AMD Radeon RX 9070のスペック・性能・ベンチマークを徹底解説
AMDの新世代GPU「Radeon RX 9000シリーズ」の中でも、RX 9070はWQHD〜4Kゲーミングをターゲットにした上位モデルとして登場しました。
最新アーキテクチャ「RDNA 4」を採用し、前世代のRX 7900 XTから大幅な効率改善と省電力化を実現しています。本記事では、RX 9070のスペック、実際のベンチマーク結果、競合モデルとの比較まで詳しく紹介します。
Radeon RX 9070の基本スペック
RX 9070の最大の特徴は、上位モデル譲りのメモリ周りと、大幅に改善された電力効率(TDP 220W)です。
| 項目 | RX 9070 XT | RX 9070 | RX 9060 XT | RX 9060 |
|---|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | RDNA 4 | RDNA 4 | RDNA 4 | RDNA 4 |
| 演算ユニット(CU) | 64 | 56 | 32 | 28 |
| SP数 | 4096 | 3584 | 2048 | 1792 |
| ゲームクロック | 2400 MHz | 2070 MHz | 2530 MHz | 2400 MHz |
| ブーストクロック | 最大 2970 MHz | 最大 2520 MHz | 最大 3130 MHz | 最大 2990 MHz |
| VRAM | 16GB GDDR6 | 16GB GDDR6 | 16GB GDDR6 | 8GB GDDR6 |
| メモリバス | 256bit | 256bit | 128bit | 128bit |
| TDP | 304W | 220W | 160W | 132W |
| 推奨電源 | 750W | 650W | 450W | 450W |
RX 9070は上位モデルのRX 9070 XTと同じ16GBの大容量GDDR6メモリと256bitの広帯域を備えており、WQHD〜4K解像度における描画負荷の高いタイトルにも強く、将来性の面でも有利な構成です。
特筆すべきは消費電力です。RX 9070 XTとの価格差は1~2万円程度ですが、消費電力(TDP)は220Wと、XTモデル(304W)と比較して約3割も低くなっています。650Wクラスの電源ユニットでも余裕を持って運用できるため、既存PCからのアップグレードもしやすいのがメリットです。
Radeon RX 9070の価格と発売日
Radeon RX 9070は2025年6月に国内販売が開始されました。現在は流通が安定し、主要ショップでは税込9万円〜12万円前後で販売されています。
- 国内実売価格:税込 9万円〜12万円前後
- 米国希望小売価格:$799
海外市場での希望小売価格(MSRP)は$799に設定されており、前世代のRX 7900 XTよりも価格が抑えられています。その一方で、ワットパフォーマンス(性能あたりの消費電力効率)やWQHDでのゲーミング性能は大幅に向上しており、実質的には1ランク上のモデルに匹敵するコストパフォーマンスを実現しています。
同価格帯の競合となるNVIDIA RTX 5070と比較しても、FSR 4対応による高フレームレート性能が魅力です。ハイエンドまでは必要ないが、WQHDや高画質設定で安定したプレイを求めるユーザーにとって、非常にバランスの取れた選択肢といえます。
ゲーミング性能と特徴
RX 9070は、WQHDや4K解像度においても非常に高いフレームレートを維持します。AMDのアップスケーリング技術であるFidelityFX Super Resolution(FSR 4)に対応し、AIフレーム生成を活用することで、レイトレーシングを有効にしてもスムーズな描画が可能です。
主要タイトルの平均フレームレート
| ゲームタイトル | 平均FPS
(フルHD) |
平均FPS
(WQHD) |
平均FPS
(4K) |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 120-130 | 80-90 | 55 |
| Red Dead Redemption 2 | 180 | 142 | 70-80 |
| Apex Legends | 300 (上限) | 300 (上限) | 90-110 |
| Call of Duty: Black Ops 6 | 160 | 140 | 99 |
