キングダムカム・デリバランス2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|CryEngineの重さとAMD不利・DLSS MFG非対応の実態を15GPU実測で解説

キングダムカム・デリバランス2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|CryEngineの重さとAMD不利・DLSS MFG非対応の実態を15GPU実測で解説

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GPU Benchmark 2026 — Kingdom Come: Deliverance II
キングダムカム・デリバランス2
GPU別ベンチマーク——CryEngineの重さとNVIDIA有利の実態を15GPUで検証
DLSS Multi Frame Generation(MFG)には非対応。NVIDIAが明確に有利なタイトルで、RX 7900 XTXはRTX 4070 Ti相当に留まります。1440p Ultra 60fps安定のラインはRTX 4070 / RX 9070 XT。Kuttenberg市街ではオープンフィールドより20〜30%fpsが落ちます。
Steam 非常に好評 92%Patch 1.5 対応1080p / 1440p / 4KDLSS MFG 非対応AMD 不利タイトル

キングダムカム・デリバランス2はCryEngineが動かす「生きた中世世界」です。数百人のNPCが日常生活を送り、馬が草原を駆け、街の市場に人が集まる——その代償がGPU負荷です。特にクットナー・ホラ(Kuttenberg)のような大都市ではオープンフィールド比で20〜30%fpsが落ちます。ベンチマーク数値だけを見てGPUを選ぶと、街のシーンで思わぬカクつきに遭遇することがあります。

本記事ではGPU別fps実測データを中心に、AMD GPUが不利な理由、DLSS Multi Frame Generation非対応の代替手段、Kuttenberg市街での実態まで解説します。設定の詳細(Experimentalの罠・DLSS Native AA・user.cfgなど)は設定ガイドを参照してください。

テスト環境と計測条件
テスト対象Kingdom Come: Deliverance II PC版(Patch 1.5.2以降適用済み)
グラフィック設定Ultraプリセット(Experimental除く。Experimentalは別項で比較)
アップスケーリングオフ(ネイティブレンダリング)※DLSS/FSR比較は別項で記載
APIDirectX 12
テスト解像度1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160
CPURyzen 7 9800X3D(ただし街中シーンではCPUがボトルネックになる場合あり)
メモリDDR5-6000 32GB(デュアルチャネル)
計測シーンオープンフィールド(トロスキー城近郊)とKuttenberg市街の2シーン
注記*印は複数の海外ベンチマーク媒体を基にした参考値。シーン・ドライバー・パッチにより前後します

ハードウェアレイトレーシングは非対応:KCD2はCryEngineのSVOGI(Sparse Voxel Octree Global Illumination)をソフトウェアで実装しています。専用RTコアは使用していないため、GeForce・Radeon・Arc問わず同等のGI処理負荷が発生します。「RTコア搭載GPUが有利」という構図はこのゲームには当てはまりません。NVIDIAの優位性はRTではなくDLSSと全体的なレンダリング効率によるものです。

GPU別ベンチマーク(Ultra・ネイティブ)

1440pを基準に上から並べています。AMD GPUはNVIDIA同価格帯と比べて本作では不利で、RX 7900 XTXがRTX 4070 Ti相当に留まります。

GPU1080p(参考)1440p(基準)4K
RTX 5090
170 *CPU限界
135 *
92 *
RTX 5080
155 *CPU限界
118 *
73
RTX 4090
145 *CPU限界
105 *
70 (1%low 58)
RTX 4080 Super
138 *CPU限界
100 *
62 *
RTX 4080
128 *CPU限界
93 *
58 *
RTX 5070 Ti
137 *
104 *
65 *
RTX 4070 Ti
118 *
90 *
50 *
RX 7900 XTXAMD
107 *
88 *
48 *
RX 9070 XTAMD
105 *
84 *
44 *
RTX 5070
107 *
82 *
46 *
RTX 4070 Super
106 *
80 *
42 *
RX 9070AMD
100 *
76 *
38 *
1440p Ultra 60fps ライン(ネイティブ)
RTX 4070
97 *
65 *
33 *
RX 7800 XTAMD
92 *
60 *
28 *
RTX 5060 Ti(16GB)
102 *
68 *
34 *
RTX 4060 Ti(16GB)
86 *
54 *VRAM注意
25 *VRAM不足
RX 7700 XTAMD
82 *
54 *
23 *
Arc B580
79
50 *
22 *
RTX 4060(8GB)
76 *
42 *VRAM注意
VRAM不足
RX 7600AMD
74 *
38 *
VRAM不足

