Warhammer 40,000: Space Marine 2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|大群シーンでGPUが無力になる理由・フレーム生成の実効果・4Kテクスチャパックの実態まで解説
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GPU別ベンチマーク——大群シーンで起きること
Space Marine 2のGPUベンチマークには独特の落とし穴があります。1080p Ultraでは上位GPU(RTX 4080以上・RX 7900 XTX)がほぼ同じfpsに収束します。CPUがボトルネックになっているためです。同様に、大群シーン(数百体のTyranidが押し寄せるシーン)では、どれだけGPUを高性能にしても一定以上にはfpsが上がりません。
ただしこのCPUボトルネックには救済手段があります。パッチ5.0(2024年12月)で追加されたDLSS 3 Frame GenerationとFSR 3 Frame Generationです。これらはGPU側で補完フレームを生成するためCPU負荷を増やさず、大群シーンでも体感fpsを大幅に改善します。フレーム生成がこのゲームに特に有効な理由と、4Kテクスチャパック(85GB)の実態まで解説します。設定の詳細は設定ガイドを参照してください。
| テスト対象 | Warhammer 40,000: Space Marine 2 PC版(Patch 5.0以降適用済み) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Ultraプリセット(標準テクスチャパック。4Kテクスチャパックは別項で記載) |
| アップスケーリング | オフ(ネイティブレンダリング)※フレーム生成比較は別項で記載 |
| API | DirectX 12 |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 7800X3D(1080pは特にCPUボトルネックが顕著) |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測シーン | 通常戦闘シーン(標準)と大群シーン(Carnifex多数出現ウェーブ)の2種 |
| 注記 | *印は複数の海外ベンチマーク媒体を基にした参考値。シーン・ドライバー・パッチにより前後します |
1080pはCPUボトルネックに注意:RTX 4080以上・RX 7900 XTX以上のGPUは1080p Ultraで実質CPUが制限要因となり、fps差がほとんど出ません。GPUの実力差が現れるのは1440p以上です。またHTTやSMTを無効化するとスタッターが悪化します。
1440pを基準に上から並べています。1080pでは多くのGPUがCPU上限に収束するため参考程度に、1440p以上が実質的な指標です。
| GPU | 1080p(参考) | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| RTX 5080 | |||
| RTX 4090 | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RTX 4080 | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| RTX 4070 Ti | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RTX 5070 | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RX 9070AMD | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| RTX 4070 | |||
| 1440p Ultra 60fps ライン(ネイティブ) | |||
| RTX 5060 Ti(16GB) | |||
| Arc B580 | |||
| RTX 4060 Ti(16GB) | |||
| RX 7700 XTAMD | |||
| RTX 4060(8GB) | |||
| RX 7600AMD | |||
*印は複数の海外ベンチマーク媒体を基にした参考値。通常戦闘シーンでの計測を基準。大群シーン(Carnifex多数出現ウェーブ等)では同一GPUでさらに20〜40fps低下します。Ryzen 7 7800X3D使用。
このゲームの核心であり、他のベンチマーク記事が語りきれていない部分です。Swarm Engineは数百体の敵が同時に動き回る光景を実現するため、AIの経路探索・衝突判定・物理演算を毎フレームCPUが計算します。
| GPU | 通常シーン(1440p Ultra) | 大群シーン(1440p Ultra) | fps低下 |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 | 108 fps * | 約 65〜80 fps * | 約 −26〜40% |
| RTX 4070 Ti | 104 fps * | 約 62〜75 fps * | 約 −28〜40% |
| RTX 4070 | 88 fps * | 約 52〜65 fps * | 約 −26〜41% |
| RX 7900 XTX | 107 fps * | 約 62〜78 fps * | 約 −27〜42% |
| RX 7800 XT | 88 fps * | 約 50〜62 fps * | 約 −30〜43% |
大群シーンの数値は複数の報告を基にした参考値。出現する敵の数・イベントの規模・CPUにより変動幅が大きくなります。
1440pで88fpsが出るRTX 4070でも、Carnifex複数体が出現する大群シーンでは52〜65fps台まで落ちることがあります。ここがGPUを上位に変えても解決しない部分です。大群シーンでのCPUボトルネックはGPU換装では改善できません。ただしフレーム生成(後述)はこの問題を回避できる唯一の手段です。
