- レイトレーシングを積極的に使う
- 予算17万円を確保できる
RTX 5070
WQHDメインでコスパを重視する人へ
- WQHDがメインの解像度
- 6万円を他のパーツ(メモリ・SSD)に回したい
- DLSS 4.5でfpsを補える前提で問題ない
- 予算11万円前後に抑えたい