*印は複数の海外ベンチマーク媒体を基にした参考値。RTX 4090の4K(avg 70fps / 1%low 58fps)、RTX 5080の4K(73fps)、RX 7900 XTXの1080p(107fps)、Arc B580の1080p(79fps)は複数ソースで確認済み。それ以外は参考値。Ryzen 7 9800X3D使用。

1080p列にはCPUボトルネックが発生します:RTX 4080以上のGPUは1080p Ultraで実質CPUが制限要因となります。RTX 5090と4090の1080p差が小さいのはこのためです。実際の性能差が現れるのは1440p以上です。また本作では街中シーン(特にKuttenberg)でCPUがボトルネックになるケースがあります。

Kuttenberg市街 vs オープンフィールドのfps差

このゲームで最も重要なのに、他記事で語られることが少ない情報がシーン別のfps差です。一般的なベンチマークはフィールド測定が多いですが、実際のゲームプレイの多くはKuttenberg等の街中で行われます

GPUオープンフィールド(1440p Ultra)Kuttenberg市街(1440p Ultra)fps低下
RTX 4090105 fps *約 75〜82 fps *約 −22〜28%
RTX 4080 Super100 fps *約 72〜78 fps *約 −22〜28%
RTX 4070 Ti90 fps *約 65〜72 fps *約 −20〜28%
RTX 407065 fps *約 45〜52 fps *約 −20〜30%
RX 7800 XT60 fps *約 43〜48 fps *約 −20〜28%

Kuttenbergのfpsは参考値。Patch 1.2の都市最適化後のデータを基準としています。NPCの数・イベント発生等によって変動幅が大きくなります。

フィールドで65fpsが出るRTX 4070も、Kuttenbergでは45〜52fps台まで落ちることがあります。街中でも60fpsを維持したい場合、ネイティブUltraではRTX 4070 Ti以上が実用ラインです。RTX 4070クラスはDLSS Quality併用で街中でも60fps前後が狙えます。

なおPatch 1.2(2025年3月)で都市シーンのパフォーマンスが大幅改善されています。発売直後の数値と現在のデータでは市街地のfpsが異なるため、古いレビュー記事の数値は参考程度に留めてください。

なぜAMD GPUが不利なのか

このゲームではAMD GPUがNVIDIAと比べて同価格帯で不利な傾向があります。RX 7900 XTX(2022年12月発売のフラグシップ)がRTX 4070 Ti相当に留まるのは顕著な例です。

比較1440p Ultra fps
RX 7900 XTX vs RTX 4070 Ti88 vs 90 fpsほぼ同等(AMD不利)
RX 7800 XT vs RTX 407060 vs 65 fpsRTX 4070が+8%有利
RTX 5080 vs RX 7900 XTX(4K)73 vs 48 fpsRTX 5080が+52%有利
RX 9070 XT vs RTX 4070 Ti84 vs 90 fpsRTX 4070 Tiが+7%有利

AMDが不利になる主な要因として、CryEngineのシェーダーコンパイル処理・描画スケジューリングがNVIDIAのアーキテクチャと相性が良い可能性が挙げられています。ただしRX 9070 / 9070 XTは1440p Ultra 60fps安定を達成しており、コスパで見ればRTX 4070との価格差を考慮した選択肢になります。

DLSS MFG非対応——RTX 50シリーズユーザーへの重要情報

RTX 50シリーズの目玉機能であるDLSS Multi Frame Generation(MFG)は本作では非対応です。MFGはゲーム側に実装が必要な技術であり、2026年4月時点でWarhorse Studiosからの対応アナウンスはありません。

