DOOM: The Dark Ages GPU別ベンチマーク|ラスタでAMDが健闘、パストレで全逆転——15GPU実測データ解説【2026年版】

DOOM: The Dark Ages GPU別ベンチマーク|ラスタでAMDが健闘、パストレで全逆転——15GPU実測データ解説【2026年版】

本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。

2026.04 Update Update 3(パストレーシング・DLSS 4 Multi Frame Generation 追加)適用後のデータを掲載

DOOM: The Dark Agesのベンチマーク結果には、ふたつの顔があります。ラスタライズ(通常描画)ではRX 9070 XTがRTX 5080に4%差まで肉薄し、RX 9070がRTX 5070を19%上回るというAMD優勢の結果が出ました。ところが2025年6月に追加されたパストレーシングモードに切り替えると、その勢力図は完全に逆転します。

id Tech 8はすべての光源計算をハードウェアRTで処理する設計のため、グラフィック設定を下げてもfpsがほぼ改善しないという特性があります。Ultra NightmareからHighへの変更でfps向上はNVIDIAで約2〜5%、AMDで5〜8%程度——重さの正体は設定ではなく、エンジンそのものにあります。その実態も数値で示します。

本記事ではRTX 5090からRTX 3060 TiまでNVIDIA・AMD計15モデルを1080p / 1440p / 4Kの3解像度で比較し、パストレーシングの実力とDLSS / FSR 3.1の効果を解説します。

目次

テスト環境

Benchmark Environment
CPURyzen 7 9800X3D
RAMDDR5-6400 32GB
画質Ultra Nightmare(最高設定)
AATAA(ネイティブ描画)
解像度FHD / WQHD / 4K
ドライバーGeForce 576.xx / Adrenalin 25.5.x

複数の海外ベンチマーク環境の実測データを集計・整理しています。*付きの数値は参照ソースが限定的な参考値です。

GPU別fps比較(Ultra Nightmare・ネイティブ描画)

アップスケーリングなし、TAA(ネイティブ解像度)での描画性能です。id Tech 8はすべての光源処理にハードウェアRTを使用するため、RT OFFという選択肢はありません。ここで言う「ラスタライズ性能」は「RT常時ON状態でのGPU総合性能」です。

GPUFHD
(1080p)
WQHD
(1440p)
4K
(2160p)
RTX 509032GB GDDR7 / 575W148
125
84
RTX 409024GB GDDR6X / 450W115
103
65
RTX 508016GB GDDR7 / 360W115
96
57
RX 9070 XT16GB GDDR6 / 300W123
92
50
RTX 5070 Ti16GB GDDR7 / 300W97
87
49
RX 907016GB GDDR6 / 220W100
81
42
RTX 4080 Super16GB GDDR6X / 320W103
74
43
RTX 507012GB GDDR7 / 250W80
68
37
RTX 4070 Ti12GB GDDR6X / 285W85
63
35
RX 7800 XT16GB GDDR6 / 263W92
62
32
1440p 60fps ライン
RTX 407012GB GDDR6X / 200W75
56
30
RTX 308010 / 12GB GDDR6X / 320W72
55
28
RTX 5060 Ti16GB GDDR7 / 180W62
43
22
RTX 4060 Ti8 / 16GB GDDR6 / 165W52
37
RTX 3060 Ti8GB GDDR6 / 200W48
33

※単位はfps(平均値)。Ultra Nightmare・アップスケーリングなし(TAA)の数値です。*付きは参照データが限定的な参考値です。

ラスタライズでAMDが予想外に健闘します。RX 9070 XT(1440p 92fps)はRTX 5080(96fps)に4%差まで肉薄し、RTX 5070 Ti(87fps)も上回ります。RX 9070(81fps)はRTX 5070(68fps)を19%上回るという逆転も起きています。id Tech 8がDirectX 12 Ultimateを通じてRTコアを等価に扱う設計のため、AI処理(Tensor Core等)を活用しない通常描画ではNVIDIAの優位が薄れやすい構造です。

RTX 50系の発売直後スコアに注意してください。初期ドライバーでRTX 5080がRTX 4080に対して期待より低い数値を出した事例が複数のベンチマーク環境で確認されています。その後のドライバー更新で改善傾向にありますが、古い記事の数値と差が出る場合があります。本記事の数値は更新後ドライバー基準です。

設定を下げても速くならない——Ultra Nightmare vs High の実態

DOOM: The Dark Agesは設定変更の効き方が他のゲームと根本的に異なります。Shadow Quality・Geometric Quality・Decal Qualityなどは最高設定から大幅に下げてもfpsがほぼ変化しません。全設定をUltra NightmareからLowまで一括変更しても、fps向上は約38%にとどまるという検証結果が出ています。

設定項目fps変化(Ultra Nightmare比)優先度
Directional Occlusion → Off+8〜20%最重要
Reflections Quality → Low約 +7%(High→Lowの差)重要
Volumetrics Quality → Low+4〜6%中程度
Lights Quality → Low+2〜4%軽微
Shadow Quality → Low+3%軽微
Geometric Quality → Low+2%ほぼ無効
Decal / Particles Quality → Low変化なし〜+1%ほぼ無効

