Intel Bartlett Lake「Core 9 273PQE」検証|720pで14900K超え・実機は13900K未満【2026年5月】

(更新: 2026.6.24)
Intel Bartlett Lake「Core 9 273PQE」検証|720pで14900K超え・実機は13900K未満【2026年5月】

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INTEL LEAK BENCHMARK — 2026/05/08
Intel Bartlett Lake「Core 9 273PQE」が14900Kをゲームで最大+10%上回る|Intelが製品化を見送った全Pコア構成のCPUの真実
2026年5月8日、独YouTuber「Zed Up Gaming」が公開したベンチマーク結果が世界中のPC自作派の注目を集めました。Intel が組込み専用として2026年3月にリリースした『Bartlett Lake-S』の旗艦『Core 9 273PQE』が、ゲーミングCPU王者 i9-14900K を Horizon Zero Dawn +5.4%・Monster Hunter Wilds +5.9%・Shadow of the Tomb Raider +9.2%・Outcast 1.1(4K)+9.2%で上回りました。12 Pコア(Eコア完全廃止)・最大ブースト 5.9GHz・全コア 5.3GHz・L3 36MB・LGA1700・Intel 7 プロセスという構成で、PassMark のシングルスレッド性能は 14900K とほぼ同等、マルチコアはコア数半分でも 78% 維持。ただし Intel は 「not intended to be a consumer SKU」と明言、公式対応マザボは W680/Q670/H610(産業用)のみで Z790/H770/B760 は BIOS 非対応です。€725 で Mouser から購入可能ながら、自作派は ASUS Z790 Hero に Claude AI 改造 BIOSで起動成功例まで誕生。Bartlett Lake-S 全11 SKUラインアップ・LGA1700 延命派の選択肢・Eコア廃止議論への影響を一次情報ベースで完全解説します。
2026-05-1012 Pコア / 5.9GHz14900K +最大10%

2026年5月8日、独 YouTube チャンネル「Zed Up Gaming」が公開した Intel Core 9 273PQE(コードネーム Bartlett Lake-S)の実機ゲーミングベンチマークは、PC 自作派の常識を揺さぶる衝撃的な結果でした。i9-14900K を Horizon Zero Dawn・Monster Hunter Wilds・Shadow of the Tomb Raider・Outcast 1.1 などで 最大 +9.2% 上回り、事実上「Intel 史上最速のゲーミング CPU」が誕生したのです。

本記事では、この異色 CPU の 確定スペックの完全解読5ゲーム別の実測 fps 対決PassMark 詳細スコアBartlett Lake-S 全11 SKU ラインアップ個人入手の現実性(Mouser €725)Z790 改造 BIOS 起動事件LGA1700 延命派の選択肢を、一次情報ベースで掘り下げます。

既存の Ryzen 7 9800X3D レビューCore Ultra 7 265K vs 270K Plus 比較 ではコンシューマ向けゲーミングCPU市場を整理してきましたが、本作は 「Intel が製品化を見送った全Pコア構成のCPU」という異色のテーマ。なぜ手に入らない CPU を解説するのか、その意義まで含めて読み解きます。

目次

速報5/8 独YouTuber Zed Up Gaming が公開した衝撃のベンチマーク

2026年5月初旬、独 YouTube チャンネル「Zed Up Gaming」が、組込み市場でしか流通していないはずの Intel Core 9 273PQE を入手し、i9-14900K との直接対決ベンチマークを公開しました。配信元は ASRock 産業用マザボ「IMB-X1714」(W680・約 €340)と GeForce RTX 4070、DDR5-5600 という構成で、米国 Mouser Electronics から €725 ネットで購入したと明らかにしています。

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Bartlett Lake-S は2026年3月9日の embedded world 2026 で正式発表された Intel の組込み・エッジ向け新ファミリーです。LGA1700 ソケットを継承し Raptor Cove P コアを 12 基搭載という変態構成で、Intel 公式は「not intended to be a consumer SKU」と明言。当初はベンチマーク情報も限定的でしたが、Zed Up Gaming の動画公開を機に 複数の海外メディアが一斉に報道し話題化しました。

確定スペックCore 9 273PQE 全仕様詳細——12P/24T・5.9GHz・LGA1700

Intel ARK 公式と複数の海外リーク情報を統合した、現時点の確定スペックを整理します。最大の特徴は 「Eコア完全廃止」「12 P コア構成」。i9-14900K(8P+16E=24コア)から E コアを削除し、P コアを 8 → 12 に増やしたゲーム特化型レイアウトです。