6コア未満のCPUは大群シーンで顕著に不利:Swarm Engineのスレッド処理はHTT(HyperThreading)やSMT(AMD側)が有効なマルチスレッド環境を前提としています。Core i5-12世代以下やRyzen 5 3600等の6コアCPUは大群シーンで特にfps低下が顕著になります。このゲームでの「体感快適さ」はGPUよりCPU世代の影響が大きいタイトルです。
本作ではほとんどの解像度でNVIDIAとAMDが拮抗しますが、4Kネイティブでは珍しくAMDが有利な場面があります。
| 比較 | 1440p Ultra fps | 4K Ultra fps |
|---|---|---|
| RTX 4090 vs RX 7900 XTX | 108 vs 107 fps(ほぼ同等) | 80 vs 78 fps(ほぼ同等) |
| RTX 4080 vs RX 7900 XT | 106 vs 〜95 fps(NVIDIA+11%) | 68 vs 68 fps(同等) |
| RTX 4070 Ti vs RX 9070 XT | 104 vs 105 fps(ほぼ同等) | 60 vs 72 fps(AMD+20%) |
| RTX 4070 vs RX 7800 XT | 88 vs 88 fps(同等) | 48 vs 52 fps(AMD+8%) |
特にRTX 4070 TiとRX 9070 XTの対比が顕著で、1440pではほぼ同等なのに4KではAMDが約20%上回ります。これはAMD GCNアーキテクチャが持つ帯域幅の広さが4K解像度で活きてくるためです。ただしDLSS / FSR のフレーム生成を使うとNVIDIA側が逆転します(後述)。
パッチ5.0(2024年12月)でDLSS 3 Frame GenerationとFSR 3 Frame Generationが追加されました。このゲームでフレーム生成が特に有効な理由があります。
なぜフレーム生成が大群シーンに効くのか:通常のフレーム生成は「既に描画されたフレームから補完フレームをGPUが生成する」技術です。CPU処理(AI・物理演算)には追加の負荷がかからないため、CPUがボトルネックになっている大群シーンでも有効に機能します。通常のGPU強化(ネイティブfps向上)がCPU側の処理速度に依存するのと対照的です。ただしマウス操作への遅延(入力遅延)が生じるため、パリィの精度が求められる戦闘では設定の調整が必要な場合があります。
| GPU / 設定 | ネイティブ fps | FG 有効時 fps | 向上率 |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 / 4K / DLAA + DLSS FG | 80 fps | 約 125〜135 fps * | 約 +56〜69% |
| RTX 4080 / 4K / DLSS Q + FG | 68 fps | 約 105〜115 fps * | 約 +54〜69% |
| RTX 4070 Ti / 1440p / DLSS Q + FG | 104 fps | 約 155〜170 fps * | 約 +49〜63% |
| RTX 4070 / 1440p / DLSS Q + FG | 88 fps | 約 130〜145 fps * | 約 +48〜65% |
| RX 7900 XTX / 1440p / FSR Q + FG | 107 fps | 約 155〜165 fps * | 約 +45〜54% |
| RX 7800 XT / 1440p / FSR Q + FG | 88 fps | 約 125〜140 fps * | 約 +42〜59% |
フレーム生成の倍率は基準fpsとシーンによって変動します。参考値。大群シーンでの効果は通常シーンより小さくなる場合があります。
特にRTX 4090での4K/DLAA + FG組み合わせは、ネイティブ80fpsから130fps超えが期待できます。大群シーンでネイティブが65fps台まで落ちていても、FG後は100fps前後の体感になるケースが多く、このゲームでフレーム生成は最も効果的な設定の一つです。
| 技術 | 追加バージョン | 超解像(SR) | フレーム生成(FG) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| DLSS 4.5 | 発売時(DLSS 2)→Patch 5.0でDLSS 3 FG追加→現在DLSS 4.5 | DLAA / Quality / Balanced / Performance | 対応(RTX 40/50系) | 画質評価は「superbly working」。DLAA使用でネイティブ以上の仕上がり。Transformer対応で更に向上 |
| FSR 3 | 発売時(FSR 2)→Patch 5.0でFSR 3 FG追加 | Quality / Balanced / Performance | 対応(AMD / NVIDIA両対応) | 品質面ではDLSSに劣る(Qualityモードでもぼやけが目立つとの評価あり)。ただしFGはNVIDIAでも使用可 |
| XeSS | 非対応 | — | — | Arc B580ではFSRを使用することになる。FSR QualityでもArc専用XeSS dpよりやや画質が下がる傾向 |
DLSS Qualityの画質はこのゲームでは優秀な評価を受けており、DLAAと組み合わせればネイティブを超える鮮明さになるケースもあります。一方でFSRはQualityモードでも輪郭がぼやける傾向が複数のレビューで指摘されています。AMD GPUユーザーはFSR Qualityを使用することになりますが、FG機能はしっかり使えます。
Space Marine 2は標準設定でもVRAMをかなり消費する部類のゲームです。さらに公式が無料提供する4Kテクスチャパックを導入すると要求VRAM量が跳ね上がります。