Shadow Quality・Geometric Quality・Decal Qualityは最高設定のまま放置して問題ありません。唯一効果があるのは「Directional Occlusion」をOffまたはLowにすることで、他の全設定をLowに落とすよりも大きなfps改善が得られます。設定を下げるより、アップスケーリングを使う方が遥かに効率的です。

VRAM消費量——8GBでは1080pでも不足する

id Tech 8のテクスチャストリーミングはVRAMを大量に使います。Ultra Nightmare設定・ネイティブ1080pの時点で約10.5GBに達するため、8GB VRAMのGPUは最初からテクスチャが不足した状態で動作することになります。

解像度通常描画(Ultra Nightmare)パストレーシング時8GB GPUの状態
1080p約 10.5 GB約 12.5 GBテクスチャ品質が制限される
1440p約 11.5 GB約 14 GB動作不安定・スタッター発生
4K約 14 GB約 18 GB事実上動作不可

※テクスチャプールサイズ設定が最大値の場合の目安です。Texture Pool Sizeを下げることで消費量を抑えられますが、その分テクスチャ品質が低下します。

RTX 5060 Ti 8GB vs 16GBの問題。Frame Generation(MFG)はフレームバッファを大量に使うため、8GBモデルではMFGを有効にした瞬間にVRAMが溢れて動作が崩壊するケースが報告されています。この現象はRTX 5060 Ti限定ではなく、VRAM 8GBのGPU全般に言えることです。DOOM: The Dark Agesに関しては、VRAM 16GBが事実上の最低ラインです。

DLSS / FSR 3.1 + フレーム生成の効果

ネイティブ描画でfpsが伸び悩む場合、アップスケーリングが実質的な解決策です。RTX GPUにはDLSS 4、AMDにはFSR 3.1が使えます。なおFSR 4(MLベースの高品質アップスケーリング)はid Tech 8のVulkan専用エンジン設計のため非対応です。RX 9070 XTでもFSR 4の恩恵は得られず、FSR 3.1が現時点での最善です。

RTX 5060 Ti — WQHD Ultra Nightmare
ネイティブ(TAA)43 fps
DLSS 4 Quality74 fps+72%
DLSS 4 Quality + MFG130+ fps+200%

ネイティブでは43fpsで1440p快適ラインに届かないが、DLSS Qualityだけで74fpsに到達。RTX 40/50系のMFGをさらに加えると130fps超えが視野に入る。

RTX 4090 — 4K Ultra Nightmare
ネイティブ(TAA)65 fps
DLSS 4 Quality95 fps+46%
DLSS 4 Quality + 2x MFG180+ fps+177%

4Kネイティブで65fpsと余裕はないが、DLSS Qualityで95fpsに改善。RTX 40系の2倍MFGで180fps超に到達し、4K 144Hz環境でも対応できる。

RTX 5080 — 4K Ultra Nightmare
ネイティブ(TAA)57 fps
DLSS 4 Quality88 fps+54%
DLSS 4 Quality + 4x MFG250+ fps+338%

RTX 50系の4倍MFGが特に効果的。4KネイティブでもDLSSとMFGを組み合わせることで、4K 240Hz対応モニターを活かす構成が組める。

RX 9070 XT — WQHD Ultra Nightmare(FSR 3.1)
ネイティブ(TAA)92 fps
FSR 3.1 Quality125 fps+36%

ネイティブですでに90fps超。FSR 3.1 Qualityで125fpsに達し、1440p 144Hzにも余裕が生まれる。FSR 4は非対応(Vulkan制限)のため、この数値がFSR系での上限値です。

パストレーシング GPU別ベンチマーク

2025年6月のアップデートで追加されたパストレーシングはRTX GPU専用機能です。AMDおよびIntelのGPUでは利用できません。光の反射・屈折・散乱を物理ベースで全面再計算するため、通常のRT設定と比べて60%以上のfps低下が発生します。DLSSによる補完が前提の機能です。

GPU1080p
ネイティブ
1080p
DLSS Quality
1440p
DLSS Quality
RTX 509032GB GDDR7100148105
RTX 409024GB GDDR6X7610480
RTX 508016GB GDDR7559065
RTX 4080 Super16GB GDDR6X659368
RTX 5070 Ti16GB GDDR7507252
RTX 4070 Ti12GB GDDR6X486950
RTX 507012GB GDDR7365238
RTX 5060 Ti16GB GDDR7253626
RX 9070 XT / RX 9070Radeon RX 9000 シリーズパストレーシング非対応(RTX GPU専用機能)

※パストレーシング + DLSS Ray Reconstruction有効時の数値です。*付きは参考値。MFGは含みません。

ラスタライズとパストレーシングで評価が完全に逆転します。ラスタではRX 9070 XT(92fps)がRTX 5080(96fps)に肉薄していましたが、パストレーシングではRTX 5080がDLSS Quality適用で1080p 90fps・1440p 65fpsを実現するのに対し、RX 9070 XTはそもそも非対応です。「ラスタ性能でRTX 5080相当のRX 9070 XT」を選んでも、パストレーシングの体験は得られません。

