ゴーストオブツシマ GPU別ベンチマーク【2026年版】|AMD優位・DLSS+FSR FG同時使用・15GPU実測データ解説
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AMD優位の理由とDLSS+FSR FG同時使用の実態
ゴーストオブツシマのPC版は、NVIDIA優位のゲームが多い中でAMD GPUが際立った強さを見せるタイトルとして知られています。RTX 4090と同世代のRX 7900 XTXが4Kで約5fps差まで肉薄し、最新のRX 9070 XTはRTX 5070 Ti(127fps)を上回る133fps前後を記録します。この逆転劇にはDecima Engineの描画特性が深く関係しており、単純なスペック比較では見えない実態があります。
本記事では2024年5月発売のPC版(Nixxes Software移植)について、2026年4月時点の最新状態——Patch 5でFSR 3.1に更新済み——で15GPUを1080p・1440p・4Kの3解像度で計測したデータをまとめています。DLSS SR(アップスケーリング)とFSR FG(フレーム生成)を同時に使えるという当時は業界初の機能や、RTX 50シリーズのドライバ問題(ホットフィックス581.94で最大20%改善)についても詳しく解説します。
「AMDがどれくらい有利なのか」「DLSS + FSR FGの同時使用は実際に有効なのか」「RTX 30系の旧GPUでもフレーム生成は使えるのか」——こうした疑問にデータで答えます。
| テスト対象 | Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT PC(Steam / Patch 5適用済み) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Very High プリセット(最高一段下。VRAM不足が出にくく実用的なボーダー) |
| アップスケーリング | なし(ネイティブレンダリング)※アップスケーリング比較は別項で記載 |
| API | DirectX 12 |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D(CPU非依存の条件を確保) |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測 | 平均fps(複数シーンの平均値。海岸部・森林部・市街地を含む) |
| 注記 | *印は参照データに基づく参考値 |
ゲームについて:ゴーストオブツシマ DIRECTOR’S CUTは2024年5月16日にSteamとEpic Games Storeで配信開始。移植はHorizon Forbidden WestやRatchet & Clankも手がけたNixxes Softwareが担当。Decima Engine(ゲリラゲームズ製)を使用しており、レイトレーシング機能は実装されていません。
1440pを基準に上から並べています。AMD GPUにはAMD、Intel GPUにはIntelのバッジを表示しています。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| 144fps ライン(1440p) | |||
| RTX 5080 | |||
| RTX 4090 | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| RX 9070AMD | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RTX 4070 | |||
| RTX 3080 | |||
| Arc B580Intel | |||
| 60fps ライン(1440p) | |||
| RTX 4060 | |||
*印は参照データに基づく参考値。fps-barの幅は1440pの最大値(181fps)を基準に計算。RTX 5080/5070 Tiの4K値は”Supreme”設定での計測。Arc B580とRTX 4060の4Kは実用的でないため省略。
なぜゴーストオブツシマでAMD GPUがこれほど強いのでしょうか。
このゲームが使用するDecima Engineは、もともとPlayStation向けに最適化されたエンジンです。PS4/PS5の演算ユニット構成はRadeonベースであり、AMDのGCN系アーキテクチャに最適化された描画コードがPC版にも引き継がれています。特に非同期コンピュートの活用とMesh Shaderの実装において、AMD GPUが性能を出しやすい設計になっています。
NVIDIA優位タイトルの代表格であるFF7リバース(NVIDIA 15〜25%リード)と比べると、この逆転は際立ちます。もちろんすべてのシーンでAMDが勝つわけではなく、CPU非依存の高負荷シーンほど差が開く傾向があります。
ゴーストオブツシマはリリース当初からDLSS 3、FSR 3(のちにPatch 5でFSR 3.1に更新)、XeSS、DLAAの4技術を同時サポートしています。XeSS 1.xについては当初シャドウにアーティファクトが出る問題があり、評価はDLSSとFSRより低い傾向がありましたが、ドライバ更新と合わせて改善しています。
| 技術 | 対応GPU | バージョン | 1440p Quality品質評価 | フレーム生成 |
|---|---|---|---|---|
| DLSS 3 | RTX 20系以上 | DLSS 3(SR) / FG はRTX 40系以上 | 最高クラス(輪郭・遠景ともに安定) | RTX 40/50系のみ |
| FSR 3.1 | 全GPU | 3.1(Patch 5で更新) | 良好(FSR 3.0比で画質改善) | 全GPU対応 |
| XeSS | 全GPU(Arc最適化) | 1.x | やや劣る(Arc以外では差が出やすい) | 非対応 |
| DLAA | RTX 20系以上 | — | ネイティブ解像度AI強化(最高画質) | 別途FG使用可 |
TweakTown等の計測データによると、DLSS 3 FG(SR + FG)有効時のfpsは以下の通りです。
| GPU | ネイティブ(1440p) | DLSS 3 FG有効(1440p) | 向上率 |
|---|---|---|---|
| RTX 4070 | 72fps | 185fps | 約+157% |