項目Core 9 273PQE 確定スペック
コードネームBartlett Lake-S(Core 200E ファミリー)
コア / スレッド12 P / 0 E(24スレッド)※E コア完全廃止
マイクロアーキテクチャRaptor Cove(13/14 世代と同じ P コア)
プロセスIntel 7
ベースクロック3.4 GHz
最大ターボ周波数5.9 GHz
全コアブースト5.3 GHz
L3 Smart Cache36 MB
PBP(Processor Base Power)125 W
MTP(Maximum Turbo Power)約250〜300W(Cinebench R23 全コア時 286W 実測
ソケットLGA1700(13/14 世代と物理互換)
メモリ対応DDR5-5600 / DDR4-3200(DDR4 残党にも優しい)
最大メモリ容量192 GB
ECC メモリ対応(grade 別)
統合 GPUIntel UHD Graphics 770 相当(32 EU Xe-LP)
PCIePCIe 5.0(CPU 直結)
公式サポート チップセットW680 / Q670 / H610(産業用のみ)
非サポート(コンシューマ)Z790 / H770 / B760(ASRock 公式声明)
OC(K SKU)非対応(オーバークロック不可)
発表日2026年3月9日(embedded world 2026)

注目点は L3 Smart Cache 36MBDDR4 互換。i9-14900K(L3 36MB)と同容量の L3 を維持しつつ、E コアを排除した分のダイ面積を P コア増設に振り分けた構成です。さらに DDR4 対応のため、メモリ高騰下で DDR4 在庫を活かしたい既存 LGA1700 ユーザーにも理論上は適合します。

ベンチマーク5ゲーム実測 fps 対決——14900K を最大+9.2%上回る

Zed Up Gaming のテストは、解像度を 720p に絞ることで CPU ボトルネックを露出させた構成です。RTX 4070 という限定的な GPU を使ったため、4K 帯では GPU バウンドになり差が出ない可能性があったため、CPU 性能差を可視化する目的で 720p を採用しています。

Horizon Zero Dawn720p
273PQE 310 fps
14900K 294 fps
+5.4%
Monster Hunter Wilds720p
273PQE 125 fps
14900K 118 fps
+5.9%
Shadow of the Tomb Raider720p
273PQE 273 fps
14900K 250 fps
+9.2%
Outcast 1.1(A New Beginning)4K
273PQE 60 fps
14900K 55 fps
+9.2%
Counter-Strike 2720p
273PQE 325 fps
14900K 330 fps
-1.5%
Rainbow Six Siege720p
273PQE 平均同等
14900K 平均同等(Min fps 優位)
±0%
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勝ちの構造は「E コア排除によるスケジューリング揺らぎの消失」と推測されます。Windows のスレッドスケジューラは P/E ハイブリッド構成で稀に E コアにゲームスレッドを誤配置し、99 パーセンタイル フレームタイムを悪化させますが、12 P 専用構成では原理的にこの問題が発生しません。Counter-Strike 2 は元々の最適化が極めて高いため逆転されたと見られます。

ただし、この「14900K超え」はプラットフォーム依存である点に注意が必要です。これは720p・改造Z790 BIOS という特殊環境での結果で、正規の組込みハードウェア(産業用マザーボード)で計測した別の海外検証では、273PQE の平均が約64.8fps、4年前の i9-13900K が約69.9fps と旧世代に約8%及びませんでした。つまり「最速」かどうかは検証環境で結論が分かれており、本記事の数値も「特定条件下のひとつの結果」として読む必要があります。

PassMarkマルチ -22%・シングルほぼ同等——コア半分でも78%の理由

PassMark CPU Benchmark の公開スコア(2026年5月6日時点・サンプル数5)から、273PQE の総合性能を整理します。注目すべきは 「マルチでは -22% でも、シングルとゲームではほぼ同等以上」という構造で、これは E コアがマルチ性能には貢献するがシングル・ゲームにはむしろノイズになる、という長年の議論への決定打になります。

PassMark 公開スコア比較
  • Core 9 273PQE|CPU Mark 45,427〜45,606 / Single Thread 4,611〜4,655
  • vs i9-14900K(8P+16E=24C/32T)|マルチ -22%(コア数半分でも 78% 維持)/シングル -1% 未満(ほぼ同等)
  • vs i7-14700K(8P+12E=20C/28T)|マルチ -13% /シングル +4%(273PQE 優位)
  • 業者向け価格|$589 USD(PassMark 記載・2026/1/1)
  • 順位|全 CPU 5,872 中 マルチ 298 位 / シングル 51 位

