マーベル スパイダーマン2 PC版が重い?|RT反射だけで50%——設定別fps影響・CPU律速対策・DLSS 4 MFG活用法
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『マーベル スパイダーマン2』PC版は、Nixxes移植作品の中でも特にレイトレーシングの負荷が大きいタイトルです。RT反射だけで47〜54%のfps低下、高速スイング時にGPU使用率が70%に落ちるCPU律速——この2つの問題を正しく理解し、適切な設定を選ぶことで、ミドルクラスGPUでも快適なプレイ環境を作れます。この記事では各設定の負荷影響を数値で示し、CPU律速の対処法からDLSS 4 MFGの活用法まで解説します。
目次
設定最適化の効果——RT調整だけでfpsが2倍に
本作の重さの大部分はレイトレーシング(特に反射)に集中しています。RT設定を適切に調整するだけでfpsが劇的に改善し、他の設定は比較的軽い部類です。
MARVEL’S SPIDER-MAN 2 — OPTIMIZATION GAINS
RT設定調整による FPS改善の参考値
レイトレーシング設定——最大のfps改善ポイント
本作のRT設定は反射・影・AO・GIの4要素を個別にON/OFFと品質スライダー(Low〜Ultimate)で調整できます。重要なのは「HighとVery Highの間に巨大な負荷差がある」ことです。Very HighからHighに1段下げるだけで約49fps改善するのに対し、Ultimate→Very Highは約7fpsしか変わりません。
| RT段階 | RT OFF比の負荷 | 効果の内容 | 推奨GPU |
|---|---|---|---|
| OFF | 基準 | SSRのみ。十分綺麗 | 全GPU |
| Low | 約 -18% | 反射のみLow品質 | RTX 4060 Ti以上 |
| Medium | 約 -28% | 反射Medium + 影Low | RTX 4070以上 |
| High | 約 -40% | 反射・影・AO High | RTX 4070 Ti以上 |
| Very High | 約 -50% | 全要素Very High(巨大な負荷増) | RTX 4080以上 |
| Ultimate | 約 -55% | レイ密度最大。PS5 Pro相当 | 公式推奨 RTX 4090 |
High設定が「コスパの黄金点」です。Very HighからHighに下げるだけで約49fpsの改善が得られるのに対し、見た目の差はよく比較しないとわかりません。HighとOFFの間にも約40%の差があるため、ミドルクラスGPUならRT Low〜Mediumが現実的なラインです。
ラスタライズ設定——RTほど重くないが効くポイントはある
| 設定 | Very High→Low 改善目安 | 見た目への影響 | 推奨値 |
|---|---|---|---|
| シャドウ品質 | 約10fps | 中(Very Lowで植生が平坦化) | High |
| 群衆密度 | 6〜7%(CPU負荷直結) | 中(人通りが減る) | Medium〜High |
| トラフィック密度 | CPU律速の主因 | 中(交通量が減る) | Medium(後述) |
| テクスチャ品質 | 約5fps | 大(Lowは明確に劣化) | VRAM次第(後述) |
| LOD距離 | 4〜6% | 中(遠景ディテール) | High |
| ヘア品質 | CPU依存 | 中 | High |
| 天候パーティクル | 中程度 | 小 | Medium〜High |
| テクスチャフィルタリング | ほぼ0% | 小 | 最大(上げ得) |
| モーションブラー | ほぼ0% | 好み | Off |
| フィルムグレイン | 0% | 好み | Off |
| 色収差 / ビネット | 0% | 好み | Off |
高速スイング時のCPU律速——X3Dチップとトラフィック密度
本作最大の特徴的な問題が、市街地での高速スイング時にGPU使用率が70〜80%まで落ちるCPU律速です。どれだけ高性能なGPUを載せていても、CPU側の処理(アセットストリーミング・NPC生成・交通計算)が追いつかず、GPUが待機してしまいます。
CPU律速を緩和する設定(効果が大きい順)
| 対策 | 効果 |
|---|---|
| トラフィック密度をMediumに下げる | 最も効果大。車両のストリーミング負荷が減り、スイング時のfps下限が10〜15%向上 |
| 群衆密度をMediumに下げる | NPC生成のCPU負荷を軽減。6〜7%改善 |
| RT設定を下げる | RTのBVH(バウンディングボリューム階層)構築がCPU側で行われるため、RTを下げるとCPUにも余裕が出る |
| ヘア品質を下げる | 4〜6コアCPUでは特に有効 |
| fpsキャップを設定する | 60fps or 120fps固定でフレームタイムの安定化。スイング中の体感が改善 |
CPUの選択が重要:Ryzen 7 7800X3D / 9800X3DなどX3Dシリーズの大容量L3キャッシュ(96MB〜)は、アセットストリーミングの詰まりを大幅に緩和します。非X3Dチップと比べてスイング時の最低fpsが10〜20%高くなる報告があります。本作をメインにするならCPUはX3Dシリーズを強く推奨します。
DLSS / FSR / XeSS——アップスケーリングの選び方
