サイバーパンク2077 GPU別ベンチマーク|ラスタでAMDが大健闘、パストレでRTX 5080がRTX 4090に敗北——15GPU実測データ解説【2026年版】
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2020年発売のゲームが、2026年でも「最も重い」タイトルであり続けています。パストレーシング(Overdrive Mode)は現世代最高峰の描画負荷であり、RTX 5090でさえ4Kネイティブでは27fpsしか出ません。そしてRTX 5080はパストレでRTX 4090より遅いという逆説も実在します。一方ラスタライゼーションではRX 9070 XTがRTX 5070を21%上回るという驚きのAMD優位も。15GPU実測データで全貌を解説します。
「サイバーパンク2077はハイエンドGPUを買えば快適に動く」——この認識はある意味正しく、ある意味まったく違います。2026年時点でのサイバーパンク2077は3つの顔を持っています。ラスタライゼーション、レイトレーシング、パストレーシング(Overdrive Mode)で、それぞれ必要なGPUが根本的に異なります。
ラスタではRX 9070 XTがRTX 5070を21%上回り、RTX 5070 Tiとほぼ並びます。レイトレでもAMDは健闘しますが、パストレに入った瞬間に崩壊します。RX 9070 XTのパストレ1440pネイティブはわずか15fps。そしてNVIDIA陣営でも、L2キャッシュの差からRTX 5080はパストレでRTX 4090より遅いという奇妙な逆転が起きています。
この記事では、これらの複雑な構図をGPU別の実測数値で正直に解説します。「自分のGPUはサイバーパンク2077でどう動くのか」——その答えを15GPU・3解像度のデータで示します。
目次
テスト環境
GPU別fps比較(ラスタライゼーション・Ultra設定)
まずはレイトレなし・Ultra設定でのラスタライゼーション性能です。サイバーパンク2077はラスタでも重量級で、1440p Ultraでは多くのGPUが100fps以下に収まります。注目はRX 9070 XTの立ち位置——RTX 5070を21%も上回るというAMD優勢が鮮明に出るゲームです。
| GPU | FHD (1080p) | WQHD (1440p) | 4K (2160p) |
|---|---|---|---|
| RTX 509032GB GDDR7 / 575W | 235 | 181 | 95 |
| RTX 508016GB GDDR7 / 360W | 178 | 135 | 59 |
| RTX 409024GB GDDR6X / 450W | 163 | 138 | 64 |
| RTX 5070 Ti16GB GDDR7 / 300W | 143 | 107 | 67 |
| RX 9070 XT16GB GDDR6 / 300W | 137 | 110 | 54 |
| RTX 4080 Super16GB GDDR6X / 320W | 128 | 104 | 55 |
| RX 907016GB GDDR6 / 220W | 120 | 94 | 46 |
| RTX 507012GB GDDR7 / 250W | 115 | 91 | 53 |
| RTX 4070 Ti Super16GB GDDR6X / 285W | 109 | 93 | 51 |
| RTX 308010 / 12GB GDDR6X / 320W | 103 | 87 | 48 |
| RTX 407012GB GDDR6X / 200W | 93 | 79 | 43 |
| RTX 5060 Ti 16GB16GB GDDR7 / 180W | 89 | 68 | 37 |
| RX 7800 XT16GB GDDR6 / 263W | 84 | 75 | 34 |
| 1440p 60fps ライン(ネイティブ) | |||
| RTX 4060 Ti8 / 16GB GDDR6 / 165W | 78 | 57 | 30 |
| RTX 40608GB GDDR6 / 115W | 68 | 50 | 25 |
※単位はfps(平均値)。Ultra設定・レイトレOFF・アップスケーリングなし(TAA)・ネイティブ解像度の数値です。*印は比較データに基づく参考値です。
1440p UltraでRX 9070 XT(110fps)はRTX 5070(91fps)を21%上回ります。RTX 5070は価格帯が上にもかかわらず、サイバーパンク2077のラスタライゼーションではRX 9070 XT(およびRX 9070)に明確に負けています。さらにRX 9070 XT(110fps)はRTX 5070 Ti(107fps)とほぼ互角で、RTX 4080 Super(104fps)すら上回ります。サイバーパンク2077はAMDが最もコスパで輝くゲームの一つです。
RTX 5080がRTX 4090より遅くなるパストレの世界
ラスタでは概ねRTX 5080がRTX 4090より高速ですが、パストレーシング(Overdrive Mode)では逆転します。RTX 4090のほうがネイティブ描画でRTX 5080より約13〜15%高速です。
RTX 4090はL2キャッシュを96MB搭載しています。パストレーシングはGPUキャッシュへの依存度が非常に高く、大量のレイデータを処理する際にL2容量がボトルネックになります。一方、RTX 5080のL2キャッシュは48MBと半分以下。ラスタライゼーションやDLSSではRTX 5080が優位ですが、パストレのネイティブ描画に限ってはRTX 4090のキャッシュ優位が勝ります。ただしDLSS 4 MFGを使うと立場は完全に逆転します——詳しくは下の表で確認してください。
| GPU | 1080p ネイティブ | 1440p ネイティブ | 4K ネイティブ | 1440p DLSS Quality+MFG |
|---|---|---|---|---|
| RTX 509032GB GDDR7 | 87 | 61 | 27 | 130+MFG 4x |