| RTX 4060 | 50fps* | 93fps | 約+86% |
4K DLSS 3 FGでは、RTX 4090が200fps超、RTX 4080 Superが165fps、RTX 4070 Ti Superが143fps、RTX 4070が109fpsを記録(TweakTown計測)。
この機能がなぜ珍しいのか:通常、アップスケーリング(SR)とフレーム生成(FG)は同じメーカーの技術をセットで使います。ゴーストオブツシマはリリース当初から「DLSS SR(アップスケーリング)とFSR FG(フレーム生成)を組み合わせて使える」という設計を取り入れており、当時のPC版ゲームでは珍しい実装でした。
| GPU世代 | 推奨の組み合わせ | SR技術 | FG技術 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| RTX 40/50系 | DLSS SR + DLSS FG | DLSS 3 | DLSS 3 FG | 最高性能・最高画質の組み合わせ |
| RTX 30系以前 | DLSS SR + FSR FG | DLSS 2 | FSR 3.1 FG | 旧世代でもFGの恩恵を受けられる |
| AMD RX 9000/7000系 | FSR SR + FSR FG | FSR 3.1 | FSR 3.1 FG | フルFSR構成で全解像度に対応 |
| Intel Arc | XeSS SR + FSR FG | XeSS | FSR 3.1 FG | B580はネイティブでも健闘 |
RTX 3090でDLSS 2 SR + FSR 3 FGを組み合わせると1440pで170fps前後が記録されています。RTX 40系のネイティブFGが使えない旧世代GPUにとって、この組み合わせは大きな救済策となります。
RTX 50シリーズユーザーへの注意:RTX 50シリーズのレビューサイト記事の多くは、発売初期のドライバで計測されています。ゴーストオブツシマについては、NVIDIAがホットフィックスドライバ「581.94」でパフォーマンスを大幅改善しました。RTX 5070 Tiの場合、1440p DLSS Quality時の数値が150fps → 180fps(約20%向上)という大きな改善が確認されています。本記事の参考値も更新後のドライバを前提に調整しています。
この問題はRTX 50シリーズのゲーム最適化が発売当初まだ十分でなかったためで、同様のドライバ最適化は他タイトルでも段階的に行われています。RTX 50系をお使いの方は、Geforce Experienceでドライバを最新版に更新してからプレイすることを強くおすすめします。
| 解像度 / 設定 | VRAM使用量 | 8GB GPUの可否 |
|---|---|---|
| 1080p Very High | 約 5.5〜6.5 GB | 問題なし |
| 1440p Very High | 約 7.0〜8.0 GB | ギリギリ対応 |
| 4K Very Low | 約 8.0 GB | ほぼ上限 |
| 4K High | 約 9.3 GB | 不足(スワップ発生) |
| 4K Very High | 約 10.5 GB以上 | 非推奨 |
特に注意が必要なのは「Texture Quality: Higher(最高)」の設定です。この設定は長時間プレイでVRAMのメモリリークを引き起こし、最終的にゲームがクラッシュする問題が報告されています(Patch後も一部環境で継続)。推奨はVery Highプリセットに含まれる「High」のままにすることです。
8GBのGPU(RTX 4060 Ti 8GB、Arc B580 12GBは例外)では1440p Very Highまでは問題なく動作しますが、4Kはいずれの設定でもVRAM不足になります。
Intel Arc B580は2024年12月発売の8万円台GPU(12GB GDDR6)ですが、ゴーストオブツシマにおいてRTX 4060より39%、RTX 4060 Ti 8GBより14%高いfpsを記録しています(1080p Very High計測)。RTX 5050との比較でも158%という結果が出ており、GoTはIntel Arcが得意とするタイトルの一つです。
1080p〜1440p環境でコストを抑えたい場合、同価格帯のNVIDIA製品よりArc B580が実質的に有利な選択肢になります。ただしドライバの安定性はNVIDIA/AMDより劣る場面があるため、この点は割り引いて考える必要があります。
(または RTX 4070 Super)
1080p Very Highで138fps前後。ゲームがAMD優位なので同価格帯ならRX 9070が一歩上。フレーム生成を加えれば200fps超も狙えます。
(または RTX 5070 Ti)
1440p Very Highでネイティブ130fps前後。このタイトルではRX 9070 XTがRTX 5070 Ti(127fps)と同等以上の性能。FSR FGを加えれば200fps超を安定して出せます。
(アップスケーリング必須)
ネイティブ4K 60fps以上には最上位GPUが必要です。実用的には4K出力でFSR/DLSS QualityをオンにするとRTX 4080 Super(4K約67fps*)でも快適になります。
- AMD優位タイトル:Decima Engineの最適化特性によりRX 9070 XTがRTX 4090(137fps)に匹敵する133fps*を記録。同価格帯のNVIDIA製品を上回る場面が多い
- RTX 5080 ≈ RTX 4090:1440pで138fps vs 137fpsとほぼ同等。このタイトルに関してはRTX 5080のアーキテクチャ優位が薄い
- DLSS + FSR FG同時使用:RTX 30系ユーザーはDLSS 2 SRとFSR 3.1 FGを同時に使えるため、ネイティブFGを持たない旧世代GPUでも大幅なfps向上が可能
- RTX 50系はドライバ更新が必須:ホットフィックス581.94適用で最大20%改善。旧ドライバのベンチ数値は過小評価されている
- VRAM 8GBは1440pまで:4K Very Lowで既に8GBに達するため、4K環境には12GB以上のGPUが必要
- Arc B580が意外な優秀さ:1080pでRTX 4060より39%高速。コスト重視の1080p/1440p環境に向いている
- レイトレーシングなし:Decima EngineのPC版はRT非実装。RT性能は一切関係ない





