RTX 5060 Ti vs RX 9060 XT どっちがおすすめ?徹底比較!ベンチマークで判明した性能差とコスパ
ラスタライズ性能はわずか2%差の互角。
勝負を分けるのは「2.5万円の価格差」と「DLSS 4.5」です。
RTX 5060 TiとRX 9060 XTはどちらも2026年のミドルクラスGPUの本命ですが、価格差は約2.5万円。12タイトルのベンチマークを実施し、両者の性能差・コスパ・消費電力を徹底比較しました。
目次
検証環境
ゲーミング最強CPU「Ryzen 7 9800X3D」で純粋なGPU性能を比較しています。
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D(8C/16T, 3D V-Cache) |
|---|---|
| マザーボード | X870E ゲーミングマザーボード |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | PCIe 4.0 NVMe SSD 2TB |
| 電源 | 850W 80PLUS Gold(ATX 3.0) |
| ドライバー | GeForce 572.xx / Adrenalin 26.x.x |
| OS | Windows 11 Pro 24H2(Game Mode ON) |
室温25℃、オープンフレーム検証台にて測定。各タイトル3回計測の平均値。
12タイトル FPSスコア詳細(1080p Ultra)
DLSS / FSRはすべてOFF。ネイティブ解像度での純粋な描画性能を比較しています。
主要スペック比較表
VRAM容量は同じ16GBですが、メモリの種類が異なる点に注目です。
| 比較項目 | RTX 5060 Ti | RX 9060 XT |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell(GB206) | RDNA 4(Navi 44) |
| VRAM容量 | 16GB GDDR7 | 16GB GDDR6 |
| メモリバス幅 | 128-bit | 128-bit |
| メモリ帯域幅 | 448 GB/s | 322 GB/s(+32MB Cache) |
| ラスタライズ性能 | 基準(100%) | 約98%(2%差) |
| レイトレ性能 | 約120%(20%優位) | 基準(100%) |
| TDP | 180W | 150W(省電力) |
| アップスケーリング | DLSS 4.5 / MFG対応 | FSR 4 |
| 2026年2月 実売価格 | 約9.5万円〜 | 約7万円〜 |
1万円あたりのフレームレート比
※12ゲーム平均ラスタライズ性能と実売価格から算出。「安くて速い」ではAMDが大幅に有利。
WQHDでの実力 & DLSS 4.5 / FSR 4の効果
1080pではほぼ互角の両者ですが、WQHDに解像度を上げるとメモリ帯域幅の差が効いてきます。
WQHDネイティブ性能(5タイトル抜粋)
| タイトル | RTX 5060 Ti | RX 9060 XT | 差分 |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 70 fps | 64 fps | RTX +9% |
| Black Myth: Wukong | 57 fps | 49 fps | RTX +16% |
| FF14: 黄金のレガシー | 104 fps | 85 fps | RTX +22% |
| MH ワイルズ | 38 fps | 35 fps | RTX +9% |
| Ghost of Tsushima | 52 fps | 60 fps | RX +15% |
WQHDではGDDR7の高帯域(448 GB/s)を持つRTX 5060 Tiが明確に優位です。5タイトル平均で約10%のリードに広がりました。
DLSS 4.5 / FSR 4 Quality適用時(WQHD)
| タイトル | RTX + DLSS 4.5 | RX + FSR 4 | DLSS向上率 | FSR向上率 |
|---|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 88 fps | 82 fps | +26% | +28% |
| Black Myth: Wukong | 75 fps | 66 fps | +32% | +35% |
| MH ワイルズ | 53 fps | 50 fps | +39% | +43% |
