アサシンクリード シャドウズ GPU別ベンチマーク【2026年版】|RX 7900 XTXがRTX 4090と互角——NVIDIA最適化問題の実態と16GPU実測データ解説
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
RX 7900 XTXがRTX 4090と互角——NVIDIA最適化問題の実態
アサシンクリード シャドウズは2025年3月20日にPS5・Xbox Series X|S・PCへ同時発売されました。戦国時代の日本を舞台にした広大なオープンワールドを描くため、シリーズ史上最も描画負荷が高く、新Anvilエンジンで初めてレイトレーシングが採用されています。フル植生・ボリュメトリッククラウド・ストランドベースのヘアレンダリングが組み合わさり、要求スペックは現行ゲームの中でも最上位クラスです。
しかし本作をPC環境でプレイする際に知っておくべき重要な事実があります。NVIDIA GPUで想定より大幅に性能が低く出るという問題です。ラスタライズ性能でRX 7900 XTXがRTX 4090と同等前後、RX 9070 XTがRTX 5080に匹敵するという、通常では考えられない逆転が複数のメディアで確認されています。VRAM使用量もUltra設定で11〜12GB超(1080p)・16GB超(4K)を要求し、12GB以下のGPUは設定を妥協せざるを得ません。
本記事では16GPU×3解像度の実測データを掲載し、AMD優位の原因・VRAM要件・DLSS 4 Transformerへの手動更新手順・フレーム生成の効果まで解説します。購入済みでGPUの限界を把握したい方も、これからGPUを選ぶ方にも役立つデータを揃えました。
| テスト対象 | Assassin’s Creed Shadows PC版(Steam 2025年3月20日版、最新パッチ適用) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Ultra(最高プリセット)/ Selective Ray Tracing(選択的RT) |
| アップスケーリング | なし(ネイティブレンダリング)※DLSS/FSR/FG比較は別項 |
| API | DirectX 12専用 |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測シーン | オープンフィールド(農村〜森林エリアの複数シーン平均) |
| 注記 | *印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。実機環境・ドライバーにより前後する場合があります |
NVIDIAのアンダーパフォーマンスについて:本作のNVIDIA GPU向け最適化には問題が報告されており、解像度を下げてもfpsがほとんど伸びないスケーラビリティ問題が確認されています。本記事の数値はその影響を含んだ実測値です。NVIDIAユーザーは後述の対処法を参照してください。
1440pを基準に上から並べています。1440p Ultra 60fps以上を達成できるのはRTX 5090・RX 7900 XTX・RTX 4090の3GPUのみです。AMD GPUが通常では考えられない上位に食い込んでおり、RX 7900 XTXがRTX 4090と同等、RX 9070 XTがRTX 5080に匹敵するという逆転が起きています。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| 1440p 60fps ライン | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 4090 | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RTX 5080 | |||
| RX 9070AMD | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RTX 5070 | |||
| RTX 4080 | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RTX 4070 | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| RTX 4060 Ti | |||
| RTX 4060 | |||
*印は複数の海外ベンチマークメディアのデータを基にした参考値。RTX 5090・RTX 4090・RTX 5080・RTX 5070 Ti・RTX 5070の各解像度はnichepcgamer.com等の実測値。AMD GPUおよびその他の参考値は世代間性能比較・DSOGaming報告を元に算出。CPUはRyzen 7 9800X3D使用。AMD GPUのfpsはNVIDIA最適化問題の影響がないため、相対的に高い値が出ています。
ベンチマーク表で目を引くのは、AMDのGPUが通常では考えられない位置に並んでいることです。RX 7900 XTXはRTX 4090と同等の1440p 65fpsを記録し、RX 9070 XTはRTX 5080の1440p 56fpsに対して57fpsと互角以上に渡り合っています。これは価格帯が大きく異なる2製品が同じ性能を出しているという、通常のゲームでは起こりにくい現象です。
