10万円以下でゲーミングPCは組めるのか?2026年春の最安構成をガチ検証

10万円以下でゲーミングPCは組めるのか?2026年春の最安構成をガチ検証

「安いゲーミングPCが欲しい」——その願いが2026年春、かつてないほど難しくなっています。DDR5メモリは2024年の約4倍、DDR4すら3倍近くまで高騰。果たして10万円以下でゲーミングPCは組めるのか。最安パーツを本気で積み上げて検証しました。

結論を先に言うと、組めます。ただし「ギリギリ」です。


目次

DRAM高騰が直撃する「格安自作」

2024年秋、DDR4メモリ16GBは約4,500円で買えました。それがいま約14,000円。DDR5はさらに深刻で、32GBキットは12,000円から62,000円と5倍超に跳ね上がっています。

DDR4 16GB
¥4,5002024年秋¥14,0002026年春
約3.1倍
DDR5 32GB
¥12,0002024年秋¥62,0002026年春
約5.2倍
SSD 500GB
¥5,0002024年秋¥8,0002026年春
約1.6倍

CPUやGPUの価格はほとんど変わっていません。値上がりの正体はメモリとストレージだけで約12,500円のコスト増。2024年なら6万円台で組めた構成が、同じスペックで9万円を超える計算です。

「5万円台で組めるゲーミングPC」は完全に過去の話。では10万円ならどうか——実際に組んでみます。

10万円以下で組む最安ゲーミングPC

コスト削減のカギはDDR4プラットフォーム + Intel Arc B580の組み合わせです。DDR5を避けることでメモリ代を大幅に抑え、コスパ最強クラスのGPUで性能を確保します。

パーツ 製品名 選定理由 価格(税込)
CPU Ryzen 5 5500
6C/12T / Zen 3
AM4最安クラス。1080pゲームなら十分な性能 ¥13,000
グラボ Intel Arc B580 10GB VRAM 10GB・1080p最強コスパ。XeSS対応 ¥40,000
メモリ DDR4-3200 16GB
8GB×2枚
DDR5回避でコスト圧縮。3200MHzで十分 ¥14,000
マザーボード B550M-HDV
ASRock
B550最安帯。必要最低限の端子は揃っている ¥9,500
SSD 500GB NVMe Gen3 容量は最小限。足りなくなったら増設で対応 ¥8,000
電源 550W 80PLUS BRONZE Arc B580(TDP 150W)に十分。非モジュラーで安価 ¥6,000
ケース ミドルタワー
前面メッシュ
エアフロー重視。5千円台でも十分な品質 ¥5,000
CPUクーラー Wraith Stealth
CPU付属品
Ryzen 5 5500は低発熱。付属クーラーで問題なし ¥0
合計(OS・モニター別) ¥95,500
💡

なぜArc B580? RTX 4060(約5万円)より1万円安く、VRAM 10GBはRTX 4060の8GBを上回ります。ドライバの成熟度も大幅に改善され、2026年時点で1080pコスパ最強のGPUです。

Windows 11のライセンス(約¥16,000)を含めると約¥111,500。旧PCからのライセンス移行ができれば、OS代はかかりません。

⚠️

知っておくべき制約。Ryzen 5 5500はCezanneダイ(ノート向け転用)のため、B550マザーでもPCIe Gen3までしか対応しません。Arc B580はGen3 x8で動作します。1080pなら体感差はほぼゼロですが、将来GPU換装時のボトルネックにはなりえます。Gen4が必要なら、Ryzen 5 5600(+約¥4,000)を検討してください。

このPCで何が動く?1080pゲーム性能

Ryzen 5 5500 + Arc B580で、主要タイトルの1080pパフォーマンスはどの程度か。ベンチマーク参考値をまとめました。

Valorant
1080p / 高設定
200+fps
快適
フォートナイト
1080p / 中〜高設定
100-120fps
快適
Apex Legends
1080p / 中〜高設定
90-110fps
快適
FF14 黄金のレガシー
1080p / 高(標準品質)
80-100fps
快適
バイオハザード レクイエム
1080p / 中設定
50-60fps
プレイ可能
モンハンワイルズ
1080p / 低〜中設定
40-55fps
プレイ可能

Valorantやフォートナイトなどの軽量タイトルは余裕の144fps超え。Apex LegendsやFF14も90fps以上で安定するため、1080pなら大半のゲームが快適にプレイできます

モンスターハンターワイルズのような重量級タイトルは設定を落とす必要がありますが、60fps前後でプレイすること自体は十分可能です。

💡

Arc B580はXeSSが使える。IntelのAIアップスケーリング技術「XeSS」対応タイトルなら、画質を維持したままフレームレートを10〜30%向上できます。対応タイトルは着実に増加中です。

格安BTOと比べてどうなのか

「組む手間を考えたらBTOのほうがいいのでは?」——もっともな疑問です。10万円前後のBTO市場を確認してみましょう。

10万円以下のBTOGPU非搭載
この価格帯のBTOはCPUの内蔵グラフィックのみ。ドスパラのMagnateシリーズなどが該当しますが、ゲーム用途には力不足。Valorant程度なら低設定で動きますが、それ以上は厳しいです。
13万円前後のBTO旧世代GPU
ようやく専用GPUが搭載される価格帯。ただしRTX 3060やGTX 1660 SUPERなど2〜3世代前のGPUが中心です。Arc B580には性能・VRAM容量ともに大きく劣ります。
15万円以上のBTO現行GPU
RTX 4060搭載モデルがこの価格帯から登場。Arc B580と同等以上の性能ですが、自作の約1.5倍の出費が必要です。OS・保証込みとはいえ、価格差は大きい。

10万円以下の予算で専用GPUのゲーミングPCが欲しいなら、自作が事実上の唯一の選択肢です。BTOではこの価格帯にまともなゲーミングモデルが存在しません。

💡

BTOの強みは15万円以上で発揮される。OS・保証・組み立て不要というBTOのメリットが効いてくるのは予算に余裕がある場合。10万円以下では自作のコスパ優位が圧倒的です。

まとめ

Verdict 2026

10万円ゲーミングPCは
「ギリギリ」組める

DRAM高騰で格安自作のハードルは確実に上がりました。2024年なら6万円台で組めた構成が、2026年春は¥95,500。それでもDDR4プラットフォームとArc B580の組み合わせで、1080pゲーミングに必要な性能は確保できます。

10万円以下でまともにゲームが動くPCを手に入れるなら、2026年春の時点では自作一択です。BTOではこの価格帯に専用GPU搭載モデルがなく、自作だけが唯一の手段になります。組み立ての手間はかかりますが、約9.5万円でValorantからモンハンワイルズまで動くPCが手に入ると考えれば、十分な見返りです。

メモリ相場は2026年後半〜2027年に落ち着く見通し。急ぎでなければ半年待つだけで、同じ予算でメモリ32GBやSSD 1TBへの増量が現実的になるかもしれません。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。