アップスケーリング比較
| 技術 | 画質評価 | 推奨環境 |
|---|---|---|
| DLSS Transformer | 最高画質。ネイティブに最も近い。Legacyモデルとの切替可能 | NVIDIA RTX全般 |
| FSR 3.1 | DLSSよりやや柔らかい。動体のゴーストが若干多い | AMD GPU・RTX 30系以前 |
| XeSS | 安定だが画質はDLSSにやや劣る | Intel Arc GPU |
| DLSS Ray Reconstruction | RTノイズ低減・反射品質向上。RT使用時は必須級 | RTX 40/50系 |
DLSS 4 Multi Frame Generation(RTX 50専用)
本作は2026年のパッチでDLSS 4 MFG(x2/x3/x4)に対応しました。RTX 5090での4K + RT Ultimate + DLSS Quality環境での実測値:
| MFGモード | 最低fps | 平均fps |
|---|---|---|
| MFGなし | 52 | 67 |
| MFG x2 | 90 | 124 |
| MFG x3 | 128 | 183 |
| MFG x4 | 165 | 226 |
MFGの実用的な使い方:x2/x3はx4よりレスポンスが良好です。急カメラ移動時にゴーストが出ることがあるため、ベースfps 50fps以上を確保してからONにするのが推奨です。スパイダーマン2のような高速アクションでは、x2(倍率控えめ)から試してみてください。
VRAM対策——テクスチャ品質がすべてを決める
| テクスチャ品質 | 1080p VRAM目安 | 1440p VRAM目安 | 4K VRAM目安 |
|---|---|---|---|
| Very High | 10GB以上 | 12GB以上 | 15GB以上 |
| High | 8〜9 GB | 11 GB | 12 GB |
| Medium | 6 GB | 8〜9 GB | 10 GB |
| Low | 5 GB | 7 GB | 8 GB |
8GB GPUは1080p + テクスチャMedium限定:Very Highテクスチャを8GB GPUで使用すると約30%の性能低下が報告されています。RTX 4060 / RTX 4060 Ti 8GBユーザーはテクスチャをMediumに固定し、RTもOFFが安全です。長時間プレイ時のメモリリーク報告もあるため、16GB環境でも60〜90分ごとの再起動が推奨される場面があります。
GPU別おすすめプリセット
RTX 4060 Ti 16GB——1080p 60fps + RT Low
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 解像度 | 1920×1080 |
| アップスケーラー | DLSS Quality |
| RT | Low(反射Low のみ) |
| シャドウ | High |
| テクスチャ | High(16GBなら余裕) |
| 群衆/トラフィック | Medium |
| FG | DLSS FG ON |
| 期待fps | 約80〜100fps(FG込み) |
RTX 4070 Super / RX 9070 XT——1440p 60fps + RT High
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 解像度 | 2560×1440 |
| アップスケーラー | DLSS Quality / FSR Quality |
| RT | High(コスパの黄金点) |
| シャドウ | High |
| テクスチャ | High〜Very High |
| 群衆/トラフィック | High / Medium |
| FG | ON推奨 |
| 期待fps | 約90〜120fps(SR+FG込み) |
RTX 4090 / RTX 5080——4K + RT Ultimate
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 解像度 | 3840×2160 |
| アップスケーラー | DLSS Quality |
| RT | Very High〜Ultimate(FG前提) |
| Ray Reconstruction | ON(RT使用時は必須級) |
| シャドウ | High〜Very High |
| テクスチャ | Very High |
| FG | DLSS FG(RTX 50系はMFG x2推奨) |
| 期待fps | RTX 4090: 約90〜110fps / RTX 5090 MFG x2: 約124fps |
まとめ——重いと感じたらやること3つ
2. トラフィック密度をMediumに下げる(スイング時のCPU律速を緩和、最低fps 10〜15%向上)
3. DLSS/FSR Quality + FGを有効にする(fpsが1.5〜2倍に)
この3ステップで、4K RT Ultimate環境のfpsが体感で倍以上に改善します。テクスチャは8GB GPUならMedium、12GB以上ならHighを基本にしてください。モーションブラー・フィルムグレイン・色収差はfpsに影響しないのでOffにするとすっきりします。CPUはX3Dシリーズが本作と最も相性がよく、スイング時の快適さに直結します。



