NVIDIAは2026年に新型ゲーミングGPUを出さない?9月時点の答え合わせ|RTX 50 SUPERは保留、RTX 60は2028年説
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9月25日時点、デスクトップ向けGeForceの新SKUはゼロのままです
NVIDIAが2026年に新型のゲーミングGPUを出さない、という2026年2月の報道は、9月25日時点でもそのとおりに進んでいます。1月から9月までに、デスクトップ向けGeForceの新しいモデルは1つも発表されていません。
代わりに起きたのは、5年前のRTX 3060 12GBの店頭復帰や、RTX 5050 9GB版の計画中止報道といった「新製品を出さずに品ぞろえをやりくりする」動きです。待たれていたRTX 50 SUPERは、ボードメーカーに実機が届いた段階で発売が止まっています。
2月の報道で予想されていたことと、9月までに実際に起きたことを項目ごとに並べ、残り3カ月で新型が出る可能性と、今グラボを買うか待つかの判断材料をまとめました。
目次
答え合わせ2月の報道と9月時点の実際
2026年2月5日、米メディアThe Informationが「NVIDIAは2026年に新しいゲーミングGPUを出さない計画」と報じ、TrendForceは「約30年で初めて」と紹介しました。その後の9カ月で何が起きたかを並べると、次のようになります。
| 項目 | 2月時点の報道 | 9月25日時点 |
|---|---|---|
| 新型デスクトップGeForce | 2026年は出さない計画 | 1〜9月の発表はゼロ。5月のComputexでも新GPUの発表なし |
| RTX 50 SUPER | 設計完了も優先度を下げる | ボードメーカーに実機が届いたが発売保留。3GB GDDR7の価格高騰が理由と報道 |
| RTX 60(Rubin世代) | 2027年末の量産予定が2028年へずれる | 9月にリーカー2人が相次いで2028年説を示す |
| 旧世代の再投入 | 検討段階 | 6月にRTX 3060 12GBが米国の店頭に復帰(339ドル) |
| ローエンドの新構成 | RTX 5050 9GB版の噂 | ボードメーカーに続報がなく、中止か無期限延期と報道 |
| 例外になりうる製品 | なし | ノートPC向けSoC「RTX Spark」が10月に登場予定(単体グラボではない) |
RTX Sparkは、Arm系CPUと既存のBlackwell世代GPUを1チップにまとめたノートPC・小型PC向けのSoCです。NVIDIA自身もAI開発者やクリエイター向けとして打ち出しており、差し替えて使う単体のグラフィックボードではありません。ゲーマーが待っている「新型GeForce」とは別枠で見るのが妥当です。詳しくはRTX Sparkの解説にまとめています。
RTX 50 SUPERは「出せるのに出していない」状態
RTX 50 SUPERは、3GB容量のGDDR7を使ってVRAMを1.5倍に増やす計画とされています(RTX 5070 SUPERが18GB、5070 Ti SUPERと5080 SUPERが24GB)。7月には一部のボードメーカーに実機が届いたと報じられましたが、3GB GDDR7は1枚60〜70ドル前後と、2GB品(約20ドル)の3倍近い価格とされ、発売が止まっています。
NVIDIAはSUPERシリーズ自体を正式に発表しておらず、投入時期は「2026年内」と「CES 2027(2027年1月)」で観測が割れたままです。経緯とSKU別の仕様はRTX 50 SUPERの最新状況で追っています。
RTX 60は2028年説がまた強まった
NVIDIA関連のリークで知られるkopite7kimi氏は2026年9月21日、次世代GeForce向けのGR20xについて「2028年の製品で、また延期された」と投稿しました。9月16日には別のリーカーKepler_L2氏も、2027年に出る新GPUはAMDの1製品だけとの見方を示しています。NVIDIAは発売時期を公表しておらず、いずれもリークの段階です。世代間隔の比較やRubinとの関係はRTX 60の2028年説で解説しています。
背景新製品が止まった原因はメモリの取り合い