| 解像度 / 設定 | VRAM消費 | 8GB GPU | 12GB GPU | 16GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| 1080p Ultra | 約 8〜10 GB | 不足警告が出る場合あり | ギリギリ | 十分 |
| 1440p Ultra(ネイティブ) | 約 8〜10 GB | 不足(性能低下) | ギリギリ | 十分 |
| 1440p Ultra + DLSS Quality | 約 8〜10 GB | 不足(性能低下) | ギリギリ | 十分 |
| 4K Ultra(ネイティブ) | 約 10 GB | 非推奨 | ギリギリ | 十分 |
| 4K Ultra + DLSS Quality | 約 11〜12 GB | 非推奨 | 不足リスク | 十分 |
4Kテクスチャパックは「入れれば良くなる」ではありません:ファイルサイズは約85GBで、ゲーム本体(75GB)より大きいです。公式が示す推奨VRAM最低16GBは本気の要件で、12GBのGPUでは頻繁なスタッターが報告されています。またCPU要件も本体より高く、Ryzen 9 7900X3D / Core i9-14900K以上が推奨されています。「どうせ無料だから入れておこう」という感覚で導入すると、快適なプレイが一転して重くなる可能性があります。
| 4Kテクスチャパック時 | VRAM消費 | 推奨GPU |
|---|---|---|
| 4K Ultra | 約 16〜21 GB | RTX 4090 / RX 7900 XTX以上(24GB推奨) |
| 1440p Ultra | 約 12〜14 GB | RTX 4080 / RX 7900 XT以上(16GB推奨) |
| 1080p Ultra | 約 10〜12 GB | RTX 4070 Ti / RX 7900 XTX以上(12GB必須) |
4Kテクスチャパックで遊べるのは実質24GBのRTX 4090またはRX 7900 XTX(24GB)のみです。16GBのRTX 4080でも4K+4Kテクスチャは綱渡りになります。16GB以下のGPUで4Kテクスチャパックを使う場合は解像度を1440pまで下げるのが現実的です。
1080p Ultraでは多くのGPUがCPU上限(108fps前後)に収束します。RTX 4060 Ti(88fps)・RX 7700 XT(88fps)は1080p Ultraで安定60fps以上を確保できます。RTX 4060(8GB)は1080p UltraでVRAM警告が出る場合があり、Highプリセットかつテクスチャ設定を下げた運用を推奨します。Arc B580(12GB)は1080pでRTX 4060 Tiを上回る性能を発揮し、このゲームでは穴場選択肢です。
1440p UltraネイティブでRTX 4070(88fps)・RX 9070 XT(105fps)が安定ライン。通常シーンは快適ですが、大群シーンでは50〜65fps台まで落ちる場面があります。RX 9070 XTは価格帯でRTX 4070 Tiと拮抗しつつ1440p帯で優位で、このゲームではコスパが優れます。RTX 4070はDLSS Quality + FGで体感fps150fps超えが期待でき、大群シーンの問題も緩和できます。
DLSS Quality + Frame Generationの組み合わせで、RTX 4070は1440pで130〜145fps前後が期待できます。大群シーンで基準fpsが65fps台まで落ちても、FG後は100fps前後の体感になります。DLSS 4.5のTransformerモデルによる画質はネイティブと区別しにくいレベルです。大群シーンでのカクつきを抑えたい場合、GPU換装よりもDLSS FGの活用が最も費用対効果の高い手段です。
4K UltraネイティブはRTX 4080(68fps)・RX 7900 XTX(78fps)が安定ライン。このゲームでは珍しく4Kネイティブ性能がAMD有利な場面があり、RX 7900 XTXはRTX 4080より約15%高い4K fps を発揮します。DLSS Quality + FGを使えばRTX 4080でも4K 100fps超えが狙えます。4Kテクスチャパックも使いたい場合は24GB VRAMが必要で、事実上RTX 4090 / RX 7900 XTX専用になります。
- 1080pは多くのGPUがCPU上限に収束する:RTX 4080以上・RX 7900 XTX以上は1080p Ultraでほぼ同じfpsになります。GPU性能の差が出るのは1440p以上です
- 大群シーンではGPUを換装しても改善しない:Swarm Engineが数百体の敵を同時シミュレートするCPU負荷が原因です。通常シーンより20〜40%のfps低下が発生します
- フレーム生成(DLSS 3 / FSR 3)が最も有効な対策:CPUに追加負荷をかけずにfpsを補完するため、CPUボトルネックが原因の大群シーンでも効果を発揮します。Patch 5.0で追加済みで、現在は標準機能として使えます
- 4KネイティブではAMDが有利な珍しいタイトル:RX 9070 XTがRTX 4070 Tiを4Kで約20%上回るなど、AMD GPUが相対的に有利な場面があります。ただしDLSS FGを使うとNVIDIAが逆転します
- VRAM 8GBは1080p Ultraでも警告が出る:標準テクスチャでも8〜10GB消費するため、RTX 4060(8GB)は1080p Ultraで不安定になる場合があります
- 4Kテクスチャパックは事実上24GB専用:85GBのダウンロードが必要で、推奨VRAMは16GBですが実際は16GBでもスタッターが報告されています。24GB(RTX 4090 / RX 7900 XTX)以外では解像度を1440pまで下げて使うのが現実的です
- Arc B580はこのゲームでの穴場:12GB VRAMの恩恵と相性の良さで、1080p〜1440pでRTX 4060 Tiに近い性能を発揮します



