RXとRTXの違いとは?AMD RadeonとNVIDIA GeForceを初心者向けに解説【2026年版】
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グラボを調べていると「RTX 4070」や「RX 9070」という型番が並んでいて、何が違うのかわからなくなった経験はないでしょうか。どちらもグラフィックボード(GPU)の製品名ですが、メーカーがまったく異なります。知らないまま購入すると、後から「自分のPCに合うソフトが使えない」と気づくことになりかねません。
結論から言うと、RXはAMD(赤のメーカー)、RTXはNVIDIA(緑のメーカー)のGPUブランドです。どちらも同じ「グラフィックボード」というパーツですが、開発・製造している会社がまったく別で、対応技術や得意な用途に違いがあります。
この記事では、RXとRTXという名前の意味、2026年時点での各メーカーの最新ラインナップ、そしてゲームや配信など用途別にどちらを選べばいいかを初心者向けにわかりやすく解説します。詳細なベンチマーク比較や具体的なモデルの性能差は別記事(後述)に任せ、ここでは「まず何を理解すべきか」に絞ります。
目次
RXはAMD、RTXはNVIDIAのブランド名
グラボの型番は「ブランド名 + 数字」で構成されています。「RTX 5070」なら「RTX」がブランド名で「5070」が世代・グレードを示す数字です。「RX 9070」も同様に「RX」がブランド名、「9070」が番号です。
| 型番の例 | メーカー | ブランド名 | イメージカラー |
|---|---|---|---|
| RX 9070 / RX 9060 XT など | AMD | Radeon RX | 赤 |
| RTX 5070 / RTX 5060 Ti など | NVIDIA | GeForce RTX | 緑 |
「Radeon RX」の「RX」はRadeon eXperienceの略で、AMDのGPU製品ラインを指します。「GeForce RTX」の「RTX」はRay Tracing eXperienceの略で、レイトレーシング(光の反射・屈折をリアルに描く技術)への対応を示しています。
余談ですが、NVIDIAには以前「GeForce GTX」というブランドもあり、中古市場にはGTX 1660やGTX 1080といったモデルが今も出回っています。GTXはレイトレーシングに対応していないため、現行の新品GPUはすべてRTXに切り替わっています。
RXとRTXはロゴカラーで判別できます。パッケージや基板に赤が多ければAMD Radeon、緑が多ければNVIDIA GeForceです。店頭やAmazonの商品画像を見るだけでも区別できます。
2026年の現行ラインナップ
2026年3月時点で、両メーカーとも最新世代が出揃っています。型番末尾の数字が大きいほど上位モデルで、性能も価格も高くなります。
RTX 50シリーズ(Blackwell世代)
NVIDIAの現行世代です。AIを活用したアップスケーリング技術「DLSS 4.5」や、フレームを生成してfpsを大幅に引き上げるマルチフレーム生成(MFG)に対応しています。
| モデル | 想定価格帯 | 主な対象用途 |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 40万円〜 | 最高性能・4Kゲーム・AI生成 |
| RTX 5080 | 20万円前後 | ハイエンドゲーム・クリエイター作業 |
| RTX 5070 Ti | 13〜17万円 | WQHD〜4Kゲーム |
| RTX 5070 | 10〜12万円 | WQHDゲーム |
| RTX 5060 Ti | 7〜10万円 | フルHD〜WQHDゲーム |
| RTX 5060 | 5〜6万円 | フルHDゲーム |
RX 9000シリーズ(RDNA 4世代)
AMDの現行世代です。2026年3月時点では3モデルが発売済みです。RX 9070 / 9070 XTはいずれも16GB VRAMを搭載しており、同価格帯のRTX 50系(12GB)より映像処理用メモリが多い点が特徴です。
| モデル | 想定価格帯 | 主な対象用途 |
|---|---|---|
| RX 9070 XT | 12〜14万円 | WQHD〜4Kゲーム |
| RX 9070 | 9〜11万円 | WQHDゲーム |
| RX 9060 XT(8GB / 16GB) | 5〜7万円 | フルHD〜WQHDゲーム |
