【2026最新】LGA1851とAM5、どっちが正解?マザーボードの互換性と“寿命”を徹底比較
「最新のCPUに載せ替えたいけれど、マザーボードまで買い直す必要があるのか?」
「今マザーボードに投資して、次の世代のCPUでも使い回せるのはどっち?」
自作PCユーザーにとって、CPUソケットの変更は「予算」と「将来性」を左右する最大の分岐点です。2026年現在、市場はIntelが新たに投入した「LGA1851」と、長寿の公約を守り続けるAMDの「AM5」という、対照的な2つの選択肢に分かれています。
Intelは新しいCore Ultra(Arrow Lake)世代でソケットを一新し、Thunderbolt 5やAI処理の最適化といった最新技術への切符を提示しました。対するAMDは、Ryzen 7000シリーズから続くAM5プラットフォームを維持し、「一度買ったマザーボードを長く使い倒す」という高いコストパフォーマンスを武器に戦っています。
果たして、今のあなたにとっての“正解”は、最新技術への投資(LGA1851)でしょうか、それとも熟成された安定と将来性(AM5)でしょうか?
本記事では、2026年最新のベンチマークデータと各メーカーのロードマップを徹底比較。ソケットの物理的な互換性から、チップセットによる制限、そして「あと何年戦えるか」という寿命の予測まで、パーツ選びで公開しないための判断材料をまとめました。
Intel LGA1851:最新技術のショーケースだが、“余命”には注意?
Core Ultra 200S(Arrow Lake)世代とともに幕を開けたLGA1851ソケット。Intelにとっては、第12世代から3世代続いたLGA1700からの大きな転換点となりました。2026年現在、最新の「Arrow Lake-S Refresh」を含め、Intel陣営のメインストリームを支えるこのプラットフォームの真価と、避けては通れない「寿命」のリスクを解説します。
🛠️ LGA1851の主要スペックと新機能
次世代の接続性
Thunderbolt 5をネイティブサポート。最大120Gbpsの超高速転送により、外付けGPUやドックの性能が飛躍的に向上しました。
AI処理の最適化
CPU内蔵のNPUとマザーボードの電力供給が連動。画像生成やビデオ会議の背景処理を、低消費電力かつ高速にこなします。
PCIe 5.0のフル活用
グラボ用だけでなく、M.2 SSD用にもPCIe 5.0レーンを標準装備。次世代ストレージの速度を一切妥協せず引き出せます。
超高速DDR5 / CUDIMM
新規格CUDIMMに対応し、8000MT/sを超える超高速メモリを安定動作。メモリ帯域が重要な最新ゲームや実況配信で威力を発揮します。
LGA1851は、第14世代(Raptor Lake-R)以前のCPUとは物理的・電気的に一切の互換性がありません。旧世代のマザーボードを使い回すことは不可能です。ただし、CPUクーラーについてはLGA1700用のリテンションキットがそのまま、あるいは低コストな変換パーツで流用可能なケースがほとんどです。
🔮 2026年の視点:このソケット、あと何年戦える?
Intelのソケット戦略には「2世代ごとに変更する」という歴史的なパターンがあります。2026年現在、LGA1851は既に2つ目の対応シリーズ(Refreshモデル)を迎えています。
AMDのAM5が「2027年以降も継続」を公約しているのに対し、Intelは次なる革新のために2027年後半〜2028年に新たなソケットへ移行する可能性が濃厚です。つまり、今LGA1851のマザーボードを買うことは「最新技術をいち早く享受できる」一方で、「次のCPUアップグレード時には再びマザーボードの買い替えが必要になる」という覚悟が必要なタイミングと言えます。
AMD AM5:長寿ソケットの真価と“2027年の壁”
自作ユーザーの間で伝説となった「AM4」ソケットの長寿戦略を継承し、2022年に登場したAM5。Ryzen 7000から始まり、2026年現在の9000シリーズ(Zen 5)に至るまで、同一のマザーボードで最新性能を享受できるメリットは計り知れません。Intelがソケット変更を繰り返す中で際立つ、AMDの「一貫性」の価値を紐解きます。
💎 AM5プラットフォームの4大メリット
2027年以降も継続
AMDはAM5を「2027年以降も継続する」と表明済み。今マザーを買っても次世代Ryzenまで載せ替え可能です。
旧チップセット対応
初期の600シリーズでも、BIOS更新だけで2026年最新のRyzen 9000シリーズを安定動作させられます。
DDR5 / PCIe 5.0
2026年基準の超高速SSDやRTX 50シリーズをフルパワーで動かす「土台」は既に完成しています。
クーラーの流用が可能
長年愛用しているAM4対応クーラーの多くをそのまま流用可能。冷却パーツの追加出費を抑えられます。
「マザーボードを買い替えずにCPUだけ最新にする」という選択肢は、予算の多くをグラフィックボード(GPU)に回したいゲーマーにとって最大の武器です。Intel環境ではマザーボード+CPUで15万円かかるアップグレードが、AMDならCPU代の6〜8万円だけで完結するケースも珍しくありません。
⚠️ 覚悟すべき“2027年の壁”とは?