FSR 4のアップリフト率自体はDLSS 4.5よりやや高いですが、ネイティブ性能の差があるため、アップスケーリング後もRTX 5060 Tiがリードを維持しています。
DLSS 4.5のマルチフレーム生成はRTX 50シリーズ専用の機能です。たとえばCyberpunk 2077のパストレーシング(1080p)は、ネイティブだと35fpsしか出ませんが、DLSS Quality + MFG 4x適用で142fpsまで跳ね上がります。ミドルクラスGPUでパストレーシングを実用レベルで楽しめるのは、現状RTX 5060 Tiだけです。
ジャンル別:得意・不得意の傾向
12タイトルのデータを分析すると、両GPUの得意分野がはっきり分かれました。
オープンワールド・Radeon最適化タイトル
Vulkan APIやRadeon向けに最適化されたタイトルでは、RX 9060 XTが大幅にリードします。Ghost of Tsushimaでは35%、Forza Horizon 5では21%もの差がつきました。この手のゲームをメインで遊ぶなら、RX 9060 XTの方がはるかに快適です。
重量級AAA・レイトレーシング系
NVIDIAドライバの最適化が効くAAAタイトルではRTX 5060 Tiが安定して上回ります。レイトレーシングON時はさらに差が開き、DLSS 4.5のMFGで実用的なフレームレートを維持できるのも大きなアドバンテージです。
競技系FPS・eスポーツタイトル
Apex LegendsもVALORANTも、両GPUとも144fpsを余裕で超えています。数値上は数%の差がありますが、体感できるレベルではありません。ただしNVIDIA Reflexによる入力遅延の低減を重視するなら、RTX 5060 Tiにやや分があります。
消費電力とランニングコスト
GPUの消費電力は月々の電気代に直結します。2026年の日本は電気料金が高止まり中。長い目で見ると無視できないポイントです。
ゲーム中平均消費電力(実測値)
電気代シミュレーション(1日3時間 / 35円/kWh)
| 期間 | RTX 5060 Ti | RX 9060 XT | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 約540円 | 約460円 | 80円 |
| 1年間 | 約6,500円 | 約5,500円 | 1,000円 |
| 3年間(買い替え周期) | 約19,500円 | 約16,500円 | 3,000円 |
RX 9060 XTは本体価格が約2.5万円安い上に、消費電力も低いため、3年間のトータルコストでは約2.8万円の差に広がります。純粋にコスパだけで判断するなら、RX 9060 XTの圧勝です。
結局どっち?後悔しないGPU選び
12タイトルのベンチマーク、WQHD性能、DLSS/FSR効果、消費電力——すべてのデータから導いた結論です。
RTX 5060 Ti が正解の人
- レイトレーシングONで最新AAAタイトルを遊びたい
- DLSS 4.5のマルチフレーム生成(MFG)に魅力を感じる
- WQHDモニターへのアップグレードを考えている
- FF14やMH Wilds等、NVIDIA最適化タイトルがメイン
- 将来的にAI画像生成もローカルで試してみたい
RX 9060 XT が正解の人
- 予算7万円台でミドルクラスの最高パフォーマンスが欲しい
- レイトレはOFF派。とにかくフレームレート優先
- Ghost of TsushimaやForza等のRadeon最適化タイトルが好き
- 消費電力を抑えて電気代と発熱を最小限にしたい
- 浮いた2.5万円をモニターやSSD等に回したい
2.5万円の価格差に見合うかどうか——それがすべてです。
ラスタライズ性能が互角である以上、DLSS 4.5 MFGとレイトレーシングに2.5万円の価値を見出せるならRTX 5060 Ti。それ以外の多くのユーザーには、RX 9060 XTが「正解」です。
まとめ:ミドルクラスGPU対決は「価格」で決着
2026年のミドルクラスGPUは、正直どちらを選んでも「ハズレ」がない恵まれた世代です。12ゲーム平均でわずか2%差ということは、どちらを買ってもフルHDゲーミングの体験はほぼ同じということ。
違いが出るのは「その先」の部分です。WQHDへのステップアップ、レイトレーシングの描画品質、DLSS 4.5 MFGによるパストレーシング体験——これらに魅力を感じるなら2.5万円の上乗せは十分にペイします。一方、浮いた予算で144Hzモニターやゲーミングチェアに投資するのも賢い選択です。