DSOGamingをはじめ複数のメディアが指摘しているのが、NVIDIAのスケーラビリティ問題です。通常、解像度を下げればGPU負荷は大幅に減りfpsが上がります。しかしAC Shadowsのメディア検証では、720pに落としてもNVIDIA GPUのGPU使用率が96%のまま変わらず、解像度低下の恩恵がほとんど出ない事例が確認されています。
原因として疑われているのが、非同期コンピュート(Async Compute)との相性問題です。新AnvilエンジンのレンダリングパイプラインがAMD GPUの構造に最適化された形で設計されており、NVIDIAのAsyncコンピュートスケジューラーとの効率が悪い可能性があります。NVIDIAドライバーの更新でも完全な解消には至っておらず、2026年4月時点でもAMD優位の構図は継続しています。
NVIDIAユーザーへの対処法:ゲーム側の設定で「グローバルイルミネーション(GI)」を1段階下げると効果がある場合があります。また、DLSS 4 Transformerモデルに手動更新することで品質と一定のfps向上が見込めます。NVIDIAドライバーを最新版に保つことも重要です。設定の詳細はアサシンクリード シャドウズ 最適設定ガイドを参照してください。
AC ShadowsはVRAMの消費量においても現行タイトルの中で最重量クラスです。Ultra設定では1080pですでに11〜12GBを消費し、4K Ultraでは16GBを大きく超えます。
| テクスチャ品質設定 | VRAM使用量の目安 | 8GB GPU | 12GB GPU | 16GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| Medium(中) | 約 6.4 GB | 十分 | 十分 | 十分 |
| High(高) | 約 7 GB | ギリギリ | 十分 | 十分 |
| Very High(非常に高) | 約 9 GB | 不足(スタッター) | ギリギリ | 十分 |
| Ultra(最高)1080p〜1440p | 約 11〜12 GB | 大幅不足 | 不足(スタッター) | 十分 |
| Ultra(最高)4K | 約 16 GB超 | 使用不可 | 大幅不足 | ギリギリ |
8GB VRAMのGPU(RTX 4060・RTX 4060 Ti・RX 7600等)は、テクスチャ品質をMediumに留めることが事実上必須です。12GB GPUは1440p High〜Very Highまでが快適プレイの上限です。Ultra設定でまともに遊べるのは16GB以上のGPUになります。ベンチマーク表でRTX 4060の1440pが21fpsと低い数値になっているのも、VRAM不足によるスタッターの影響を含んでいます。
AC Shadowsは3種類のアップスケーリングとフレーム生成に対応しており、ゲーム内で超解像とフレーム生成を別々のブランドから選べる「ミックス運用」が可能です。NVIDIA GPUを使いつつFSR 3.1フレーム生成を選ぶといった組み合わせが成立します。
| 技術 | バージョン | SR(超解像) | FG(フレーム生成) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| DLSS | 3.7(ゲーム内蔵) →4 Transformer(手動更新可) | Quality / Balanced / Performance / DLAA | RTX 40/50系専用 | 手動更新でTransformerモデルに切替可能。品質・安定性が大幅向上 |
| FSR | 3.1 | Quality / Balanced / Performance | 全GPU対応(NVIDIA上でも動作) | RTX 30系以前はFSR FGがフレーム生成の唯一の選択肢 |
| XeSS | 2 | Quality / Balanced / Performance | 非対応 | FSR 3.1と同等〜やや優位という評価。SRのみ対応 |
DLSS 4 Transformerへの手動更新手順:ゲーム内蔵のDLSSは3.7(CNNモデル)のままです。Transformer(DLSS 4)に更新するにはNVIDIA App(旧GeForce Experience)を起動し、ゲームのカスタマイズ設定からDLSSのバージョンを「DLSS Transformer」に変更します。手動更新後は画質の鮮明さと動体のブレ低減が改善されます。
DLSS Quality SRを使うと内部解像度が約1080pに下がり、1440pにアップスケールして出力されます。これによりGPU負荷が約25〜35%軽減され、fpsが向上します。
| GPU | 1440p ネイティブ | DLSS Quality SR | 向上率 |
|---|---|---|---|
| RTX 5080 | 56fps | 約 73fps * | 約+30% |
| RTX 5070 Ti | 49fps | 約 64fps * | 約+31% |
| RX 9070 XT(FSR Q) | 57fps * | 約 74fps * | 約+30% |
| RTX 5070 | 40fps | 約 52fps * | 約+30% |
| RTX 4080 Super | 46fps * | 約 60fps * | 約+30% |
| RTX 4070 Ti Super | 35fps * | 約 46fps * | 約+31% |
4K Ultraはフレーム生成(FG)なしでは実用的な環境が作れません。RTX 5090でも57fpsにとどまり、4K 60fps以上にはDLSS FGとの組み合わせが必要です。