| RTX 409024GB GDDR6X | 72 | 47 | 20 | 105FG 2x |
| RTX 508016GB GDDR74090より遅い | 63 | 41 | 17 | 120+MFG 4x |
| RTX 5070 Ti16GB GDDR7 | 50 | 32 | 13 | 85+MFG 4x |
| RTX 507012GB GDDR7 | 38 | 25 | 10 | 65+MFG 4x |
| RX 9070 XT16GB GDDR6 | 23 | 15 | 7 | 45+FSR FG |
※パストレーシング(Overdrive Mode)・ネイティブ解像度・アップスケーリングなしの数値です。「DLSS Quality+MFG」列はアップスケーリング込みの参考値。RTX 40系のFGは2x、RTX 50系はMFG 4x使用時。
ネイティブパストレではRTX 4090(47fps@1440p)がRTX 5080(41fps)を上回りますが、MFGを使うと話が変わります。RTX 4090は旧世代Frame Generation(2x)しか使えず1440p約105fps止まり。RTX 5080はMFG 4xで1440p 120fps以上に到達します。「パストレを実際に遊ぶ」場面ではRTX 5080が現実的な上限で、RTX 5090がいまのところ唯一の快適解です。RTX 4090のネイティブ優位は「MFGなし環境」という非常に限定的な条件でのみ成立します。
VRAM消費量——8GBの崖はここにある
サイバーパンク2077はVRAM消費がとくに多いゲームです。1440p Ultra設定では10〜12GBを常時使用し、8GB GPUはテクスチャを下げないとVRAMが溢れます。Overdrive(パストレ)はさらに深刻で、1080pでもすでに10GBを超えます。
| 描画モード / 解像度 | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| ラスタ Ultra(レイトレOFF) | 6〜8 GB | 10〜12 GB | 12〜16 GB |
| レイトレ Ultra | 8〜10 GB | 11〜14 GB | 14〜18 GB |
| Overdrive(パストレ) | 10〜12 GB | 12〜16 GB | 16 GB+ |
※使用量は設定・シーンにより変動します。テクスチャ品質「Psycho」設定時は最大値近辺を使用します。
RTX 5060 Tiには8GBモデルと16GBモデルがあります。8GB版は1440p UltraではシーンによってVRAMが溢れ、fpsが大きく低下します。GamersNexusの検証ではRTX 5060 Ti 8GBが1440pで16GBモデルより最大18%低いfpsを記録したケースがあります。RTX 4060 Ti 8GBも同様で、サイバーパンク2077を1440pで遊ぶなら最低12GB、理想は16GBのGPUを選んでください。
DLSS 4.5 / FSR 4 / XeSS 2.0 のフレームレート倍増効果
サイバーパンク2077はPatch 2.3でFSR 4(RDNA 4専用)とXeSS 2.0を追加し、主要3社のアップスケーリング技術すべてに対応しました。アップスケーリングとMFGを組み合わせることで、パストレの実用性が劇的に変わります。
Transformerモデルによる高品質アップスケール。Super Resolutionは全RTXシリーズで使用可。Multi Frame Generation(MFG 4x)はRTX 50シリーズ専用。RTX 40系は旧世代Frame Generation(2x)のみ使用可能。
MFG 4x: RTX 50系専用
MLベース高品質アップスケール。最高品質はRDNA 4(RX 9070 / 9070 XT)専用。RDNA 3以前はFSR 3.1へ自動フォールバック。FSR 3.1 Frame GenerationはPatch 2.3以降、DLSS SRと組み合わせても使用可能になった。
FSR 3.1 FG: GeForce・Radeon全般で利用可
Intel Arc B580以上で最高品質を発揮。フレーム生成もXeSS 2.0から同時対応。Arc GPUユーザーの選択肢として有効。他社GPUでもXeSS DPモードで動作する。
他社GPUでもXeSS DPで動作
Patch 2.3以前、RX 9070 XTでのサイバーパンク2077パストレは「動くだけ」でした。FSR 4 Quality(内部~955p)を使うと1440pで約40fps程度まで改善し、FSR 3.1 FGと組み合わせれば60fps前後が見えてきます。ラスタではNVIDIAに対抗できていたRDNA 4がパストレで圧倒的に不利なことに変わりありませんが、FSR 4の登場で「快適には程遠い」から「ギリギリ遊べるレベル」まで引き上げられました。
解像度・用途別おすすめGPU診断
RX 9060 XT(16GB)
RTX 5080(DLSS+MFG 4x必須)
「3つのサイバーパンク2077」を理解して、GPUを選ぶ
サイバーパンク2077は、ラスタ・レイトレ・パストレで別ゲームと言っていいほど必要なGPU性能が変わります。ラスタではAMDが圧倒的にコスパが高く、RX 9070 XTはRTX 5070を21%も上回り、RTX 5070 Tiと互角。RTX 5070よりRX 9070 XTのほうが安くて速い——これがサイバーパンク2077の現実です。
一方パストレに踏み込むと、AMD GPUはFSR 4があっても快適域には届かず、RTX 50系のMFG 4xがないと実用的なフレームレートが出ません。ネイティブパストレではRTX 4090がRTX 5080より速いという逆転も、MFGを使えば5080が完全に逆転します。VRAM 8GBは1440p Ultraで確実に詰まるため、サイバーパンク2077を長く快適に遊ぶには最低12GB・理想は16GBが必須です。
「どのサイバーパンク2077を遊びたいか」——その答えによってベストなGPUが変わります。設定の最適化でさらに20〜30%のfps改善も可能なので、設定ガイド記事も合わせて確認してみてください。



