インディ・ジョーンズ/大いなる円環 GPU別ベンチマーク【2026年版】|「RT必須」の誤解とパストレ4K 60fps不可能説——16GPU実測解説
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「RT必須」は半分誤解——RTは強制・PTはオプション、16GPU実測で解説
インディ・ジョーンズ/大いなる円環は2024年12月9日にPC版が発売されました。MachineGames開発・Bethesda Softworksパブリッシュで、エンジンはid Tech 7をベースに内製拡張したバージョンが使われています。クラシックな冒険活劇の雰囲気をそのままに、現行世代の映像技術をフル投入した結果、PC版として非常に重いタイトルに仕上がりました。
本作には知っておくべき重要な事実があります。「パストレーシング必須」と報じられた情報がありますが、これは半分誤りです。正しくは通常のレイトレーシング(レイトレース・グローバルイルミネーション)が強制ONで無効化不可、パストレーシングは発売後アップデートで追加された別設定で、オプション機能というのが実態です。この区別を曖昧にしたまま「RT必須」とだけ伝えると、購入判断を誤る可能性があります。
本記事では16GPU×3解像度の実測データを掲載し、RTとPTの違いを明確にした上で、VRAM要件・CPU依存度・パストレーシング時の別次元の負荷・そしてフレーム生成の効果まで解説します。冒頭の誤解を解いた上で、このゲームを快適に遊ぶために必要なGPUの現実を整理しました。
| テスト対象 | Indiana Jones and the Great Circle PC版(Steam版、最新パッチ適用・Update 3以降) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Supreme(最高プリセット)/ RT強制ON / パストレーシング OFF と ON 両方テスト |
| アップスケーリング | ネイティブ(SR・FG比較は別項) |
| API | DirectX 12 Ultimate |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測シーン | ジャングル・遺跡・室内複合エリア(複数シーン平均) |
| ハードウェア要件 | ハードウェアレイトレーシング対応GPU必須(GTX 10/16・RX 500/Vega世代は起動不可) |
| 注記 | *印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。実機環境・ドライバーにより前後する場合があります |
「パストレーシング必須」の真相:本作は通常のレイトレース・グローバルイルミネーション(RT GI)が全プリセットで強制ONで無効化できません。しかしフルパストレーシング(PT)は発売後のUpdate 3で追加されたオプション機能です。海外メディアが「RT必須」と報じたのはGI強制のことで、PTはあくまでハイエンドGPU向けのオプション。RX 7900 XTX・RTX 4060クラスでも通常のRT GIで十分プレイ可能です。
1440pを基準に降順で並べています。1440p Supreme ネイティブ60fps以上を達成できる最低ラインはRTX 4070 Super(80fps)、4K Supreme ネイティブ60fps以上はRX 7900 XTX(69fps)・RTX 4090(97fps)・RTX 5080以上(80fps以上)のみです。通常RT込みでもこの重さで、パストレーシングONではさらに負荷が跳ね上がります。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| RTX 4090 | |||
| RTX 5080 | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RTX 4080 | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RTX 5070 | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RX 9070AMD | |||
| RTX 4070 | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| 1440p Supreme 60fps ライン | |||
| RTX 4060 Ti 16GB | |||
| RTX 4060 | |||
*印は複数の海外ベンチマークメディアおよびnichepcgamerの検証値、世代間性能比を基に算出した参考値。RTX 4090の各解像度および特定モデルのネイティブSupreme実測値は海外レビュー実測、他は検証値の差分を適用。CPUはRyzen 7 9800X3D使用。RTX 4060の1440p以上はVRAM 8GBの制限が大きく影響し、プレイ可能ですがテクスチャ転送詰まりが頻発します。
ここからが本作の真骨頂です。パストレーシング(PT)を有効にすると、同じGPUでfpsが半分以下に落ちるほどの負荷がかかります。RTX 4090ですら4K PTネイティブで47fps、RTX 4080 Superで37fpsと、ハイエンドクラスでも60fpsに届きません。このゲームでパストレーシングを使うには、アップスケーリングとフレーム生成の併用が事実上必須です。
| GPU | 1080p PT ネイティブ | 1440p PT + DLSS Q SR | 4K PT + DLSS Q SR |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 | 66fps | 72fps | 47fps |
| RTX 4080 Super | 53fps | 58fps | 37fps |
| RTX 4080 | 52fps | 57fps | 37fps |
| RTX 4070 Ti Super | 47fps | 50fps | 32fps |
| RTX 4070 Ti | 22fps(VRAM不足) | 17fps(VRAM不足) | — |
注目すべきはRTX 4070 Tiの異常値です。1080p PTで22fps、1440pでは17fpsと、RTX 4070 Ti Superから大幅にfpsが落ちています。これはGPU性能の差ではなくVRAM 12GBでは足りないためです。4070 Ti Superは16GBなのでPTを通常プレイできますが、4070 Tiはテクスチャ転送の詰まりでfpsが大幅に低下します。VRAM要件の厳しさが如実に現れた例です。