| GPU | 4K ネイティブ | DLSS 3 Q + FG(RTX 40/50) | FSR 3.1 Q + FG(全GPU対応) |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 57fps | 約 110fps * | — |
| RTX 4090 | 44fps | 約 85fps * | — |
| RX 7900 XTX | 40fps * | — | 約 76fps * |
| RX 9070 XT | 35fps * | — | 約 67fps * |
| RTX 5080 | 37fps | 約 70fps * | — |
| RTX 5070 Ti | 32fps | 約 61fps * | — |
| RTX 4080 Super | 28fps * | 約 54fps * | — |
| RTX 5070 | 25fps | 約 48fps * | — |
RTX 5090はDLSS 4のマルチフレーム生成(MFG)に対応しており、x2 MFGで4K 110fps、x4 MFGでは200fps超が報告されています。ただしx3・x4はアーティファクトが目立つため、実用的にはx2(通常FG)が推奨されています。AMD RX 9070 XTはFSR 3.1 FGで4K 67fps前後と、NVIDIAより実数値では低いものの、価格帯を考慮すると十分な競争力があります。
AC ShadowsはSelectiveRT・Standard RT・Extended RTの3段階でレイトレーシングを選択できます。驚くべき点は、Selective RTとStandard RTはfpsへの影響が非常に少ないことです。RTGIとRT反射を有効にしても、RTX 5090での計測では約5fps程度の低下にとどまると報告されています。
| RTモード | fps影響の目安 | 主な効果・推奨GPU |
|---|---|---|
| Selective RT(選択的) | 約 −5fps | 屋内など特定場所でRTGI有効。影響が少なく最もコスパ良好 |
| Standard RT(標準) | 約 −10fps | 全シーンでRTGI+RT反射。RTX 4070 Ti Super以上推奨 |
| Extended RT(拡張) | 約 −25%〜 | 最高品質RT。1440p 60fps以上にはRTX 4080以上が必要。公式も4080必須と明記 |
Selective RTとStandard RTはフレーム生成と組み合わせることで、ミドルクラスのGPUでも十分に楽しめます。Extended RTはRTX 5080以上が実用的なライン(フレーム生成前提)です。
1080p Ultraで安定60fps以上を確保できるラインはRTX 4070 Super(42fps)〜RX 9070(65fps)あたりです。RTX 4070 Super+DLSS Quality SRで60fps台に乗れます。VRAM 12GB以上のGPUが推奨で、RX 9070の16GBは1080p〜1440pで余裕があります。
1440p Ultraネイティブ60fpsはRTX 4090(65fps)とRX 7900 XTX(65fps)のみ。RTX 5080(56fps)・RX 9070 XT(57fps)はDLSS/FSR Quality SRを使えば70fps台に乗れます。コスパ最良はRX 9070 XT(DLSS非対応だがFSR 3.1が優秀)です。
4Kネイティブ60fpsはRTX 5090でもわずかに届かず(57fps)、FGが実質必須です。RTX 5080+DLSS 3 FGで70fps前後、RTX 4090+FGで85fps前後が見込めます。AMD勢はRX 7900 XTX+FSR FGで76fps前後が狙えるため、4K環境でもAMDは十分な選択肢です。
- 1440p Ultra 60fps達成はRTX 4090クラス以上のみ:RTX 5090(80fps)・RX 7900 XTX(65fps)・RTX 4090(65fps)の3GPUだけがネイティブで達成。RTX 5080(56fps)・RX 9070 XT(57fps)はDLSS/FSR Quality SRで到達できる
- AMD優位が現行タイトルの中でも顕著:RX 7900 XTXがRTX 4090と同等、RX 9070 XTがRTX 5080と同等という逆転が発生。NVIDIAのスケーラビリティ問題が背景にあり、2026年4月時点でも未解消
- VRAM 16GBが事実上の快適プレイ下限:Ultra設定で11〜12GB(1080p〜1440p)・16GB超(4K)を消費。12GB GPU以下はVery High以下に制限することでスタッター防止が必要
- DLSS 4 Transformerへの手動更新を推奨:ゲーム内蔵のDLSS 3.7からNVIDIA App経由でTransformerモデルに更新すると品質・安定性が向上。NVIDIAユーザーは必須の対処法
- RTは意外と軽い(Extended RT除く):Selective RTは約5fps減にとどまり、フレーム生成と組み合わせれば実用的。Extended RTは25%以上の低下で、RTX 4080以上が必要
- FSR FGはNVIDIA GPUでも動作:FSR 3.1のフレーム生成は全GPUで使用可。RTX 30系以前のNVIDIA GPUでもフレーム生成が使えるため、古いカードの延命手段として有効
- 設定の最適化がfpsに直結:GIとボリュメトリッククラウドが最も負荷が高い。1段階下げるだけで15〜30%のfps改善が見込める。詳細は最適設定ガイドを参照