AMDの公約である「2027年以降」という言葉には、逆説的なリスクも含まれています。AM4が5年以上現役だったように、AM5も長く続く可能性が高い一方、「2028年以降の新技術(DDR6メモリ等)」の登場に合わせて次世代ソケットへ移行するタイミングが近づいています。
2026年にAM5環境を構築する場合、「AM5プラットフォームとしての成熟期」に投資することを意味します。長く使える安心感はありますが、4〜5年後の次々回アップグレード時には、土台ごとの交換が必要になる可能性を視野に入れておくべきでしょう。
徹底比較:スペックと将来性の違いを一覧表で見る
IntelとAMD、どちらのプラットフォームがあなたのスタイルに合っているか、主要なスペックを直接対決させました。2026年現在の主力チップセットに基づいた最新データです。
| 比較項目 | Intel LGA1851 | AMD AM5 |
|---|---|---|
| 主な対応CPU | Core Ultra 200S / 300S (仮) | Ryzen 7000 / 8000 / 9000 / 10000(仮) |
| 最新チップセット | Z890 / B860 / H810 | X870 / B850 / B650(継続) |
| プラットフォーム寿命 | 短期(2027年頃まで?) | 長期(2027年以降を公約) |
| 対応メモリ | DDR5-6400+ | DDR5-5600+ (EXPO対応) |
| PCIe 5.0 (GPU/SSD) | フルサポート (20レーン以上) | フルサポート (チップセットによる) |
| 主な特徴 | NPU統合・Thunderbolt 5 | マルチコア・ワッパ・3D V-Cache |
| クーラー互換性 | LGA1700用を流用可能 (要確認) | AM4用がほぼそのまま流用可能 |
🔍 2026年、自作PCの“土台”選びの結論
- 性能のIntel: 「今、最高峰のI/O技術とAI処理能力を手に入れたい」ならLGA1851。マザーボードごと数年で買い替える覚悟があれば最強の選択肢です。
- 資産のAMD: 「5年は同じ土台を使い倒し、CPUだけ載せ替えていきたい」ならAM5。過去の資産(マザー・クーラー)を最も効率よく活用できます。
既存パーツは使い回せる?「アップグレード」の注意点
マザーボードの新調は、周辺パーツの買い替えタイミングでもあります。
「使えると思っていたのに付かない!」という悲劇を防ぐための、パーツ別互換性チェックリストです。
Intel: LGA1700用が物理的に付きますが、LGA1851は「反り」対策で締め付け圧が強化されています。最新の対応キットへの交換を推奨します。
AMD: AM4用の多くが流用可能ですが、純正バックプレートを使用するタイプに限られます。
2026年基準のミドル〜ハイエンド構成ならATX 3.1 / PCIe 5.1対応電源への新調がベスト。変換アダプタでの運用は、最新GPU(RTX 50シリーズ等)のスパイク電力に耐えられないリスクがあります。
旧世代のGen4 SSDもそのまま使えます。ただし、最新マザーボードの目玉であるGen5スロットの速度を活かすには、専用のヒートシンク付きGen5 SSDが必要になります。
規格(ATX/Micro-ATX)が合えば使い回し可能です。ただし、最新マザーは「背面コネクタ(裏配線特化)」モデルが増えているため、ケース側のカットアウト形状に注意が必要です。
2026年現在、LGA1851およびAM5は「DDR5メモリ専用」です。LGA1700時代のように「安いDDR4マザーで組む」という逃げ道は完全になくなりました。メモリの使い回しは不可能と考え、高速なDDR5-6400以上のキットを予算に組み込みましょう。
結局、どっちのマザーボードを買うべきか?
スペックや互換性を理解したところで、最後に「あなたのライフスタイル」に合わせた最適な選択を提案します。2026年、自作PCの『正解』は人によって異なります。
最新鋭・性能特化ルート
- 最新のThunderbolt 5やAI(NPU)機能をいち早く業務に活かしたい
- Adobe Premiere Pro等でIntel Quick Syncによる爆速エンコードを求める
- 「2〜3年でシステムごと買い換える」ことが苦にならないハイエンド志向
- 次世代規格への対応スピードを最優先し、ボトルネックを徹底的に排除したい
長期運用・ゲーミングルート
- Ryzen 7 9800X3D等のゲーミング最強CPUを、最小の出費で維持したい
- 5年以上は同じマザーボードを使い続け、CPUだけ載せ替えて寿命を延ばしたい
- 浮いたパーツ代(マザー・メモリ)をRTX 50シリーズ等の上位GPUに回したい
- AM4時代の「長く使える安心感」を2027年以降も継続して享受したい
2026年、自作PCの“土台”が決まれば道は開ける
Intelの革新的な新規格か、AMDの熟成された安定性か。どちらを選んでも、2026年のPC環境はDDR5やPCIe 5.0によって、数年前とは比較にならないほど快適になっています。自分の「アップグレード頻度」を鏡にして選べば、それがあなたにとっての正解です。