| モンスターハンターワイルズ | 180-210 | 100-140 | 55-75 |
※計測環境:Ryzen 9 9950X, DDR5-6000 32GB, FSR設定「バランス」または「クオリティ」を使用
重量級タイトルのCyberpunk 2077でも、4K解像度で55fps前後を維持できるのは、16GB VRAMと広帯域メモリの恩恵によるものです。
個別検証:Apex Legends
競技性の高い「Apex Legends」では、RX 9070はCPU性能がボトルネックになるほどのパフォーマンスを発揮します。FSR無効のネイティブ設定でも、WQHDまではモニターのリフレッシュレート上限に張り付く性能を持っています。
Apex Legends フレームレート目安(最高設定)
| 解像度 | FPS目安 | プレイ感 |
|---|---|---|
| フルHD | 250 – 300+ | 300fpsの上限に張り付き、遅延のない最高の環境。 |
| WQHD | 200 – 300+ | 画質とフレームレートを両立。視認性が高く競技向け。 |
| 4K | 90 – 110 | FSR 4やAFMF 2.0の併用でさらに向上可能。 |
さらに、ドライバーレベルでフレーム生成を行うAFMF(AMD Fluid Motion Frames)2.0を有効にすれば、ゲーム側の対応有無に関わらずフレームレートを底上げでき、4K環境でもヌルヌルの描画が可能になります。
個別検証:Call of Duty: Black Ops 6
Radeonシリーズと相性の良い「Call of Duty」シリーズでは、RX 9070は圧倒的な強さを見せます。
CoD: BO6 フレームレート目安(最高設定)
| 解像度 | FSR無効 | FSR 4有効 | 判定 |
|---|---|---|---|
| フルHD | 160+ fps | 200+ fps | CPUボトルネック発生圏内 |
| WQHD | 140+ fps | 180+ fps | 高リフレッシュレートモニターに最適 |
| 4K | 99 fps | 150+ fps | 4K/144Hzモニターを活かせるレベル |
RX 9070 ベンチマークスコア比較
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RX 9070は、WQHD解像度をメインターゲットとしたRDNA 4世代の主力モデルです。純粋なラスタライズ性能(レイトレーシングを使わない描画)では非常に優秀で、前世代のハイエンドに迫るスコアを記録しています。
ライバルのRTX 5070シリーズと比較すると、DLSSやレイトレーシング性能では譲る部分があるものの、FSR 3/4による補完を含めた実ゲーム体験では同等レベルに到達します。特にTDP 200W台前半という扱いやすさは、RX 9070の大きな武器です。
RX 9070 XTとRX 9070、どっちを選ぶ?
上位モデルのXTと無印、どちらを選ぶべきか迷っている方のために違いを整理しました。
| 比較項目 | RX 9070 XT | RX 9070 |
|---|---|---|
| 価格差 | +1〜2万円 | 基準 |
| 性能差 | +10〜15%高速 | WQHDで十分快適 |
| 消費電力 | 304W (高い) | 220W (非常に優秀) |
| 適した用途 | 4Kゲーミング・長期運用 | WQHD中心・コスパ重視 |
価格差が小さい(約1〜2万円)ため、絶対的な性能を求めるならRX 9070 XTですが、消費電力の差(約84W)は無視できません。電源ユニットの容量やPCケース内の排熱を考えると、扱いやすさと性能のバランスが取れているのはRX 9070です。
まとめ:RX 9070はこんな人におすすめ
- WQHD (1440p) モニターを使用していて、高画質・高フレームレートを維持したい人。
- レイトレーシングよりも、純粋なフレームレート(ラスタライズ性能)を重視する人。
- 電気代や発熱が気になるため、ワットパフォーマンスの高いGPUが欲しい人。
AMD Radeon RX 9070は、WQHD〜4Kゲーミングにおけるコストパフォーマンスの優等生です。16GBのGDDR6メモリとRDNA 4アーキテクチャによって、最新ゲームを長く快適に楽しみたいユーザーにとって、今最も賢い選択肢の一つといえるでしょう。
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