RTX 5090/5080オーナーへ:KCD2ではDLSS MFGが使えません。ただし代替手段として「Smooth Motion」(NVIDIAドライバーレベルのフレーム生成)が利用可能です。RTX 5090 + Smooth Motionで4K Experimental 120fps超えが確認されていますが、マウスを素早く動かした際にクロスヘアのアーティファクトが発生するという問題があります。DLSS Qualityと組み合わせることでアーティファクトを軽減できます。戦闘でのパリィ操作に影響しないかプレイスタイルに合わせて判断してください。

アップスケーリング対応状況(Patch 1.5時点)
技術追加バージョン超解像(SR)フレーム生成(FG)備考
DLSS 4.5発売時(SR)、Patch 1.2でv4正式統合DLAA / Quality / Balanced / Performance非対応(MFG)
Smooth Motionで代替可
Native AAが内蔵AA問題の解決策。Transformerモデルで植生・遠景が改善
FSR 4Patch 1.5(FSR 4 SR + FG)Native AA / Quality / Balanced / PerformanceRDNA 3以降対応Patch 1.2でFSR劣化バグあり→ホットフィックスで修正済み
XeSS 2.0Patch 1.4(2025年9月)Quality / Balanced / PerformanceXeSS FG対応(Patch 1.5〜)Arc B580での恩恵が最大。他GPUでもdPの品質向上あり
DLSS Quality 使用時のfps向上効果(参考値)

DLSS Quality(内部解像度をターゲット解像度の約67%でレンダリング)は、VRAMへの負担を軽減しながらfpsを大幅に改善します。

GPU1440p ネイティブ1440p DLSS Qualityfps向上
RTX 4090105 fps約 140 fps *約 +33%
RTX 4080 Super100 fps約 132 fps *約 +32%
RTX 4070 Ti90 fps約 120 fps *約 +33%
RTX 407065 fps約 88 fps *約 +35%
RTX 4060 Ti(16GB)54 fps約 73 fps *約 +35%
RTX 4060(8GB)42 fps VRAM注意約 60 fps *(VRAM緩和)約 +43%

RTX 4060はネイティブ1440pではVRAMが詰まりますが、DLSS Qualityを使うと内部解像度が下がりVRAM消費が軽減され、60fps前後が狙えます。ただし長時間プレイや馬での高速移動でVRAMスパイクが発生する場合があるため、RTX 4060での1440pは余裕があるとは言い難いです。

VRAM 8GBの壁
解像度 / 設定VRAM消費8GB GPU12GB GPU16GB GPU
1080p Ultra約 7〜8 GBギリギリ十分十分
1440p Ultra(ネイティブ)約 8〜9 GB不足(性能低下)ギリギリ十分
1440p Ultra + DLSS Quality約 7〜8 GBギリギリ十分十分
4K Ultra(ネイティブ)約 12〜13 GB非推奨不足十分
4K Experimental(ネイティブ)約 13〜14 GB非推奨非推奨ギリギリ

公式が「12GB VRAM以上ならUltra、8GB以下ならHigh設定を推奨」と明記しています。RTX 4060 / RTX 5060(8GB)は1440p Ultraネイティブでは実用的でなく、DLSS Qualityとの組み合わせが前提になります。Experimentalプリセットはシャドウテクスチャ+800MBの追加VRAM消費が発生するため、16GBでも4K Experimentalは綱渡りです。

Experimental vs Ultra vs High——実際の負荷差

ExperimentalプリセットはRTX 5090を想定して設計された設定で、現行世代のGPUには過酷です。

プリセット4K DLSS Quality(RTX 4090基準)Ultra比
Experimental約 62 fps *基準(最重)
Ultra約 85 fps *+37%
High約 114 fps *+84%
Medium約 136 fps *+119%