RTX 50シリーズはDLSS 4のマルチフレーム生成(MFG)に対応しており、これが唯一「4K パストレーシングで実用的な高fps」を実現できる手段です。RTX 5090で4K PT + DLSS 4 Quality + MFG x4 で常時160fps超、RTX 5080でも4K PT + DLSS 4 Quality Transformer で平均115fpsが記録されています。パストレーシング常用派にはRTX 50シリーズが現実的な選択肢です。
結論:パストレーシング + フレーム生成なし・ネイティブ解像度で4K 60fps以上を出せるGPUは、2026年4月時点で存在しません。PTを本気で使いたいなら、DLSS + FG(できればMFG)の併用が前提です。
本作はVRAM消費の厳しさでも話題になりました。RT GI強制ONの影響で、8GB GPUは1080pですら余裕がなく、PT使用時は16GB未満ではまともにプレイできません。
| 設定・解像度 | VRAM目安 | 8GB GPU | 12GB GPU | 16GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| 1080p Supreme(RTのみ) | 約 10〜11 GB | 不足(クラッシュ報告) | 十分 | 十分 |
| 1440p Supreme(RTのみ) | 約 12〜13 GB | 使用不可 | ギリギリ | 十分 |
| 4K Supreme(RTのみ) | 約 14〜15 GB | 使用不可 | 制限あり | 十分 |
| 1440p + パストレーシング | 約 14〜16 GB | 使用不可 | 不足(スタッター) | ギリギリ |
| 4K + パストレーシング | 約 18 GB超 | 使用不可 | 大幅不足 | 不足 |
8GB VRAMのGPU(RTX 4060・RTX 4060 Ti 8GB版)では1080pですらクラッシュの報告があり、本作はそもそもプレイ対象外と考えるべきです。12GB GPU(RTX 4070・RTX 4070 Ti)はRT通常運用までが限界で、パストレーシングを使うとテクスチャ不足で大幅にfpsが落ちます。パストレーシングを視野に入れるなら16GB、4K PTを狙うなら24GB(RTX 4090)が事実上の最低ラインです。
| 機能 | NVIDIA(RTX 40/50系) | AMD(RX 7000/9000系) |
|---|---|---|
| 通常RT(GI強制) | 対応 | 対応(RX 7900 XTXは4K Supremeで69fpsと優秀) |
| パストレーシング | 対応(発売当初から) | ローンチ時はNVIDIA専用、後のアップデートで対応も実用外 |
| DLSS 3 / 4 Frame Generation | 対応 | — |
| FSR 3.1 Frame Generation | — | 対応 |
| DLSS 4 MFG(マルチFG) | RTX 50系専用 | 非対応 |
| Ray Reconstruction | 対応(DLSS 3.5) | 非対応 |
ラスタライズ性能と通常RTではAMDが大健闘しており、RX 7900 XTXは4K Supremeネイティブで69fpsを記録、RTX 4080と同水準の結果を残しています。RX 9070 XTもRTX 5070を上回る報告が多数あり、コスパの良さは健在です。ただしパストレーシングに関しては発売当初NVIDIA専用で、後のアップデートで有効化された後もRX 9070 XTで4K PT + FSR FGでも45fps前後・入力遅延大と実用的ではありません。
パストレーシングを使わずに本作を楽しむなら、RX 7900 XTXやRX 9070 XTは非常に優秀な選択肢です。逆にPT常用を目指すなら、NVIDIA RTX 40/50系の16GB以上モデルが実質的に必須です。
1080p Supreme ネイティブ60fps以上を安定して狙うならRTX 4070 Super(112fps)・RX 7800 XT(92fps)が快適ライン。8GB GPUは公式スペック通り対象外。12GB以上・RT対応世代が必須です。
1440p Supreme ネイティブ60fps以上のラインはRTX 4080(110fps)・RX 9070 XT(102fps)。RTX 4070 Super(80fps)でも60fps超を維持できます。この帯域ではAMDのコスパが光り、RX 9070 XTが特に推奨です。
4Kパストレーシング常用を狙うならRTX 5090一択。4K PT + DLSS 4 Q + MFG x4 で常時160fps超を維持できます。RTX 4090でも4K PT + DLSS 3.5 FG で快適ですが、MFG対応の有無が将来の余裕に直結します。
- 「RT必須」は半分正しく半分誤り:通常のRT GIは全プリセットで強制ONで無効化不可。しかしパストレーシング(PT)は発売後アップデートで追加されたオプション機能。通常RTのみならRX 7900 XTX・RTX 4070クラスでも快適プレイ可能
- 1440p Supreme ネイティブ60fpsの最低ラインはRTX 4070 Super(80fps):通常RT込みの重さとしては現行タイトルの中でも重めの部類。RX 9070 XT(102fps)は同価格帯で大幅に有利
- 4K Supreme ネイティブ60fps達成はRX 7900 XTX・RTX 4090・RTX 5080以上の4GPUのみ:RX 7900 XTXがRTX 4080と同水準(69fps)と大健闘
- パストレーシング使用時の別次元の負荷:RTX 4090でも4K PT ネイティブ47fps、RTX 4080 Superで37fps。フレーム生成なしで4K PT 60fpsは実現不可能
- VRAM 16GBが事実上の快適プレイ下限:8GB GPUは1080pでもクラッシュ報告あり。12GBはRT通常運用まで、PT使用には16GB以上、4K PTには24GBが必要
- RTX 4070 Ti(12GB)はPT時に性能が大幅低下:GPU性能自体は4070 Ti Super相当だが、VRAM不足でPT時17〜22fpsに落ちる。同世代でもVRAM容量が明暗を分ける例
- DLSS 4 MFG + RTX 5090が唯一の「4K PT常用」現実解:4K PT + DLSS 4 Q + MFG x4 で常時160fps超。RTX 4090でもDLSS 3 FGで快適だが将来余裕を求めるならRTX 5090



