RTX 5060のスペック・性能を徹底解説|コスパ重視のエントリー向け最新世代GPU

2025年9月27日
RTX 5060のスペック・性能を徹底解説|エントリー向け最新世代GPU

RTX 5060は、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用したエントリークラスGPUです。上位モデルであるRTX 5070や5060 Tiに比べてスペックは抑えられていますが、最新世代ならではの効率性とDLSS 3.5による映像強化機能を備えており、フルHDゲーミングを中心に安定したパフォーマンスを提供します。ここでは、その基本スペックと実際のゲーミング性能を紹介します。

結論:RTX 5060はフルHD向けに最適化された最新世代GPUで、ApexやVALORANTなどの軽量〜中量級タイトルは高フレーム維持、重量級AAAはDLSS 3.5の併用で快適化、価格は2025年時点で4万円台後半〜5万円台が目安です。

RTX 5060の基本スペック

RTX 5060 と同世代GPUの仕様比較(Blackwell世代)
RTX 5070 Ti RTX 5070 RTX 5060 Ti RTX 5060
アーキテクチャ Blackwell Blackwell Blackwell Blackwell
CUDAコア数 8960 6144 4608 3840
ブーストクロック 2.45GHz 2.51GHz 2.57GHz 2.5GHz
ベースクロック 2.3GHz 2.33GHz 2.41GHz 2.28GHz
VRAM 16GB GDDR7 12GB GDDR7 16GB / 8GB GDDR7 8GB GDDR7
メモリバス 256bit 192bit 128bit 128bit
TDP 300W 250W 180W 145W
推奨電源 750W 650W 600W 550W

RTX 5060は、最新世代Blackwellアーキテクチャを採用したエントリークラスのGPUです。CUDAコア数は3,840基と上位モデルに比べて少なめですが、ブーストクロックは2.5GHzと十分に高く、フルHD環境で快適なゲーミングを実現します。

ビデオメモリは8GB GDDR7を搭載し、128bitのメモリバスと組み合わせることで、軽量〜中量級のタイトルでは安定した描画性能を発揮します。WQHD以上の解像度や重量級タイトルではVRAM容量やバス幅の影響でパフォーマンスが伸びにくい傾向にありますが、DLSS 3.5などの最新技術を活用することで十分カバー可能です。

TDPは145Wと控えめで、推奨電源も550Wと省電力設計になっているため、小型PCや省電力志向の構成にも向いています。RTX 5070や5060 Tiほどの性能は必要ないが、最新世代の機能を手軽に体験したいライトゲーマーや初めてのゲーミングPC導入を考えている人におすすめできるモデルです。

RTX 5060の価格と発売日

RTX 5060は、2025年5月19日に発売された最新のエントリークラス向けGPUです。

RTX 5060は2025年時点で約4万円台後半から5万円台で販売されています。発売当初より大体10~20%ほど価格が下がり、だいぶお求めやすい価格に落ち着いてきました。

上位モデルのRTX 5070 TiやRTX 5070と比べて価格が抑えられているため、コストパフォーマンスに優れており、なるべく予算を抑えたい方やはじめてのゲーミングPCを購入する方などにもおすすめです。

ゲーミング性能と特徴

RTX 5060はCUDAコア数3,840基、VRAM 8GB GDDR7を搭載したライトゲーマー向けのGPUです。フルHD解像度でのゲームプレイを想定した設計で、Apex LegendsやVALORANTといった軽量タイトルでは200fpsを超えるフレームレートを維持可能です。

一方で、最新の重量級AAAタイトルを高設定でプレイする場合には、WQHD以上では性能不足を感じるシーンが出てきます。しかし、DLSS 3.5を活用すれば描画負荷を軽減し、快適なフレームレートを維持できる点は最新世代ならではのメリットです。

RTX 5060のゲーム別フレームレート

ゲームタイトル(設定) 平均FPS
(フルHD)
平均FPS
(WQHD)
平均FPS
(4K)
Apex Legends(高設定) 200fps以上 160fps前後 95fps前後
VALORANT(高設定) 300fps以上 240fps前後 150fps前後
Cyberpunk 2077(高設定・DLSS ON) 75fps前後 60fps前後 35fps前後
エルデンリング(高設定) 100fps前後 80fps前後 50fps前後
ファイナルファンタジーXIV(高設定) 160fps前後 120fps前後 70fps前後
モンスターハンターライズ:サンブレイク(高設定) 140fps前後 110fps前後 65fps前後
ペルソナ5 タクティカ(高設定) 180fps前後 150fps前後 90fps前後
鉄拳8(高設定) 120fps前後 95fps前後 55fps前後
ストリートファイター6(高設定) 165fps前後 130fps前後 75fps前後

RTX 5060はフルHDでは快適に200fps超えを狙える一方、WQHDでは100fps前後に落ち着き、4Kではタイトルによって性能不足が見られる結果となります。DLSSを活用することで重いAAAタイトルでも60fpsを確保できる場面が多いため、WQHD環境までなら十分実用的です。

