8700G vs 8600G 比較|グラボなしで組むならどっち?12%の性能差と価格差で選ぶAM5 APUの正解

(更新: 2026.4.2)
8700G vs 8600G 比較|グラボなしで組むならどっち?12%の性能差と価格差で選ぶAM5 APUの正解

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「グラボなしで、どこまで戦えるのか?」

そんな自作ユーザーの常識を根底から覆したのが、AMDのAM5向けAPU、Ryzen 7 8700GとRyzen 5 8600Gです。かつて「内蔵グラフィックスは事務作業用」と揶揄された時代は終わり、今やこの2つの「怪物」によって、ミドルレンジ以下の単体GPUはその存在意義を問われています。

しかし、いざ「グラボなしビルド」を計画すると、必ず一つの大きな壁にぶつかります。

「上位の8700Gに1万円多く出す価値はあるのか? それとも、8600Gで十分なのか?」

本記事では、この2モデルの決定的な違いをベンチマークデータとコストパフォーマンスの観点から徹底比較。人気ゲームでのフレームレート差から、将来の拡張性、そして「あなたの用途にとっての正解」はどちらなのかを、忖度なしで明らかにします。

目次

性能対決:Radeon 780M vs 760M。ゲームでの実力差は12%かそれ以上か

8700Gに搭載された「Radeon 780M」と、8600Gの「Radeon 760M」。演算ユニット数(CU)だけを見れば12基対8基と大きな開きがありますが、実環境ではDDR5メモリの転送速度が共通の天井となるため、性能差はマイルドになります。しかし、その「わずかな差」が、60fpsを維持できるかどうかの境界線になります。

Radeon 780M (8700G)
12 Compute Units

iGPUの絶対王者。重量級タイトルの「粘り」が違う。

VS
Radeon 760M (8600G)
8 Compute Units

コスパの最適解。eスポーツ系ならこれで十分。

🎮 ゲーム別平均フレームレート (1080p 低〜中画質)

※DDR5-6000 メモリ使用時の実測目安

Valorant (中設定)
780M
180+ fps
760M
155+ fps
マインクラフト (Fancy / 12 chunks)
780M
135+ fps
760M
118+ fps
Apex Legends (低設定)
780M
82 fps
760M
70 fps
ストリートファイター6 (低設定)
780M
60 fps
760M
52 fps
モンスターハンターワイルズ (最低設定 / FSR 3.0)
780M
42 fps
760M
33 fps

💡 データの読み解き:差が出るのは「重いシーン」

マインクラフトやValorantのような軽量級ではどちらも快適ですが、2026年の超重量級タイトル「モンスターハンターワイルズ」では明暗が分かれます。780MならFSRを駆使して「なんとかプレイ可能」な水準を維持できますが、760Mでは30fpsを割る場面も増え、厳しさが目立ちます。 「設定を落としてでも最新ゲームを動かしたい」なら、このわずかな性能差がモノを言います。

CPU性能とクリエイティブ性能:8コア vs 6コアの壁

iGPUが強力な両モデルですが、CPU部分の体力差も無視できません。特に「ゲームをしながら配信する」「高画質な動画を書き出す」といった高負荷環境では、物理コアが2つ多い8700Gが圧倒的な余裕を見せます。

項目Ryzen 7 8700GRyzen 5 8600G
コア / スレッド8C / 16T6C / 12T
最大クロック5.1 GHz5.0 GHz
L3 キャッシュ16 MB16 MB
Ryzen AI (NPU)16 TOPS16 TOPS

📊 クリエイティブ性能比較 (Cinebench 2024 Multi)

並列処理能力の差が、そのまま「待ち時間」の差に直結します。

8700G
1,100 pts
8600G
860 pts

※8700Gが約28%高速

🎬 動画編集 (4K / フルHD)

8700Gなら、素材のカット編集やプレビューが極めてスムーズ。16スレッドを活かした書き出し時間の短縮も大きなメリット。6コアの8600Gでも編集は可能ですが、エフェクトを多用するとカクつきが目立ち始めます。

📡 ゲーム実況・配信

iGPUでゲームを動かしつつ、CPUでOBS等の配信ソフトを動かす場合、8コアが「生命線」になります。8600Gでは高ビットレート配信時にフレームドロップ(駒落ち)が発生しやすくなりますが、8700Gにはその余裕があります。

クリエイター視点の総評: 「動画編集は週末の趣味程度」なら8600Gで十分ですが、YouTubeへの定期投稿や、快適な配信環境をグラボなしで構築したいなら、迷わずRyzen 7 8700Gを選ぶのが正解です。2026年のリッチなWebアプリ環境でも、8コアあれば3〜4年は第一線で戦えます。

結論:1万円の差額で何を買うべきか?
メモリのアップグレードか、それとも8700Gか

自作PCの予算が限られている場合、この「1万円」は非常に大きな意味を持ちます。8700Gを選んで「シリコンの地力」を底上げするか、8600Gを選んで「周辺環境」をリッチにするか。後悔しないための決断チャートを作成しました。

プランA:限界突破投資

Ryzen 7 8700G を選ぶ

  • 将来的に単体GPUを増設する可能性が低い
  • モンハンワイルズ等の最新重級作も遊びたい
  • 動画編集や配信など、CPUパワーも必要
  • 「最高性能」という所有欲を満たしたい
プランB:バランス最適化

Ryzen 5 8600G + 高速メモリ

  • 浮いた1万円でDDR5-6000(以上)の良質なメモリを買う
  • ストレージ(SSD)を500GBから1TBへ増やす
  • 標準クーラーを卒業し、静音な空冷クーラーを買う
  • 主に遊ぶのはValorantやマインクラフトである

💡 最終アンサー

もしあなたが「一度組んだら数年はパーツ構成を変えない」というスタイルなら、迷わずRyzen 7 8700Gを推奨します。後からiGPUをアップグレードすることは不可能だからです。

逆に、「まずは低予算でAM5環境に乗り換え、1〜2年後にRTX 50シリーズなどのグラボを買い足すつもり」なら、Ryzen 5 8600Gが正解です。CPU性能差の1万円分をグラボ購入資金に回すほうが、最終的なゲーミング体験は遥かに高くなります。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。