パストレーシング + DLSS + MFG の合算fps(1440p)
RTX 5090260+
RTX 5080200+
RTX 4090180+
RTX 5070 Ti170+

パストレーシング + DLSS Super Resolution + Multi Frame Generation(2〜4倍)を組み合わせた合算値です。入力遅延が増加するため、競技プレイよりも映像体験を重視するシーンで使う選択肢として機能します。

おすすめGPU診断

プレイスタイルと解像度別に、最適なGPUの目安をまとめます。「ラスタ重視か、パストレまで使うか」によって選ぶべきGPUが大きく変わるゲームです。

1080p 快適プレイ
RTX 5060 Ti 16GB

1080p 60fps目標なら RTX 4060 Ti でも達成できますが(52fps)、VRAM 8GBのモデルはテクスチャが制限されます。VRAM 16GBのRTX 5060 Tiであれば1080pで62fps、DLSS Qualityで90fps超えが可能で、Frame Generationも安定して使えます。

1080p ネイティブ: 62 fps DLSS Quality: 約 95 fps
1440p コスパ(ラスタ特化)
RX 9070 XT

パストレーシングを使わない前提なら、RX 9070 XTは1440pでRTX 5080に迫るコスパ最優秀モデルです。92fps(ネイティブ)→ FSR 3.1 Qualityで125fps超えを達成します。FSR 4は現時点で非対応のため、FSR 3.1がこのGPUでの最善策です。

1440p ネイティブ: 92 fps FSR 3.1 Quality: 125+ fps
1440p 高fpsバランス型
RTX 5070 Ti

1440p 87fps(ネイティブ)をベースに、DLSSとMFGで130fps超えが可能です。パストレーシングも DLSS Quality適用で1440p 52fps と実用範囲に入り、ラスタとパストレ両方に対応できる万能モデルです。

1440p ネイティブ: 87 fps パストレ DLSS Quality: 約 72 fps
パストレーシング入門
RTX 4070 Ti / RTX 4080 Super

パストレーシングをDLSS Quality適用で1080p 60fps以上達成するには RTX 4070 Ti以上(69fps)が目安です。1440p 60fps目標なら RTX 4080 Super(68fps)以上が必要です。コストを抑えてパストレを試したい場合の選択肢です。

PT 1080p DLSS Quality: 69〜93 fps PT 1440p DLSS Quality: 50〜68 fps
4K 快適プレイ
RTX 5080 / RTX 4090

4K 60fps(ネイティブ)はRTX 5090のみ達成。RTX 5080(57fps)・RTX 4090(65fps)はDLSS Qualityで90〜95fpsに届きます。4Kでパストレーシングを快適に楽しむにはRTX 5080以上が必要で、MFGとの組み合わせで200fps超えも可能です。

4K ネイティブ: 57〜65 fps DLSS Quality: 88〜95 fps
旧世代の現実
RTX 3080 / RTX 3070 以下

RTX 3080で1440p 55fps(ネイティブ)、DLSS Qualityで80fps前後が目安です。RTX 3060 Ti以下は1080p 60fpsもDLSS頼みになります。公式最低スペック(RTX 2060 Super)は1080p Low設定で60fps前後が限界で、Ultra Nightmareでは快適に動作しません。

RTX 3080 1440p: 約 55 fps RTX 3060 Ti 1080p: 約 48 fps

まとめ

Conclusion 2026
DOOM: The Dark Agesに最適なGPUの選び方

DOOM: The Dark Agesは「何のために使うか」によって最適なGPUが大きく変わるタイトルです。ラスタライズ性能だけを見ればAMDのコスパが際立つ場面がありますが、パストレーシングを含めた全機能を使うならNVIDIAが圧倒的に有利です。また設定変更はほぼ無意味なので、Ultra Nightmareのまま遊びつつアップスケーリングを活用するのが最善策です。

  • 1080pRTX 5060 Ti 16GB — VRAM 16GBで安定動作・DLSS + MFGで快適
  • 1440p ラスタRX 9070 XT — RTX 5080に肉薄するコスパ。パストレ不要な人向け
  • 1440p バランスRTX 5070 Ti — パストレ対応 + DLSS MFGで144Hz環境にも対応
  • パストレ入門RTX 4070 Ti / RTX 4080 Super — DLSS Quality適用で1080〜1440p 60fps前後
  • 4K + パストレRTX 5080以上 — DLSS + MFGで4K 200fps超・完全な映像体験
  • VRAM16GB以上が必須。8GBはテクスチャ制限 + FG動作崩壊のリスクあり
2026 BEST BUY — GPU 部門
MSI GeForce RTX 5060 Ti GAMING OC 16G
フルHD定番

RTX 5060 Ti 16GB

¥98,000前後

Amazon
SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 XT 16GB
コスパ最強

RX 9070 XT 16GB

¥110,000前後

Amazon
MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC
ミドルハイ

RTX 5070 Ti 16GB

¥169,980前後

Amazon
Writer
管理人アバター

ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。