アラン ウェイク 2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|世界初の本格パストレーシングをRTX専用で体験——15GPU実測データ解説
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世界初の本格パストレーシング——RTX専用の別次元とAMDの機能格差を15GPU実測解説
アラン ウェイク 2はRemedyが2023年10月27日にリリースしたサバイバルホラー。Epic Games Store専売(Steamでは販売されていない)という異例の形態ながら、PC版は当時最先端の描画技術を惜しみなく投入した映像体験で高評価を集めました。Northlight Engineで構築された森・雨・霧の表現、ボリュメトリックライティング、そして何より「世界初の本格的フルパストレーシング」の実装が話題になりました。
しかし本作をPC環境でプレイする際に知っておくべき重要な事実があります。公式の推奨スペックは全ティアにわたってDLSSまたはFSR 2の使用を前提として設計されており、アップスケーリングなしのネイティブ解像度での快適なプレイは想定されていません。RTX 4060 Tiでも1080pネイティブでは設定次第でスタッターが出るほど要求が高く、GPUの選択が非常に重要なタイトルです。
本記事では15GPU×3解像度の実測データ(DLSS Quality / FSR 2 Quality使用時)を掲載し、DLSS 3.5 Ray Reconstructionが画質をどう変えるか、フルパストレーシングがなぜRTX専用なのか、AMD GPUが機能面でどれほど制限されるかを解説します。RTX 40・50世代の最新データも含め、2026年時点でこのゲームと向き合うすべての選択肢を整理しました。
| テスト対象 | Alan Wake 2 PC版(Epic Games Store版、最新パッチ適用) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Ultra / High(最高プリセット) |
| アップスケーリング | DLSS Quality(NVIDIA GPU)/ FSR 2 Quality(AMD GPU) |
| API | DirectX 12 Ultimate |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測シーン | 市街地・森林エリア(複数シーン平均) |
| 注記 | *印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。実機環境・ドライバーにより前後する場合があります |
なぜDLSS/FSR Qualityを前提にしているのか:Remedyは公式ドキュメントで「本作は全ティアのスペックでアップスケーリングの使用を前提としている」と明記しています。DLSS Quality / FSR 2 Qualityは内部解像度を約67%に落として出力解像度にアップスケールするため、高画質を保ちながらfpsを大幅に向上させます。本記事の数値はすべてこのモードを有効にした実際のゲームプレイに近い条件です。
1440pを基準に降順で並べています。1440p DLSS Qualityで安定60fps以上を達成できる最低ラインはRTX 4060 Ti(70fps)です。AMD GPUはラスタライズ性能で健闘しているものの、フレーム生成(FG)が公式非対応のため、NVIDIAに比べてfpsの上限を引き上げる手段が限られます。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| RTX 4090 | |||
| RTX 5080 | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RTX 5070 | |||
| RTX 4080 | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RTX 4070 | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| RTX 4060 Ti | |||
| 1440p 60fps ライン | |||
| RTX 4060 | |||
*印は複数の海外ベンチマークメディアのデータおよびGPU世代間性能比から算出した参考値。RTX 4070 Ti Super・RTX 4070 Super・RTX 4060 Ti・RTX 4060の1440p/4K値はnichepcgamer.comの実測に基づく。RTX 50シリーズおよびRX 9070 XTの数値はKitGuru実測のネイティブ値からDLSS/FSR Qualityモードのfps向上率(約50〜55%)を適用して算出。CPUはRyzen 7 9800X3D使用。
アラン ウェイク 2のVRAM消費は現行タイトルの中でも最重量クラスです。公式が「Low設定でもVRAM 8GBは足りない」と示唆しており、RTX 4060(8GB)・RTX 4060 Ti(8GB)のユーザーは設定に大きな制限がかかります。
| 設定・解像度 | VRAM目安 | 8GB GPU | 12GB GPU | 16GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| Low(1080p) | 約 7〜8 GB | ギリギリ | 十分 | 十分 |
| Medium〜High(1080p) | 約 9〜11 GB | 不足(スタッター) | ギリギリ | 十分 |
| Ultra(1080p〜1440p) | 約 11〜12 GB | 大幅不足 | ギリギリ | 十分 |
| Ultra + RT High(1440p) | 約 12〜14 GB | 使用不可 | 不足 | 十分 |
| パストレーシング(全解像度) | 約 16 GB以上 | 使用不可 | 大幅不足 | ギリギリ〜 |
8GB VRAMのGPUは事実上このゲームに向いていません。Low設定でも8GBがギリギリで、少し設定を上げるだけでスタッターが出ます。快適にプレイするには最低12GB、パストレーシングを使いたいなら16GBが必要です。ベンチマーク表でRTX 4060の4Kに「非推奨」と記載しているのもVRAM不足が主な理由です。
アラン ウェイク 2が技術的に際立つ最大の理由が、2023年発売時点で初めて本格実装されたフルパストレーシング(Full Path Tracing)です。通常のレイトレーシングが「影」「反射」「GI」を部分的にレイで計算するのに対し、パストレーシングはシーン内のすべての光源・反射・間接照明を一括してレイで計算します。これにより、映像作品と見紛うほどのフォトリアルな照明環境が実現されています。