RTX 5060 解像度別FPS比較グラフ

消費電力と扱いやすさ

TDPは145Wと低く、推奨電源も550Wと控えめです。これにより、小型ケースや省電力志向のゲーミングPC構成に向いており、電力効率の高さは初心者にとっても扱いやすさにつながります。

ベンチマークスコア

グラフを見ると、最上位のRX 9070 XTやRTX 5070 Tiが1万ポイント前後と高いスコアを示しており、WQHDや4K解像度でも快適なゲーミングを実現できる性能を持っていることがわかります。一方で、エントリー向けに位置付けられるRTX 5060は6,300ポイントとやや控えめな数値ですが、消費電力が低く扱いやすい点が特徴です。フルHD解像度であれば多くの人気タイトルを快適にプレイできるため、初めてのゲーミングPC構築やライトゲーマーに最適な選択肢となります。

また、RX 9060 XTやRTX 5070といったミドルレンジモデルは8,000〜9,000ポイント台に集中しており、価格と性能のバランスに優れています。特にVRAM容量が多いモデルでは、最新タイトルや高解像度テクスチャを用いたゲームでも安定したフレームレートを確保しやすい点が強みです。用途や予算に合わせて、どのクラスを選ぶかを検討するとよいでしょう。

RTX 5060はこんな人におすすめ

  • フルHD環境で快適に最新ゲームを楽しみたい人
  • 予算を抑えて高コスパなゲーミングPCを構築したい人
  • 省電力で静音性の高い構成を重視する人

購入前チェック:使用モニターの解像度とリフレッシュレート、PCケースの拡張カード長、電源容量(推奨550W以上)、補助電源の形状(8ピン or 12V-2×6)を必ず確認してください。DLSS対応の有無もターゲットタイトルごとにチェックすると失敗がありません。

RTX 5060の評価と他GPUとの比較

RTX 5060の性能は、フルHDゲーミングに最適化されており、RTX 4060やRTX 4060 Tiと比べて最新世代アーキテクチャ「Blackwell」を採用している点が強みです。実際のベンチマークでは、RTX 5070やRX 9060 XTに比べるとスコアは劣るものの、消費電力とコストパフォーマンスに優れています

同価格帯のライバルであるAMDのRadeon RX 7600やRX 7700 XTと比較すると、ラスタライズ性能では拮抗する場面もありますが、DLSS 3.5やレイトレーシング性能に対応していることから、最新タイトルでは安定したフレームレートを維持できる点で有利です。

RTX 5060の活用シーン

  • ゲーミング: フルHD環境でApexやVALORANTを快適にプレイ可能
  • 動画編集: NVENCエンコーダーで軽量編集や配信に対応
  • 省スペースPC: 低消費電力設計により小型PCや静音志向の構成に最適

よくある質問(FAQ)

RTX 5060で4Kゲームはできますか?

RTX 5060はフルHDに最適化されたGPUのため、4K解像度で最新AAAタイトルを高設定でプレイするのは難しいです。ただし、DLSSを有効にすることで一部のタイトルではプレイ可能なフレームレートを確保できます。

RTX 5060とRTX 4060の違いは?

RTX 5060は最新のBlackwell世代で、アーキテクチャ効率とDLSS 3.5対応が大きな違いです。性能面ではRTX 4060より約10〜15%向上しており、省電力性も維持されています。

RTX 5060はどんな人におすすめですか?

フルHDゲーミングを快適に楽しみたいライトゲーマーや、初めてゲーミングPCを組む初心者に特におすすめです。コスパに優れ、消費電力も低いため扱いやすさも魅力です。

RTX 5060は動画編集や配信に使えますか?

RTX 5060はNVENCエンコーダーを搭載しており、動画編集やゲーム配信にも対応可能です。軽量な編集作業やOBS配信では十分な性能を発揮しますが、4K編集や高負荷レンダリングでは上位モデルの方が適しています。

予算に余裕があり、より高画質での配信をしたい場合や動画のエンコード時間を短縮したい場合などは、上位のRTX5060TiやRTX5070がおすすめです。

要点:フルHD中心ならRTX 5060で十分、WQHD以上や重量級で設定を妥協したくない場合はRTX 5070、配信や編集も本格的にこなすならRTX 5070 Tiが無難です。

まとめ

RTX 5060は、フルHDゲーミングをメインに据えたコストパフォーマンス重視のエントリーGPUです。RTX 5070や5060 Tiに比べて性能は控えめながら、DLSSや最新機能を利用すれば幅広いタイトルを快適に動作させることができます。初めてゲーミングPCを組む人や、ライトゲーマーにとってバランスの良い選択肢といえるでしょう。

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執筆者プロフィール

ゲーミングスタイル管理人|自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。初めての自作PCに魅了されて以来、毎年のようにパーツを更新しながら最新のトレンドを追いかけています。現在も現役で自作ゲーミングPCを組み替えながら、より快適でコスパの良い構成を探求中。 当サイト「ゲーミングスタイル」では、初心者にもわかりやすく、でも上級者も満足できるような情報発信を心がけています。パーツ選びや比較記事、トラブル対処法まで、実体験に基づいたリアルな情報をお届けします。