Cinebench R23 の参考スコアでは 273PQE が 33,111 ポイントを記録し、Ryzen 9 9900X3D(32,960)を僅かに上回ります(Gazlog 実測値)。ただしこの時の消費電力は 286Wで、PBP 公称値 125W の 2 倍超を消費している点には注意が必要です。「125W TDP」を信用して低発熱期待で買うと痛い目を見ます。

SKUラインアップBartlett Lake-S 全11 SKU——3 ティア×4階層

複数の海外メディアがリークした Bartlett Lake-S 全 SKU を整理すると、「125W / 65W / 45W」の3 ティア × 「12P / 10P / 8P / 8P(Core 3)」の4階層 = 11 SKUという体系的な構成が明らかになります。すべて P コアのみで E コアは存在せず、プロセスもクロックレンジも 273PQE とほぼ同じです。

125W ティア(高性能)

SKUコアBaseMax Boost全コアL3TDP
Core 9 273PQE12P / 24T3.4 GHz5.9 GHz5.3 GHz36 MB125W
Core 7 253PQE10P / 20T3.5 GHz5.7 GHz5.3 GHz33 MB125W
Core 5 223PQE8P / 16T4.0 GHz5.5 GHz5.3 GHz24 MB125W

65W ティア(標準)と 45W ティア(省電力)

SKUコアBaseMax Boost全コアL3TDP
Core 9 273PE12P / 24T2.3 GHz5.7 GHz5.2 GHz36 MB65W
Core 7 253PE10P / 20T2.5 GHz5.5 GHz5.2 GHz33 MB65W
Core 5 223PE8P / 16T2.9 GHz5.4 GHz4.8 GHz24 MB65W
Core 3 213PE8P / 16T2.7 GHz5.2 GHz4.6 GHz24 MB65W
Core 9 273PTE12P / 24T1.4 GHz5.5 GHz4.6 GHz36 MB45W
Core 7 253PTE10P / 20T1.8 GHz5.4 GHz4.6 GHz33 MB45W
Core 5 223PTE8P / 16T2.3 GHz5.4 GHz4.8 GHz24 MB45W
Core 3 213PTE8P / 16T2.1 GHz5.2 GHz4.6 GHz24 MB45W

注目すべきは 命名規則。「PQE / PE / PTE」の 3 ティアと「273 / 253 / 223 / 213」の 4 階層という体系的なネーミングで、用途別に細かく差別化されています。213 系のみ iGPU が 24EU、それ以外は 32EU Xe-LP 構成です。すべて Eコア廃止・OC 非対応・組込み専用という共通点があります。

Eコア廃止なぜ12 Pコア構成にしたのか——Intel公式の言葉

Intel の Embedded セグメント担当 Simon Wilyman 氏は、英メディア Club386 の 2026年3月インタビューで、Eコアを排除した理由を直接的に説明しています。

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Wilyman 氏(Intel 公式): 「Bartlett Lake, the Core Ultra Series 2 with P-Cores, has been designed specifically to answer those needs, in mission-critical edge applications」「Introducing hybrid architecture to embedded markets could result in poor performance, as E-Cores would be largely wasted in edge computing environments」(E コアはエッジ環境ではほぼ無駄になる)

Intel が想定する用途は、産業オートメーション・PLC・ロボティクス・医療機器・ビデオ解析・デジタルサイネージ・エッジ AI・リテールキオスク・Windows Server・「決定論的(deterministic)」「低レイテンシ」が必要なミッションクリティカル系。Eコアは省電力やバックグラウンド処理に強い反面、リアルタイム性・スケジューリング揺らぎでデメリットが大きいため、組込み市場では削除する方が合理的という判断です。

皮肉なのは、「決定論的・低レイテンシが重要」という特性は、ゲーミングにこそ最も求められる性能特性だという点。組込み向けに最適化したらゲームでも最強になった、というのが今回のベンチマーク結果が示す構造です。

入手性個人入手は可能か——Mouser €725 + 産業用マザボ €340 の現実

Bartlett Lake-S は組込み専用製品ですが、Zed Up Gaming は実際に米 Mouser Electronics から €725 ネットで購入しています。電子部品商社経由なら個人購入も理論上は可能ですが、自作派が手を出すには多くの障壁があります。

