BTO限定の隠れた刺客!Radeon RX 9060レビュー|RTX 5060をワッパで凌駕する「完成品PC」の新基準

(更新: 2026.2.28)
BTO限定の隠れた刺客!Radeon RX 9060レビュー|RTX 5060をワッパで凌駕する「完成品PC」の新基準
「フルHDなら、もうこれでいい」どころか「これがいい」。そう思わせる説得力を持ったGPUが、BTOパソコン市場に登場しました。 2026年、自作PC市場はさらなる高効率・高フレームレートの時代へ突入していますが、その波はBTO市場にも確実に届いています。今回解説する Radeon RX 9060 は、AMDの最新アーキテクチャ「RDNA 4」を搭載した、主にBTOメーカー向けに供給されるエントリー・ミドルクラスGPUです。 最大の特徴は、わずか 130W という消費電力でありながら、前世代ミドルクラス(RX 7600)を上回るパフォーマンスを実現している点です。最新の AIベース超解像技術「FSR 4」 との組み合わせにより、フルHDゲーミングにおいて快適なフレームレートと画質を両立します。 単体販売されていないこのGPUについて、競合となるRTX 5060と比較しながら、公式スペックと性能データから、その実力を詳しく解説していきます。BTOパソコンの構成選択で迷っている方の参考になれば幸いです。
目次

RX 9060のスペック詳細 RDNA 4がもたらす革新

RX 9060は、前世代のRX 7600から設計を根本的に見直した最新の「Navi 44」コアを採用しています。最大の特徴は、製造プロセスの微細化(4nm)による劇的な電力効率の向上と、エントリークラスの電源ユニットでも余裕を持って動作する130Wという低消費電力です。

比較項目 Radeon RX 9060 (参考) RX 7600
アーキテクチャ RDNA 4 (最新) RDNA 3
プロセスルール 4nm 6nm
ビデオメモリ (VRAM) 8GB GDDR6 8GB GDDR6
ブーストクロック 最大 2.99 GHz 最大 2.66 GHz
消費電力 (TBP) 約 132W 165W
インターフェース PCIe 5.0 x8 PCIe 4.0 x8
💡

BTO構成における最大のメリット

消費電力が130Wクラスに抑えられたことで、安価なBTO構成に多い「500W〜600W電源」でも、システム全体で非常に高い安定性を確保できます。発熱も少ないため、夏場の動作音や、PCケース内の熱によるパーツ寿命への不安も解消されています。

ゲーミング性能比較 RX 9060 vs RTX 5060

最新世代のローミドル対決。RX 9060は「純粋な描画パワー」と「ワットパフォーマンス」で、RTX 5060は「レイトレーシング」と「AI機能」でそれぞれ強みを発揮します。

Radeon RX 9060

🚩 ラスタライズ性能で優位

通常の描画性能(ラスタライズ)では、RTX 5060と同等か、タイトルによっては5〜10%上回るシーンも。特に「Call of Duty」や「Battlefield」などAMD最適化タイトルでは圧倒的なfpsを稼げます。

FSR 4 (AIベース)

最新のFSR 4により、画質劣化を抑えつつフレームレートを底上げ。DLSSに引けを取らない滑らかさを実現しています。

GeForce RTX 5060

🚩 レイトレーシングに強い

光の反射などをリアルに描画するレイトレーシング性能は、依然としてNVIDIAが一日の長あり。「Cyberpunk 2077」などを最高画質で、かつ重厚なグラフィックで楽しみたいならこちらが有利です。

DLSS 4.5

AIによるフレーム生成技術は完成度が高く、対応タイトル数も豊富。レイトレ時の重さをAIが強力にカバーします。

⚖️ どちらを選ぶべきか?

  • 競技系ゲーム(Apex/VALORANTなど)中心: 素のfpsが伸びやすく、消費電力も低い RX 9060 が高コスパで正解です。
  • 最新の超美麗グラフィックを楽しみたい: レイトレーシング性能とDLSSの恩恵を受けられる RTX 5060 が安心です。

RX 9060を選ぶメリット・デメリット

メリット

  • 圧倒的な省電力性(130W):補助電源8ピン×1で動作。発熱が極めて少なく、小型PCや静音PCに最適です。
  • フルHDでの高い安定性:競技系ゲームから最新AAAタイトルまで、1080p環境なら設定を妥協せず楽しめます。
  • 最新の映像出力規格:DisplayPort 2.1に対応。将来登場する超高リフレッシュレートモニターもフル活用可能です。
  • FSR 4によるAI補完:RDNA 4のAIアクセラレータにより、重いゲームも画質を維持したままfpsを底上げできます。

デメリット

  • 単体購入ができない:BTOパソコンの専用モデルであるため、自作PCのパーツ交換用としては入手困難です。
  • VRAM 8GBの限界:フルHDなら十分ですが、4K解像度や一部の重量級MOD環境ではメモリ不足を感じる場面があります。
  • レイトレはNVIDIAに一歩譲る:進化はしているものの、レイトレーシング性能を最重視するならRTX 5060に軍配が上がります。

どんな人におすすめ?(ターゲット別チェックリスト)

RX 9060は、万人向けというよりも「フルHDでの実用性」を極めたい人に最適化されたGPUです。以下の項目に1つでも当てはまるなら、BTOパソコンの構成として選ぶ価値は十分にあります。

🎮 フルHD 144Hz/240Hzで勝ちたい

Apex LegendsやVALORANTといった競技タイトルで、安定した高フレームレートを維持したいプレイヤー。RDNA 4の生パワーが火を吹きます。

🔄 旧世代PC(GTX 1660 / RTX 2060)からの乗り換え

500W〜600Wクラスの電源を使いまわしたい、あるいは同価格帯のPCで劇的な進化を体感したい方に。130Wの省電力性は驚異的です。

🤫 静かで熱を持たないPCが欲しい

「ゲーミングPCはうるさい・熱い」という常識を変えたい方。低発熱なRX 9060なら、ファンの騒音を抑えた快適なデスク環境が手に入ります。

💰 5万円前後の予算で「失敗」したくない

BTOの構成選びで、RTX 5060と迷っている方。AI機能よりも「実フレームレートの高さ」と「コスト」のバランスを重視するならこちらが正解です。

まとめ フルHD派なら迷わず買いの一枚

Radeon RX 9060は、派手なスペック競争よりも「実用域での効率化」を徹底的に突き詰めた、2026年におけるミドルクラスの良モデルです。

上位モデル(XT)のような16GBものVRAMは搭載していませんが、その分「130W」という驚異的な省電力性と、最新の「FSR 4」によるAI補完という強力な武器を手に入れました。

結論:BTOパソコン選びの新・定番

自作パーツとしての単体販売がないのは惜しまれますが、だからこそBTOメーカーが自信を持って提供する「標準構成」として、これ以上ない安定感をもたらしています。フルHD環境で長く、快適に、そして賢くゲームを楽しみたいユーザーにとって、RX 9060搭載PCは2026年で最も「外さない」選択肢となるでしょう。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。