PS5が約10万円、PS5 Proが約14万円に値上げ——4月2日から全世界で。ゲーマーの選択肢はどう変わるか
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PS5 Pro 137,980円 / PS5 97,980円——4月2日から
ソニーが2026年4月2日付けでPS5・PS5 Pro・PS Portalの全世界一斉値上げを発表しました。PS5 Proは18,000円増の137,980円、PS5通常版も97,980円に。「コンソールは安い」という前提が揺らぐ価格帯に突入します
- PS5が97,980円(+18,000円)、PS5 Proが137,980円(+18,000円)、PS Portalが39,980円(+5,000円)に。4月2日施行
- 背景はAI向けメモリ需要によるDRAM・NAND価格の高騰と、対中関税30%によるコスト上昇。ソニーは「グローバルな経済環境の継続的な圧力」と説明
- PS5 デジタル・エディション日本語専用モデル(825GB)は55,000円で据え置き。ただし本体言語が日本語固定、PSNアカウントも日本地域限定という制約あり
目次
新旧価格の一覧——日本・米国
日本(税込)
| モデル | 旧価格 | 新価格 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| PS5(ディスクドライブ付) | 79,980円 | 97,980円 | +18,000円 |
| PS5 デジタル・エディション | 72,980円 | 89,980円 | +17,000円 |
| PS5 Pro | 119,980円 | 137,980円 | +18,000円 |
| PS Portal | 34,980円 | 39,980円 | +5,000円 |
| PS5 DE 日本語専用(825GB) | 55,000円 | 55,000円 | 据え置き |
米国(USD)
| モデル | 旧価格 | 新価格 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| PS5 | $549.99 | $649.99 | +$100 |
| PS5 Digital Edition | $499.99 | $599.99 | +$100 |
| PS5 Pro | $749.99 | $899.99 | +$150 |
| PS Portal | $199.99 | $249.99 | +$50 |
PS5 Proの米国価格は$900に到達しました。ディスクドライブは別売りのため、ドライブ付きで揃えると実質$1,000を超える計算です。
価格推移——「コンソールは安くなる」はずだった
据え置きゲーム機は世代が進むにつれて値下がりするのが通例でした。PS4は発売から3年で$50値下げ、PS3は大幅な値下げを繰り返しています。PS5はその常識を逆転させた初のコンソールです。
PS5 DE — $399 / 39,980円
日本では5,500円増。米国は据え置き
値下げではなく実質値上げ
ディスクドライブ別売りで批判
米国市場で初の値上げ
PS5 Pro $899 / 137,980円。発売時比+30〜50%
PS5の米国価格は発売時の$499から$649へ、6年間で+30%。デジタル・エディションに至っては$399→$599で+50%です。半導体の価格下落を反映して安くなるどころか、逆に高くなり続けています。
値上げの背景——なぜ今このタイミングなのか
ソニーは公式に「グローバルな経済環境の継続的な圧力」とだけ説明していますが、背景にある要因は明確です。
最大の要因です。AIデータセンターの爆発的な拡大で、メモリチップメーカーが高マージンのサーバー向け製品を優先。DRAM生産量の推定70%がデータセンターに吸われ、民生向け(ゲーム機・PC)のチップ単価が高騰しています。Synopsys CEOは「メモリの逼迫は2027年まで続く」と発言(CNBC、2026年1月)。
コンソール部品の多くは中国から調達されています。米国の対中関税30%がコストに直撃しており、2025年のXbox値上げも同じ関税が主因でした。PS5も同じサプライチェーンの影響を受けています。
円安・ユーロ安による為替差損も大きい要因です。日本のPS5値上げ幅(+18,000円、+23%)が米国(+$100、+18%)より大きいのは、円安の影響が上乗せされているためです。
日本語専用モデル(55,000円据え置き)の落とし穴
今回の値上げで唯一価格が変わらないのが、PS5 デジタル・エディション日本語専用モデル(CFI-2200B01、825GB)です。2025年11月に55,000円で発売されたこのモデルは、4月2日以降も同じ55,000円で購入できます。
ただし「日本語専用」の制約は思ったより厳しいものです。
- 55,000円は値上げ後の通常DEより34,980円安い
- 日本語でゲームを遊ぶだけなら実用上の問題はない
- ハード性能は通常PS5 DEと同一
- 本体の表示言語が日本語に固定(英語UIにできない)
- PSNアカウントは日本地域限定。海外ストアからの購入不可
- ストレージが825GB(通常版は1TB)
- ディスクドライブなし(DL専用)
日本語で遊ぶだけなら問題はありません。ただし海外版ソフトを購入したい人や、将来海外に引っ越す可能性がある人には向いていません。「とにかく安くPS5が欲しい」という目的であれば、この55,000円モデルが最もコスパの高い選択肢です。
同じ予算でゲーミングPCはどうか——簡潔な比較
PS5が10万円、PS5 Proが14万円という価格帯は、ゲーミングPCの購入検討圏と重なります。2026年3月時点のBTO PCの目安を並べます。
APU構成(GPUなし)が限界。Ryzen 7 8700G + 16GB DDR5 + SSDで9〜12万円。軽量なゲームはプレイできますが、PS5と同等の描画性能は出ません。まともなGPU(RTX 4060)搭載のBTOは13万円台〜です。
10万円ではPS5に太刀打ちできない
RTX 4060搭載のBTO PCが射程圏(13〜17万円)。フルHD高画質で60fps以上は安定しますが、PS5 Proが得意とする4K/60fps(PSSR利用)には届きません。ただしDLSSを使えばWQHD/60fpsは十分可能で、フレームレートの上限が120fps以上に伸ばせるのがPCの利点です。
14万円ならPC vs PS5 Proは互角に近い
PCとPS5 Proの詳しい比較(fps・5年コスト・できることの違い)は既存の解説記事にまとめています。値上げ後の価格でも基本的な判断軸は変わりません。
市場への影響——アナリストの見方
業界アナリストの反応は総じて悲観的です。
「ゲーミングは高所得層に集中する趣味に向かっている。低所得層がついていけなくなっており、コンソール価格の方向性はその格差を広げている」
「NintendoやMicrosoftもハードウェア値上げに追随する可能性がある。ハード投資の障壁が上がれば、ソフトウェア売上にも影響する」
特に懸念されているのが、2026年秋に予定されている大型タイトルの販売への影響です。PS5の新規購入を考えていた層に$100〜$150の追加負担が発生することで、ハード普及にブレーキがかかる可能性があります。
Xbox Series X|Sも2025年に2回の値上げを実施済み(Series Sは$299→$399、Series Xも段階的に値上げ)。Nintendo Switch 2も$449で発売されており、アナリストは「2026年中にさらなる値上げがあっても驚かない」と述べています。ゲーム機全体が値上がりする流れの中で、PS5はその最前線にいるという状況です。
4月2日までにやるべきこと
値上げ前の駆け込みを検討する場合、確認すべき点をまとめます。
- PS5やPS5 Proの購入を近いうちに予定していた
- 値上げ前の在庫があるうちに確保したい
- PS独占タイトル(Astro Bot、Demon’s Soulsなど)が目当て
- PS5 DE日本語専用モデル(55,000円)で十分という人
- PC移行を含めて比較検討したい人
- 値上げ後の在庫状況や価格推移を見てから判断したい人
なお、値上げ直前は駆け込み需要で在庫が薄くなる傾向があります。購入を決めているなら早めの確保が無難です。一方で「値上げ後も55,000円で買える日本語専用モデル」という選択肢が残っている点は、日本のユーザーにとっては救いと言えます。