原因は、AI向けのメモリ需要がゲーミングGPU向けの供給を圧迫していることです。TrendForceが紹介した台湾・工商時報の報道では、HBMやGDDR7を含めるとAIが2026年の世界のDRAM供給の約20%相当を使う見込みとされています。同じ報道では、1GBあたりの製造に必要な容量は標準的なDRAMに対してHBMが4倍、GDDR7が1.7倍とされ、DRAM全体の生産能力の伸びは年10〜15%にとどまります。
Micronの2GB GDDR7の生産終了が現行RTX 50にどう影響するかは、Micron 2GB GDDR7 EOLの影響で整理しています。
NVIDIAの説明
2月の報道を受けた海外メディアの取材に対し、NVIDIAは次のようにコメントしました。
「GeForce RTX GPUの需要は強く、メモリ供給は逼迫しています。すべてのGeForce SKUの出荷を続けており、メモリの入手性を最大限に高めるためサプライヤーと緊密に連携しています」
新製品の計画については肯定も否定もしておらず、その後も2026年の新型GeForceについて公式の発表はありません。
Radeonは別のメモリを使っている
AMDのRadeon RX 9000シリーズはGDDR7ではなくGDDR6を使っています。RX 9060 XTは16GBのGDDR6(128bit)、RX 9070 XTは16GBのGDDR6(256bit)です。3GB GDDR7の高騰がそのまま効くNVIDIAとは事情が違い、AMDは6月2日に中国限定だったRX 9070 GRE(12GB GDDR6)を549ドルで世界展開しました。まったく新しい設計のGPUではありませんが、2026年の品ぞろえを広げる動きです。
判断材料今グラボを買うか、待つか
2026年に残された時間は3カ月です。待つ対象ごとに、見通しは次のとおりです。
価格の動きはGPU価格の推移で継続して追っています。低価格帯で迷っている場合は、RTX 3060 12GBの再販とRTX 5050 9GB中止も判断材料になります。
候補今買うならVRAM 16GBの現行モデル
新型を待たずに買うなら、VRAM 16GBを積んだ現行のミドルクラスが無難です。NVIDIAならRTX 5060 Ti 16GB、AMDならRX 9060 XT 16GBが同じ価格帯で競合しています。
FAQよくある質問
2月に報じられた「2026年は新型ゲーミングGPUを出さない」は、9月25日時点で予想どおりに進んでいます。デスクトップ向けGeForceの新モデルはゼロで、RTX 50 SUPERは実機がありながら3GB GDDR7の高騰で保留、RTX 60は2028年説が再び強まりました。NVIDIAがこの間に出したのは、旧世代RTX 3060 12GBの店頭復帰とノートPC向けのRTX Sparkです。
今グラボが必要なら、現行のRTX 50かRadeon RX 9000からVRAM 16GBのモデルを選ぶのが現実的です。RTX 50 SUPERを待つのは、18〜24GBのVRAMが必要な用途で、発売時期と価格の上振れを受け入れられる場合に限られます。
出典:Tom’s Hardware「Report claims Nvidia will not be releasing any new RTX gaming GPUs in 2026」 / TrendForce「NVIDIA reportedly plans no new gaming GPU in 2026」 / NVIDIA「Computex 2026 GeForce RTX announcements」 / VideoCardz「RTX 50 SUPER cards already at board partners, but launch is on hold」 / VideoCardz「GeForce RTX 60 reportedly delayed to 2028」 / Tom’s Hardware「Legacy Nvidia RTX 3060 12GB returns to retail」 / NVIDIA Blog(IFA 2026・RTX Spark) / TrendForce「AI reportedly to consume 20% of global DRAM wafer capacity in 2026」 / Micron「Micron Announces Exit from Crucial Consumer Business」 / AMD「Radeon RX 9060 XT」製品仕様