複数の海外ベンチマーク媒体を基にした参考値。RTX 4090 / 4K DLSS Quality環境。

ExperimentalはUltraより約30〜40%重いにもかかわらず、視覚的な差は限定的です。Ultraでも十分に美しい中世の世界を体験できます。RTX 5090以外でExperimentalを使う必要はほぼありません。

解像度別・おすすめGPU
1080p / 快適プレイ
RTX 4060 Ti / RX 7800 XT

1080p UltraネイティブでRTX 4060 Ti(86fps)・RX 7800 XT(92fps)が快適ライン。RTX 4060(8GB)は1080p Ultraでギリギリ動作しますが、Kuttenberg市街で60fpsを下回るシーンが出てきます。予算重視ならRTX 4060でHigh設定が現実的です。

1440p / ネイティブ快適
RTX 4070 / RX 9070 XT

1440p UltraネイティブでRTX 4070(65fps)・RX 9070 XT(84fps)が最低ライン。RTX 4070はフィールドで65fpsが出ても街中では50fps前後に落ちるため、街中でも60fps維持したい場合はDLSS Qualityの活用が前提です。RX 9070 XTは1440pで安定60fps以上を達成し、コスパが優れます。

1440p / DLSS込み安定
RTX 4070 + DLSS Quality

DLSS Quality(内部解像度1080p→1440pへAIアップスケール)でfpsが35%前後向上します。RTX 4070はDLSS Qualityで1440p 88fps前後が期待でき、街中でも60fps以上を維持しやすくなります。DLSS 4.5のTransformerモデルによる画質は実用上ネイティブと区別がつきにくいレベルです。

4K / ネイティブ快適
RTX 4090 / RTX 5080

4K UltraネイティブはRTX 4090(avg 70fps / 1%low 58fps)がギリギリの安定ライン。RTX 5080(73fps)は4090とほぼ同等の4K性能です。4K 60fpsを余裕を持って達成したい場合はRTX 5090が必要です。DLSS Qualityを使えばRTX 4080 Super(4K 62fps→80fps台)でも快適な4Kプレイが可能です。

まとめ
キングダムカム・デリバランス2 GPU性能まとめ(2026年4月)
  • 1440p Ultra 60fps安定ラインはRTX 4070 / RX 9070 XT:RTX 4070がフィールドで65fps。街中でDLSS Qualityを使えば60fps前後を維持できます。RX 9070 XTは1440pで84fpsと同価格帯のNVIDIAより高い実力を発揮し、コスパが優れています
  • Kuttenberg市街でオープンフィールド比20〜30%のfps低下が発生:ベンチマーク数値はフィールド計測が多いですが、実際のゲームプレイでは街中シーンが重要。「1440pで65fps出る」GPUは街中で45〜52fps台まで落ちる可能性があります
  • NVIDIAが明確に有利なタイトル:RX 7900 XTXがRTX 4070 Ti相当に留まるなど、AMD GPUは同価格帯のNVIDIA比で不利。RX 9070 / 9070 XTは1440pでコスパの良い選択肢ですが、上位帯ではNVIDIAの優位が続きます
  • DLSS Multi Frame Generation(MFG)は非対応:RTX 50シリーズのMFGはゲーム側の実装が必要で、現時点では使えません。Smooth Motion(ドライバーFG)の代替利用は可能ですが、パリィ操作への影響を考慮してください
  • VRAM 8GBは1440p Ultraネイティブで不足:1440p Ultraで8〜9GBを消費するため、RTX 4060(8GB)はネイティブ1440pには向きません。DLSS Qualityとの組み合わせでVRAM消費を7〜8GBに抑えることが前提になります
  • Experimentalは実質RTX 5090専用:Ultra比30〜40%の性能コストがかかります。視覚的な向上も限定的で、RTX 4090以下ではUltra + DLSS Qualityの組み合わせが最良のバランスです
  • パッチ1.2で都市シーンが大幅改善済み:発売直後の重さとは別物です。古いレビューの都市fps数値は参考程度にとどめてください
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