A
Mouser Electronics(米国・電子部品商社)Zed Up Gaming が購入実績あり。€725 ネット(個人購入可・業者扱い)。日本からの輸入は関税・VAT・送料込みで 約 ¥150,000〜170,000 に到達する見込みで、9800X3D(¥60,000)と比べて極めて割高です。
B
DigiKey・Avnet・Arrow(同業他社)同様の電子部品商社経由でも入手可能。価格はほぼ同等(€700〜800 レンジ)で、納期は 2〜4 週間を見込む必要があります。
C
専用マザボ ASRock Industrial IMB-X1714(W680)Zed Up Gaming が使用した 産業用 ATX マザボ €340。コンシューマ向け Z790 マザボより1 万円以上高く、I/O や OC 機能も限定的。BIOS は産業用デバイス管理向けに最適化されており、ゲーマー視点では使い勝手が良くない構造です。
D
eBay / Aliexpress / 中国 EC2026年5月時点で 出品ほぼ無し。Bartlett Lake は組込み市場でしか流通しないため中古市場への放出も限定的です。エンジニアリングサンプル流出の可能性は今後出るかもしれません。
E
Amazon・コンシューマ家電量販店流通せず。Intel が一般販売を行わない方針のため、家電量販ルートでは入手不可です。「ヨドバシで予約」「ドスパラで取り寄せ」も期待できません。

つまり、CPU €725 + マザボ €340 + 関税・送料・VAT で 合計 ¥220,000〜250,000 級の投資が必要となり、加えて W680 産業用マザボでは OC 非対応・ゲーマー向け機能(RGB / オンボードオーディオ強化等)も限定的。9800X3D + B850 マザボの ¥80,000 構成と比べて 3 倍の投資で「最大 +9% のゲーム性能」を得る計算になり、合理性は皆無です。

改造BIOSZ790改造BIOS事件——Claude AIで開けた抜け穴

2026年5月初旬、Overclock.net の自作派コミュニティから、コンシューマ向け Z790 マザボで Bartlett Lake-S を起動する方法が報告されました。これを実現したのが Anthropic の Claude AI(Vibe Coding)を活用した BIOS マイクロコード偽装です。

UNOFFICIAL HACK — 自己責任

動作確認マザボは ASUS ROG Maximus Z790 Hero で、Bartlett Lake のマイクロコードを Raptor Lake 装いに偽装することで POST → Windows 11 起動 → CPU-Z で「12 cores 24 threads, 3418 MHz」認識まで成功。改造手法は Anthropic Claude AI に対話しながら BIOS 構造を解析して開発されたとされ、Overclock.net コミュニティで詳細な手順が共有されています。ただし 本来性能の出力可否・OC 可否・メモリ高クロック動作は未確認で、実用度は低いままです。

ASRock は2026年4月の公式声明で「Z790 / H770 / B760 の既存 LGA1700 コンシューマ マザボは Bartlett Lake をサポートしない」と明言済み。制約はソケットピン配列ではなく マイクロコード・ファームウェアポリシーのため、改造 BIOS で原理的には突破可能ですが、マザボ保証は無効・ブリック リスクあり・公式ドライバ更新で動作しなくなる可能性を承知のうえで挑戦する必要があります。

延命選択LGA1700 ユーザーの選択肢——14900K継続 vs 9800X3D移行

14世代 LGA1700 環境を持つユーザーが取れる選択肢を整理します。Bartlett Lake-S 滞留は事実上不可能なため、現実的には「14900K 継続」「9800X3D / 9950X3D へ完全移行」「Nova Lake(2026 後期・LGA1954)待ち」の 3 択になります。

選択肢メリット / デメリット
14900K 継続マルチ最強・既存マザボ流用ゲームでは 273PQE に最大 9% 敗北・E コア スケジューリング揺らぎ残存
Bartlett Lake 滞留(改造)ゲーム最速・LGA1700 完全延命合計 ¥220,000+・自己責任・OC 不可・保証無効
Arrow Lake へ(Z890+285K)公式対応・電力効率改善9800X3D に大敗(ゲーム性能で -15〜30%)
9800X3D(¥60,000)へ完全移行ゲーム最速・3D V-Cache 96MB・X870E が円熟プラットフォーム総入替(マザボ + メモリ + CPU)
9950X3D(¥110,000)へ完全移行ゲーム最速 + マルチ強化(16C/32T)・3D V-Cache 128MB価格と消費電力
Nova Lake(2026後期)待ちLGA1954・Coyote Cove・最大 52 コア完全プラットフォーム移行 + 半年以上の待ち