パストレーシングはRTX 40/50シリーズ専用:フルパストレーシングの使用にはOptics RT(RTコアによる高速演算)が必要なため、AMD GPU・Intel Arc・RTX 30シリーズ以前では利用できません。AMDユーザーはRTなしのラスタライズ描画のみとなります。
| GPU | 1440p PT + DLSS Q | 4K PT + DLSS Q | 4K PT + DLSS FG |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 約 95fps * | 約 62fps * | 約 145fps *(DLSS 4 MFG) |
| RTX 4090 | 約 65fps * | 約 42fps * | 約 134fps (DLSS 3.5 FG) |
| RTX 5080 | 約 72fps * | 約 47fps * | 約 87fps *(DLSS 4 FG) |
| RTX 4080 | 約 45fps * | 約 28fps * | 約 103fps (DLSS 3.5 FG) |
| RTX 4070 Ti Super | 約 38fps * | 約 24fps * | 約 82fps (DLSS 3.5 FG) |
| AMD GPU 全般AMD | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
パストレーシングのネイティブfpsは非常に低く、DLSS + フレーム生成との組み合わせが実用的なプレイに必須です。RTX 4090でも4K PT + DLSS 3.5 FGで約134fpsと高水準が得られます。RTX 5090ではDLSS 4のマルチフレーム生成(MFG)により4K 145fps超が見込めます。
本作がRTX 40シリーズ向けに提供するもう一つの機能がRay Reconstruction(レイ再構成)です。通常のDLSSのデノイズ処理をAIベースのネットワークに置き換えることで、パストレーシング特有のノイズ・輝度変動・反射のちらつきを大幅に低減します。
Ray Reconstructionはパストレーシングとセットで有効になる機能で、有効時と無効時では画質に顕著な差が生まれます。特に暗所での間接光表現・濡れた路面の反射・霧の奥行き感に差が出やすく、公式も「パストレーシング使用時はRay Reconstructionを有効にしてください」と推奨しています。fps消費は数fps程度にとどまるため、パストレーシングを使う環境では必ず有効にするとよいでしょう。
| 機能 | NVIDIA(RTX 40/50系) | AMD(RX 7000/9000系) |
|---|---|---|
| パストレーシング | 対応 | 非対応(RTコア構造の違いによる) |
| フレーム生成(FG) | DLSS 3 / 4(公式) | 公式非対応(FSR 3は非公式ツールで一部可能) |
| Ray Reconstruction | DLSS 3.5(公式) | 非対応 |
| 超解像(SR) | DLSS Quality(高画質) | FSR 2 Quality(画質がDLSSに劣るとの評価あり) |
| XeSS | — | 公式非対応 |
| ラスタライズfps | DLSS Qualityで高fpsを実現 | ラスタ性能は健闘するがFG非対応で上限あり |
ラスタライズ性能だけを見るとRX 9070 XTはRTX 4070 Ti Super(113fps)に近い115fps前後を発揮しており、価格帯を考えればコスパ優秀です。ただしフレーム生成・パストレーシング・Ray Reconstructionのすべてが使えないという機能的な制約は、このゲームで特に大きな問題になります。FSR 3フレーム生成はOptiScalerなどのサードパーティツールで非公式に注入できる報告はありますが、安定性は保証されません。アラン ウェイク 2のフルスペックを楽しむにはNVIDIA RTX 40シリーズ以上が実質的に必要な環境です。
DLSS Quality使用で1080p Ultra 100fps超を目指すならRTX 4070 Super(118fps)が快適ライン。予算重視ならRTX 4060 Ti(92fps)でも十分。ただしRTX 4060 Ti 8GBはVRAM不足のリスクがあるため、可能なら12GBモデルが安心です。
1440p DLSS Quality 60fps以上の最低ラインはRTX 4060 Ti(70fps)ですが、RTなどを視野に入れるならRTX 4070 Super(94fps)が余裕のあるライン。RT High + DLSS FGで快適プレイを狙うならRTX 4070 Ti Super(113fps)以上が実用的です。
4K + パストレーシング + DLSS FGを実用レベルで動かせるのはRTX 4090(134fps想定)以上です。RTX 5080でも4K PT + DLSS 4 FGで87fps前後が見込め、十分な環境が作れます。パストレーシング不要なら4K DLSS Quality単体でRTX 5080(83fps)が快適ラインです。
- 公式スペックがDLSS/FSR必須前提:全ティアのスペックにアップスケーリング使用が前提で組み込まれており、ネイティブ解像度での快適プレイは設計されていない。DLSS Quality / FSR 2 Qualityを有効にすることが大前提
- 1440p 60fps最低ラインはRTX 4060 Ti(70fps):DLSS Quality使用時でRTX 4060(53fps)は60fps未達。快適プレイにはRTX 4070 Super(94fps)以上が推奨。AMD勢はRX 9070 XT(115fps)・RX 7900 XTX(122fps)がラスタライズで健闘
- VRAM 8GBは実用外:Low設定でも8GBがギリギリで、Medium以上ではスタッターが出る。快適プレイには12GB以上が必須、パストレーシングには16GB以上が必要
- フルパストレーシングは世界初の本格実装、かつRTX専用:RTX 40/50シリーズのみ利用可能。4K PT + DLSS 3.5 FGでRTX 4090が134fps、RTX 4080が103fpsと高水準に達する
- DLSS 3.5 Ray Reconstructionで映像品質が変わる:パストレーシング使用時はセットで有効化を推奨。ノイズ・反射・間接光の品質が大幅に改善され、数fps程度のコストで得られる
- AMD GPUはラスタ性能は健闘するが機能面で大幅に不利:FG・PT・Ray Reconstructionすべて非対応。FSR 3 FGはサードパーティツールで非公式注入の報告はあるが、Remedyの公式サポート外
- Epic Games Store専売(Steam未配信)に注意:購入はEpic Games Storeのみ。Epic版はSaleで大きく割引されることが多いため、まずセール時期を狙うのが賢明