型番の読み方として、RTX 5070 > RTX 5060、RX 9070 XT > RX 9070 > RX 9060 XTという順序で性能が高くなります。末尾に「Ti」や「XT」がつくモデルは、同じ番号の中で強化版という位置づけです。
ゲームで実感できる2つの違い
同じグラフィックボードでも、RXとRTXでは対応している技術に違いがあります。ゲームプレイに直接影響する2点を押さえておきましょう。
アップスケーリング技術(DLSS vs FSR)
アップスケーリングとは、低い解像度で描画した映像をAIで高解像度に補完し、処理負荷を抑えながらfpsを上げる技術です。NVIDIAとAMDでそれぞれ独自の技術を持っています。
| 技術名 | 対応GPU | 特徴 |
|---|---|---|
| DLSS 4.5(NVIDIA) | RTX 20系以降 | AIで高解像度補完。RTX 50系はMFGでfpsを最大6倍に増幅できる |
| FSR 4(AMD) | RX 9000シリーズ専用 | RDNA 4のAIアクセラレーターを活用した最新世代。旧世代はFSR 3を使用 |
| FSR 3(AMD) | RX 7000・6000など幅広く対応 | NVIDIAのGPUでも利用可能 |
旧世代のRX 7000やRX 6000を使っている場合はFSR 3が利用できます。ただし最新のFSR 4はRX 9000シリーズ専用です。FSR 3はNVIDIAのGPUでも動作するため、「アップスケーリングをとにかく使いたい」という場合は選択肢が広がります。
レイトレーシングとラスタライズ
レイトレーシングは光の反射・屈折・影を物理的に正確に計算する描画技術で、ゲームのビジュアルを大幅に向上させます。ただしGPUへの負荷が非常に高く、対応GPUの世代差が出やすい領域です。
NVIDIAはRTX 20系(2018年)からハードウェアレイトレーシングに対応しており、RTX 30系・40系・50系と世代を重ねるごとに実用性が高まっています。対してAMDはRDNA 4(RX 9000シリーズ)で大幅に改善され、ようやく実用レベルに達しました。RDNA 3以前(RX 7000・RX 6000)はレイトレーシングが苦手でした。
一方、通常の描画方式であるラスタライズ性能では、同価格帯でRX 9000シリーズがRTX 50系を上回るケースも増えています。「レイトレーシングを多用する最新ゲームを最高設定で楽しみたい」ならRTXが優位ですが、「ゲームを快適なfpsで遊べれば十分」という場合はRX 9000でも十分な性能が出ます。
どちらを選ぶべきか——用途別の判断
技術的な差を踏まえて、用途別にどちらが向いているかをまとめます。
| こんな人に | おすすめ |
|---|---|
| ゲームのみ・コスパ最重視(ミドルレンジ以上) | RX 9000シリーズ(RX 9070以上は16GB VRAMでコスパ優位) |
| 配信・動画編集も兼用したい | RTX 50シリーズ(NVEncエンコーダー・CUDA優位) |
| 画像生成AI(Stable Diffusion等)を使いたい | RTX 50シリーズ一択(CUDAが必須) |
| 純粋なゲーム性能を予算内で最大化したい(7〜14万円帯) | RX 9000シリーズ(RX 9070 / 9070 XT) |
| レイトレーシング・フォトリアルな映像を楽しみたい | RTX 50シリーズ |
どちらを選んでも4〜5年は現役で使えます。「ゲームだけするか、それとも配信・動画編集・AI生成も使うか」が最初の判断軸です。ゲーム専用ならRX 9000のコスパは魅力的ですが、NVIDIAのエコシステム(CUDA・NVEnc等)が必要な用途があるならRTXを選ぶ理由があります。
まとめ
RXはAMD Radeon、RTXはNVIDIA GeForceのブランド名です。同じ「グラフィックボード」というカテゴリの製品ですが、開発しているメーカーがまったく異なり、対応技術や得意な用途に違いがあります。
2026年時点では、RTX 50シリーズ(Blackwell世代)とRX 9000シリーズ(RDNA 4世代)が両メーカーの最新世代として出揃っており、どちらを選んでもゲームを快適に楽しめる性能があります。大まかな判断軸は「ゲーム特化ならRX、配信・AI・クリエイティブ兼用ならRTX」です。
具体的なモデルの性能差・価格帯別のおすすめ・DLSS 4.5とFSR 4の詳細比較は、以下の記事で詳しく解説しています。
詳細な性能比較が必要な場合は「RTXとRadeon どっちが買い?ベンチマーク・用途別おすすめ完全版」をあわせてご覧ください。価格帯別のスペック対比表や10用途別のおすすめ一覧を掲載しています。