合理的な選択は 「9800X3D(¥60,000)へ完全移行」です。273PQE が 14900K に最大 +9% でも、9800X3D は 14900K に対して +20〜35%(業界共通認識)の差をつけており、Bartlett Lake-S はゲーム最速ではない構造を抱えています。3D V-Cache の威力は P コア増設では覆らない、というのが2026年5月時点の現実です。

意義手に入らないCPUを論じる意義——Eコア廃止議論への決定打

では、なぜ 「個人入手不可な CPU」を詳細に解説するのか。それは Bartlett Lake-S の存在自体が、Intel の今後の戦略と PC ゲーマー文化に与える影響が大きいからです。

Bartlett Lake-S が PC ゲーマーに突きつける 4 つの問い
  • 「Eコアは本当にゲームに必要か」議論への決定打|同じ Raptor Cove で E コア削除 → 12P 化で 14900K を最大 +9% 上回りました。スケジューリング揺らぎ削減の効果を実証
  • Intel の戦略読み取り|Wilyman 氏は「not intended to be a consumer SKU」と明言。Nova Lake(2026 後期・LGA1954)も Coyote Cove + Arctic Wolf のハイブリッド継続予定で、短期的には E コア戦略を維持
  • LGA1700 の最終世代としての意味|2021年 12 世代 Alder Lake 以来の長寿ソケットが、産業向けで「最高性能」を切り出した形で締めくくられる
  • Pコア専用消費者版の市場性実証|Arrow Lake 不調 + 9800X3D 一強の状況下、Intel が将来 P コア専用コンシューマ版を投入する可能性は残る

つまり Bartlett Lake-S は、「コンシューマ向けに出さなかった」こと自体が Intel のメッセージであり、Pコア専用ゲーミングCPU の市場性を示唆する伏線でもあります。Nova Lake の Coyote Cove ハイブリッド構成が消費者市場で受けない場合、Intel が方針転換して P コア専用コンシューマ版を出すシナリオも現実味を帯びる可能性があります。

参考参考|273PQEを諦めて選ぶべき現実解CPU

273PQE は手に入らないため、現実的に選ぶべきは 9800X3D / 9950X3D または Core Ultra 7 265K です。9800X3D は ¥60,000前後 という価格に落ち着いており、ゲーム性能で 273PQE に勝つ唯一の選択肢でもあります。コスパ重視なら Core Ultra 7 265K(¥46,000〜)も視野に入ります。

※カード内の価格は2026年6月時点のおおよその目安です。価格は変動するため、最新価格は各リンク先でご確認ください。

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273PQE が手に入らない以上、ゲーミング最強の現実解はこちら。Zen 5 + 3D V-Cache 96MB の組み合わせで、14900K に対して +20〜35% のゲーム性能差をつけており、273PQE の +9% という数字も理論上 9800X3D が上回ります。AM5 プラットフォームの円熟度・X870E マザボ流通も追い風で、2026年5月時点のゲーム最速 CPU としての地位は盤石です。

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Intel から離れたくない方の現実解。Arrow Lake 8P+12E=20C/20T 構成で、ゲーム性能は 14900K と同等水準ながら電力効率は大きく改善。273PQE のような特殊路線ではなく、Z890 マザボ+DDR5 で素直に組める安心感があります。9800X3D に対するゲーム劣勢は明確ですが、マルチタスク・配信・動画編集も含む万能用途では 265K の方が扱いやすい選択肢です。

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総評

Intel Core 9 273PQE(Bartlett Lake-S)は、i9-14900K をゲームで最大 +9.2% 上回った「Intel が製品化を見送った全Pコア構成の CPU」です。12 P コア(E コア完全廃止)・5.9GHz・LGA1700 という変態構成が、Eコアのスケジューリング揺らぎを排除して理想的な ゲーム性能 を叩き出しました。ただし Intel は明確に「not intended to be a consumer SKU」と宣言し、コンシューマ Z790 マザボは BIOS 非対応。Mouser から €725 で個人入手可能とはいえ、産業用マザボ €340 + 関税・送料込みで ¥220,000+ という非合理な投資になります。Z790 改造 BIOS には Anthropic Claude AI を活用した起動例がありますが、自己責任・性能未確認・保証無効と現実度は低いままです。結局のところ、ゲーマーが選ぶべきは AMD Ryzen 7 9800X3D(¥60,000)が現実解で、273PQE よりさらに高いゲーム性能を 1/4 の予算で得られます。とはいえ Bartlett Lake-S の存在自体は、Eコア廃止議論への決定打として Intel の今後の戦略を読み解く重要な指標であり、Nova Lake(2026 後期・LGA1954)以降の動向と合わせて観測すべき存在です。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。